2009年06月17日

データで見るジェフユナイテッド千葉

中断期間ということで、今季のジェフを振り返っていきたいところですが、私の知識では大したことも書けません。

ということで、データに頼ってみたいと思います。

ただ、複雑なデータを詳細に扱うことも私には出来ませんので、サッカー専門誌などに掲載されている簡単なデータから簡単にジェフを振り返ります。

試合数も公平ではなく、まだ半分も終わっていないので、データそのものをそこまで気にする必要はないものですが、そこから何かが見えてくるかな、と思って書き始めてみました。

そんなわけで、軽い気持ちで読んで頂ければ助かります。


参考サイト: ひかりTV SOCCER


■少ないゴール、多い失点

12得点19失点、得失点差マイナス7。

得点数はリーグ16位、失点数の少なさはリーグ12位。

順位を考えれば妥当な数字ですが、当然ながら物足りない数字です。

何度も書いていますが、開幕前にミラーは「シーズンの半分をクリーンシート(無失点)にしたい」とコメントしていたにも関わらず、いまだにリーグ戦で相手を無失点に抑えた試合はありません。

それも攻撃的とは言い辛い内容での数字なので、不満に感じる方がいらっしゃるのも当然だと思います。


さて、ここからは蛇足ですが、ミラーの「クリーンシート」という目標そのものを否定することに私は反対です。

監督が目指すサッカーはその監督の自由にすべきだと思いますし、結果が出ないことに批判が出るのは当然ですが、目標そのものをバッシングするのは間違っているように感じます。

シーズンの半分を無失点に抑えられれば上の順位を争うことが出来るのは間違いないですし、それを目指すためにどうしていくかが大切。

で、なんでこんなことを書くのかと言うと、同じ意味で、日本代表岡田監督の「ベスト4」っていう目標自体を猛烈に叩いているセルジオさんや杉山さんの意見を見ていると、なんだか違和感を覚えるのです。

オシムが言うように出来る、出来ないはわからない。

でも、やる前から、というか対戦相手も決まる前から「目標を修正しろ!」と騒ぐ必要性が感じません。

選手を盛り上げることも監督の仕事だと感じますし、「出るからには優勝を目指す」とコメントする選手もいる。

出来るならば、カズ選手のように「優勝と言わないところが、現実的な岡田さんらしくて謙虚だね」とコメントするくらいの余裕を持っていたいところです。

個人的には、カズ選手がまだ中澤選手に抜かれた国際Aマッチ出場数を抜き返そうとしているように、高い目標を持つこと自体は良いことだと感じます。

ミラーもそうですが、目標が高いことは、現実を理解・分析出来ていないこととイコールではないですからね。

物凄い話がずれたので戻ります。


■攻撃の内容は?

話は戻ってジェフのデータです。

次は攻撃の内容について。

ペナルティエリア侵入回数・・・リーグ18位
パス数・・・リーグ18位
ドリブル数・・・リーグ15位(成功率リーグ18位)※
スルーパス数・・・リーグ9位(成功率リーグ17位)
クロス数・・・リーグ10位(成功率リーグ16位)
シュート直結パス数・・・リーグ15位(成功率リーグ18位)
枠内シュート数・・・リーグ16位(成功率リーグ16位)
コーナーキック数・・・リーグ17位(成功率リーグ13位)
敵陣内空中戦数・・・リーグ3位(成功率11位)

※媒体によって違いあり(サッカーダイジェストではリーグ14位・成功率17位)

おそらく守備の時間が長いことで、厳しい数字が並びます。

特に気になるのは、ペナルティエリア侵入回数。

ジェフではアレックス選手、深井選手、谷澤選手の順に多いのですが、彼らもそこまで多いわけではなく、総数はリーグで最下位。

巻選手がチーム内ランキングでも、4位という数字も、彼を活かせていない印象に繋がります。


さらに、総数以上に気になるのが成功率。

これはやっぱりオフザボールの動きに問題があるように感じます。

攻撃に参加する人数が少ないために、成功率も当然下がってしまう。

もちろん、個人の技術で改善出来る問題でもあって、谷澤選手はドリブル数リーグ6位で成功率も44.2%、アシスト数もリーグ6位と健闘してくれている。

それでも、個人の技術やラストパスの精度以前に、そのパスを出す数も、体勢も、状況も厳しいものであるように感じます。

シュートそのものは、巻選手が4得点、シュート総数26本、枠内シュート12本、深井選手が2得点、シュート総数17本、枠内シュート9本。

共に5割前後の枠内シュート率であることを考えると、シュートを外し続けているという印象はない。

やっぱり、シュートを打つ前、さらにラストパスを出す前から問題を感じてしまいます。

このあたりをミラーやフロントがどう考え、どう改善していくのかが、今後のジェフの重要な課題になるように感じます。


■ロングボールに強い2人

データから見ると、攻撃のスタイルはパスを繋ぐよりもロングボールが中心。

パス数はリーグで最も少ないけれど、ロングパスは多く、敵陣での空中戦のリーグ3位という数字が目立ちます。

そんなわけで、ジェフは敵陣で選手が競り合うシーンが多いのですが、ターゲットとなる巻選手は個人のフリックオン(パスをダイレクトで軌道をずらしてパスをつなげる)数がリーグトップ。

昨季もフリックオン数がリーグ3位で、1位のヨンセン選手や2位のチョン・テセ選手よりも成功率が高かった。

特に残留争いの正念場であった10月に成功率60%、11月に41.7%と高い成功率でボールを繋いでくれました。

今季も相変わらず成功率も3割を超えており、巻選手を中心として攻めるならば、ロングボールを使った攻撃そのものが悪いとは思いません。

空中戦そのものも最も相手ゴールに近い中央で競り合っているにも関わらず、昨季はリーグ7位の空中戦数で成功率48.3%、今季も成功率45.8%と高い標準を保っていること。

個人的に適正はフィニッシャーにあるように感じますが、ポストプレーヤーとしての彼の資質は日本でも屈指ではないのかな、と考えています。

そして、空中戦で巻選手以上の成功率を誇るのが米倉選手。

中盤から前線にかけての起用が多いにも関わらず、成功率は57.7%。

マリノス戦ではゴールキックの空中戦のターゲットになるなど、今のジェフで巻選手の負担を減らすことが出来る唯一の存在となっています。

ここからはまた蛇足になるのですが、浦和の原口選手や山田選手、鹿島の大迫選手、ガンバの宇佐美選手、柏の大津選手と若く才能がある選手が活躍すること、彼の資質の素晴らしさは感じますが、それでも羨ましいという気持ちにならないのは米倉選手がいるからこそだったりします。

若手を育てる監督こそジェフには相応しいという意見もあるけれど、育てるべき若手選手が少ない現状はそれを感じることはない。

でも、米倉選手だけは、何としても大きな器のままで大切に、でも出来れば迅速に、育成して欲しいですし、米倉選手もジェフの顔に成長出来るよう今後も慢心せず頑張って欲しいと思います。


■ロングボールに弱い守備陣

敵陣での空中戦と比べて弱さが見えるのは自陣での空中戦。

総数はリーグ11位で、成功率はリーグ18位。

この成功率の低さは歓迎出来るものではないので、なるべく上手く対応して欲しいと思います。

個々の選手を見ると、ボスナー選手がクリア数でリーグ3位、タックル数で7位、アレックス選手がタックル数3位、昨季は下村選手がリーグ1位だったブロック数では青木良太選手が1位。

守備の項目でジェフの選手が多く名を連ねる状況は、やはりそれだけ攻められている証拠。

名前を連ねるのはそれだけよく守ってくれている証拠ですが、やっぱり守備的な項目よりも得点ランキングやアシストランキングにジェフの選手の名前があることを望みたいところ。

守備に関しても皆さん色々なご意見もあるかと思いますが、こちらも質以前に攻められる回数の多さが最も気になるところ。

個人的には、「クリーンシート」を達成出来る守備力以上に、「クリーンシート」が達成出来る守備機会の少ない試合を増やして欲しいと思います。


そんなわけで、データを簡単にご紹介させて頂きました。

やっぱり厳しい数字ばかりでちょっと嫌にもなりますが、個々で健闘してくれている選手もいて、チームの特徴も出やすい(広島なんかは特に出ますね)。

今回はちょっと実験的な記事ということで、あんまり参考にはならないかと思います。

ご紹介したのもシーズン序盤だけのデータで、昨季のデータも監督が変わったり選手が入れ替わったりしていたので参考にはし辛いけれど、今季が終わった後には良い数字をご紹介出来ることを願います。


本日も最後までお読みいただき、本当にありがとうございます。

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サッカーダイジェストの今週号にJ1各クラブの個人データのランキングが掲載されているそうです。

【J1】 こぼれ球奪取数に注目してみる。  サッカーコラム J3 Plus+様

アレックス選手凄いですね。私も購入して読んでみます。


posted by marcos2008 |12:02 | ジェフ千葉 エトセトラ | コメント(2) | トラックバック(0)
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Re:データで見るジェフユナイテッド千葉

コメント投稿者ID :

データを見ると、今季チームがどういった戦い方をしているのかが、よくわかりますね。攻撃は巻選手へのロングボールが主体ですが、巻選手は本当に頑張っているなと、データからもわかります。僕もポストプレーヤーとしての彼の資質は日本でも屈指だと思いますし、ゴールも決めてくれている。だからこそ、彼をもっと活かして、周りが上手くサポートできるような攻撃が出来れば、もっと得点は増えると思います。失点は守備陣だけの責任でなく、ミスが多かったり、ポゼッションが劣ったりと、チーム全体で改善していかなければいけない課題がたくさんあると思うので、来年のこの時期には、得失点が最低でもプラスで迎えられるように、強化していって欲しいです。

posted by 巻ファン | 2009-06-17 19:25

データで見るジェフユナイテッド千葉

コメント投稿者ID :

>巻ファンさん
お世話になっております。

データでは「ジェフは攻撃出来ていない」という数字が多くて少し嫌にもなりましたが、ロングボールの多さ、またそれに対する成功率の高さはちょっと安心しました。
今後はロングボールがオプションになるくらいの攻撃パターンの確立を目指していきたいところです(遠い目標ですが、名古屋戦で片鱗を見せられましたね)。

おっしゃる通り、巻選手の能力は活かすべきだと思いますし、どう活かしていくのか、選手やスタッフだけでなくフロントも含めて考えるべきじゃないかな、と感じます。

また、守備面での課題もチーム全体で改善していかないとならないだけに、今季いっぱい使っても良いので安定して守れるチーム(ドン引きではなく)を作って欲しいところです。

得失点差がプラスになるチーム、まずはそこを目指したいですね。

posted by マルコス | 2009-06-22 21:44

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