犬の意地

2010ジェフユナイテッドスタッフ短評

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では一年の振り返りとして、昨年同様に選手短評を。

ただ、その前に今季は3年ぶりに監督がフルシーズン代わらなかったということで、スタッフから振り返りたいと思います。

今季の不振の原因については多々原因があるかと思います。

その一つが「J1昇格」、「J1昇格後にACL出場が出来るチーム作り」、「ジェフらしいスタイルの構築」、「若手育成」・・・など多岐にわたる目標でした。

チームとしてはブレていなかったのかも知れませんが、どれに重きを置くかがその場その場で変わってしまいました。

シーズン当初は巻選手が難色を示すほど、足元のショートパスに拘り、スタイルの構築を目指しました。

しかし、昇格争いが大詰めとなった秋はロングボールにネット選手が走るというミラー時代のようなサッカーに代わっていました(しかも徹底は出来ずに、ボール回しも多かったです)。

江尻監督にとっては経験値に反比例して目標の難易度だけが(昨年から継続して)高く、非常にやり辛い環境であったのかも知れません。

また、江尻監督自身が望んだことに「チーム内の競争」があったかと思います。

実際にオフにもポジションが重なる選手をかき集め、江尻監督が得意とする厳しい練習の中から選手の競争を求め、実際に選手個人の力はアップしたのかも知れません。

しかし、後に野々村芳和さんが指摘していたように、「選手を固定出来なかった」という結果にもなりました。

昨年までのセンターライン3枚の内、下村選手とボスナー選手がカットされ、巻選手も戦術に合わずにレギュラー落ち。

選手個人が競争とスタイルへの適応が求められることで、「選手がベンチを見てしまった」という野々村さんの言葉通りの状況に陥ってしまいました。

センターラインの軸として期待されたネット選手、勇人選手、ミリガン(茶野)選手の内、ネット選手とミリガン(茶野)選手は怪我が多く、期待された若手選手も倉田選手は相手に研究され、米倉選手も不在の期間が長すぎました。

結果的に開幕戦でレギュラーだった選手で、最終戦もレギュラーだったのは山口選手、勇人選手、工藤選手、谷澤選手の4人だけ。

一年を通じてレギュラーを固定することが出来ませんでした。

これでは連携など望めるはずもなく、最終戦までショートパスに味方が反応せずといった場面や、人数が揃っているにも関わらず簡単に失点するような場面が見られました。

結局、目標の多さにサッカーのスタイルが結果重視と内容重視でブレてしまい、一方で競争を求めた故に連携もないその場凌ぎのサッカーになってしまった、というのが年間を通じての印象になります。

個人的に「競争」は必要なこと、歓迎すべきことだと考えていましたが、ある程度選手個人個人に役割を明確にさせて、選手の良さを活かす柔軟な発想というものも必要なのだと感じさせられた一年でした。

蛇足ながら、江尻監督が練習で選手を育て、セレクタータイプの監督がそこから良い選手をピックアップするような形式であれば、また結果も変わっていたのではないか、と考えると、斉藤和夫ヘッドコーチにも物足りなさを感じてしまいます(立場的に難しいのでしょうが)。


さて、来季からはドワイト・ローデヴェーヘスがジェフの監督に就任します。

おそらくコーチも「ドワイト・ファミリー」で固められるのでしょう。

ドワイト・ローデヴェーヘスはJリーグでの指導経験があり、個人的に好きな監督だったフェルシュライエンのように、若手育成に長けたオランダ人監督ということで、期待は高まります。

それだけに、神戸さんには江尻監督の時のように、やりたいサッカーと選手が一致しないような陣容を同レベルの選手を集めることで作るのではなく、しっかりと監督に合わせた選手を獲得することでチームを強くして欲しいと思います。


本日も最後までお読みいただき、本当にありがとうございます。

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さて、イベルセン選手とレイナルド選手、そしてネット選手とアレックス選手、勇人選手の噂はどうなるか。

長いオフシーズンの始まりです。




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選手短評(09~10)
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この記事へのコメントコメント一覧

2010ジェフユナイテッドスタッフ短評

>げるおさん
お世話になっております。

何もかもが中途半端で一貫性に欠いたクラブになってしまったこと、とにかく残念でなりません。

自信、メンタルの大切さは凄く感じます。
来季はそれを手に入れられるシーズンになってくれれば良いですし、もう土壇場に奇跡を祈るのではなく、しっかり自力で勝てるチーム作りが必要になりそうです。

スポンサーや郷土愛、感謝の気持ち。
私も同じ気持ちです。

>やっぱり巻が好きさん
お世話になっております。

目標の大切さをシーズン前に掲げましたが、見事に何が目標だったのかわからないシーズンになってしまいました。

「優勝」を目指すというのであれば、それが納得出来る布陣(選手・スタッフ含めて)が必要になるでしょうし、「育成」であるならば、それはそれではっきり明言してくれれば嬉しいのですが、なかなか難しいのでしょうね・・・。

2010ジェフユナイテッドスタッフ短評

>ワンさん
コメントありがとうございます。

右腕も無事に引き抜けたのですね。これは安心です。
あとは脇を固めるスタッフですが、日本人コーチも入れるのか注目したいです。

>さいとさん
お世話になっております。

補強のバランスが明らかに悪かったですね。
不安視されたセンターバックも結局坂本選手に頼ってしまいましたし。

柏のレアンドロ・ドミンゲス選手のような個に頼るというのも、選択肢に入れないといけない時期なのかな、と個人的には考えております。

2010ジェフユナイテッドスタッフ短評

マルコスさん、こんにちは。

今更言うのは卑怯ですが今シーズン当初から長期的目標と短期的目標を同時に設定することには違和感がありました。

では結局のところ私自身がどちらを望んでいたかといえば、今でも良く分かりません。最初の一文と大いに矛盾しますが、その試合の勝利を望み、J1復帰を望み、チームスタイルの確立と若手の成長をやっぱり望んでいたように思います。

結局個人は贅沢なんですね。しかしチームとしてはそれらをどのように順位付けし、かつ具体的な組織目標としてきたのかが重要なのですが、チーム(会社)全体として方向性はあったものの、互いに矛盾する面を持った目標に対してそれぞれ具体的なステップまで落とし込めていなかったのではないだろうか、と感じています。

チームスタイルにしても、現場ではいろいろな制約があったのかもしれません。しかし「足元のパス」から「ロングボール」では「ぶれた」と言われても仕方が無いです。負けてなお120分間自分達のスタイルを貫いたナビスコカップ決勝戦の広島のサッカーを眩しく見たジェフサポが多いのではないでしょうか。少なくとも私はうらやましかったです。(ということは私はJ1復帰よりチームスタイル優先だったのかしら?)

トップ(社長?TD?監督?それとも親会社?)が悪いのか、現場が応えられなかったのか、J1復帰かスタイルの確立か迷い続けた挙句、迷路の奥から出られなかった1年間だったと思います。

2010ジェフユナイテッドスタッフ短評

マルコスさん こんにちは

今季のジェフを一言で表せば『中途半端』ですよね。
細かい事は試合後のコメントで言い続けてきたので...

まあ『J1昇格』という短期の結果目標に対して、エジさんが目指した『(J1上位も狙える)スタイルの構築』や『若手育成』というプロセス(中長期の努力目標)が一致していなかった(整合性がなかった)って事でしょう。
やはり自らのスタイルに絶対的“自信”の無い『監督育成』中のエジさんでは無理があったのかな。チーム内競争が悪では無く、ここがブレていたのでシーズン通しての「戦い方」に一貫性を失い、メンバー固定が出来なかった事が敗因のように見えてしまったのかも。
スポーツでは(何でもそうですが)自信は大切です!「自信=メンタル」ですから...スケートの浅田選手を見れば分かりますよね。
大体『監督育成』のために招聘した斉藤ヘッドが蚊帳の外だった(エジさんと米田コーチが並んでいる姿しか記憶に無い)事は問題でした。
ただクラブとしても(神戸の和田監督の様に)エジさんの“チーム愛”で何とかして欲しかったのだろうけど...残念でした。



〔スポンサー様〕
(J2というカテゴリーでも)資金面だけでなく、各種イベントなど観客動員にも協力いただき本当に感謝です。開幕当初少なく感じたフクアリの看板も徐々に増えたようでした。本当に日頃のご支援ありがとうございます。私たちサポが応援し続ける事が出来るのもスポンサー様のおかげです。来季もまたJ2ですがこれからも宜しくお願いいたします。
だから社長、もっと“魅力あるクラブ”にしましょう!

そしてJ2参戦で思ったのは“郷土愛”の大切さ。(代々土着の私から見ても)千葉という土地柄あまり強くは無い。だからこそジェフにはもっと“郷土”を意識したクラブになって欲しい。
(また持論ですが)浦安から木更津・君津まで(館山まで?)の東京湾岸エリアの自治体を(準)ホームタウンとし、各自治体や企業団体にも積極的に支援(出資)いただき、クラブを“我が街の誇り”に育てて欲しい。これも“J”の理念ですよね!


最後に、クラブのスタッフ皆様やボランティアに参加していただいた皆様もお疲れ様でした。そしてありがとうございました。
ジェフ(Jリーグ)に関ったすべての方々のおかげで今季も楽しく応援できました。誠に感謝です。

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