2007年12月01日
高校野球 記憶に残る大会 第2回『箕島が春夏連覇達成』
高校野球 記憶に残る大会 第2回 『箕島が春夏連覇連覇達成』 1979年(昭和54年) 第61回全国高校野球選手権大会 1979年(昭和54年)の第61回大会は、センバツの優勝校の箕島(和歌山)と準優勝の浪商(大阪)が揃って出場し、この両校を中心に大いに盛り上がりました。 この大会のハイライトは何と言っても箕島の春夏連覇。そしてそこに至るまでのドラマがその輝きを何倍にも輝かせています。そのドラマの最もたるものが、今や伝説となっている箕島と星稜の延長18回の激闘でしょう。延長に入って2度までも勝ち越された箕島がその都度追いつき勝利を収めた試合は、高校野球の魅力の全てを兼ね備えていると言っても過言ではありません。 そして実力と人気を兼ね備えた牛島ー香川のバッテリーを擁した浪商は、大阪予選から常に注目を集める中で順調に勝ち進み、優勝こそ達成できなかったものの間違いなく大会の主役でした。 大会の傾向としては、前年に続いて東日本勢でベスト8に残ったのは城西(東東京)、横浜商の2校と西日本勢が圧倒しました。 ▽第61回全国高校野球選手権大会(1回戦) 新居浜商 002 000 002=4 日大山形 012 100 01X=5 (新)泉、池西ー池内 (日)中山ー柴田 【本】続木(新)日大山形は2回裏に先制点をあげる ※以上、当時の週刊ベースボールの記事から抜粋 当時の新居浜商の監督の「まさか東北代表に負けるとは思ってもみなかった」という時代を感じさせるコメントがあった。現在なら東北代表が勝ち上がることは珍しくなく、指導者もこのような物議を醸すようなコメントはしないだろう。負け惜しみかもしれないが、相手を見下し自身の奢りをさらけだう発言は、指導者としていかがなものかと思う。試合は日大山形が13安打と新居浜商の投手陣を打ち崩し、9回の新居浜商の反撃を2点に抑えて堂々の勝利。この試合の日大山形の監督は、現青森山田監督の渋谷氏。 比叡山 000 005 403=12 釧路工 100 110 010=4 (比)薮内ー大友 (釧)安宅、伊香ー末広 【本】細谷(釧) 前年の春の選抜で完全試合を喫した比叡山が、ここまでのうっぷんを晴らすような試合運びで初戦を突破した。しかし序盤は完全な釧路工ペース。5回裏までに小刻みに1点ずつ加点して3点リード。しかし6回に釧路工の安宅が突然の乱調で、一気に試合をひっくり返す。その後も比叡山は7回に4点、9回に3点と大量点を入れて、悲願の夏の甲子園初勝利を飾った。ちなみにこの勝利は滋賀県勢としての初勝利でもあった。 高 知 000 201 202=7 市銚子 000 300 000=3 (高)中平ー田渕 (銚)銚子、西広桂ー名雪 【本】銚子 市銚子が4回裏にエースで4番の銚子の本塁打などで逆転して迎えた6回表に悲劇が起こる。この回二死から2塁打、中失で同点。そしてこの直後、高知の中平の打球はワンバンドで銚子の顔面を直撃。銚子はプレー続行が不可能となり、このまま退場。急遽登板する事になった西広桂はほとんど当番経験がなく、高知は7、9回に2点ずつ加えて試合を決めた。後にプロに進む銚子のワンマンチームだった市銚子は、大黒柱を欠いて無念の敗退。 吉 田 100 000 000=1 佐賀商 021 000 10X=4 (吉)宮下宗ー宮下充 (佐)柏ー北村 【本】楢林(佐) 高松商 000 000 121 000 0 =4 明 野 000 031 000 000 1X=5 (延長13回) (高)中尾ー藤猪 (報)斎藤ー大林
明野は13回裏に相手失策の間にサヨナラ勝ち ※以上、当時の週刊ベースボールの記事から抜粋 初陣の明野(茨城)が名門の高松商を延長で見事に撃破した試合。5回にスクイズに短長打を絡めて3点を先制すると、6回にも1点を追加して優位に試合を進める。このまま番狂わせかと思われた終盤に高松商が反撃を開始する。7回に1点、8回に2点を返して迎えた9回表、二死2塁から同点として延長に突入。そして延長13回裏、一死1、2塁から投ゴロ併殺かと思われたが、遊撃手が一塁走者のスライディングに足を取られて暴投する間にランナーが生還してサヨナラ勝利した。高松商は2年連続の延長サヨナラ敗退。 浪 商 000 000 002 01=3 上 尾 100 001 000 00=2 (延長11回) (浪)牛島ー香川 (上)仁村ー長島 【本】牛島(浪)
上尾の好投手仁村は浪商を土俵際まで追い込んだが1球の失投に泣いた
9回表、浪商は二死1塁から牛島が起死回生の同点2ランを放つ
11回表、浪商は二死3塁から木村が決勝のホームイン ※以上、当時の週刊ベースボールの記事から抜粋 1回戦屈指の好カードは、共に持ち味を出した最高の名勝負となった。上尾は牛島の立ち上がりを攻めて1点を先制すると、アンダーハンドの好投手の仁村が浪商打線を翻弄して付け入る隙を与えない。そして中盤の6回には、浪商の焦りを誘い失策で1点を加えて2-0とする。仁村の投球はますます冴えわたり、9回の浪商の攻撃も二死で1塁に走者がいるのみとなった。誰もが浪商初戦敗退と思った瞬間、奇跡が起きる。この場面、好投を続けてきた仁村の唯一の失投と言って良い投球が真ん中に入り、牛島がなんと本塁打を放ち同点としたのだ。これで生き返った浪商は11回表、二死3塁から山本の左中間の2塁打で勝ち越して、このまま逃げ切った。まさに1球の怖さを思い知らされた好試合で、敗れた上尾も本当によく戦った。 ※校名変遷:浪商→大体大浪商 大分商 001 000 201=4 弘前実 001 000 000=1 (大)松本ー高橋 (弘)白石、小山内ー山田 中 京 100 120 720=13 境 001 010 004=6 (中)所、橋村ー加藤洋 (境)大原ー安達 ※校名変遷:中京→中京大中京 安積商 011 020 000 000 00 =4 明石南 201 000 001 000 01X=5 (延長14回) (福)根本学ー坂本 (明)浜名ー細田 【本】根本学
明石南は14回裏、一死からサヨナラスクイズで見事な勝利 ※以上、当時の週刊ベースボールの記事から抜粋 明石南は追い込まれた9回裏二死から四球で走者を出し、ここで浜名が起死回生の同点2塁打を放ち延長戦に。そして延長14回表のピンチを好守でしのいだその裏、一死2、3塁から劇的なスリーバントスクイズでサヨナラ勝ちし、見事に初陣を飾った。同じく初出場の安積商は根本学の本塁打などで優位に試合を進めたが、明石南の粘りに屈した。 ※校名変遷:安積商→帝京安積 桜 井 000 000 200=2 倉敷商 001 010 10X=3 (桜)小室ー稲村 (倉)片山勝ー寺岡 【本】渡辺(倉) 浜 田 001 104 402=12 久 慈 020 000 010=3 (浜)牛尾、荒本ー坂野 (久)北田、久慈ー下館 中部工 000 011 010 =3 前橋工 000 300 10X =4 (中)桑江朝ー島田 (前)番場ー泉 東 北 000 000 005=5 済済黌 710 1000 00X=18 (東)中条、斎藤敏、中条、三浦ー高根 (済)坂口ー高田 【本】坂口 諫 早 000 100 000=1 県岐阜商 011 201 02X=7 (岐)佐伯ー間 (東)石田ー青野 敦 賀 002 000 001 =3 城 西 010 000 201X=4 (敦)大矢ー上田 (城)安倍ー中川竜
城西は9回裏、儀飛でサヨナラ勝利 ※以上、当時の週刊ベースボールの記事から抜粋 天 理010 001 120=5 日大三102 000 010=4 (天)山本ー畑田 (日)中瀬ー野中 【本】高松(天) 鹿児島実 000 000 020=2 相 可 003 000 10X=4 (鹿)鹿島ー上野 (相)中道ー谷口祐 ▽同(2回戦) 星 稜 002 100 041=8 宇 治 000 000 000=0 (星)堅田ー川井 (宇)山本康、上山、堀ー磯部
星稜の堅田は宇治打線を押さえ込み、大会完封一番乗り ※以上、当時の週刊ベースボールの記事から抜粋 ※校名変遷:宇治→立命館宇治 足利学園 000 001 300=4 都 城 113 100 00X=6 (足)川島、半田ー初谷 (都)井上ー与那城 ※校名変遷:足利学園→白鴎大足利 横浜商 023 000 010=6 八幡大付 000 100 000=1 (横)宮城ー杉本 (八)上野、山下ー野上 ※校名変遷:八幡大付→九州国際大付 池 田 011 510 001 =9 松商学園 000 000 110 =2 (池)橋川ー岡田 (松)川村、渡辺ー菅家 【本】川原(池田) センバツ8強校の池田が13長短打の圧勝。池田は1回表の無死満塁を潰すが、強気に攻めて4回の打者一巡の猛攻などで大量点を奪って悠々の勝利。松商学園は5年連続の初戦敗退。 長 岡 020 000 003 0 =5 豊 浦 010 220 000 1X=6 (延長10回) (長)鈴木ー藤田 (豊)三好ー新村 両チームあわせて9失策の大荒れの試合だった。長岡は豊浦が3点リードで迎えた9回表に相手の2失策などで追いつく。しかし豊浦は延長10回に二死2塁から相手失策でサヨナラ勝利。失策で始まった試合は最後もやはり失策で決着がついた。 箕 島 201 120 001=7 札幌商 000 003 000=3 (箕)石井ー嶋田 (札)鈴木、金山ー佐藤 【本】北野(箕)
9回表、箕島は久保がスクイズを決めて7点目をあげる ※以上、当時の週刊ベースボールの記事から抜粋 箕島は初回に先頭・嶋田の安打と四球でチャンスを作ると北野、森川がタイムリーで早くも先制。3回にはセンバツ決勝でサイクル安打を放った北野が本塁打で追加点。その後も着々と加点した箕島は前半で試合を決める。結局札幌商の反撃を6回の3点に抑えて、センバツ王者の箕島が快勝発進。 ※校名変遷:札幌商→北海学園札幌 秋田商 000 000 020=2 広島商 000 200 21X=5 (秋)高山、安保ー佐藤文 (広)中島、天部ー勝田 富 士 000 002 010 000 000 =3 高 知 001 000 002 000 001X=4 (延長15回) (富)川村ー三雲 (高)中平、田中ー田渕
15回裏、高知は田渕の中前安打で舛田が還ってサヨナラ勝利! ※以上、当時の週刊ベースボールの記事から抜粋 高知は2点ビハインドの9回裏の一死から四球、中前安打で1、3塁とする。ここで田渕の左中間安打と失策で1点を返してなお2、3塁から捕手の失策で同点として延長に突入。そして迎えた延長15回裏、二死2塁から田渕の中前安打でサヨナラ勝ち。富士は8回まで終止優位に試合を進めたが、土壇場に失策が重なり勝ち試合を逃した。 天 理 100 001 001=3 浜 田 001 000 21X=4 (天)山本、小米ー加藤 (浜)牛尾ー坂野 城 西 151 000 002=9 済済黌 000 400 000=4 (城)安倍ー中川竜 (済)坂口、永平ー高田 【本】奥原(城) 県岐阜商 001 000 000 0 =1 中 京 000 000 001 1X=2 (延長10回) (岐)佐伯ー間 (中)所ー加藤洋 隣県同士の伝統校のライバル対決は、期待通りの好試合となった。先手を取ったのは県岐阜商。3回二死3塁から右前安打で1点を先制。8回まで無得点の中京は、9回裏の二死3塁から中前タイムリーで追いつく。そして10回裏二死1、3塁から右翼線タイムリーでサヨナラ勝ち。県岐阜商は毎回安打を放ったが、あと1本が出ずに惜敗。 日大山形 000 000 130=4 明石南 101 000 000=2 (日)中山ー柴田 (明)浜名ー細田 大分商 100 000 203=6 佐賀商 102 000 000=3 (大)松本ー高橋 (佐)柏ー北村 倉敷商 000 000 000=0 浪 商 000 004 00X=4 (倉)片山勝ー寺岡 (浪)牛島ー香川 【本】香川(浪)
6回裏、浪商の香川は3ランホームランを放ち悠々と生還 ※以上、当時の週刊ベースボールの記事から抜粋 浪商は打っては香川の3点本塁打。投げては牛島が完封で11脱三振と快勝。浪商は6回裏、椎名の2塁打で1点を先制するとなおも一死1、3塁からドカベン香川が左中間スタンドに放り込んで、一気に試合を決めた。倉敷商は7回に一死2、3塁とするなど反撃を試みるが、牛島に押さえ込まれて完敗。 前橋工 000 003 020=5 明 野 020 000 100=3 (前)小川、番場ー泉 (明)斎藤ー大林 相 可 000 003 000=3 比叡山 101 001 10X=4 (相)中道、川合ー水谷 (比)薮内ー大友 ▽同(3回戦) 池 田 000 000 410=5 中 京 000 010 001=2 (池)橋川ー岡田 (中)所、橋村ー加藤洋
7回表、池田は一死2塁から橋川の左前安打で岡田が生還して同点 ※以上、当時の週刊ベースボールの記事から抜粋 星 稜 000 100 000 001 000 100 =3 箕 島 000 100 000 001 000 101X=4 (延長18回) (星)堅田ー川井 (箕)石井ー嶋田 【本】嶋田、森川(箕)
12回裏、箕島は二死無走者から嶋田が同点の本塁打を放つ
18回裏、箕島は一死1、2塁から上野の左前安打で辻内がサヨナラのヘッドスライディング ※以上、当時の週刊ベースボールの記事から抜粋 センバツ王者の箕島が星稜に何度も土俵際まで追い込まれて、最後の最後に気力でうっちゃったこの試合は、高校野球史上に残る名勝負となった。試合は3回までお互いに無得点と静かな立ち上がりをみせる。 4回に試合が動く。まず星稜が堅田のタイムリーで先制すると、箕島もすかさず森川がタイムリーを放ち同点に。 このままお互いに譲らず延長戦に突入。次に試合が動いたのは12回だった。 この回、一死1、2塁のチャンスで石黒の二ゴロを上野山がトンネルしてしまい、思わぬ形で星稜に勝ち越し点が入る。その裏、打席には箕島をここまで引っ張ってきた嶋田が入ったが既に二者が凡退して二死。さしもの春の王者もここまでかと誰もが思ったが。嶋田は何と起死回生の同点本塁打!この試合1回目の奇跡が起きた。 14回裏に箕島が一死3塁のサヨナラの好機も、隠し球で3塁走者の森川がアウトになってしまう。 16回表、二死1、3塁から山下が右翼線に勝ち越しのタイムリーを放ち、またしても星稜が勝ち越す。その裏の箕島は簡単に二者が凡退して打席には森川。その森川も一塁へのファールフライを打ち上げてしまい、「春の王者敗れる」と誰もが思った瞬間に2回目の奇跡が起こる。星稜のの一塁手の加藤が人工芝につまずいて転んでいたのだ。結果的に森川は命びろいする。しかし既に二死で無走者、その直後に3回目の奇跡が起こるとは誰もが思わなかった。が、信じられない光景が現実に。 森川がまたしても同点の本塁打を放ち、箕島は三たび同点に追いついた。 結局、これがこの試合3度繰り返された、「星稜が表に得点すると裏に箕島が返すというパターン」の3度目だった。 そして延長再試合を誰もが意識し始めた18回。星稜は一死満塁のチャンスを逃してしまい、4度目の勝ち越しならず。延長に入ってから2度も勝ち越しながら勝ちがなくなった星稜と、2度も起死回生の本塁打で追いついて負けがなくなった箕島。微妙な精神状態が勝敗の明暗を分ける。18回裏、箕島は一死1、2塁から上野が左前への安打を放ち、2塁走者の辻内が歓喜のヘッドスライディングでホームイン。3時間50分におよんだ激闘に終止符を打った。 誰もが感動し涙したこの試合は、平成に入った現在でも色あせる事ない。 そしてこの試合は、箕島と星稜の交流試合と言う形で後輩に受け継がれている。 高 知 001 002 011=5 都 城 000 100 000=1 (高)中平ー田渕 (都)井上ー与那城 広島商 100 000 000=1 浪 商 010 020 33X=9 (広)中島、天部ー勝田 (浪)牛島ー香川 【本】香川、山本(浪)
浪商の投打ヒーロー牛島(11三振)と香川(今大会第2号) ※以上、当時の週刊ベースボールの記事から抜粋 広島商は1回に幸先よく先制。浪商は2回に石見の2塁打で追いつく。そのままお互いに無得点で迎えた5回裏、二死から香川が左中間への本塁打を放つ。これで一気に浪商へと流れが傾く。この回、失策が絡めて1点を追加。3-1とする。そして7回に3点を追加すると8回にも山本の本塁打などで3点を加えて9-1と結果的には一方的な試合となった。 浜 田 100 000 000 0 =1 城 西 001 000 000 1X=2 (延長10回) (浜)牛尾ー坂野 (城)安倍、渡辺ー中川竜
10回裏、城西は二死1塁から左中間2塁打で成沢がサヨナラのホームイン ※以上、当時の週刊ベースボールの記事から抜粋 1回に浜田は2安打と内野ゴロで先制すると、安倍、渡辺の両投手から14安打を放つなど城西を終始圧倒するが、最後の詰めが甘く追加点が奪えない。一方の城西は3回裏に同点に追いつくも、耐えに耐えてなんとか延長戦に持ち込み10回裏の二死からのサヨナラ勝利を奪い取った。浜田は再三のチャンスを潰し、何とも惜しい試合を逃してしまった。 前橋工 000 100 000=1 比叡山 030 001 20X=6 (前)小川、番場、蓮場ー泉 (比)薮内ー大伴 【本】高橋一(前) 横浜商 141 140 111=14 豊 浦 000 103 000=4 (横)宮城、小林ー杉本 (豊)三好ー新村 【本】小沢、菊川(横)
5回表、横浜商の菊川が左中間にランニングホームランを放つ ※以上、当時の週刊ベースボールの記事から抜粋 横浜商は6回を除く毎回の17長短打で14点を奪い大勝。この試合、横浜商は大会新となる4儀飛を含む9犠打を記録している。 日大山形 000 010 100=2 大分商 000 100 02X=3 (日)中山ー柴田 (大)松本ー高橋 大分商は1点をリードされた8回二死2塁から荒金、古庄の連続3塁打で逆転し、7回まで1安打に抑え込まれていた日大山形の中山をなんとか攻略した。大分商はこの回の2安打を含む結局3安打のみ。日大山形は大分商を土俵際まで追い込みながら逆転され、悲願の8強入りはならず。 ▽同(準々決勝) 城 西 000 100 000=1 箕 島 201 100 00X=4 (城)安倍、渡辺ー中川竜 (箕)石井ー嶋田 箕島は初回から城西・安倍を攻める。一死1塁から上野山、北野の連続2塁打で先制。さらに3、4回にも1点ずつ加えると早くも安全圏に。城西は4回に1点を返した後の一死満塁のチャンスに試みたスクイズが併殺になったのが痛かった。 池 田 030 200 000=5 高 知 000 000 100=1 (池)橋川ー岡田 (高)中平、田中ー田渕
2回表、池田は相手暴投で永井がホームイン ※以上、当時の週刊ベースボールの記事から抜粋 四国同士の対戦となったこの試合、昨年秋からの対戦では高知が2勝1分けと圧倒していたが、池田が見事にリベンジを果たす。池田は2回に3点を先制すると、4回にも2点と加えて強打で高知を圧倒。橋川も高知打線を3安打に抑えて1失点と理想通りの展開で快勝した。高知は最後まで流れがつかめないまま敗退。 比叡山 000 000 000= 0 浪 商 301 020 22X=10 (比)薮内、高橋ー大伴 (浪)牛島、山脇ー香川 【本】山本、香川(浪)
7回裏、浪商の香川は、大会史上初の3試合連続ホームランを放つ ※以上、当時の週刊ベースボールの記事から抜粋 近畿勢対決の一戦は浪商が投打に圧倒。打っては山本と香川の本塁打を含む6本の長打攻勢で10点をあげ、投げても牛島を6回で下げて山脇を登板させながらも比叡山打線を僅か3安打完封と圧勝。余裕の試合運びで余力を残して4強進出した。 横浜商 001 001 004=6 大分商 010 010 001=3 (横)宮城ー杉本 (大)松本ー高橋
横浜商は4強進出を決めて、宮城を中心に喜びの輪ができる ※以上、当時の週刊ベースボールの記事から抜粋 大分商が先手を取ると横浜商がすぐに追いつくという、緊迫した展開で迎えた8回裏の大分商の攻撃が試合の明暗を分ける結果となった。この回大分商は無死1、2塁のチャンスをつかむが、打者がバントのサインを見落とすと、2塁走者と1塁走者が飛び出してしまい何と二人とも刺されてしまい一瞬にして二死無走者に。まさに痛恨のミスが尾を引いた形で9回の横浜商の3点に繋がってしまった。それでも9回裏に粘りを見せる。1点を返してさらに一死2、3塁とするが、ここでも走塁ミスが出てしまい万事休した。 ▽同(準決勝) 横浜商 000 010 010=2 箕 島 101 010 00X=3 (横)宮城ー杉本 (箕)石井ー嶋田
箕島の石井は横浜商打線を2点に抑えての完投勝利で春夏連覇に王手 ※以上、当時の週刊ベースボールの記事から抜粋 箕島は嶋田の活躍で鮮やかに横浜商・宮城を攻略した。嶋田は初回に先頭打者として2塁打で出塁するとバント、右前タイムリーで先制のホームを踏む。そして3回にも先頭で左前安打で出塁すると、北野の左越え2塁打で2点目のホームを踏んだ。そして嶋田は守備でも魅せる。5回に1点ずつ取り合って迎えた8回表に横浜商は二死から相手の失策で1点を返して、ここで勝負をかけた盗塁を敢行するが捕手嶋田が見事に走者を刺してピンチを切り抜け、春夏連覇へと1勝に迫った。横浜商は箕島相手に食い下がったが、あと一歩届かず。 池 田 000 000 101=2 浪 商 000 000 000=0 (池)橋川ー岡田 (浪)牛島ー香川
池田は9回の浪商の反撃をしのいで、初の決勝進出 ※以上、当時の週刊ベースボールの記事から抜粋 池田・橋川と浪商・牛島の息詰る投げ合いで迎えた7回表、池田が均衡を破る。先頭の岡本の右前安打を右翼手の井戸が1塁へ悪送球して2進。ここで浪商・香川が無人の2塁へ送球して岡本が3進。ここで永井の右翼線タイムリー2塁打が飛び出して池田が先制。更に9回に1点を加えて2-0とする。そして迎えたその裏の浪商の攻撃は、四球、安打で無死1、2塁として打席には牛島。上尾戦を思い出させる展開で球場のボールテージは最高潮に達したが、牛島は遊ゴロ併殺に打ち取られ、続く川端が投ゴロでゲームセット。池田が初めての決勝進出を果たした。浪商は橋川に自慢の打線が6安打に抑え込まれて決勝目前で無念の敗退。 ▽第61回全国高校野球選手権大会(決勝) 池 田 100 110 000=3 箕 島 100 001 02X=4 (池)橋川ー岡田 (箕)石井ー嶋田 【本】永井(池)
8回裏、箕島は一死1、3塁から榎本がジャンピングスクイズで決勝点をあげる
箕島は史上3校目の春夏連覇を達成 ※以上、当時の週刊ベースボールの記事から抜粋 前回大会に続いて近畿勢と四国勢の対決となった決勝戦は序盤から試合が動いた。1回表にいきなり池田の打棒が火を噴き川原の2塁打で先制するも、その裏箕島も嶋田の安打から2盗、3盗の後、北野がタイムリーを放ち同点。そのまま迎えた4回に池田が永井の本塁打、5回に山本のタイムリーで1点ずつ加点して主導権を握る。しかしここからが箕島野球の真骨頂。まず6回裏に先頭の北野が四球を選び、上野の安打で一死1、3塁とした場面、3走の北野が池田の橋川が投球モーションに入る直前にするするとベースを離れる。この北野を見て橋川が3塁に中途半端な状態で牽制球を投げた瞬間「ボーク!」と叫びながら本塁へ突入する。一瞬、虚を突かれた3塁手の永井のバックホームが間に合わずホームスチールとなって、箕島は1点を返す。 そして迎えた8回裏、箕島はまたしても北野がキーマンとなる。無死から内野安打で出塁してバントで一死2塁となった場面。森川の遊ゴロで2塁走者の北野が飛び出してしまう。しかし北野が3塁へと走るのを見た池田の遊撃手の田所の送球が、何と北野の背中に当たってしまうエラー。ファールグランドをボールが転がる間に北野は同点のホームイン。そして森川も3塁から本塁への悪送球の間に一気に3塁へ到達して逆転のチャンス。次打者が3塁エラーで生きて一死1、3塁となった場面で、榎本がウエストボールに飛びついてスクイズを決めて決勝点をあげた。そして試合は9回表の池田の攻撃を抑えた箕島が勝利し、見事春夏連覇を達成した。 池田にとっては悪夢のような守備の破綻が勝負所で出てしまい、箕島にとっては幸運としか言えない展開だったが、箕島の選手一人一人が実に野球を知っていたが故に引き寄せた球運と言えるのかもしれない。 【池 田】 打 得 安 点 振 球 犠 盗 失 【左】山 本 4 0 1 1 2 0 0 0 0 【右】山 下 3 1 1 0 0 0 1 0 0 【中】川 原 4 0 2 1 0 0 1 0 0 【一】岡 本 4 0 1 0 2 0 0 0 0 【三】永 井 4 1 1 1 0 0 0 0 2 【二】河 野 3 0 1 0 0 0 1 0 0 【捕】岡 田 3 0 0 0 0 0 1 0 1 【遊】田 所 3 1 1 0 2 1 0 0 1 【投】橋 川 1 0 0 0 0 1 1 0 0 残塁5 31 3 8 3 5 2 2 0 4 【箕 島】 打 得 安 点 振 球 犠 盗 失 【捕】嶋 田 4 1 2 0 0 0 0 2 0 【左】宮 本 3 0 0 0 1 0 1 1 0 【二】上野山 4 0 0 0 0 0 0 0 0 【一】北 野 3 2 2 1 1 1 0 2 0 【遊】上 野 2 0 1 0 0 1 1 1 0 【中】森 川 4 1 1 0 0 0 0 1 0 【右】久 保 4 0 1 0 0 0 0 1 0 【三】榎 本 3 0 1 1 0 0 1 0 0 【投】石 井 4 0 1 0 1 0 0 0 0 残塁8 31 4 9 2 3 2 3 8 0 投手 回 打者 安打 三振 四死 自責 橋 川 8 36 9 3 2 2 石 井 9 35 8 5 2 3 (徳島) 池 田 ━━━━━━━━┓9 ┗━━┓ (長野) 松商学園 ────────┘2 ┃5 ┗━━┓ (愛知) 中 京 ━━━━━┓13 │2 ┃ ┗━━┓ │ ┃ (鳥取) 境 ─────┘6 ┃2 │ ┃ ┗━─┘ ┃ (長崎) 諫 早 ─────┐1 │1 ┃ ┏━─┘ ┃ (岐阜) 県岐阜商 ━━━━━┛7 ┃5 ┗━━━┓ (宮崎) 都 城 ━━━━━━━━┓6 │1 ┃ ┗━─┐ │ ┃ (栃木) 足利学園 ────────┘4 │1 │ ┃ ┏━─┘ ┃ (静岡) 富 士 ────────┐3 ┃5 ┃ ┏━━┛ ┃ (千葉) 市銚子 ─────┐3 ┃4 ┃ ┏━━┛ ┃ (高知) 高 知 ━━━━━┛7 ┃2 ┗━━─┐ (広島) 広島商 ━━━━━━━━┓5 │0 │ ┗━─┐ │ │ (秋田) 秋田商 ────────┘2 │1 │ │ ┏━━┓ │ │ (大阪) 浪 商 ━━━━━┓3 ┃9 ┃ │ │ ┗━━┓ ┃ ┃ │ │ (埼玉) 上 尾 ─────┘2 ┃4 ┃ ┃ │ │ ┗━━┛ ┃ │ │ (富山) 桜 井 ─────┐2 │0 ┃ │ │ ┏━─┘ ┃ │ │ (岡山) 倉敷商 ━━━━━┛3 ┃10 │ │ ┗━━─┘ │ (滋賀) 比叡山 ━━━━━┓12 │0 │ ┗━━┓ │ │ (北北海道)釧路工 ─────┘4 ┃4 │ │ ┗━━┓ │ │ (鹿児島)鹿児島実 ─────┐2 │3 ┃ │ │ ┏━─┘ ┃ │ │ (三重) 相 可 ━━━━━┛4 ┃6 │ │ ┗━─┘ │ (群馬) 前橋工 ━━━━━┓4 │1 │ ┗━━┓ │ │ (沖縄) 中部工 ─────┘3 ┃5 │ │ ┗━─┘ │ (香川) 高松商 ─────┐4 │3 │ ┏━─┘ │ (茨城) 明 野 ━━━━━┛5 │3 ┏━━ 箕 島 (神奈川) 横浜商 ━━━━━━━━┓6 ┃4 ┗━━┓ ┃ (福岡) 八幡大付 ────────┘1 ┃14 ┃ ┗━━┓ ┃ (新潟) 長 岡 ────────┐5 │4 ┃ ┃ ┏━─┘ ┃ ┃ (山口) 豊 浦 ━━━━━━━━┛6 ┃6 ┃ ┗━━─┐ ┃ (大分) 大分商 ━━━━━┓4 │3 │ ┃ ┗━━┓ │ │ ┃ (青森) 弘前実 ─────┘1 ┃6 │ │ ┃ ┗━━┓ │ │ ┃ (山梨) 吉 田 ─────┐1 │3 ┃ │ │ ┃ ┏━─┘ ┃ │ │ ┃ (佐賀) 佐賀商 ━━━━━┛4 ┃3 │ │ ┃ ┗━─┘ │ ┃ (山形) 日大山形 ━━━━━┓5 │2 │ ┃ ┗━━┓ │ │ ┃ (愛媛) 新居浜商 ─────┘4 ┃4 │ │ ┃ ┗━─┘ │ ┃ (福島) 安積商 ─────┐4 │2 │ ┃ ┏━─┘ │ ┃ (兵庫) 明石南 ━━━━━┛5 │2 ┃ ┏━━━┛ (和歌山) 箕 島 ━━━━━━━━┓7 ┃3 ┗━━┓ ┃ (南北海道)札幌商 ────────┘3 ┃4 ┃ ┗━━┓ ┃ (石川) 星 稜 ━━━━━━━━┓8 ┃3 ┃ ┃ ┗━─┘ ┃ ┃ (京都) 宇 治 ────────┘0 ┃4 ┃ ┗━━━┛ (島根) 浜 田 ━━━━━┓12 │1 ┗━━┓ │ (岩手) 久 慈 ─────┘3 ┃4 │ ┗━─┐ │ (西東京) 日大三 ─────┐2 │1 │ │ ┏━─┘ │ │ (奈良) 天 理 ━━━━━┛9 │1 │ ┏━─┘ (熊本) 済済黌 ━━━━━┓18 ┃2 ┗━─┐ ┃ (宮城) 東 北 ─────┘5 │4 ┃ ┏━━┛ (福井) 敦 賀 ─────┐3 ┃9 ┏━━┛ (東東京 城 西 ━━━━━┛4
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posted by maniac |18:57 |
記憶に残る大会 |
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高校野球 記憶に残る大会 第2回『箕島が春夏連覇達成』
コメント投稿者ID :
この大会、私は小学生ながら記録ブックなるものを作成して生意気にもコメントならぬ一口メモを記しておりました。
浪商の香川が倉敷商戦で本塁打を放ったときは一塁側の銀さんの下で熱心に記録していたことを思い出しますね~決勝戦は家族旅行で徳島にいましたが立ち寄ったお土産屋さんで箕島スクイズ成功の場面で地元の徳島の
方々がテレビの前で悲鳴を上げてたのが脳裏によみがえります。でも3年後にはやまびこ打線が炸裂するんですよね。
posted by アルフ | 2008-05-28 02:08
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