犬の意地

クラブの歴史を作ったゴールデンコンビの再会【リーグ第14節 ツエーゲン金沢戦プレビュー】

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2015 J2 第14節 千葉 vs 金沢(フクアリ)

3月を首位で終えた「自動昇格」を目指す2位ジェフと、5月に首位に立った「残留」を目指す3位金沢。

共に首位と勝ち点1差、4戦無敗のジェフと10戦無敗の金沢、ハードワークを厭わぬ最強の盾を持つ両者の初対決。

「長く低迷する古豪」と「新鋭のJ3王者」、世間の期待は後者の凱歌だが、スタジアムの雰囲気は絶対にそれを許さない。

春の連戦を終えて迎える、前半戦の大一番だ。
過去の対戦成績:初対戦




■旋風を巻き起こす金沢

昨季リーグ最少失点で「J3初代王者」となった金沢は、今季はJ2の舞台で開幕から旋風を巻き起こしている。

まず守備が強い。失点の少なさはリーグナンバーワンであり、特に「インターセプト」の本数が多く、各選手の距離感が良い。

次に攻撃力がある。得点数はリーグ4位、上にはセレッソ、磐田、千葉と前線に強力な外国人を持つクラブだけだ。

就任4年目の森下仁之監督の下、開幕3試合こそ1勝2敗という滑り出しだったが、ここ10試合無敗。当初の目標10試合勝ち点12はあっという間に通過した。
金沢の武器はなんといってもセットプレー。

セットプレーからの得点は今季19得点中13得点(PKを含む)で失点はわずか4点のみ。

山藤健太の左足、そしてJファンにはお馴染みの辻尾真二という高精度なキッカーが揃っている強みを活かしている。

さらに本来はセンターバックのチャ・ヨンファン廣井友信がサイドバックを務めることで、両サイドバックの高さも武器としている。



■ポゼッションで優位となるジェフ

「堅守速攻」のクラブ同士の対戦となるが、ジェフと金沢ではポゼッション率に大きな差がある。

第12節までのポゼッション率

金沢:43.4%(リーグ21位)

ジェフ:53.9%(リーグ2位)
この試合ではホームのジェフがボールを保持して、強固なブロックを形成する金沢の守りを崩せるかがポイントとなる。

その意味で前節4-1-4-1の布陣で、引いて守った讃岐と戦えた意味は大きい。

4-4-2の金沢に対しても、決勝点のきっかけとなった「サイドバックのクロス」に、「センターハーフも含めた5枚が飛び込む」形が見られれば、リーグで最も堅い壁を崩すことも不可能ではないだろう。
一方の金沢はファーストトップの水永翔馬に当ててからの攻撃を得意とする。

過去のプレビューにも書いたが、高卒で当時九州リーグ所属のホンダロック入団後、JFLで5度の二桁得点。長崎でJ2での経験も積んで、昨年7月の金沢移籍後はJ3で16試合8得点、完全移籍した今季はここまで10試合2得点と前線の軸になっている。

2列目には高いキック精度の佐藤和弘や得点王争い中のキャプテン清原翔平など優秀な選手が揃うだけに、大岩とキムが形成する「千葉山脈」とのエアバトルが試合の鍵を握る。



■注目選手~クラブの歴史を作ったゴールデンコンビの再会~

山形で生まれ、ユースで育ち、モンテディオの中心選手として360試合に出場した「ミスター山形」秋葉勝

高い技術を持ち、ピッチを俯瞰的に見れるゲームメーカーでありながら、ハードワークが出来て守備力も高い。

今季はレンタルながら、初めて13年間プレーした山形を離れたが、相当な覚悟の決断だっただろう。
その秋葉勝と07年~11年まで中盤でコンビを組んだのが、ジェフの佐藤健太郎だ。

共に84年生まれの2人は、クラブ史上初となるJ1昇格と2度のJ1残留を主力選手として達成。

佐藤健太郎は12年にジェフへ移籍すると3年間で100試合以上に出場、今季はJ通算250試合出場を記録した。

しかし、佐藤自身も3年連続で出場したプレーオフに破れ、クラブの悲願であるJ1昇格はいまだ果たせていない。
東北の地で新たな歴史を作ったゴールデンコンビ。

山形を離れ、自らが選んだクラブを支える存在として、ピッチ上で再会する。

J2初挑戦の金沢で、J1初昇格を目指すジェフで、新たな歴史を作るべく、激しいマッチアップが予想される。



■サプライズなき、躍進を

開幕前の予想ではほとんどの解説者が「最下位予想」だった金沢の躍進。

前年に下のカテゴリにいたというだけで、上位進出が「サプライズ」として受け止められてしまうのが現実である。
今季のジェフはJ1昇格を目指しており、もちろん昇格するだけではなく、かつてのライバルだった柏やガンバ、そして金沢のように上のカテゴリで躍進を期待したい。

そのためにも、もはやJ2で勝利しても誰も驚かなくなった金沢のように、「妥当性」のある勝利をジェフも重ねていくしかない。
「残留」が目標の金沢は、上位とのアウェイゲームだからこそ「ドロー」も視野に入れて戦うだろう。

しかし、「上」を目指すジェフには、リーグで最も強固なブロックを崩すことが求められる。

サプライズなき躍進を。勝利へのこだわりを。昇格するという強い気持ちを。

選手もサポーターも一丸になって挑め。一意専心!
5/17(日)16:00キックオフ J2リーグ公式戦/グランスタ 北陸新幹線開業記念マッチデー 千葉 - 金沢 フクダ電子アリーナ試合情報
本日も最後までお読みいただき、本当にありがとうございます。

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元湘南のウェリントン選手が母国のクラブを退団したことで、多くのJクラブサポーターが注目されているそうですね。

外国人選手補強も良いですが、個人的には今のジェフの好調さやフクアリの雰囲気の良さをもっと知ってもらうことで、クラブスポンサーが増えたら良いなぁと思います。

それは金沢も同じで、J2を盛り上げているクラブだけに、もっと世間に注目されて、応援してくれる企業・団体が増えてくれれば最高です。

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記事カテゴリ:
ジェフ千葉 試合プレビュー
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