2007年06月30日
報道災害~三浦淳宏退団について
私の応援するヴィッセル神戸に激震が走った。 主将としてここまでチームを牽引してきた三浦淳宏選手の退団が決定的になった。(6/28時点では正式な退団はしていない) チームメイト、スタッフ、サポーターからは絶対的な信頼を得ていた主将の退団の意思表明に到る経緯は、Yahoo!のトップ記事としても報じられ、ヴィッセルファン以外の耳目も集める中で紛糾の一途を辿っていった。 詳しい経緯(報道された範囲)はweb上で検索すればすぐに判ることなので、敢えてここでは触れないが、私の私見でいうならば、スポーツ新聞という第三者が引き起こした事故に他ならない。 三浦選手には焦りはあったと思う。 昨年とは大きく変わった戦力と戦術。 チームが熟成されていく大事な過程での怪我による戦線離脱。 そして自分不在の中で結果を出していくチーム。 まして32歳という年齢を考えたら、サッカー選手としての残された時間は決して長くはない。 これだけの条件が揃えば、どれ程の選手でも、そこに焦りが生じることは仕方のないことだろう。 チームが求めるボランチへのコンバートを拒否したり、受け入れてみたりとその考え方が二転三転したことも、その焦りが生み出した事態とすれば一応の説明になる。 そうした前提に立てば、焦り故につい自身の境遇について、チームとの認識のズレを不満気に口にしてしまうことは許容範囲の内だ。 しかしここで三浦選手とヴィッセル神戸にとっては思わぬ外的要因が存在した。 それはスポーツ新聞だ。 たまたまその不満を聞く機会に接してしまったスポーツ新聞は殊更に書き立てる。 彼らにすれば「J1に昇格して順調に成長している(ように見える)チームに内紛の兆し」という「お得意」の醜聞の種を手に入れたようなものだ。 実際にその後、この件を大袈裟なものにすべく、2名のスポーツ新聞記者が取材に訪れた練習場で「打ち合わせ」をしている場面をサポーターに目撃されている。 三浦選手にすれば、何気ない発言が殊更に大きくなってしまった、ということだろう。 一方のヴィッセル神戸とすれば、直接言ってくれれば大したことのない発言が報道されてしまい、何らかの「処分」をせねば収められなくなってしまっていたという所だろう。 ここで大きな問題となるのは、日本人の中にある「新聞神話」だ。 我々の一般的な会話の中でも「新聞に書いてあったけど・・・」という言葉は、頻繁に登場する。 ブログなどのパーソナルメディアが発展したとはいえ、未だどこかに「新聞は天下の公器」という妄信的ともいえる「信頼感」があり、そこに活字となった段階で一定レベルの信憑性をもって流布されていく。 ここが最も怖い所だ。 三浦選手とヴィッセル神戸は決裂に向かうこととなった。 そこに到る過程で、どのようなやり取りがなされ、どのような経緯でそこに到ったのかは知る由もないが、ヴィッセル神戸の歴史上、最もファンに支持された主将との蜜月はあっさりと終焉を迎えた。 あえて記す。 活字になったことは必ずしも真実ではない。 まして日本のスポーツ新聞は、ジャーナリスティックな視点など殆ど持ち合わせていない。 だからこそ、我々はスポーツを、チームやクラブを、そして選手を愛するためにも、自分なりの真実を見抜く目を持つ必要がある。 最後に蛇足だが、今回の騒動を最も「熱心に」、「取材」して「記事」にしたスポーツ新聞のデスク氏に言いたい。 貴方は「チームもクラブもマスコミを利用するな」という旨のことを勇敢にも署名で書いたが、「スポーツ新聞もチームや選手の気持ちの襞に付け入った捏造は止めなさい」。
posted by lovesportslove |19:12 |
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