2008年11月20日
鬼武副会長と犬飼会長の意見の食い違いについて
記事によると、現役のサッカー協会会長と副会長の間で、舌戦が繰り広げられているそうです。 Jリーグ改革めぐり犬飼vs鬼武、舌戦激化 「Jリーグは協会傘下!」日本協会の犬飼会長が鬼武発言に不快感 犬飼会長改革案にJ鬼武チェアマン反発 本日はこの問題について、追記にて触れてみたいと思います。
まずは、鬼武チェアマン、いえ、鬼武サッカー協会副会長の意見です。 (1)シーズン制移行 「猛暑や雷雨があるから7、8月はやらないという(シーズン移行の)大前提が崩れる。準備が必要だし、10年からは無理」 (2)ナビスコ杯 「ナビスコ杯は素晴らしい大会に育ちつつある。23歳以下にするつもりは毛頭ない」 「ニューヒーロー賞を設けたり、代表がいなくても若い選手が盛り上げている。JリーグのことはJリーグが決める」 (3)天皇杯 「日本で最高の大会なら、シーズン終盤に決勝を行うべきだ。シーズン移行とは別問題」 「シーズンを移すならば、天皇杯全日本選手権の決勝も(現行の1月1日ではなく)シーズン終盤に実施すべきだ」 個人的にはどれも納得がいきますね。 しかし、鬼武チェアマンの当然の発言に、犬飼会長が激怒とのことです。 犬飼会長はドーハにいるため、どれだけ正しく言葉が伝わったのかはわかりません。 おそらく、記者は「JリーグのことはJリーグが決める」という発言しか伝えてないのではないでしょうか。 しかし、問題なのは犬飼会長の反応。 「『Jのことは放っておいてくれ』っていうの? Jリーグは協会傘下の1組織だよ。頭が混乱しているとしか思えない」 「本当にそう言ったのなら常軌を逸している。Jリーグは協会傘下の1組織。どうやったら日本のサッカーがいい方向に行くか、一緒に考えていかないと」 記事によって、発言はまちまちですが、以前の記事で心配していた、Jリーグの私物化スタートです。 共通している言葉としては、「Jリーグは協会傘下の1組織」という表現ですが、傘下であれば、自ら考えることは許されず、協会からの指示に従うだけの組織であるべきなのか。 ちょっと疑問ですね。 チェアマンの必要性を否定しているように感じますし、頭が混乱し過ぎですよ。 そもそも、鬼武さんはサッカー協会の副会長ですよね。 名誉副会長も現職の副会長も反対しているのに、なぜそれが今さら「一緒に話し合おう」となるのか。 内部での話し合いが如何に足りていないのかを自ら晒しているようにしか思えません。 それに、「一緒に話し合おう」と言うのであれば、 (1)シーズン制移行 準備や検討が必要な問題を2010年からは開始させようと、無理に押し進める。 (2)ナビスコ杯 非公式ながら独断でスポンサーにかけあい、ナビスコのU-23化を来年からのスタートを発表する。 (3)天皇杯 よく調べないで謎のベストメンバー問題でイチャモンをつける。 来年から出場権はく奪、県リーグから参加という謎のペナルティを持ち出す。 と全て「一緒に話し合う」前に言いだして、進めている。 「Jは協会傘下の一組織」と言う人が「一緒に日本サッカーをよくしよう」なんて矛盾しているでしょう。 一旦、落ち着いて、じっくりと他の方の意見にも耳を傾け、「無理なものは無理」と判断して欲しいです。 そうじゃないと、子どものワガママよりもタチが悪くなってしまいます。 犬飼会長は浦和レッズという日本で最も成功しているクラブの一つを率いており、選手獲得もクラブハウスの充実も可能とする、お金と集客力を持っていました。 けれど、すべてのクラブがそうではないことを知ってから、会長になって欲しかったな、と感じます。 山形のようなNPO法人から学ぶことだってあるはずです。 最後に、鬼武チェアマンの発言。 「日本代表は重要だが、代表だけ考えてJリーグをやるわけではない。(シーズン移行で)JFLや地域リーグの雪国チームを捨てろというのか」 本当にその通りだと思います。 ワンマンな会長の意見が素通りするのではなく、しっかりと検討出来る組織であって欲しいと思います。 本日も最後までお読みいただき、本当にありがとうございます。 サッカー ブログランキング にほんブログ村 ジェフユナイテッド千葉
posted by marcos2008 |17:20 |
考察 |
コメント(8) |
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鬼武副会長と犬飼会長の意見の食い違いについて
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一つ誤りがありますが、浦和はお金を持っていたクラブという訳ではありませんよ。
犬飼さんが2倍以上の収入のあるクラブに変えたんです。
シーズン秋春制は簡単に実行されては堪らない問題ではあります。
ですが協会の私物化は目指していないと思いますよ。
川淵さんの様には。
浦和の時もそうだと思いますが、犬飼さんの本質は、その時々に必要なリスクをとって対象の価値を高めること。
ナビスコなどは試す価値のある提案だと思います。
だめだったら戻せばいい。
まだ16年、安住を目指す時期じゃないって考えなのだと思います。
先週の大河ドラマで言っていました。
「人の上に立つ者は孤独です。」
posted by rupo | 2008-11-20 20:10
鬼武副会長と犬飼会長の意見の食い違いについて
コメント投稿者ID :
本当はJリーグと協会の間に中立的な組織があって、そこで調整できればいいのでしょうが、モデルケースもなく難しいところです。協会が本来ならば調整機関になればいいですけど、代表ビジネスが収入の柱ですから難しいと思います。
私はもっとJリーグの発言力が強まればいいと思っています。今年色々な問題がありましたが、これから代表とJリーグ間の摩擦はより増していくと思います。選手の引っ張り合いになって来たときに最終的に選手が決めるようにすると選手の負担が大きいです。また協会の傘下と言って強制的にリーグを押さえ込むようだとJリーグの未来もないと思います。
ただ、トータルでみて代表の意向が強すぎた状態から一歩進んだようには思います。win-winの関係が築ければ一番いいのですが。
鬼武チェアマンはJリーグの利益を考えての発言で当然言うべきことだったと思います。これについては最後まで抵抗してほしいです。ただ今までの例を考えると丸め込まれるようにも思います。ベストメンバー規定を廃止するとは言えないようですし、結局ドーピング問題も委員長への責任には言及しませんでした。サポーター騒動も審判問題も対策を打ち出さず、半ば放置状態。
鬼武さんの意向もあるかと思いますが、調整役としてはいいでしょうがあまり問題を解決し改革を行っていくという姿勢には乏しい人物だと思います。
arataさんが言っていましたが、G14のようなクラブ側の意見を統合する組織も必要になってくるかとも思います。Jリーグは丸め込まれやすい組織なので現場のほうでやはり意見を言っていけるようになればいいと思います。
何にしろ、いい方向にいってもらいたいです。
posted by aruto | 2008-11-20 21:21
鬼武副会長と犬飼会長の意見の食い違いについて
コメント投稿者ID :
>>rupoさん
コメントありがとうございます。
申し訳ありません。犬飼さんが浦和の収入を2倍以上にした、というお話は私の勉強不足で、存じておりませんでした。
ナビスコに関して、試す価値があるとしても、それを独断で決めて、独断で押し進めようとする姿勢は、個人的に受け入れられません。
「人の上に立つ者は孤独です」という言葉は確かに名言ですが、協会の会長と副会長の話し合いすら行われないまま、お互いが反対の主張をしていることが疑問です。
何か新しいことをする時こそ、一枚岩できっちり話し合ったうえで進めて欲しいと考えております。
posted by マルコス | 2008-11-20 21:24
鬼武副会長と犬飼会長の意見の食い違いについて
コメント投稿者ID :
>>arutoさん
改めて、コメントありがとうございます。
Jリーグと協会の間に中立的な組織を持つという案は、素晴らしいですね。
ですが、おっしゃる通り、現実的ではないかも知れません。
Jリーグの発言力、特にクラブの発言力に関しては、間違いなく強くなるべきでしょう。
今のような言いなりの体質は問題がありますし、そういう意味ではオーバーエイジを断った神戸が良いモデルになって欲しいと思います。
もちろん、クラブの発言力が強まり過ぎるのも問題ですが。
arataさんのG14案は私も感心させて頂きました。
選手会、クラブ、リーグ、そして協会の意見を全て統合して色々な問題を考えていくことが大切であって、その上で導き出された結論であれば、我々に不都合な結論であっても、受け入れる体勢が取りやすいのではないか、と考えます。
win-winの関係が当然理想にはなりますが、協会内部でも意見が割れている現状では、ちょっと期待出来そうないのが残念です。
ひとまずは、鬼武チェアマンがうまくバランスを取ることで、パワフルでクラブでの実績のある会長を良い方向へ進めてくれることを期待したいです。
ベストメンバー規定やドーピング問題、サポーター騒動に審判問題、さらには選手の不祥事やクラブの休部など、様々な問題がありますが、それを飛ばして、改革を行うことはやめて欲しいな、と感じます。
本当に、いい方向にいってもらいたいですね。
posted by マルコス | 2008-11-20 21:53
鬼武副会長と犬飼会長の意見の食い違いについて
コメント投稿者ID :
それぞれの組織にはそれぞれの目的や考えがあるのですから、意見が対立するなど、あって当たり前です。
問題視するなら、お互いの意見をマスコミを通じてやるより、鬼武チェアマンも協会副会長の立場ですし、会議室内で意見を、もっと本来ぶつけておくべきでしょうね。
ベストメンバー規定に関しては、個人的に反対だが、雪国の弱小クラブを守るのと同じく、サポータではない観戦に訪れた人々の気持ちを守る為には必要でしょう。
結局の所、何をおいても日本にまだまだサッカーが文化として根付いていない所で、どこまでを改革として行うのかラインを引くのが難しく、お互いの立場による視点で異なるでしょう。
それは、協会、Jリーグだけでなく、クラブ、サポータ、マスコミ、その他の人々といった色々な多様な価値観の存在する以上、仕方が無い部分で、そこをすり合せながらより良いものを作る事が大切だろう。
一方的に「やれ」でも、簡単に「ムリ」でもなくね。
posted by D | 2008-11-21 11:16
鬼武副会長と犬飼会長の意見の食い違いについて
コメント投稿者ID :
コメントありがとうございます。
ご意見、同意させて頂きます。
人が集まる場において、意見が対立することは当然あります。
また、そうなった時に最終的な判断をするのが一番の責任者である会長であるのも当然だと思います。
ただ、内部で意見を統一する前に、会長が決めて、会長が動く、というのはあまり良いことではないように感じます。
それだけ会長が能力ある証拠かも知れませんが、まずは慎重に意見を集めるべきで、独断で会長が動き回る必要性はさほど感じられません。
ベストメンバー規定に関して、新規のお客さんに対する心遣いは必要なのはわかります。
しかし、それを考えるならば、代表戦に選手が取られた状態で試合をすることは問題ないのか、と細かく議論する必要が出てくる気がします。
U-23ナビスコカップなんかも、新規のお客さんにとっては歓迎出来ない大会になるでしょうね。
最後に、多様な価値観の中で、いかに案をすり合せながらより良いものを作るかが大切という言葉に納得させて貰いました。
一方的に「やれ」でも、簡単に「ムリ」でもなく、しっかりと議論が出来る環境作り(組織なんだから当たり前のことだと思うのですが・・・)から、まずは進めていって欲しいと思います。
posted by マルコス | 2008-11-21 12:16
鬼武副会長と犬飼会長の意見の食い違いについて
コメント投稿者ID :
改革をすることは、企業の場合でも同じでトップでの意見の違いがあっても別におかしくはないと思います。 「日本サッカーの発展」を双方が違う立場で考えている中でのことですから、メディアがその都度の過激な発言だけを抜粋して煽る必要はないと思います。
「ドイツワールドカップ」での惨敗から始まり、日本全体のサッカー観が世界の差を感じている中(アジアでは上位ですが)で、犬飼さんとしては使命として、まず、日本代表を本気で世界に近づけたいと考えて改革を行っていると私は思います。それには、今までと同じ方法、運営では日本サッカーは進化できないと強く感じたのではと思います。
世界の流れを、日本に、そしてアジア全体にも持ち込み一連の前提と思います。
日本より寒い国でも欧州では冬にリーグがあります。
しかし、スタジアムの屋根や芝生の管理にも影響があり収支を考えると実現が難しいからと思います。
選手の意見も聞いたほうがいいかもしれません。
もしかしたら、地球温暖化の影響による猛暑、豪雨でやると、すぐにバテテしまい観客の前でとてもベストなパフォーマンスができないので、真夏は正直避けたいのではと思います。夏休みの集客力を考えるのであれば、8月~9月上旬に「ナビスコカップ」を1ヶ月集中すればいいと思います(トーナメントではなく総当り→チケットも自由席は子供は無料に設定)。
冬の試合の実現には、もっとも雪が降りやすい月(ここ数年は温暖化で雪も少ないですが)の試合を天皇杯月にし、ベスト16あたりから、暖かい地方(東海地区)のスタジアムに集中してトーナメントにしていけばと思います。
そして協会全体(TOTO収益金から)としても、寒冷地でのスタジアム改修維持費用を援助していくことが必要かと思います。
「ナビスコ杯」の若年層へのチャンスは、北京五輪惨敗に対する、選手の試合感をつける為の、一つの案として出た物です。
「世界ユース出場」が韓国に惨敗して途絶えてしまったことで、更に加速したことと思います。
サテライトリーグではない、タイトルのかかる厳しい試合を経験でき、そこから若年層の底上げを図るということは、チーム事情で試合に中々出場できない若い優秀な選手やユース世代は、絶好のチャンスになると思います(1軍監督の采配のもと、目の前でレギュラー獲得へのアピールのため、好プレーも期待できる)。それがチーム全体のポジション争いに繋がり、Jリーグ、更に代表への活性化にも繋がると思います。
私としては、とにかく「日本サッカー」が独自の戦術の中で「欧州」「南米」ともワールドカップでも互角に渡り合えるような、強いチームになって欲しいと思います。
長文、大変失礼いたしました・・・・・。
posted by taketyann | 2008-11-22 15:20
鬼武副会長と犬飼会長の意見の食い違いについて
コメント投稿者ID :
コメントありがとうございます。
おっしゃる通り、メディアの煽り方にも問題があるように感じます。
犬飼さんがこうも毎回思いきった意見を言うのも、そういう言葉を引き出している記者がいるような気もします。
現在の日本代表を進化させるために、欧州への移籍を活発にしようとすること自体に文句はありません。
個人的にはJリーグの軽視にも見えてしまいますが、その方向性自体は「日本サッカーの強化」がはっきりと見えるので、批判するまでには至りません。
秋冬制への移行で問題なのは、おっしゃる通り、現実的ではないことですよね。
新潟のサポーターの方々が反対運動を行っていますが、現状の設備で10年スタートは実現が難しいのははっきりしており、その対策が「アウェーでやればいい」だけでは納得が出来ません。
逆に、taketyannさんの案は非常に面白いと思います。
8月~9月上旬にナビスコカップ、天皇杯を暖かい地区でやるということは、現実的で実現の可能性も高い気がします。
もちろん、協会全体のバックアップは必要ですが、そのような具体的な案が協会から出ないことが残念です。
ナビスコ杯に関しては、個人的に大きく変えるべきではないと思います。
若手へのチャンスという意味では、やはりサテライトリーグを別のカップ戦とすることの方が効果的なように感じます。
成功しつつあるナビスコを変えるよりも、不参加のクラブすらあったサテライトリーグをそれこそタイトルのかかる厳しい試合に変えることの方が、変化させるべきかな、と。
これは個人的な意見で、1軍監督の采配の下、目の前でレギュラー獲得へのアピールというものではなくなってしまいますが。
どちらにしても、もっともっと議論すべきで、会長一人が発表するのではなく、協会として合意のもとで発表して欲しいと思います。
最後に、日本サッカーが独自の戦術の中で、ワールドカップでも互角に渡り合えるような、強いチームになって欲しいと思い、私も非常に共感させて頂きました。
高い目標ですが、期待は常に持ち続けていたいと思います。
posted by マルコス | 2008-11-22 18:22
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