名相撲つれづれ草

少し早いが稀勢の里の今後と初場所総括

このエントリーをはてなブックマークに追加

稀勢の里の初優勝が千秋楽を待たずして決定した。 25年来の相撲ファンの筆者としては、104人目の優勝力士が出たことを非常に光栄に思う。

筆者は、平成29年初場所当初、優勝確率は 白鵬35%、鶴竜&日馬富士25%、稀勢の里10%、豪栄道5%と踏んでいた。

それが、7日目から日馬富士が休場(4勝2敗)、続けて11日目から鶴竜も休場(5勝5敗)となり、また13日目に豪栄道(8勝4敗)戦での不戦勝という運も重なり白星を積み上げて、14日目に優勝を決めたことに心から敬意を表したい。

今まで12回も優勝次点を重ねている稀勢の里が優勝するには、先行逃切りしかないと考えていた。優勝を左右するここ一番でことごとく星を落としてきたからである。 参考に稀勢の里の優勝次点の記録を示す(括弧内は優勝者)。 ①平成17年秋 12-3(朝青龍13-2。琴欧州との決定戦) ②平成21年夏 13-2(日馬富士14-1。白鵬との決定戦) ③平成23年秋 12-3(白鵬13-2) ④平成24年夏 11-4(旭天鵬12-3。栃煌山との決定戦) ⑤平成25年夏 13-2(白鵬15-0) ⑥平成25年九 13-2(日馬富士14-1) ⑦平成26年夏 13-2(白鵬14-1) ⑧平成27年秋 11-4(鶴竜12-3。照の富士との決定戦) ⑨平成28年春 13-2(白鵬14-1) ⑩平成28年夏 13-2(白鵬15-0) ⑪平成28年名 12-3(日馬富士13-2) ⑫平成28年九 12-3(鶴竜14-1) 上記で分かる通り、優勝決定戦にも進出していないのである。

白鵬が千秋楽に星一つの差で追っていて、その3回とも優勝していないことを考慮しても、今までの稀勢の里の勝負弱さを考えると、1差で千秋楽を迎えるのはやはり心許なかった。 白鵬が千秋楽1差で迎えた実績 平成21年初 14-1(朝青龍14-1。本割で白鵬勝利。決定戦で白鵬敗北) 平成21年秋 14-1(朝青龍14-1。本割で白鵬勝利。決定戦で白鵬敗北) 平成24年秋 13-2(日馬富士15-0。本割で日馬富士が勝利。場所後横綱昇進)

視聴者は決定戦ないしは本割での優勝決定が観たかったかもしれないが、ガラスの心臓の稀勢の里の場合は過程はどうであれ一回でもトップに立つことが重要なのである。 そうずれば優勝に届かないというしがらみから抜け、本来の稀勢の里の力が今後も発揮できるのではないか。 そのため上記白鵬のような事例があるとしても、14日目で何としても決めて欲しかったのである。 貴ノ岩は、右四つの攻めが素晴らしかった。今場所2回も初顔の相手に敗れ、また髙安にも一方的に負けたことを考えると、白鵬も全盛期の平成21年~23年位の力はなくなってきているということだろう。 依然として、最強力士であることには変わりないが。

千秋楽はどうなるだろうか。 横審では、優勝が決まったことでもう昇進ムードになっているようだが、明日の相撲を注意深く見守りたい。 今まで13勝が最高成績の稀勢の里にとっては、14番勝つのでは印象が全く違うだろう。 結果はともあれ、平成28年九州場所や、平成22年九州場所(白鵬の63連勝ストップ)のような記憶にも記録にも残る熱戦を期待したい。

千秋楽後であるが、筆者は個人的には春場所の成績を見てから決めればいいと思っている。 いくら平成28年は69勝で年間最多勝に輝いたとは言え、平幕に落とす印象が強いし、実際豪栄道が全勝優勝した平成28年秋場所はたったの10勝である。昇進させると彼の相撲人生を短くすることになると思うからだ。 実際に、歴代最強大関といわれている優勝5回の魁皇よりも安定感は勝っているだろう。 そのため、春場所に13勝や12勝すれば昇進させていいのではないか。 いくら興行が重要とは言え、人気がとれる力士を感情で昇進させてよいものではない。

2ページ中1ページ目を表示中

記事カテゴリ:
相撲
タグ:

【お知らせ】
Yahoo! JAPAN IDで記事にコメントできるようになりました

このブログの最近の記事記事一覧

この記事へのコメントコメント一覧

少し早いが稀勢の里の今後と初場所総括

ありえない。鶴竜25%ってちゃんと見てます?福岡でのVは☆をもらってのもの。
今場所返す算段ですから、通常0%です。彼の横綱になってからの成績は10ないし11勝止まり。
連続13勝以上が困難なのが読めそうなのもの。

こんな記事も読みたい

稀勢の里が初優勝、だからこそ声を大にして言いたい【Kaipopo】

「あ、稀勢の里優勝しちゃった」【ピノキオ〜「クビ差」で「クビ」になったはずなのに、舌の根も乾かぬうちに再開した厚顔無恥なブログ】

観戦記1260 WBAスーパーフェザー級王座戦 ジェスレル・コラレスvs内山高志【人生マイペンライ】

ブロガープロフィール

profile-iconlovesumoetc

東京西部に住む男性です。
相撲をはじめとして、サッカー、メジャーリーグ等が好きです。

場所があったら、何回かは発信していこうと思いますので、宜しくおねがいします。
  • 昨日のページビュー:7
  • 累計のページビュー:66772

(05月13日現在)

ブログトップへ

このブログの記事ランキング

  1. 稀勢の里の劇的2回目の優勝を契機に、ここ10年の感動的な優勝決定の瞬間を振り返る
  2. 少し早いが稀勢の里の今後と初場所総括
  3. 稀勢の里の横綱昇進と横綱としてのスタイル
  4. 横綱土俵入りを経て感じること
  5. 横綱昇進が決定的になって
  6. 2017年春場所の展望
  7. 千秋楽に向けての心づもり
  8. 荒れない春場所~無事是名馬稀勢の里の独走でフィナーレを迎えるのか~ ⇒一転して荒れそうな春場所

月別アーカイブ

2017
05
03
01

このブログを検索

スポーツナビ+

アクセスランキング2017年05月13日更新

アクセスランキング一覧を見る

お知らせ

rss