2007年09月01日

する側、される側 ご愛顧と懸念 (2)

 先々回のエントリー高木前監督の解任劇と、スポンサーのご愛顧を書きながら、逆もまた真なりだなぁと考えていたところ、下記のようなことが起きてしまいました。代表ネタばかりだと、今ブログの「スポーツを考える」になりませんので、またエントリーします。

引用 時事通信の記事から


 
 球場命名権の解消を申し出=フルキャストが宮城県に
 8月31日20時32分配信 時事通信


 人材派遣大手フルキャスト(東京)が宮城県に対し、県営宮城球場のネーミングライツ(命名権)契約を解消したいと申し出ていたことが31日分かった。同日、この契約の取り扱いを協議する広告審査委員会の初会合を開いた宮城県教育委員会が明らかにした。
 県教委によると、フルキャストの役員が30日夕、宮城県庁を訪問。厚生労働省から受けた事業停止命令による影響などを考慮し、契約解消を申し出たという。県教委は来週にも、同社から詳しい事情を聴くとともに、広告審査委を再度開き、契約を解除するかどうかの判断を急ぐ。  


と、この記事だけ読むと、命名権者が自主的に契約解除を求めているように錯誤しそうなのだが、



  
  2007/08/03-19:22 '楽天のホーム球場、名称変更も
  =フルキャスト事業停止受け-宮城知事 ' 

 人材派遣大手フルキャスト(東京)に対する厚生労働省の事業停止命令を受け、宮城県の村井嘉浩知事は3日、「契約解除も視野に今後の対応を慎重に検討する」と述べ、同社と結んでいる県営宮城球場(仙台市)のネーミングライツ(命名権)契約を解除する可能性を示唆した。記者団の取材に応じた。
 プロ野球「東北楽天ゴールデンイーグルス」のホーム球場として親しまれている「フルキャストスタジアム宮城」は、今秋にも名称が変わる可能性が出てきた。 


 と、スタジアムの所有権者からのアクションが先であったことがうかがえる。
 この記事の場合は、プロ野球「東北楽天ゴールデンイーグルス」と言うチームからどのような申し入れがあったのかは分からない。
 宮城県のみならず、本来ならそのスタジアムを本拠とする、いわゆる「楽天」のイメージダウンとも考えられなくも無いが、権利者ではないからか、楽天は静観を貫いているのか。(?)

 筆者が先々回提起したエントリーとの因果はないが、業界特有のスピード感や倫理観の欠如からと推論付けできる、が、比較はできまい。

 しかし、ある符号は一致する。

 '*スポンサー(権利者)が派遣業界

 *形はどうあれ、新しく設立されたチーム
 (なんの因果か、両者の発足の経緯が似ているような…)

 *スポンサーも比較的新興企業

 *どちらもが、そのカテゴリー内においては割合「市民参加型」のチーム

 *Jは文部科学省 宮城県営スタジアムは教育委員会
  つまり文科省'

 サッカーの世界でも、「あの業界からのスポンサード」は好ましくないと言うことになるかも知れない。もちろん強制力はない形なのだろうが。
 すこし穿ちすぎのような感じを受ける人も居るかも知れないが、
フォーミュラ1とタバコ業界、開催される国や地域を考えてみると、そんな風でもなさそうだ。
 
 日本の場合は、たばこは元お上だから寛容なだけ。
 いや日本の場合、スポンサー企業の資質には概ね寛容だ。

 ビジネスの観点からすると、宮城県だって次があるかどうか(きっとあるのだろう)分からない状態で踏み切ったのは勇気がいったことだろう。
 
 ただ、ビジネスばかり優先してしまうとサッカーはスポーツとしての色が無くなってしまう。

 岡田さんが二連覇したとき、ゴーンが「君は優勝したから優秀な監督だ」みたいに言われて「へぇ」と思ったらしい(number誌から)
 そりゃ経営者から見たら、成功した部下が優秀とする考え方は正常かもしれない。
 でも「それじゃその先にある夢が無くなってしまう、サッカーはスポーツなんだから」のような事が要約すると書いてあって、筆者は岡田さんのそう言う考え方が、一見するとビジネスマンライクに見える氏からして意外な感じがした。
 でもなんだかうれしかった。
 
 これからもシンプルにスポーツの側から見て、スポンサー企業の資質を問うことはしていった方が良いと思う。
 
 宮城県知事は、センシティブでスピードもあり素晴らしい判断だった。
 

 
 

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posted by lullaby |01:39 | ビジネス | コメント(1) | トラックバック(0)
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Re:する側、される側 ご愛顧と懸念 (2)

コメント投稿者ID :

スポンサーの資質というのは、よほどの問題がない限り事前にはわからないものだと思います。所属する業界によって判断しようというのもわからないではないですが、トリニータの胸に出したかった大口スポンサー(パチンコ屋)はだめで、ジェフの背中のスポンサー(パチンコ台製造)はOKだったり、消費者金融というとあまりいいイメージではない(?)ものですが、その業界の会社はリーグのスポンサーだったり、と一概には言えない難しい判断なのでしょうね。
命名権については、スタジアムは概して自治体所有のことが多く、それだけに事前審査は慎重に行っているはずです。それでも今回のようなことが起きてしまう。そうなれば事が大きくならないうちに障害を絶つ姿勢が大事だと思います。

posted by ふらっと | 2007-09-02 22:40

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