2008年11月06日

シリア・カタール戦の日本代表メンバー発表会見について

岡田ジャパン、中村俊ら25名を発表!田中達が復帰

日本代表メンバー発表 岡田監督会見

<シリア戦、カタール戦招集メンバー>

GK:川口能活(磐田)、楢崎正剛(名古屋)、川島永嗣(川崎)

DF:寺田周平(川崎)、中澤佑二(横浜FM)、田中マルクス闘莉王(浦和)、駒野友一(磐田)、阿部勇樹(浦和)、長友佑都(FC東京)、安田理大(G大阪)、内田篤人(鹿島)

MF:中村俊輔(セルティック/スコットランド)、橋本英郎(G大阪)、遠藤保仁(G大阪)、中村憲剛(川崎)、松井大輔(サンテティエンヌ/フランス)、今野泰幸(FC東京)、長谷部誠(ボルフスブルク/ドイツ)、香川真司(C大阪)

FW:玉田圭司(名古屋)、巻誠一郎(千葉)、佐藤寿人(広島)、大久保嘉人(神戸)、田中達也(浦和)、岡崎慎司(清水)


また巻選手が選ばれてしまった・・・。

3日後に大切なマリノス戦があるのに、カタール旅行だけさせるのは勘弁して下さい。

と、まあ愚痴っていても仕方がないので、追記にて、岡田監督の会見からどんなことを考えているのかを探っていきたいと思います。


■全員が一度は招集しているメンバーで、このチームのやり方を知っているメンバーで選びました。

今回、キリンカップは挟むものの、すぐにカタールへ遠征しなければならい過密日程です。

ということで、テストに使える試合はシリア戦のみですが、海外組とガンバの選手も不在であるため、ほぼテストにはならないでしょう。

新戦力のチェックしようにも、たとえ新しい選手がそこで良い結果を出したとしても、カタール戦では周囲のメンバーが変わってしまうわけで、シリア戦の意味がなくなってしまいます。

岡田監督は、基礎作りをしていたオシムが倒れてからのバトンタッチだっただけに、自分のサッカーをするには時間がありませんでした。

それであれば、オシムのサッカーを継承すればいいのだけれど、バーレーン戦の敗戦後に岡田監督は以下のようにコメント。

「オレになってすぐ公式戦の予選だったから、いろんなことを変えるのはリスクが大きかった。

今までを踏襲してやってきた部分が多い。

我慢してきたこともあるけど、これからはオレのやり方でやっていく。

戦術を含めてトレーニングの組み立てとか、口で説明すれば2時間はかかるから言わないけどね。」

オシムサッカーの継承は自ら望んで放棄しました。

個人的にこのことは悪い判断ではないと思います。

元々千葉で見せたオシムのサッカーとマリノスで見せた岡田監督のサッカーはまったく異なるものでしたし、オシムのサッカーをそのまんま継承することは息子のアマルでも不可能です。

例えば、広島のペトロヴィッチ監督のような、オシムのサッカーを知る人が代表監督になってくれれば、大きくスタンスを変えずに済んだのですが、日本サッカー協会の人脈では岡田監督が最高のチョイスだったのでしょう。

トルシエ以降、ジーコ、そしてオシムの強奪と自分たちで探す気がまったく感じられない風土ですからね。

「オシムが良かった」という言葉は今さら言っても悲しいだけですし、オシムと岡田監督の比較はまったくの無意味なので、次へいきます。


■この日程だと、現地についてから時間のない中で、今まで中心でやってきたメンバーで合わせることになると思う

会見での記者の言葉です。

まったくその通りで、日程が厳しすぎるため、前の試合からの上積みはないでしょう。

岡田監督も「特に新しいことはしない」と言っている。

なので、予想スタメンはウズベキスタン戦のメンバーに出場停止だった松井選手や怪我の田中達也選手をプラスするくらい。

巻選手はパワープレー要員として入るか入らないか、というところでしょうね。

予選の順位が下のチームに引き分けておいて、何の変わらずに次の試合を迎えるのは通常叩かれるべきでしょう。

しかし、この過密日程ではどうしようもない。

天皇杯をもっとシーズンの半ばにやるべきなんです。

どうせターンオーバーするんだし。

どこぞの会長さんが文句を言ってますが、権威ある大会であるならばこそ、すべてのチームがしっかり集中出来る日程にすべきでしょう。

ACLで4回戦が5回戦よりも後になったり、契約を更新しない選手が試合に出ていたり、5回戦のように代表メンバーの出場が厳しかったりする大会は、どんなに歴史と素晴らしい名前があっても、協会が自ら権威を損なわせているという印象です。

どちらかと言えば、今回の過密日程と上積み出来ない事情は、岡田監督よりも主催の日本サッカー協会を叩くべき。

赤嶺選手や高原選手、また大分の選手たちを呼べと言う方々には、その点を理解して欲しいと考えます。


■会見全体を通して

はっきり言って、この会見ニュース、情報が少ないです。

岡田監督の目指すもの、狙い、考えをきちんと伝え切れていません。

稲本選手や中村俊輔選手の話題ばかりで、どういうサッカーをするかは「今までと同じ」という結論しか見えません。

もうちょっと突っ込んだ質問をして貰わないと、今回のメンバー発表の評価は難しいでしょう。

特にオシムのお気に入り、橋本選手の招集なんかは凄く興味深いんですけどね。

スルーですか。


■カタール戦は

まず間違いなく、すっきりする試合にはならないでしょう。

メンバーも戦い方も変わらないのであれば、当然新たな発見もなく、世界を驚かせるようなサッカーを見ることは出来ないでしょう。

どこかで見たことがあるような評論が並び、勝っても負けても岡田監督は叩かれると思います。

ガンバが圧勝したアデレードに鹿島が敗れたように、アジア予選って凄く難しいんだけど、日本代表への期待値は非常に高く、予選突破は当然と見られている中で、岡田監督が自分の持ち味を出すのは非常に厳しいミッションだと思います。

もし負けるようなことがあれば、次のオーストラリア戦は2月に行われるため、監督解任の可能性も充分考えられるでしょう。

2月であれば、Jリーグの監督で契約が切れる方もいらっしゃるでしょうから、またJリーグから選ぶのかも知れません。

そういうのは、本当にやめて欲しいんですけどね。


■オシム待望論はもういいです

カタール戦が終われば、またオシム待望論が出るでしょう。

正直言えば、ジェフやグラーツなどでオシムがやっていたサッカーを見ていない方々が、オシムが良かったと言う気持ちはわかりません。

少なくとも、オシム時代の日本代表はまだ基礎固めの段階で、実際にアジアカップを落としています。

もちろん、アジアカップを落としたこと自体は完成されていたチームを率いていたトルシエやジーコと状況が違うわけで、オシムの評価自体は一部のテレビ朝日解説者を除いて、大きく落ちることはなかったですが。

叩かれていたのは、主に巻選手や羽生選手、山岸選手でしたね。

今の香川選手もそうなんですが、あれだけの才能を持つ若い選手に対して、数試合を見てあれだけ一方的に叩くのは日本代表ならではですよね。

攻撃的な選手はどうしても、良い試合と悪い試合があるものですが、代表では1試合1試合をそれこそ何日もかけて色んな方から評価を受ける。

今回のようにスケープゴートになってしまうと一気に集中放射を浴びますね。

もし自分がセレッソ大阪のファンであれば、「じゃあ、普段の香川を知ってるのか」と言い返したくなりそうです。


少し話がそれましたが、オシムのサッカー自体も、ジーコの時より良く感じても、私には劇的な変化は感じられませんでした。

もちろん、選手のメンタルは変わったでしょうし、可能性は今までにないくらい感じられた。

あのままやり続けていれば、という気持ちは当然ありますが、その夢はしらばく見れないわけですし、ひとまずはオシムのことから少し離れて、過密日程とテスト機会不足に苦しむ岡田監督のサッカーを冷静に見ていきたいと思います。


本日も最後までお読みいただき、本当にありがとうございます。

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posted by marcos2008 |22:26 | 日本代表 | コメント(4) | トラックバック(0)
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シリア・カタール戦の日本代表メンバー発表会見について


橋本について書きます。

岡田はいつもガンバの試合を見にきています。彼は日本の強みはパスワークと考えているらしいいです。おそらく、今後、そういうコンセプトのチームに変えていくつもりでしょう。そうなると、日本どころかアジア最高のパスサッカーのチームたるガンバの選手の力が必要になってきます。
橋本の召集はそれを暗示しています。



posted by ファイアバード | 2008-11-07 01:16

シリア・カタール戦の日本代表メンバー発表会見について

>>kabaさん
コメントありがとうございます。

そうですね。プロである限りは言い訳せずに結果を出さないといけないですね。
頑張ってもらいましょう。

>>ファイアバードさん
コメントありがとうございます。

なるほど、橋本選手の招集はパスサッカーへの転換なのですか。

個人的には、今までなかった運動量(岡田監督がボールしか動いていなかった、と発言されていたと記憶しております)と阿部選手に頼り切りだった複数のポジションをこなせる選手を必要としての、橋本選手召集なのかな、と考えておりましたが、岡田監督はガンバのパスワークに注目していたわけですね。

ガンバには二川選手をはじめ、素晴らしい選手も多いだけに、うまく今のチームにはめ込んでいけばどんどんボールが動きそうですね。

posted by マルコス | 2008-11-07 01:23

シリア・カタール戦の日本代表メンバー発表会見について

頷きながら読ませていただきました。

批判が悪いとは言いませんが、代表の話題になると、クラブレベルの話題に比べて急に目が釣り上がった意見が増えるのがなんだかなー、と思ってます。

代表のハードルっていつの間に高くなってしまったんでしょうね。プロリーグが出来て15年、初めてワールドカップに出てたったの10年(五輪の銅と言っても、その後が・・・)。一介の新興国に過ぎないわけで。
これから先、予選敗退する事もあるだろうし、中堅国相手に負ける事なんてざらにあるだろうし・・・と言いつつ、勝てば浮かれ、負ければ落ち込むんですけどね(苦笑)

posted by レギオン | 2008-11-07 06:35

シリア・カタール戦の日本代表メンバー発表会見について

コメントありがとうございます。

他の方のブログやyahooニュースのコメント欄なんかを見ていると、批判的な言葉がどうしても目立ちます。

もちろん、それは皆さんの期待値が高く、応援しているからこそなのでしょうが、一人の選手や監督だけを個人攻撃するのではなく、もうちょっと深いところまで原因を掘り下げて考えてもらいたいな、と思います。

ここまで順調にステップアップしてきた中で、ジーコのワールドカップで失敗があった。
そこから、急に批判の声がずっと付きまとうようになったイメージがあります。

おっしゃる通り、ポルトガルやオランダも苦戦するワールドカップ予選、一介の新興国の日本に高いハードルを設定するのは、後で自分自身が悲しむ結果になるように感じます。

確かに負ければ落ち込みますが(笑)、まだ日本は予選を無敗で出場圏内のペースで来ている。
世界を驚かすサッカーやベスト4に入るサッカーは出来ていませんが、現在の協会の姿勢で監督が代わるだけで大きく変わることはないように感じます。

posted by マルコス | 2008-11-07 14:49

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