2008年04月18日

前日本代表監督のオシムについて

最初にお断りしておきますが、今回の文章はオシム監督を
必要以上に賛美するつもりも悪く言うつもりもありません。


日本代表を率いていた時の感想を書きたいと思います。

オシムのサッカーの良さは
ボールを味方が保持してから、相手ゴールの近くまで
ボールを運ぶのが組織だっていて、スムーズだということ。
ただし在任中(特にアジアカップの頃まで)は「繋ぐ」「運ぶ」ことは出来ていても、肝心の相手を「崩す」ことが出来ていなかった。
オシムがアジアカップ後に前線の選手自体の変更や配置の変更を行ったのを
見ても本人が満足していなかったのだろうことは窺えます。
アジアカップまではチームのバランスにとても気を使ってチームを
作っていた印象です。
(個人的には中盤の中村、遠藤は横に並べる同時起用ではなく、縦に並べるか、もしくはどちらかを外して代わりに縦に強い選手を入れて欲しいと思っていましたが)
とにかくやり方を変えずにベースを作っているようにみえました。
勝つことだけにこだわっていたら、相手の弱点を突いたり
味方の弱い部分を補填するような戦術を取る、またはそのための選手起用をしていたと思うのですが、相手に合わせるような戦術的変更はしませんでした。
実際サイズで勝っている相手に対して単純に巻を使うこともせず
スピードもテクニックもある危険なストライカーを持ったサウジ相手に
易々とスペースを与えて3失点した守備などなど。
しかし、彼のインタビューなどを読んで、引き出しの多さを知っている人間としてはあえて処置しなかったのだろうと思います。
相手に合わせることで、自らの長所が消えるのを嫌がったというのが正解な気がします。

就任してから一貫してディフェンスは良くなかったです。
オシム本人は良いセンターバックが居ないと嘆いていましたが
攻撃の組織を構築するのが本当に上手かったのと対照的に
組織だったディフェンスというものはオシムは苦手だったのでは?
と私は感じています
ジェフ時代はマンツーマンディフェンスの採用でやりくりしていましたが。
個人的に気になっていたのは、ボールを奪われた直後の切り替えが遅いこと。
相手ボールホルダーへの寄せが遅い
私の感覚ではゾーンで守るならば、まず相手ボールホルダーの最も近くに
いる選手が素早くプレッシャーをかけるのですが、そこが遅い。
サウジ戦などはジェフ時代のように相手のアタッカーにマーカーを着けるのかな?と試合前は予想していましたが、それはせずに3失点での敗北でした

良い点も悪い点も正直に書きましたが、できれば攻撃も守備も、
もっと先にあったはずの真剣勝負での戦術や采配を見てみたかったです。
ヒディンクなど名将は皆そうですが、彼も手の内をなかなか明かさない人なので。


オシムで思い出しましたが「日本代表の日本化」という言葉がもてはやされましたが私としては??という感じでした。
日本人が11人揃ってサッカーをやっていれば、嫌でも特徴がでてしまうのだから、こだわることはないのでは?と思っています。
今後、強烈なアタッカーが多くいれば、攻撃的なチームを作ればいいし
世界的なセンターバックが3人いれば3バックやってもいいですし。
「日本代表の日本化」を外国人にお願いするなんて
すごく喜劇的な気がします
しかし、それさえも日本人らしいということならば、悲劇的ですが。


オシムがこの言葉に込めた本来の意味は理解しているつもりですので
それを使って「分かってない!」などのコメントはご容赦ください
あくまでマスコミや言葉だけに踊らされる人間を皮肉ってるだけですので


* コメントは許可制にしております。
  そのため投稿されてもすぐに反映しません。
  ご注意ください。

posted by コール |16:04 | コメント(31) | トラックバック(0)
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2008年04月12日

サッカーは音楽のように

最近、某サッカー雑誌で監督が選ぶ「最高の戦術、監督」
のランキングを楽しく読みました。
読んだ後に自分はどんなサッカーが好きかな?
と考えてみました。
自分は音楽をしている人間なので、音楽にも例えてみたいと思います
大雑把に3つに分類してみました

(1)
アーセナルのサッカーは組織的で美しい
私の印象では一糸乱れぬ統制で奏でる「オーケストラ」
指揮者はベンゲル。
個人より組織を重視していると思う。
これはまさにトータルフットボールで
前日本代表監督オシムが目指したのもこれでしょう
チームのやり方に合う選手をチョイスしていく傾向にあると思います

(2)
(1)と同じく組織的なサッカーですが
高い位置でディフェンスしてボールを奪う。
それはつまり、そのまま相手ゴールに近い位置で攻撃が始まる
だから守備の戦術でありながら、恐ろしく攻撃的なサッカーになる
「攻撃のための攻撃の戦術」だったトータルフットボールとは違い
「攻撃のための守備」という概念で革命を起こしたのがACミラン
そして近年のモウリーニョが率いたチェルシーでしょう
革命という言葉からオリジナルパンクスのピストルズが思い浮かびますが、
衝撃的な破壊力という意味ではヘビーメタルのメタリカあたりでしょうか?
近年ではテクノのプロディジーあたりでしょうか。
トルシエが目指したのはこれだと思われます
こちらもチームのやり方にあう選手を選びますね


(3)
個人の能力を最大限に生かそうというコンセプトが見えるのは
マンチェスターユナイテッド
個人がゴリゴリに主張し合っているけれど
そのエネルギーが一つの方向に向かって
最高のロックを生み出す「レッドツェッペリン」でしょうか?
組織より個人を重視していると思います
昔ながらのサッカーで、ジーコなどもここを目指していると
思います
個人能力の高い順に選手を選んで行く傾向にあると思います


個人的にはサッカーではブラジル代表にガツンとやられ
音楽ではエドワードヴァンへイレンやリッチーブラックモアの
ギターにやられた人間なので、個人を生かしていて
即興の余地があるユナイテッドのようなチームが好きです
Cロナウドやルーニーのような性格の選手は戦術的過ぎるチームでは
現在ほど成功したかな?と思いますし。
バッドボーイズの雰囲気がある選手は個人的にも大好きです


これら全てが混ざり合った完璧なチームは今まで
存在しませんが、最も近づいたのは
CLを制した年(05/06)のバルサでしょうか。
攻撃は早く美しく
ディフェンスは前線から激しく
そこに即興を奏でるロナウジーニョが居て本当に楽しかった。
あのときはエトー、ジュリ、デコの前線からのチェックも恐ろしく早かった
ディフェンスラインも高く、必然的にポジションを高く保てたデコとシャビの
シーズン得点もありえないぐらい多かった。
このチームは華麗さ、激しさ、そして個性も見えるという意味で
音楽に例えるなら初期の「クイーン」といったところでしょうか


最後に他のスポーツの話になってしまいますが
今まで見た最強のチームはNBAのジョーダンがいたブルズ
自分が見たのは後期スリーピートの96〜98だけでしたが
このチームは上記に挙げた要素を全て持っていて凄かった。
96-97シーズン、ジャズとの優勝がかかった試合の最後に
スティーブカーにパスしたのは最高に感動しました。
観ていて100%ジョーダンが自分で打つと思ってました...

posted by コール |13:39 | コメント(0) | トラックバック(0)
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