2008年11月08日

犬飼会長!ベストメンバーって?

かねてより問題視されていたJリーグの「ベストメンバー」なる規定が、ここに来て再び注目を浴びることとなった。

事の発端は、11/5に行われた天皇杯4回戦で、ジェフ千葉と大分トリニータが主力を温存して臨み、敗退したことだ。
これに対し、日本サッカー協会の犬飼基昭会長が激怒したというニュースが様々なメディアで報じられた。

ここで考えなければならないのは、「ベストメンバー」という言葉の定義だ。
ここでいう「ベスト」とは一体何を指しているのだろうか。
まず、誰でも思いつくのが、チーム名鑑か何かを見ながら、思いつくベストメンバー。
これは過去の成績や名声に囚われてしまいがちで、得てしてテレビゲーム的なメンバー構成になってしまう。

そして、よく監督が口にする「今のベストメンバー」というものもある。
これは身近に練習などを見ている監督が、その試合時点でのベストな組み合わせを作ったものだ。

このどちらがベストメンバーという言葉に相応しいかは、考えるまでもないことだ。
指揮官が、その時点でのベストな組み合わせを、作る以上の「ベストメンバ-」というのは、責任なき傍観者の発言の上でしかありえない。

しかし、Jリーグにおいては「ベストメンバー規定」と呼ばれる、摩訶不思議なシステムがある。
これはJリーグ規約に記されているのだが、詳細は以下のようなものだ。

第42条〔最強のチームによる試合参加〕
①Jクラブは,その時点における最強のチーム(ベストメンバー)をもって前条の試合に臨まなければならない.

② 第40条第1項第1号から第3号までの試合における先発メンバー11人は,当該試合直前のリーグ戦5試合の内,1試合以上先発メンバーとして出場した選手を6人以上含まなければならず,詳細に関しては「Jリーグ規約第42条の補足基準」によるものとする.

<Jリーグ規約第42条の補足基準>

1.次の試合における先発メンバー11人は,当該試合直前のリーグ戦5試合(以下「直前5試合」という)の内,1試合以上先発メンバーとして出場した選手(以下「直前5試合先発選手」という)を6人以上含まなければならない.

(1)リーグ戦(J1,J2)
(2)リーグカップ戦

2.「直前5試合」には前シーズンの試合を含まない.

3.次の事項については例外として取り扱う.
①次の選手は試合出場実績にかかわらず「直前5試合先発選手」とみなす.
(1) 前年または当年に国際Aマッチ,オリンピック本大会およびアジア予選,アジア大会ならびにFIFAワールドユース本大会の日本代表チーム(以下「日本代表チーム」という)に選出された選手(候補は除く)
(2)プロC契約以外の外国籍選手
(3)シーズン途中に同リーグまたは上位リーグの他クラブから移籍してきた選手(但し,移籍直後に開催される3試合のみ対象)

②次の理由により選手が上記の試合に出場できない場合,その試合は「直前5試合」から除く.
(1) ケガ,疾病または傷害等(医師の診断書を必要とする)
(2)警告の累積,退場等による出場停止
(3)「日本代表チーム」メンバー選考のための合宿・遠征等

4.上記基準を満たさない場合は,当該試合後のリーグ戦5試合により評価し,チェアマンが最終判断する.

と、まあ尤もらしく書いてあるが、乱暴にまとめてしまえば「どんな試合でも、控え選手ばっかりで出ちゃダメよ」ということだ。
これは比較的面白いこと考えたという評価は出来るのだが、やはり「大きなお世話」なのだ。

一年間で行なわれる様々な大会に、どうプライオリティをつけるのか、それはチームが決めることであるべきだし、それが年間を通じてのチームマネジメントともいえる。

もちろん、プロである以上どの大会も手を抜いていいということはない。
しかし、そこに未来への投資であったり、調整であったりといった意味を持たせることは、必ずしも背反しない筈だ。

現在のJリーグでJ1に所属している場合、リーグ戦、カップ戦を合わせると最低でも41試合(リーグ戦34試合+ヤマザキナビスコカップ予選6試合+天皇杯1試合)は公式戦を戦わなくてはならない。
さらに、ヤマザキナビスコカップや天皇杯を勝ち進むと、それだけ試合数は増えていく。

前述の通り、もちろん、理想論で語るならば、この全てをレギュラーメンバーで戦うのが本筋だ。
しかし、リーグ戦の順位は、J2への降格、というリスクがある以上、下位のチームがカップ戦を捨てることになるのは、ある意味止むを得ないのだ。
もし、ここにメスを入れたければ、各チームの支配下選手枠など、Jリーグの抜本的な問題に手をつけなければならない。

今回、報知新聞によると、犬飼会長はジェフ千葉と大分トリニータは天皇杯出場資格剥奪もあり得ると口にしたということだが、この点は報知新聞の記者だけに聞こえる特殊な音声だった可能性もある。
報知新聞に限らず、スポーツ新聞の記者には、時々自分たちだけに聞こえる不思議な声があることは、有名な話だ。

その他の新聞などの報道から察するに、「天皇杯を蔑ろにしたようなジェフ千葉と大分トリニータの選手起用は、(開催主管である)サッカー協会会長として残念だ」ということをいっただけのようだ。

と言ったものの、この犬飼会長は頻繁に立場を忘れたような発言をすることで有名な方なので、ちょっとだけ報知新聞が本当のことを書いているような気もしてくる。

閑話休題

どのようなスポーツでも、現場のことは、現場に任せておく方が巧くいくことは大きい。
現場を離れている人たちが口を出せば出すほど、運営はおかしな方向に向いてしまう。
適当なメンバーで試合に臨めば、恥をかくのはクラブであり、そんな選手起用をした監督なのだ。
せめて、その位は現場を信じてあげて欲しいものだ。

追記:犬飼会長は「無駄なバックパスは禁止したい」ということをお考えのようだが、現在もっとも無駄なバックパスを繰り返しているのがご自分の大好きな「真っ赤な」クラブであることはご存知なのだろうか?

posted by lovesportslove |17:20 | Jリーグ全般 |
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2008年10月29日

チーム強化の難しさ

2008シーズンも終盤に来て、またぞろ2009年のチーム強化を占う、といったニュアンスの記事が目に付きだした。
このポストシーズン突入寸前の時期は、Jリーグファンにとっては(プロ野球もそうだが)、3面記事に一喜一憂するという、可笑しくもあり悲しくもある季節の序章となっている。

ファンにとっては、テレビゲームの如く「このポジションにはこの選手を補強yして」という想像を逞しくして、一時の夢想に耽る時期だ。
常に降格争いをしているチームであっても、来年には優勝争いに加われる、そんな夢を見ることが許されるこの季節だけは、全てのチームにあらゆる可能性を見出す時期とも言い換えることができる。

そんな時期ではあるのだが、今年はその報道の中心にいるのが浦和レッズだ。
昨年アジア王者に輝いた強豪チームだが、今季は今ひとつ波に乗り切れずに苦しんでいる。
ACLでは、ガンバ大阪に、ームで1-3の逆転負けを喫しで準決勝で敗退。
その直前には、やはりホームで開催されたリーグ戦において、私の応援するヴィッセル神戸に完封負けを喫し、優勝戦線から半歩後退した。
さらにナビスコカップでは予選リーグ敗退とあって、今季は無冠に終る可能性も高くなってきた。
こうした結果を持って「苦しむ王者」、「どうした浦和」といった論調になるのだろうが、そうした記事の大半が、私には到底理解のできるものではなかった。

細かな点では各誌異なるが、基本は「監督選びの失敗」というスタンスに立っている。
昨年指揮を取ったオジェック氏を、今年早々に解任し、コーチだったエンゲルス氏を監督に昇格させて現在戦っているが、結果がついてきていない。
これはエンゲルス氏のような、チームとしての確固たる方針を打ち出せない人物を監督にした不明に因がある、というものだ。
果たして、本当にそうだろうか?

では、結果を出したオジェック氏の前任者であるギド・ブッフバルト氏は優秀な監督だったのであろうか?
結果を出したという点においては優秀という見方も出来るが、そのサッカーは個人の力の頼りすぎていたのではないだろうか?
これは私見であり、正当性を殊更主張するものではないが、浦和には戦術がない。
優れた個人が集まりサッカーをそれぞれの思いでしているだけにしか見えないときが多々ある。
そして、それでも結果が出てしまっていたことで、選手の中で監督の存在意義が、矮小化されていったのではないだろうか?

先日のヴィッセル神戸との試合でも、敗れた浦和の選手の大半は、試合後の握手をせずにロッカーへ引き上げていった。
こうした態度は、何もヴィッセル戦に限った話ではなく、彼らが負けた試合では、そう珍しい光景ではない。
こうした態度を注意できる人物はいないのだろうか?
こうした流れの中で、選手が殿様になり、どんな監督の言うことも聞こうとはせず、気に入らなければマスコミを使って文句を言うということを繰り返していては、浦和の成長が停滞する日もそう遠くはない。

この浦和の選手の態度は、私に言わせれば「たかだか数年強かっただけで、何を勘違いしているんだか」となる。
まだ歴史の浅いJリーグにおいて、強豪チームなどはまだ生まれるべくもない。
あと20~30も年した段階で、初めて強豪と呼ばれるチームが出てくるのだろう。
それは、今J2にいるチームかもしれないし、ひょっとしたら地域リーグにいるチームかもしれない。
当然、浦和レッズかもしれないし、私の好きなヴィッセル神戸かもしれない。
いずれにしても、まだJリーグというのは、そうした過程にあるリーグだ。

専門誌は選手の批判を書いてしまうと、その後の取材に影響するのかもしれないと邪推してしまうが、監督云々と同時に、選手の中に潜む問題点もしっかりと書いて欲しいと切に願う。

posted by lovesportslove |15:54 | Jリーグ全般 |
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2007年06月30日

報道災害~三浦淳宏退団について

私の応援するヴィッセル神戸に激震が走った。
主将としてここまでチームを牽引してきた三浦淳宏選手の退団が決定的になった。(6/28時点では正式な退団はしていない)

チームメイト、スタッフ、サポーターからは絶対的な信頼を得ていた主将の退団の意思表明に到る経緯は、Yahoo!のトップ記事としても報じられ、ヴィッセルファン以外の耳目も集める中で紛糾の一途を辿っていった。

詳しい経緯(報道された範囲)はweb上で検索すればすぐに判ることなので、敢えてここでは触れないが、私の私見でいうならば、スポーツ新聞という第三者が引き起こした事故に他ならない。

三浦選手には焦りはあったと思う。
昨年とは大きく変わった戦力と戦術。
チームが熟成されていく大事な過程での怪我による戦線離脱。
そして自分不在の中で結果を出していくチーム。
まして32歳という年齢を考えたら、サッカー選手としての残された時間は決して長くはない。
これだけの条件が揃えば、どれ程の選手でも、そこに焦りが生じることは仕方のないことだろう。

チームが求めるボランチへのコンバートを拒否したり、受け入れてみたりとその考え方が二転三転したことも、その焦りが生み出した事態とすれば一応の説明になる。
そうした前提に立てば、焦り故につい自身の境遇について、チームとの認識のズレを不満気に口にしてしまうことは許容範囲の内だ。

しかしここで三浦選手とヴィッセル神戸にとっては思わぬ外的要因が存在した。
それはスポーツ新聞だ。

たまたまその不満を聞く機会に接してしまったスポーツ新聞は殊更に書き立てる。
彼らにすれば「J1に昇格して順調に成長している(ように見える)チームに内紛の兆し」という「お得意」の醜聞の種を手に入れたようなものだ。
実際にその後、この件を大袈裟なものにすべく、2名のスポーツ新聞記者が取材に訪れた練習場で「打ち合わせ」をしている場面をサポーターに目撃されている。

三浦選手にすれば、何気ない発言が殊更に大きくなってしまった、ということだろう。
一方のヴィッセル神戸とすれば、直接言ってくれれば大したことのない発言が報道されてしまい、何らかの「処分」をせねば収められなくなってしまっていたという所だろう。

ここで大きな問題となるのは、日本人の中にある「新聞神話」だ。
我々の一般的な会話の中でも「新聞に書いてあったけど・・・」という言葉は、頻繁に登場する。
ブログなどのパーソナルメディアが発展したとはいえ、未だどこかに「新聞は天下の公器」という妄信的ともいえる「信頼感」があり、そこに活字となった段階で一定レベルの信憑性をもって流布されていく。
ここが最も怖い所だ。

三浦選手とヴィッセル神戸は決裂に向かうこととなった。
そこに到る過程で、どのようなやり取りがなされ、どのような経緯でそこに到ったのかは知る由もないが、ヴィッセル神戸の歴史上、最もファンに支持された主将との蜜月はあっさりと終焉を迎えた。

あえて記す。
活字になったことは必ずしも真実ではない。
まして日本のスポーツ新聞は、ジャーナリスティックな視点など殆ど持ち合わせていない。
だからこそ、我々はスポーツを、チームやクラブを、そして選手を愛するためにも、自分なりの真実を見抜く目を持つ必要がある。

最後に蛇足だが、今回の騒動を最も「熱心に」、「取材」して「記事」にしたスポーツ新聞のデスク氏に言いたい。
貴方は「チームもクラブもマスコミを利用するな」という旨のことを勇敢にも署名で書いたが、「スポーツ新聞もチームや選手の気持ちの襞に付け入った捏造は止めなさい」。

posted by lovesportslove |19:12 | Jリーグ全般 |
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2006年09月08日

プロフェッショナルを考える~三浦知良選手

私が普段は散々批判をしている夕刊紙だが、先日興味深い記事を見つけてつい読んでしまった。
それは横浜FCの三浦知良選手(以下カズ選手)に関するものだ。

記事の骨子は「カズ選手はJ1昇格に向けて邁進するチームの中で実力的には戦力外。しかし、営業的には主戦力であり、"貧乏球団"である横浜FCは扱いに苦慮している」というものだ。
もちろん、例によって推測や発言者が明らかにされない伝聞が中心に成り立っているため、真偽のほどは疑わしいのだが、一応肯かされてしまったのも事実だ。

カズ選手は昨年まで4年以上に渡って、ヴィッセル神戸に在籍していた。
ヴィッセル在籍時には、既に往年のキレはなくなっていたが、練習場などで見せるその存在感はやはり他を圧倒していた。
比較的地味なチームであるヴィッセル神戸の知名度を引き上げてくれた一人が間違いなくカズ選手だ。(他はイルハン選手と三木谷オーナー)

私は、彼のプロ意識には敬意を表していた。
ヴィッセル神戸の公式携帯サイトのインタヴューの中で「こう使ってもらえれば、という愚痴をいう選手がいるが、そう使ってもらえるかどうかも自分次第」という旨の発言をしていた。

これは全スポーツ選手が傾聴すべき言葉だ。
サッカーに限らず、首脳陣との相性や自分への理解の無さを口にする選手は少なからずいる。
しかし、一流選手ほど、実は言い訳をしていない。
野球の落合博満選手(現ドラゴンズ監督)などは、皮肉は毎日のように口にしていたが、常々「俺は4番だから打って当たり前。打てなかったらいくらでも批判してくれ。不要になったらいつでもクビにしてくれ」と言っていた。ジャイアンツを解雇されたときも「打てないからですよ」とサラッと言っていた。

カズ選手も、毀誉褒貶定まらない中、己という価値観だけはしっかりと確立していたのだろう。
しかし、彼のこのプロフェッショナルな価値観は、サッカーというチームスポーツの中では悪影響になることもある。

彼は時に「プロなんだから誰かに言われて考えるべきではない。全て自己責任の中で解決させるべき」という意味の発言もする。
推測の域を出ないが、チームが彼に期待する「チームリーダー」というものは、もっと若い選手に干渉して、プロフェッショナルな態度を押し付けていってくれ、ということだと思う。
逆に彼のように、明らかな年長者が何も言わずに自分のことだけに集中している(ように見える)行動を取ると、若い選手は「叱られていないからOKだろう」と勘違いしてしまうのではないだろうか?
その意味では、彼は主将や監督といったチームリーダーではないのかもしれない。
時にリーダーはパフォーマーであることを要求されるからだ。

サッカーが大好きで、40歳を目前にしても依然トレーニングを怠ることが無いと聞く。
ひょっとすると、来年はJFL、地域リーグまで行くのかもしれない。
どこに行こうとも、彼は現役を続ける間は「貴重な経験を若手に伝える」なんていうことを考えずに、ひたすら必死でプレーして欲しい。

「消え去らない老兵」を見続ける楽しみがあっても良い、そう思う。

posted by lovesportslove |18:16 | Jリーグ全般 |
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2006年08月24日

権威の守り方~Jリーグの審判報道を考える

以前もこのブログで審判については書いたことがあるが、今回はJリーグの「審判問題の報道」について考えてみたい。

昨日私の応援するヴィッセル神戸はサガン鳥栖と対戦した。
試合はどちらも決め手を欠いた試合だったようだ。
結果的にはヴィッセル神戸は1-0で勝利したのだが、この試合でも妙な判定があったようだ。

case1:FWの近藤祐介選手が(治療だと思うが)一旦ピッチ外に出ており、再びピッチ内に入るときのこと。第4の審判員が入るように指示を出し、第2審判も入るようジェスチャーで促していた。それに従い入った近藤選手に、主審は自分がまだ認めていなかった、という理由でイエローカードが提示された。

case2:MFのホルヴィ選手がリスタート時、どちらに蹴ろうかという迷いを見せた段階で遅延行為としてこの日2枚目のイエローカード。

一応説明しておくと、case1の場合だが、ピッチ外に出た選手は、再度ピッチに入る際には審判員の承認を得て、試合の流れに関係ない(と主審が認めた)タイミングで入らなければいけない。
しかし、試合の中で第4の審判員が「よし入って!」と指示したら、たいていの選手はそのまま入っていくだろう。
審判同士のコミュニケーションが取れていないと考えるほど慎重な選手は、そうはいないだろう。

まあ、このように明らかに疑問を覚える判定が見られたわけだが、これ自体は今日のテーマではない。
むしろ、今日のテーマはその後にある。

神戸のスチュアート・バクスター監督は「今は何も話したくない気分だ」と試合後の記者会見で、レフェリングに対する疑問を呈した。
しかし、Jリーグの公式サイトとも言うべきJ'sゴールの中ではこの審判批判の部分が、まるまる削除されていた。
そのためバクスター監督は「相手の陣地内で60分はいいサッカーが出来ていた。今は話したくない。試合後にこのような気持ちになったのは初めてだ」と支離滅裂なコメントをしたかのような報道になってしまった。

なぜ審判に対する批判を削除したのだろうか?
その部分も含めて、監督は自らの存在を賭して発言しているのだ。
その言葉の通り書きおこすのも、一つの報道の形ではないだろうか?
もし、そこで敗戦という結果の責任を転嫁するために、審判への批判をしていたとしたら、それを読んだファンがその監督を信じなくなるはずだ。
それを変に誤魔化そうとするがために、余計な詮索を生む。

また、スポーツ新聞も試合結果は報じても、審判のレフェリングに対しては殆どノータッチでいくことが多い。
リーグから、レフェリングに対しては批判を差し控えるように、「お達し」が出ているのかと勘繰ってしまう。

審判は試合を作ることができる役職。
審判の技術向上は、日本サッカーの進歩に直結するはずだ。
もし、批判ができないのなら、公式メディア、スポーツ新聞、専門誌全てがレフェリングに対しても、正当な評価を下すべきではないだろうか。

そこで評価の目にさらされてこそ、選手たちが納得するジャッジが下され、審判の権威が高まっていくのだと思う。

posted by lovesportslove |15:58 | Jリーグ全般 |
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2006年07月25日

審判は「権威者」なればこそ

イエローカード11枚、レッドカード3枚。
この数字はある1試合の中で乱発されたカードの枚数だ。

Jリーグを見ている中で最も気になるものの一つが「審判」のレベル。
もちろん審判も人間であり、間違いは起き得ることだし、それをいちいち論っていては、人間が人間の行動を裁くことそのものが不可能になってくる。

しかし、あまりにひどいレベルのジャッジは、試合そのものの面白さをもスポイルしてしまう。

冒頭に挙げた数字は、2003年のJ2リーグ戦、アルビレックス新潟対川崎フロンターレの試合でのもの。
しかもその反則の大半が不可思議なものだった。

--ケース1--
新潟の選手が後半37分に3-0と勝負を決定付けるゴールを入れ、喜んで新潟サポに駆け寄ったところ遅延行為としてイエローカード、この選手はこの日2枚目となり退場処分というものもあった。遅延行為にイエローカードを出すのは、逃げ切りを計るチームが緩慢な動きで時間稼ぎをしたときだ。
川崎は既に一人退場処分になっており、残り8分で3点を追いつくことは、常識的には難しいと思うだろう。
件の新潟の選手の行為が、長時間にわたったのであれば、警告の意味も解るが、常識的なものに思えた。
しかもこの試合では驚くことに、ファールの数が実に40回を越えている。
計算上は2分に1回近くは笛でプレーを中断されてしまったことになる。

他の試合の例も紹介しよう。

--ケース2--
2005年のJ2リーグ戦、鳥栖対草津では、後半ロスタイムに草津の選手が、鳥栖DF陣との競り合いの最中にペナルティーエリア内で転倒。これに対し、プレー位置から遠く離れていた鳥栖選手の反則を取り、草津にPKを与え、これが決勝点になったものだ。
これの凄いところは倒れた草津の選手が試合後に「足がもつれただけで倒されていない。なんでみんなが(PKと)喜んでいるのか分からなかった」と話していることだ。
しかもこの試合では、鳥栖の選手がペナルティーエリアで倒されてPKを宣言されたものが、直後に取り消しとなり、駆け寄ろうとした鳥栖の主将が主審の10m手前でイエローカードが出された。
その際に、まだ「何も抗議もしていないのに」と抗議する鳥栖の主将に対し、主審は「こっちに来る必要がない」と言ったという。


それでも審判は権威者だ。
スポーツにおいて審判の判定が覆るということはあってはならないことだ。
しかし、権威者である審判は、こうした自分たちのミスを自省し、その後の成長に役立てているのだろうか?
私に言わせるならば、残念ながら答えは「NO」だ。
上記の二つの試合を裁いた主審は別人だが、今でも彼らの裁く試合においては問題がおきることが多い。
そして、最大の問題はこうした審判が彼ら以外にも、Jリーグには少なからず存在しているということだ。

過去にもこのブログに書いたことがあるが、審判の最大の仕事は、反則を取り締まることでなく、試合を成立させることにあるはずだ。
意味なく反則を取るのでなく、流すべきファールは流すなどの、試合を読む目が必要だと思う。
目立つことなく、しかし、試合が終わったときに、スムーズに流れたという感じを持てるよう試合をコントロールするのが、審判本来の仕事だと思う。

そして何よりも、こうした試合に順位をかけて戦っている選手・チームに正面から向き合っているかが問われる。
さらに、そうした試合を観戦に来ているファンに失礼をしていないか、審判はもう一度自問して欲しい。

だからこそ主催者も、こうした「誤審」を犯した審判の責任の所在ははっきりさせて欲しい。
もちろん、斡旋停止などの処分はあるのだろうが、それがファンには見えづらい形になっているのは事実だ。
衆議院選挙の際に最高裁判事が信任投票を受けるのは(機能していなくとも)、権威者は周囲に認められてこそ権威者たる、その場で安穏としていてはいけない、権威者たる努力をし続けろという意味が込められている。

別にファンの信任投票をしろとは言わないが、少なくともリーグとして各審判員に対してどのような評価をしているのかは明らかにしてもいいのではないだろうか。
そして審判も技術を伸ばしていくことで、その判定はより選手たちにとって権威をもったものになってくるはずだ。

ドイツワールドカップでは、日本人の審判員が非常に高評価を得た。
これはファンとしても嬉しい限り。
やれば出来るはずだ。

私の応援するヴィッセル神戸のスチュアート・バクスター監督が記者会見でこういっていた。
「審判は私たちコーチングスタッフと同じくらい、日本サッカー界の成長に責任を負っている。
もっと技術の向上を目指して欲しい」
正鵠を射た言葉だ。

posted by lovesportslove |15:37 | Jリーグ全般 |
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2006年07月15日

オールスターサッカー

今日はオールスターサッカー。
何だか欠場選手が多いらしく、どの程度盛り上がるのか心配だ。
ワールドカップで惨敗、といわれている直後の大会だけに、本当に盛り上がって欲しいと思う。

ここでオールスターサッカーについて単純な疑問がある。
それは
何でJ2は無関係なんだ?
というものだ。

これは私の応援しているヴィッセル神戸が今年はJ2にいるために、初めて感じた疑問だ。
足を踏まれた痛みは、踏まれた人間にしか解らないみたいなものか。
少し違うか?
まあいいや。

とにかく日本のオールスターサッカーというものはJ1リーグだけが対象となっている。
しかし、JリーグとしてプレーしているのはJ1、J2あわせて31チームあるわけで、その全てから選んでいってもいいと思うのだが。

例えばU-23の試合などを設けることで、J2に多くいる若手の有望な選手が注目を浴びるかもしれない。
選手によっては注目されることで伸びていくことは、過去に多くの選手が証明している。

オールスターという「お祭り」には、華やかさはもちろん必要なのだが、それに加えて「一流のプロだけが集まることで生まれるスペクタクル」というものも見せて欲しいものだ。
だからこそJ1に限定するなどということではなく、J2まで含めた全ての選手から選んで欲しい。

またオールスターといえば、各Jリーグチーム(これもJ1限定だが)のマスコットキャラクターが勢ぞろいすることでも知られている。
J2のチームにもマスコットキャラクターは存在する。
そして意外に(と言ったら失礼だが)かわいいキャラクターが多い。
余談だが私のお気に入りは愛媛FCの「オーレくん」とザスパ草津の「湯太郎くん」だ。
彼らの存在は、地元ファンにとってはかけがえのないものだろうし、こうした部分にももっと光が当たることを願っている。

posted by lovesportslove |14:10 | Jリーグ全般 |
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