2007年07月30日
アジアカップの感想(攻撃面)
アジアカップの感想をつらつらと。長くなったので、今回は攻撃面のみ。 今回日本によく見られた攻撃の形は、1つはサイドをパス交換で崩して中に折り返す形、もう一つは、中盤からの飛び出しだったと思います。 ◆サイド攻撃 カタール戦の憲剛君のスルーパスに反応した今野からのクロスを高原が決めたものや、UAE戦の駒野が遠藤とのワンツーで抜け出してもう一度遠藤に折り返し、さらに遠藤が中央へ流して俊輔が決めたものなど、一定の結果を出しつつ、不満も残りました。 右サイドの加地は、ほんまにクロスの精度が低すぎる。昔から同じ感想ですが、今回改めて思いました。あっ、でも今サッカーダイジェストを見ると、今期リーグ戦で4つもアシストしてる。うーん、なぜ。ガンバではFWが外人だからか? 今回は普段の力を出せなかったのか? でも、加地のクロスには得点の匂いがさっぱりしなかった。UAE戦の高原へのクロスは狙ったんかな? あと、1対1でほとんど勝負せず。もうトラップから既に勝負しない方向にしてるし。1対1で抜き去る事ができないなら、抜ききらなくても一瞬かわしてクロスあげる技術を磨くとか、縦に行かずに切り返す事が多いなら左足クロスの精度を上げるとか、個人技術の向上を期待したいです。 ジェフの水野は、抜ききらなくても速くて強いクロスを上げる事ができますね。中に切り込んでの左足ミドルもあるし。 オシムさん、フロンターレの森勇介を、もっかい試してくれんかなぁ。 左サイドの駒野は、両足とも精度が高いという評価に見合うほどの活躍を見せず。今期リーグ戦6アシストの実力は・・・。やはり普段と違う左サイドやと勝手が違ったのか。韓国戦は左足クロスでニアに走りこんだ寿人にピタリと合わせて、一瞬らしさを見せたけど。攻撃だけを考慮するなら、右サイドの駒野を見たかったです。 ◆中盤からの飛び出し 攻撃的MFの位置からはおもに遠藤、ボランチの位置からは憲剛君がその役割を担っていました。 遠藤は、実際何度もタイミングの良い飛び出しから決定的なチャンスを作り出していました。UAE戦でのPKゲットも含めて。ただ、飛び出した後のプレーがいまひとつでした。 ただこれは、そもそも遠藤が得意なプレーではないと思います。所属のガンバでも、遠藤は飛び出す人ではなく、飛び出す人にパスする人です。普段やってない事をやろうとしても、難しいのでは? という印象でした。ましてやプレッシャーもかかるフィニッシャーとしての仕事ですから。 それに遠藤は、日本人が優れていると言われる俊敏性が高い方ではないと思うし、ペナルティエリアで相手をかわせる様なキレのあるドリブルが得意なわけでもありません。やっぱり遠藤は、使われる人ではなく、使う人だと思いました。 個人的には、ガンバで遠藤に使われる人として、得点もアシストもバランスよく積み重ねているもう一人の攻撃的MFの二川、彼を見たかったです。二川、今絶好調やと思うんですけどね。ミドルシュートあり、飛び出しからのシュートあり、FWへのアシストありと。まぁ日本代表でも同じように活躍できるかはわかりませんけど。 で、俊輔と遠藤、役割逆転させてたら面白かったかも、と最近思いました。俊輔の方が遠藤よりペナルティエリア内で勝負できる武器を持ってると思うので。俊輔の飛び出しって、あんまり見かけませんでした。 あとボランチからの飛び出しでチャンスを作った憲剛君。彼はフロンターレでもこの形でチャンスを作り得点を決めています(昨季リーグ戦ではボランチながら10得点)。ただ、今ひとつ波に乗り切らない感じでした。予選の早い段階で得点を挙げられたら違ったと思うんですけど。憲剛ファンとしては残念で仕方ない。もっとできるはずなんです。 ただ、韓国戦は無理して飛び出し過ぎな感じはした。途中から後方から上手くボールを前に運べなくなってたので、もう少しゲームの組み立てに専念しても良かったかなと思いました。飛び出すとバテるし。 個人的には、今野と憲剛君のボランチコンビが見たかったです。今野はなぜか代表ではボランチで使ってもらえない。CBやサイドバックばっか。一度試してみて欲しいなぁ。代表でCBとかやらせるから、最近ではFC東京でもCBやらされて、ボランチ今野を長らく見てない。原監督、伊野波をCBで使ってよ。五輪代表にもつながるやん。今野はボランチで勝負させてあげて欲しいです。守備面で啓太君に劣るとは思わないし、攻撃面では啓太君より期待できると思うんですが。リーグ戦でも攻撃参加で結果出してるし。 ◆サイドチェンジ 片方に相手を寄せておいて大きなサイドチェンジというのも、一つの攻めのパターンでしたが、韓国戦ではそのサイドチェンジのパスをことごとく狙われました。終盤からは、これまでならサイドチェンジしそうなタイミングでもパスカットを恐れてできなくなってしまってました。狙われてもカットされず、味方にピンポイントで届くようなロングパスの精度は、まだ期待できずか。 ◆ビルドアップ 今回阿部がCBを務めたのは、DF面だけでなく、正確なフィードによるビルドアップでの貢献も理由の一つだったと思うのですが、引いてくる相手が多かったせいか、サイドバックやボランチなど近くの選手にすぐ預ける事が多く、あまりその特徴を生かす場面がありませんでした。韓国戦で1度逆サイドの選手にロングフィードをピタリと通したシーンがあったと思いますが。でもミスフィードもあったし。 ボランチでは、啓太君にもう少し展開力があれば。でも啓太君が展開力を身に付けたら憲剛君はいらなくなっちゃう。逆に憲剛君が啓太君なみの守備力を身に付ければ、啓太君はいらなくなる。お互い競い合ってさらに成長して欲しいです。 ◆ミドルシュート 今大会、もっとミドルシュートを撃てとよく言われてましたが、テレビで見ていて、タイミング的に、あっミドル撃てるってシーンはそんなに多くなかったと思います。撃てるのに撃たなかったというより、撃てる状況を作り出せていなかったという感じです。 代表位のレベルなら、最後にミドルを撃つためのボール回しとか、意識してできないものなんでしょうか。 ◆FW 高原、オージー戦までの活躍を見て、いつからこんなに頼もしくなったんや~と思って見てましたが、準決勝、3位決定戦は沈黙。僕の中のイメージでは、大事な試合の前の試合で点を取る男。まぁ、W杯での沈黙とその前のドイツ戦での大活躍が一番印象強いんですけど。 今回、大事なオージー戦で点決めて、期待しちゃって良いのかな? と思ったんですけど・・・。 サウジ戦は、調子悪かったと思います。トラップが足元に収まってなかったし。なので、交代するなら高原を、と思っていましたが、寿人は巻と交代。やはりそれまでの活躍を見れば、高原を残しておくのは当然の選択だとは思うんですが・・・。 FW陣の中では高原は一歩抜けてるとは言え、まだまだ絶対的な存在にはなりきってないなという印象です。過度の期待は禁物です。 寿人、サウジ戦で素晴らしいプルアウェイの動きでフリーでボールを受けてシュートを撃つも、バーの上。ボールを受ける動きはほんまに素敵やったのに、安全に処理しようとして左足でトラップしたのが失敗でした。右足で外に流すようにトラップすれば、寄せてくるDFから逃げつつ得意の左でシュート撃てたんですが。あれを決めてればヒーローやったのになぁ。韓国戦の駒野からのクロスをニアで合わせたのも惜しかった。運がなかったですね。 巻は、予選では得点も決めたし、一定の結果は残したかなと。サウジ戦は高原より調子良かったと思ったんですけど。 矢野は、出場時間が短すぎてなんともいえません。 余談ですが、サウジ戦直前、テレビにゲスト出演していた元日本代表の名波が、日本はどんな気持ちで戦えば良いかを聞かれ、こんな風に答えてました。 「常に挑戦ジャーの気持ちで・・・」 挑戦者とチャレンジャーが混ざっちゃった。名波でさえ平常心を失っていたのだから、負けるのも無理はなかったか・・・。
posted by love_soccer |23:28 |
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