2008年04月01日

ダービーって?

ダービーマッチ
「ダービーマッチ(ローカルダービー)の意味合いは、同じ地方・都市・地区、もしくは行政的には異なる地方・地区であっても位置関係が非常に近い地域、またはホームスタジアムを同じくするクラブ同士の対戦を指す」




先日、ロアッソはサガンと対戦したわけですが、「九州ダービー」と銘打たれた試合としては盛り上がりに欠ける、ただ普通のリーグ戦の一試合という感じの試合でした。

上記のダービーマッチの定義からすると、同じ行政区ではないにしろ、地理的に比較的近く、同じ九州ということでダービーと呼ばれています。

しかし、なんとも違和感を感じてしまうのも事実なのです。
クラブ主導のダービーマッチであり、無理やり盛り上がるように煽られている感じがし、なんとなく白けてしまうのです。

何度か対戦していく中で遺恨を残しあい、両チームのライバル関係が熟成していき、いつしかサポーターの中から「ダービー」という言葉が発せられる方が自然だと感じるのです。

昨日のエントリーでも書いたのですが、正直、熊本市民からしてみれば鳥栖市民に対して何の因縁もないわけです。県庁所在地同士でもないし。

その点、福岡に対しては熊本の人間はコンプレックスを持っているので、ダービーとして盛り上げるには適したカードと思います。

熊本人は何にしても九州では福岡より劣る、九州№2、という思いを持っています。サッカーに関してもJ1の経験を持つアビスパが先輩風を吹かせ、ロアッソを見下してくれた方がロアッソ的には燃える要素ですしね。
ダービーとして盛り上がるにはもちろん地理的な要素が大事なのですが、両都市の歴史的背景やチーム設立の経緯なども地理的な要素以上に大事であり、それが欠けた状態では、本当のダービーとは呼べないのではと感じます。



福岡県と佐賀県と別の県同士ではありますが、やはり九州ダービーといえばアビスパとサガンというイメージがとても強く、実際にとても盛り上がっています。
前身のチームから同じ静岡のチームという因縁がありますし、福岡市と鳥栖市は電車で僅か30分であり、鳥栖市民の多くは福岡の学校や職場に通っており、生活圏も同じなのです。
まさにダービーと呼べる環境と思います。
アビスパサポーターはサガンを「田舎」と馬鹿にし、サガンサポーターは田舎者だけどサッカーは都会人には負けたくないみたいな関係が表に出ており、サポーター同士の煽りあいも見ていて面白いです。

以前、トリニータがJ2にいた際もアビスパとサガンと3チームでクラブ主導の九州ダービーのキャンペーンが行われたのですが、各チームでかなりの温度差があった記憶があります。やはりそれは福岡と大分という都市間の因縁が何もないからと思います。

サガン戦の前もローカルメディアは「ダービー、ダービー」と言って「絶対に負けられない」と煽っていましたが、まずは対戦の歴史を作っていく方が先決と思います。

日本にはメディア先行、クラブ主導の意味の分からないダービーが数多くあるみたいなのですが、その一部を紹介すると、

温泉ダービー
これはザスパ絡みの試合が多く、愛媛やヴァンフォーレなどが対象となります。何の因縁があるのだか・・・。

オレンジダービー
愛媛、アルビレックス、アルディージャが絡む試合。単にチームカラーが一緒でダービーとなるなら、どんだけ世の中にダービーが溢れるのでしょう?


ダービーの最低条件である地理的要素を完全無視した組み合わせですねw

ロアッソはまだまだ誕生したばかりのクラブ。まずは九州の先輩クラブにダービーの相手としてふさわしいと思われるチームに成長してもらいたいと思っています。正直、今の状況でダービーと煽られてもムズ痒いだけですしw
いつもは閑古鳥が鳴いているKKウイングもダービーだけは3万人入る、そんな日を夢見て。


posted by loveroasso |16:38 | 九州のサッカー | コメント(4) | トラックバック(0)
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2008年03月21日

Jの鼓動 北九州編

以前、九州各県のJリーグを目指すチームについて、当ブログでも取り上げたのですが、一つだけその際に詳しく書かなかったチームがありました。
そのチームとはニューウェーブ北九州。
九州で現在、唯一、Jリーグの準会員となっているチームであり、成績や他のハードルもありますが、とりあえずは今、一番、九州でJに近いチームです。

最近は地方からJを目指すチームがどんどん誕生しており、上を目指すこと自体がブームとなっているような状態ですが、ニューウェーブ(以下NW)今から7年前から明確な目標の元、自治体の援助も受けつつJを目指しています。

上を目指しながらも無理な補強や運営が祟って、数年で挫折するチームも多いな中、NWは頓挫することもなく、身の丈にあった経営で少しずつ、しかし確実に力をつけてきた、ある意味、理想的なチームなのかもしれません。

三菱化学黒崎からNW北九州となり、九州リーグに初参加した2001年シーズン、下位に低迷し、一次は県リーグ降格の危機にまで瀕したものの、なんとか残留。その後は毎年、前年のチームをベースとしながら、有望な大卒選手などを数人ずつ補強し、少しずつ九州リーグ内での成績を向上させていきました。
2006年に「2010年、北九州にJリーグクラブを!」という新たな目標を掲げたチームは元Jリーガーなどを次々と獲得。
そしてついに2007年シーズン、悲願の九州リーグ初優勝を果たし、地域決勝へのキップを手にしました。

地域決勝では予選リーグを難なく突破し、4チーム総当りの決勝リーグに進出するものの、いきなり連敗(1敗1PK負)。しかし最終戦を勝利すると、2位以下が同勝ち点で並ぶという大混戦の中、得失点差で上回ったNWが奇跡的にJFL昇格を決めたのでした。

その後、チームはJリーグ準会員申請を行います。するとこれにも一発で通過。
晴れて今期4位以内になることができれば、他の要綱もあるものの、とりあえずJ2参入の権利を得ることができるポジションまでやってきたのです。

昨日、我らがロアッソはリーグ戦が休みだったということで、北九州までNWのホーム開幕戦に行ってきました。
過去、何度か訪れたことのある、鞘ヶ谷陸上競技場。キャパ的には2000~3000人程度の小さいスタジアムです。
私は開門直前に到着したのですが、開門待ちをしていたのは熱心なサポーター数名のみ。開門後も人の流れはまばらであり、本当にホーム開幕戦かと思うほどでした。

パラパラとキックオフ後まで続いた人の流れは最終的に959人にまでになり、JFLの平均を考えると、決して少ない数ではないものの、J2参入の条件に平均観客動員数3000人という条件があるだけに、少し寂しい結果でした。
同時期に準加盟申請が通ったカターレ富山がホーム開幕に10000人以上を集めたことを考えると、もう少し頑張ってほしかったと思いました。

もっとも試合会場に難があったことも少なからず影響があったと思います。
本来のホームスタジアムである本城陸上競技場は改修中で使用できず、アクセス的に問題が非常にある鞘ヶ谷競技場を使用しなければいけなかったことは客足を遠のかせたことでしょう。

運営面も初のJFL開催ということで、まだまだな面もあり、特に関東方面から来たメディア関係者とのトラブルなどもあったようです。

熊本より優れている部分はスタジアムDJでした。恐らく本業がDJの方だと思いますが、とても格好よかったです。また、メインDJの他に3人のサブDJがいて、試合前、ハーフタイム、試合後などはまるでラジオを聴いているかのようなDJ同士の掛け合いがあり、新鮮でした。

あと、チーム運営的にまだまだ厳しいのかなと思う一面として、チームのアウェー遠征費の募金活動が行われており、プロチームではあるものの、やはり同県内なアビスパというJチームがいることからスポンサー集めなどは熊本以上に厳しいのかなと思いました。

アルエットやロッソ(現ロアッソ)が九州リーグに所属していたころはライバルとしてしのぎを削ってきた相手であり、以前からアルエットやロッソから移籍した選手が所属していることもあり、何かと親近感があるNW。道のりは厳しいと思いますが、なんとかJ2入りへのキップを手にして欲しいものです。

余談ですが、NW北九州の背番号10はアルエット熊本出身の森本。
彼の活躍はとても嬉しく、アルエット出身のJリーガーとなってほしいと切に願っています。

posted by loveroasso |11:48 | 九州のサッカー | コメント(0) | トラックバック(0)
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2008年02月19日

Jの鼓動

熊本からロアッソがJに昇格し、これで九州のJクラブは4チームとなりました。九州8県の中、半分の地域にJクラブが誕生したことになります。

では、他の4県の動きはどうなんでしょうか?
探っていきましょう。

鹿児島
鹿児島にはJを目指すチームとしてヴォルカ鹿児島が存在します。しかし、現在の目標はとりあえずJFLと下方修正されているようですが、狙えるチャンスがくれば狙うというスタンスのようです。
正直、鹿児島は熊本より先にJクラブが誕生するものだと私は思っていました。
まず、今をさかのぼること10数年前、鹿児島からJリーグチームを作ろうという初めての動きがあり、県内の社会人チームで最強であった鹿児島教員団をクラブ化し、ヴォルカ鹿児島を誕生させました。
ですが、思うような強化ができず、また、当時の九州リーグにはブレイズはトリニティなどの強豪がおり、勝ち抜くことができないままトーンダウンしていってしました。
それでも今から5年ほど前、転機が訪れます。NPOの運営会社を立ち上げ、また前田、内藤、野田といった、Jの経験豊富なベテランを招きいれ、再度、本格的にJを目指すことになりました。
ちなみにこの模様はスーパーサッカーにも取り上げれるほど、当時としてはニュース性の高い話題でした。
しかししかし、当初見込んでいた収入が得られず、選手への給料未払い等も表面化。それに伴い、有力選手の離脱という悪循環に陥り、再びJへの夢はトーンダウンしてしました。
ちなみに前田等が在籍時、一度、地域決勝に進出したのですが、フロントは昇格しても金が払えないので敗退することを望んでいたそうです。
現在も資金不足、地元のサポート不足は否めず、チーム存続と九州リーグへ留り、力を貯めることが現実的な目標となってしまっています。
前田らが加入し、鹿児島のサッカー熱が一時的に上がった際、九州リーグでもそこそこのお客さんやサポーターが集まっていましたが・・・。
いつの日か三度、Jを目指すだけの基盤ができてくれることを祈っています。


長崎
ロアッソと同時期にJを目指すチームが長崎には誕生していました。V・ファーレン長崎です。元々、国見高校という全国でもトップクラスの高校サッカー部があり、サッカーを受け入れる土地としては基盤が整っている地域だと思います。
ロアッソが九州リーグ在籍時は琉球と長崎と熊本がJFL昇格を争うライバルとしてしのぎを削っていました。(対戦成績も1勝1敗ですし)
九州リーグ1年目から国見高校OBやJ経験者を集め、積極的に強化を進めていました。
そしてロアッソと琉球がJFLへ昇格しライバルが抜けた九州リーグ2年目こそがV・ファーレンにとって勝負の年となりました。
補強も前年以上のものとなり、その結果、見事に九州リーグで上位に入り、地域リーグ決勝に進出したもののあえなく敗退。
翌年にいたっては九州リーグで3位となり、地域リーグにすら進出できませんでした。
ここまで苦戦すると体力のないチームはあっさりJへの目標を諦めるパターンも多いのですが、V・ファーレンは今年も虎視眈々とJFL昇格、そしてその先のJリーグを目指しています。
主力の何人かが抜けてしまいましたが、その分の補強もバッチリとできています。
フロントに元アビスパの強化部長が加入したせいか、所属選手の多くが元アビスパという状況になっていますがw
NW北九州もJFLに昇格し、九州リーグのライバルがまた一つ減ったので今年もチャンスの年でしょう。
しかしもし今年も逃すようなことがあれば・・・・。


宮崎
東国原知事で一気にメジャーになった宮崎。プロチームを作るよりもキャンプ誘致に力を入れる土地柄です。
ここにも一応、Jを目指すチームがあります。2チームも。
以前、Jまであと一歩、いや2歩、3・・・4歩くらいまで近づいたチームがありました。プロフェソール宮崎です。
宮崎教員団をベースに元Jリーガーを大量加入させ短期でのJ昇格を目指し約9年ほど前に活動を開始しました。
抜群の強さを発揮し、九州リーグも1年で突破、地域決勝でも勝ちあがり、あっと言う間にJFLまで駆け上がりました。
しかし、すでにその頃には経営不振に陥っていたプロフェソール。リーグ開幕までに納めなければならないJFL加盟金、リーグ終盤になっても払えないほどでした。
もちろんそういう状況ですから選手への給料も払えず、遠征も選手達が自家用車で移動するほどでした。
いい選手を揃えていたのですが、モチベーションが下がりきったチームは勝ち星を積み重ねることができず、僅か1年で九州リーグへ降格。色々いわく付きだったフロントも変わり、選手もほぼ入れ替わったチームは名前をサン宮崎と変え、再度、JFL昇格を狙ったのですが、今は県リーグまで落ちちゃってます・・・。んでもって名前は今はエストレーラ宮崎。
出世魚は成長と共に名前を変えていきますが、衰退ともにここは名前を変えていってます・・。
ちなみにもう1チーム、ブルノス宮崎というチームがあり、元々サン宮崎の選手が立ち上げたチームでまだ県リーグの下の西都市リーグ。
両チームとも将来のJを目指していますが、現実的には厳しい目標であり、夢で終わりそうです。
県内にはホンダロックというJFLにも所属していた強豪チームもありますが、ここはアマチュア主義を貫くチームであり、最終目標はあくまでJFLです。

沖縄
ここ数年、一番、激動の県ではないでしょうか。
まず7年前、沖縄からJリーグを目指そうと、沖縄かりゆしFCが誕生しました。かりゆしホテルズという協力なスポンサーを後ろ盾に引退していたラモスをプレイングマネージャーで招聘するなど、当時としては話題性抜群のチームでした。選手もラモスのコネもあり、ヴェルディ出身の選手やJ経験者、ブラジル人などいい選手が集まっていました。当時の新聞では運営資金は1億円とのことであり、ロアッソの九州リーグ在籍時と同じ運営規模を誇っていました。
九州リーグを圧倒的な強さで勝ち上がり、地域決勝に挑んだのですが、あえなく敗退。そしてその後に行われた天皇杯終了後に事件が起きました。
ラモスを不当に解雇したことを理由に選手の集団退団が起きたのです。(確か残った選手は2名だけだったかと)
それでも金持ちスポンサーを持つかりゆしは翌年、加藤久監督を招聘し、再びJリーグ経験者やブラジル人をかき集め、あっと言う間に前年と同水準のチームを作ってしまいました。そしてまったく違うメンバーでリーグ2連覇を果たしてしまったわけです。
が、ここでも地域決勝で敗退。翌年はとうとう地域決勝進出すら叶わず、リーグ2位という結果となってしまいました。
失速の原因としてリーグ終盤にメインスポンサーであり、実質オーナーであった、かりゆしホテルズが支援打ち切りとJを目指せないという発表があったからではと思います。そしてシーズン終了後には監督を含めた全選手の退団という以前と同じような事件がおきてしまいました。沖縄かりゆしFC自体は存続しており、将来の夢としてJリーグ入りを掲げていはいますが、当時と違い、現在は同県内に競合相手もいることから厳しい現状です。
今、沖縄からJに一番近いチームはラモスを追ってかりゆしを退団した選手達が立ち上げたFC琉球でしょう。
新規チームということで県リーグ3部からのスタートでしたが、もともと九州リーグを制覇するほどのポテンシャル持った選手達の集まりであった為、また、県サッカー協会が飛び級を認めたこともあり、トントン拍子で九州リーグまで駆け上がってきました。
そしてリーグ2位になった琉球は地域決勝で優勝を飾り、わずか1年で九州リーグを駆け抜けてJFL昇格を果たしたのでした。
沖縄かりゆしが二度も挑み跳ね返された地域決勝を1発で切り抜けたというのはなんとも皮肉な話です。
JFL昇格後は思うように成績が伸ばせず、2年連続で下位に沈んでいましたが、今期、なんと総監督にトルシエを招聘。チームも表向きは違うものの、事実上、元プライドの榊原氏が実権を握り、フロントのネームバリューだけならJ1レベルという状態になりました。
これから黒い金が投入されて強くなりそうですw
先日、Jの準加盟申請を行ったようですが、沖縄にはJ規約を満たすスタジアムがない為、通るのは厳しそうです。こればっかりは自治体の協力なしではできないし、簡単にもいきそうもないですね。
おまけですが沖縄にはもう1チーム、Jを目指すチームがあります。
レキオスFCというのですが、総監督が元セレソンのカレカですw
チームメンバーが日系ブラジル人、在日ブラジル人で構成されており、Jを目指しておきながらブラジル人しかいない、変わったチームです。


以上、私の記憶だけを頼りに書いたので、間違いも多いかもしれませんが、九州は今、こんな感じです。
九州5番目のJクラブは一体、どの県から誕生するのか、楽しみです。


そうそう、余談ですが、北九州にニューウェーブ北九州というJリーグを目指し、今期からJFLで戦うチームがあります。
北九市民の福岡への対抗心は熊本の比ではありませんから、もしJに昇格した際の福岡ダービーは盛り上がりそうです。

posted by loveroasso |10:41 | 九州のサッカー | コメント(6) | トラックバック(0)
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