情熱的氷滑芸術

五輪2連覇ほぼ手中にした 羽生結弦

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 世界選手権で3年ぶり2回目の優勝を飾った 羽生結弦 選手。世界選手権2回優勝,表彰台は5回目で4年連続,いずれも日本男子史上初の快挙です。過去2回勝てなかった世界選手権に今回勝つことができ,その勝ち方や他の選手の内容を考えると,ケガや極度のスランプさえなければ,五輪連覇確実と私は今から断言したいと思います。

 ショートプログラム(SP: Short Program)で ハビエル・フェルナンデス 選手(ESP)に完璧な演技を披露され,10点以上の差がついてしまったことにより,フリースケーティング(FS: Free Skating)が完璧でも逆転できるとは限らないという状況になりました。「完璧な演技をしたい」「優勝したい」「過去の自分を超えたい」という気持ちは,SPがもう少し良ければ邪念になるところでしたが,点差がついたことで「絶対に完璧に」という強い気持ちと「結果は後から付いてくる」という達観が生まれたと思います。こうなったときの 羽生 選手は本当に強い。そして,本当に完璧に演技し,FSの史上最高得点を出して過去の自分を超えるという結果が付いてくるところが 羽生 選手の凄みです。

 過去2年,世界選手権で勝ち切れないという経験をしてきましたが,五輪プレシーズンという大事な年にピーキングに成功しました。さらに,これがSPビハインドからの大逆転。今まではSPもFSも完璧に…という意識が強すぎて自滅していた感もあったのですが,これでSPが完璧でなくてもなんとかなる,という意識になれば,SPに余裕が出てきて結局SPもうまくいくという好循環が生まれると思います。これが世界選手権で遂行できたことは,結果の面でも経験の面でも,優勝数回分に相当する大きな意味を持つと思います。これが,五輪連覇確実と私が現時点で言い切る理由です。

 他の選手はどうかというと,完璧なSPを披露しやはり真の敵かと思われた ハビエル・フェルナンデス 選手はFSで崩れ,コンディションが上がり切らないままだった今シーズンを象徴する結果になってしまいました。世界選手権3連覇と五輪プレシーズンのプレッシャーは,彼には無縁かと思いきやそんなことはなかったですね。SPが完璧だったことが,かえってFSを難しくしたのかもしれません。五輪に向けて再度ギアを上げてくるとは思いますが「やはり五輪は自分ではなく 羽生 選手のものなのか」と今回感じたとしたら,もう五輪の波に飲まれており,羽生 との優勝争いではなく,宇野昌磨,ネイサン・チェン(USA)両選手との表彰台争いに巻き込まれることになりそうです。

 ネイサン・チェン 選手はジュニアからシニアに上がったばかりなので,シーズン序盤からスタートダッシュする必要がありました。グランプリシリーズ,グランプリファイナル,米国選手権までずっと全力で進んできて,米国選手権がピークだったと思います。四大陸選手権は余力で優勝できましたが,年間を通したスタミナが切れたところで世界選手権を迎えてしまったのでしょう。あれだけ転倒する チェン 選手を観たのは久々で,やはり チェン 選手も人の子だったんだと,むしろちょっと安心しました。これで,今までの過大評価はいったん収まると思いますが,この経験を来シーズンのピーキングに活かすと思いますので,平昌五輪の表彰台候補であることは全く揺らぎません。昨年の世界選手権でスタミナ切れを経験した 宇野 選手が今シーズンこれだけ飛躍したのですから,チェン 選手も平昌五輪では素晴らしい戦いをしてくれると思います。

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