2008年05月22日

美しく残酷な結末。そして来季へ

2007−08シーズンのUEFAチャンピオンズリーグはマンチェスター・ユナイテッドが優勝。3度目のビッグイヤー戴冠となるとともに、プレミアリーグと合わせて2冠を達成しました。
チェルシーは初優勝まで本当にあと一歩の所まで迫ったのですが・・・ジョン・テリーがPKを外したところで遠ざかっていきました。あの瞬間は残酷でしたね。あんなことが本当に起こってしまうところがサッカーの魅力であり悲惨な所だと思いました。雨が降りしきる中でテリーが号泣する姿は、僕には人間らしい美しい姿に見えました。


以下にリバプールファンから見た決勝の感想を記します。


・“SCOUSE FREE ZONE”

チェルシー側の横断幕に上のようなことが書かれていました。
意訳すると「リバプールファン立ち入り禁止区域」
リバプールの壁を打ち破って決勝に進出したチェルシーファンの喜びが表れる傑作です。僕はチェルシーに勝ってほしいと思いながら試合を見ていましたがこの横断幕を見るとさすがにカチンとくるものがありました。

・“I TRUST YOU”

ハーフタイム明けにマンUのファーガソン監督が主審にかけた言葉です。
直訳すると「頼りにしているぞ」という意味ですが、ファーガソンが意図した所は「(チェルシーはフェアプレーをするチームじゃない。奴らは悪質なタックルをどんどん仕掛けてくるからそれを見逃さずにどんどんファウルを取り、どんどんカードを出して職務を果たしてくれ。)頼りにしているぞ」という意味だったと思います。
ファーガソンお得意のマインド・アタックですが、これが効いたのか後半以降の笛は明らかにマンUよりの笛でした。
マンUを率いて1000試合以上のファーガソン。勝つためのポイントを熟知した行動だったと思いますが、審判に対する過度のプレッシャーは正直どうかと思います。

・試合について簡単に

試合の前半はユナイテッドペースで進めていたと思いますが、後半からはチェルシーの方が優位に進めていたと思います。
ユナイテッドはルーニーとスコールズが抜けるとゲームを作ることができる人間がいなくなりテベスの驚異的なボールキープからしかチャンスを作ることができていませんでした。裏を返すとそれだけうまくチェルシーが守備をしていたということです。ロナウドは得点を決めたものの後半以降は全くといっていいほど見せ場を作れず、クロスも正確性を欠いていました。途中から入ったギグスはノーインパクト。ナニも期待に応えていたとは思えませんでした。それでもビッグイヤーをとれたのはチームの総合力が良かったからでしょうか。

チェルシーはうまくやっていたと思います。チェフの神懸かりセーブやギグスのシュートをテリーがうまくクリアしていたことからも流れを引き寄せていたと思うのですが、シュートがバーやポストに当たるというところが不運でしたね。


来シーズンに向けて

今シーズンにトッティがこんなことを言っていました。「俺の夢はオリンピコで行われるチャンピオンズリーグの決勝でリバプールを倒して優勝することだ」
来シーズンの決勝はローマ・オリンピコ。ASローマのホームスタジアムです。
なぜトッティがそんなことを言ったかというと、1983−84シーズンのチャンピオンズカップの決勝でローマはオリンピコでリバプールと対戦し、PK戦の末にリバプールに負けてしまったからです。そして、その屈辱を最高の形でぬぐい去りたいという思いから生まれた言葉だと思います。

来シーズンはトッティの言葉がある程度まで叶えられることを期待します。「ある程度」というのは決勝がリバプール対ローマという組み合わせになることです。
ただし、その後の結末がトッティの言葉とは違うものになってほしいと思います。それはすなわち、「オリンピコで行われるチャンピオンズリーグの決勝でリバプールがローマを倒して優勝すること」
そんなことを楽しみにして来シーズンのチャンピオンズリーグの開幕を待ちたいと思います。

posted by liverbirdflying |17:43 | サッカー | コメント(0) | トラックバック(1)
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2008年05月16日

日本代表、これからの1ヶ月間

昨日キリンカップに臨む日本代表の面々が発表されました。
鈴木や巻は病み上がりのはずなのですが大丈夫でしょうか。我らがグランパスの直志さんなら中盤を締めてくれますけど採用してもらえなかったようですね。グランパスから招集された楢崎と玉田が怪我をしないことを心から祈って代表に送り出すことにしましょう。
今回発表されたメンバーがW杯の3次予選のメンバーになると見ていいでしょう。そして、2010年に向けた日本代表の根本を担うメンバーになっていくことになると思います。

そう考えると、これから行われるキリンカップと3次予選で岡田監督の下の日本代表に対して評価を下す必要があります。「2010年のW杯でグループリーグを突破すること」が日本サッカーにとって妥当な目標になると僕は思いますが、この目標を達成することができるかどうかを考えていく必要が少しはあると思います。この目標を念頭に置いた上で僕はこれから1ヶ月間の日本代表の活動を見ていこうと思います。
3次予選を勝ち抜くことはよほどのことがない限り確定的ですが、勝ち抜く内容にもこだわって見ていきたいと思います。
また、この1ヶ月間は「脱オシム」を図った岡田監督のサッカーを見ることになります。どんな仕上がりになっているのか楽しみです。

日本代表のメンバーの中で一番見てみたいのは松井です。というのも、彼はドリブルを仕掛けることができるから。今まで代表の試合ではエリア外の安全なところでボールを回した後に精度の低いクロスをあげることがうんざりするほど多くありましたが、彼ならその状況に風穴を明けてくれるかなと思っています。香川も仕掛けていける選手らしいですがどれくらいやれるかは試合を見ていないとわかりません。
日本代表にはプレースキッカーもセットプレーからゴールを決めることができる選手も揃っていますから、エリアの近くでファウルをもらうことができれば即得点のチャンスになります。そういう点を含めて、今度のキリンカップや3次予選ではドリブルで仕掛けていくシーンを見てみたいです。

日本代表が最初に戦う相手はコートジボワール代表です。コートジボワール代表は中1日で日本代表と戦わなくてはなりません。時差ぼけも含めるとコートジボワール代表に取っては厳しい状態の中で日本代表と試合をすることになりますが、彼らの実力を考えると日本代表にこれくらいのハンデを与えた方がいい試合になるのではないでしょうか。
日本代表には最低でも惨めな試合をしないようにお願いしたいところです。

一方、オリンピック代表も20日から始まるトゥーロン国際大会に出場します。日本代表はオランダのU-23リザーブやグルキュフを擁するフランス、そしてチリとグループリーグを戦います。個人的にはオランダにリバプールのリザーブ所属のブラウワーがいるので、彼とグランパスの吉田のマッチアップを観てみたいなと思っています。若い日本代表に取って良い経験になるといいですね。

posted by liverbirdflying |14:02 | サッカー | コメント(2) | トラックバック(0)
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2008年05月09日

ここ最近のジェフ千葉の動きについて

ジェフの新監督にリバプールのヘッドコーチのアレックス・ミラー。
新ヘッドコーチにグランパス初代主将で中京大監督の澤入重雄。

このニュースが最初に流れたときは正直いって面食らいましたが、千葉の公式HPにもリバプールの公式HPにも同じ記事が流れたことでようやく本当のことなんだと思いました。このためリバプールはヘッドコーチ職が空席になるので新たな人材を探さなければなりませんが、それについてはまた別の機会に述べたいと思います。

ジェフ千葉は現在Jリーグで11戦終わって2分け9敗の最下位。
なんとか入れ替え戦に残るためには勝ち点が35くらいは必要なので、残り23試合で勝ち点を33点は稼がなければなりません。だいたい9勝6分け8敗といったところでしょうか。

ジェフは現在J1で最少得点かつ最多失点のチームでもあります。今シーズンは主力が大量に抜けたとはいえ、どう考えても何かがおかしいと言わざるを得ません。
ただ、点を取れなくても失点0で守りきれば最低でも勝ち点1を得ることはできます。そう考えると、ミラーと澤入が最初に取り組む仕事は点を取られない、負けないチームを作ることになるでしょう。

ミラーがヘッドコーチを務めたリバプールはここ3シーズン、プレミアリーグで最も無失点試合が多いチームです。確かにキャラガーやレイナ、マスチェラーノといった守備面に優れた人材がいるというのも理由に挙げられますが、守備戦術がしっかりしているということも挙げられます。ミラーならリバプールやその他のチームで得た経験を生かしてジェフの守備面を大きく改善することができるのではないかと僕は思っています。
そして練習でやったことを試合で発揮し、それがうまくいくことで自信をつける。それをがむしゃらに繰り返すことがとにかく大切になります。

勝負となるのはJリーグが再会する6月末。これから1ヶ月でどれだけのことを選手に指導することができるでしょうか?
これからジェフは今季のデポルティーボのように這い上がることができるか。それともダービーのように何も変えられないまま降格していくのか。
ジェフがこれから歩む道は険しいですが何とか頑張ってほしいものです。


でも、グランパスには勝ち点3をください。

posted by liverbirdflying |17:21 | サッカー | コメント(0) | トラックバック(0)
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2008年05月07日

FC東京対名古屋グランパスの試合を観戦して

澄み切った青い空が広がったゴールデンウィーク最終日。
僕はFC東京対名古屋グランパスの試合を味の素スタジアムで観戦してきました。サッカーの試合を生で見るのは3年と5ヶ月ぶりでしたが、楽しく観戦することができました。また、グランパスの勝利を味わうことができてとても嬉しかったです!!
相手チームのサポーターが“You'll never walk alone”を歌うのを聞くのはリバプールとグランパスのファンとしては心苦しいところがありましたが、それでも何かがわき上がってくるような感じになったのはあの歌が持つ魅力なのかもしれません。
以下にこの試合の感想を書きます。


FC東京対名古屋グランパスのReview

  FC東京 0−1 名古屋グランパス

FC東京もグランパスもそれぞれカボレ、ヨンセンという起点を作るFWを擁し、そこを軸にして攻め上がってゆく形を取っていました。そして、カボレがグランパスの守備陣にほぼ封殺され、ヨンセンが苦しみながらもポストの役を果たした差が結局両チームのチャンスの数の差になっていました。

FC東京で印象に残った選手は石川でした。途中投入というところもありましたが足が速かったですね。後半明けに出てきた大竹にもちょっと注目していましたがなかなか特徴を発揮出来なかったですね。おそらく最終ラインとMFのラインの間で攻撃を組み立てる役割を担ったのでしょうが、厳しくマークをされてしまい、米山が入ってからはスペースもなくなって仕事ができずに終わってしまいましたね。

では、グランパスの話に移ろうと思います。

先発は以下のメンバーでした。

GK:楢崎
DF:パヤリッツァ、吉田、増川、阿部
MF:杉本(右のウイング)、吉村、中村、小川
FW:マギヌン(トップ下)、ヨンセン

玉田が負傷欠場というところで布陣をどうするのかと思いましたが、グランパスはマギヌンをトップ下においた4−4−1−1の形で試合に臨みました。


・グランパスの守備

前半は相手の攻めをしっかり守りつつサイドから攻めるという展開。ただ、相手の攻撃が前述のようなものだったので、とりあえずカボレのところをマークして、中盤を潰しておけばOKという守り方でした。その点で最終ラインでの競り合いを負けることがほぼなかったことは素晴らしいことでしたが、最終ラインの選手のパスミスがかなり目立ちました。ボールをうまく奪っても攻撃の組み立てでミスをするのは痛いですね。
前半の守備で僕が一番目についたのは中村の守備です。すぐにボールホルダーに寄っていってクリーンにボール奪取を試みるプレーを至る所でやっていました。吉村も中村とともに頑張っていましたね。この2人がいて、背の高いバックラインがいて、その後に楢崎が控えているわけですから、普通に考えるとグランパスが堅守を誇るのは当然なわけです。3連敗中は玉際の競り合いで劣るところがありましたがこの試合では玉際でFC東京を圧倒していました。ストイコビッチの求める姿勢が表れていたと思います。


・グランパスの攻撃

攻撃の面ではグランパスらしくサイドからの攻撃を徹底してやっていました。もっと中村、吉村あたりが飛び出してくると面白い攻撃ができるとは思いますが、昨日の試合ではあまり飛び出さないようにしていたように見えました。
ヨンセンが相手を引きつけて空いたスペースに飛び込んだ杉本による得点はまるで練習の中で試していた形を本番で出したような得点の仕方でした。いい仕事をした杉本でしたが、1対1の場面での仕掛けに物足りなさを感じるのでどんどん仕掛けていけばもっと相手にとって嫌らしい選手になれるのではないかと思います。


・後半に入って

後半に入ってからは徐々にFC東京がボールを持てるようになりましたが主導権は依然としてグランパスが握っていました。試合が進むにつれて守備陣の集中力が上がっていったように感じられました。ストイコビッチの采配も1点を守りきるもので、米山を入れて大竹を潰し、竹内を入れて5バックにし、山口を入れてさらに中盤を厚くしていきました。その中でも攻撃の組み立てが成立していたのはヨンセンが体を張り続けていたからです。審判がかなりFC東京よりに笛を吹きファールを取ってもらえなかったのですが、普通ならセットプレーのチャンスを2、3本作れていたと思います。

PKになった場面ですが、楢崎はよく思い切って飛び出せたなと思います。ファール覚悟でいったと思いますので、PKは仕方なかったように思います。PKが外れたときはほんとに嬉しかったです。長友が治療をしているときにグランパスが点を入れ、PKのチャンスをFC東京が決められなかったのが試合を分けたポイントになりました。

その後は竹内と米山が試合を決めるチャンスを得ましたが決めきれず、終了間際にカボレがシュートを2本放つも楢崎がファインセーブをして試合が終わりました。
グランパスはこれまでもそうですが、「試合を決める」とか「試合を殺す」ことができていないのが難点です。接戦で勝てるというのは強いチームの大事な要素ですが、さらに追加点を挙げるなどして試合を終わらせることができるようになってほしいと思いました。というか、緊張した試合を見続けるのは大変なので早く勝ちを確定させてファンを楽にしてほしいです。


最後に、アウェーに詰めかけたグランパスサポーターの皆さん、お疲れ様です。皆さんの応援は最初から最後までチームを支えていたように試合を観ていて感じました。今回は試合を観るためスタジアムの高いところにいましたが、機会があればグランパスの応援席で試合を観るのも良いなと思いました。

ゴールデンウィークの最後に面白い試合を見ることができて良かったです。
グランパスが再び上昇気流に乗ってくれることを期待します。

posted by liverbirdflying |17:43 | サッカー | コメント(1) | トラックバック(0)
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2008年05月04日

ストイコビッチの言う「小さな戦争」とは。〜FC東京戦に向けて〜

昨日、グランパスはガンバに1−2で負けてしまいました。
豊田スタジアムに34000人くらいも入った試合で勝利を見せてほしかった試合でしたが残念でしたね。両チームのハイライト映像を見た限りではこれくらいしか感想が言えません。フロンターレとの試合の前半は見るも無惨な状態ででしたが、あの状態よりかは良さげな印象を勝手に抱いています。

僕が気になったのはガンバとの試合の後の会見でストイコビッチ監督が言った「サッカーの試合とは『小さな戦争』である」という言葉です。

「小さな」という形容詞がついてはいるものの、ユーゴスラビア内戦やコソボ紛争の影響にさらされながらも祖国の名誉と誇りを背負いながら彼が口にする「戦争」という言葉は非常に大きな意味を持つように思われました。
その意味を推測すると、まずは今季のグランパスの標語ともいえる"Never give up"(ただ諦めないということではなく、何があっても逃げない、引かない、諦めないという強い意味)。そして、現役時代のストイコビッチのプレーに表れていたような闘争心を前面に出したプレーをすることだと思います。

Jリーグの試合を見ていてひとつ気づかされることは玉際のプレッシャーが弱いというところです。Jリーグはイエローカードが乱舞するリーグですからなかなか際どいタックルを仕掛けにくいとは思いますが、もっと激しくいってもいいのではと思います。闘争心あふれるプレーは観る人を魅きつけるものですからどんどんやってほしいですね。松岡修造さんがたまに言う「表現力」というのはこういうことを言っているのかもしれません。



さて、次の試合はFC東京との試合になります。両チームともゴールデンウィーク期間の過密日程の中での試合となり疲れがあるからこそ、両チームの気力の充実ぶりが勝敗を分けるような気がします。アウェーで大宮に快勝して勢いのあるFC東京に対して3連敗中のグランパスがどのような試合を見せてくれるのか? 僕はそこに注目してみたいと思います。

posted by liverbirdflying |16:57 | サッカー | コメント(1) | トラックバック(2)
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2008年05月01日

Goodbye, "Big-Ears".

トーレスがリバプールにとってスタンフォード・ブリッジでは4年ぶりとなるゴールを決めたとき、僕は今まで突き破ることのできなかった壁を突き破ってどこまでも行くことができるような、あるいは何らかの呪いから解放されて次のステップに進めるような気持ちになった。あのゴールはそんなことを確信させるのにふさわしいゴールだったのだが・・・



UEFAチャンピオンズリーグ準決勝、チェルシー対リバプールの試合は3−2(agg.4−3)でチェルシーが初の決勝進出を決め、リバプールはベスト4で今シーズンのチャンピオンズリーグの挑戦を終えました。
リバプールが決勝進出を決めたら記事のタイトルをビートルズの曲になぞらえて、
”(Liverpool is)Back in the F.I.N.A.L.!!”にしようと思っていましたが、その念願は叶わぬままに終わりました。

試合を振り返る前に、まずはチェルシーの選手、スタッフ、サポーターの皆様、決勝進出おめでとうございます。欧州CLの決勝という舞台は中立地での1発勝負という特殊な試合になりますが、ロシア人オーナーのためにも頑張って頂きたいと思います。本音を言いますと、マンUがタイトルを取るのを見るのはリバプールファンにとって苦痛以外のなにものでもないのでチェルシーには是非とも勝って頂きたいと思います。

僕は今準決勝でCLから敗退するという悔しさを噛み締めています。過去2回チェルシーのファンが感じてきた悔しさとはこういうものだったのかと痛感しています。

では、まるで04−05シーズンのカーリングカップ決勝のようなスコア展開となった昨夜の試合を振り返ることにしようと思います。


チェルシー対リバプール第2戦のReview

前半はまずチェルシーが主導権を握り、ピッチを広く使いながらリバプールを押し込んでいきました。サイドの選手もセンターの選手もバランスを取って動き回りながらスペースを作っていきました。この試合ではそれを120分間続けられたところに勝因があります。あれだけのクオリティを持った選手が労を厭わずに動きまくるわけですからチェルシーは強いチームであるわけです。この試合ではエシアンとセンターの3人、ドログバの働きは秀逸でした。そのおかげでリバプールの選手が分散しパスが通りやすくなっていました。
事実、1点目の起点となったランパードのカルーへのスルーパスはノープレッシャーからのスルーパス(普通なら誰かプレッシャーをかけているところ)でした。カルーのシュートをセーブしたレイナはさすがの反応でしたが、こぼれ球に走り込んでニアをぶち抜いたドログバさん凄すぎです・・・。

強い雨の降る中、選手はボールコントロールやスリップに煩わされる場面が全体的にありました。ただチェルシーの方がうまくコントロール出来ていたように思います。


後半に入るとリバプールがジェラードの落としからカイトがチャンスを作りますがチェフがナイスセーブ。リバプールは得点への意欲を見せます。その後チェルシーが少し盛り返しましたがトーレスの得点で1−1に持ち込むと試合は別の局面に入りました。

右サイドからベナユンがドリブルで突破していきましたが、このときドログバとマケレレのポジションが被ったために突破を許してしまった感じがします。そしてトーレスにパス、それを受けたトーレスが冷静にゴールを決めてくれました。このときは「決勝にいける!」と確信したんですけどねぇ・・

チェルシーが引き気味になったせいかリバプールがボールを持てる時間が増えました。特にシャビ・アロンソのところでボールを持てるようになったときが多くそこから効果的に攻めることができると思ったのですが、リバプールが前線でうまくボールをキープできなかったこともあり、チェルシーは守るところをしっかり守ってきました。そこから特に動きもなく試合は延長戦へ。


延長戦に入ってからは互いに先制点を取りに動きます。延長に入っても両チームの運動量はほとんど落ちません。グランパスとはえらい違いです・・・。CKからのヒーピアのヘッドは枠外に外れ、ドログバのGKとの1対1のチャンスはキャラガーのタックルに阻まれるなど一進一退の攻防を見せますが、その直後にCKからエシアンがミドルを決めました。しかし、これはドログバがプレーに関与したとのことでオフサイド。リバプールは一命を取り留めます。ですがその2分後にヒーピアがエリア内でバラックを倒しPK。このPKをランパードが冷静に決めてチェルシーがリードを得ます。前半終了前には右サイドを崩してドログバが再びゴール。これで3−1になり試合はほぼ決まりました。多くのサッカーファンはランパードが亡くなった母に捧げるゴールを決め、感動のパフォーマンスを見せるシーンで試合の決着を確信されたと思います。

ここまで来ても僕は決勝進出を諦めてはいませんでした。その理由は2つ。
1つはリバプールが逆境を跳ね返す力をもっているから。スタンフォード・ブリッジでゴールを決めることができたのだからまだまだ終わっていないと思っていました。
もう1つは「ヘタフェ対バイエルン」。バイエルンはヘタフェとのUEFAカップ準々決勝第2戦で延長前半終了時には3−1で負けていました。しかし後半に3−3に持ち込んで勝ち抜きを決める奇跡をやってのけました。ならば同じ状況に追い込まれたリバプールが同じ奇跡をできないことはないのです。
だから、諦めるには早すぎると僕は思っていました。

延長後半に入ってチェルシーがボールキープを始めて逃げ切りを図りますが終了3分前にバベルがロングシュートを決め3−2。奇跡の実現が間近に迫ります。しかしその後は全力で期待したシーンが生まれることなく試合は終わり、リバプールの今シーズンの挑戦は終わりました。ハムストリングの故障で交代を余儀なくされたトーレスの表情は無念そうでしたね。

この試合のリバプールについて

リバプールは前半にシュクルテルとヒーピアの交代で交代枠を1つ使ってしまったことが非常に痛かったと思います。クラウチではなくバベルを起用したのは相手の疲労を考慮に入れたときに効果的なのはスピードのある選手であると考えたためでしょう。クラウチとバベルを交代で使えていたら違った展開になることが予想出来ただけに(少なくともパワープレーで押し込むことはできたはず)残念でした。

延長前半の2失点は完全に集中力の欠如と言い切ることができます。ヒーピアのバラックへのタックルは軽率であったと思うし、3点目もリーセがアネルカをカバー出来ていたら対処出来たと思います。ちなみに延長後半にドログバが足を引っかけてヒーピアを倒したシーンがありますが、あれは遠くから見ると倒れ方がちょっと不自然に見えたねぇ・・・。

それでもアウェーのチェルシーを相手にここまで戦ったリバプールは立派でした。3年前はただただ引きこもってサンドバッグ状態を耐え続けるのみだったことを考えるとうまく戦えていたのではないでしょうか。
欧州CLに関してはリバプールは胸を張れる成績を残すことができたと思います。グループリーグ第3節終了時に勝ち点1しか取れていなかったときはどうなるのかと思いましたが、ベスト4まで持ってくることができたのはさすがです。この力をリーグ戦に生かして下さいよ・・・。

試合中のリバプールファンの声援がとても大きかったのが印象に残りました。チェルシーのファンに比べ人数は少ないものの120分間声援を送り続けた彼らは素晴らしかったです。

リバプールに残された試合はあと2試合。アンフィールドでの今シーズン最後の試合となるマンチェスター・シティー戦とホワイト・ハート・レーンでのトットナム戦です。いい形で今シーズンを終えてくれることを願っています。



posted by liverbirdflying |16:47 | サッカー | コメント(2) | トラックバック(0)
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2008年05月01日

チェルシー対リバプール直前preview

こんばんは。チェルシーとリバプールの試合開始まであと1時間を切りました。
メンバーが発表されたところでコメントいたします。

チェルシーはランパードをいきなり起用してきましたね。どのようなパフォーマンスを見せるか非常に気になります。右サイドバックにはエシアン、後は第1戦とほぼ変わらないグラント・チェルシーのベストメンバーです。
チェルシーがこのメンバーで戦うのもあと数試合となり、ドログバをはじめ何人かはチェルシーを去ることになるでしょう。復帰したランパードのため、ともに戦ってきたチームのため、この4シーズンで少なくとも4つのタイトルをチェルシーから奪ってきた宿敵リバプールを破ってマンチェスター・ユナイテッドが待つモスクワの地に進出できるのでしょうか?

リバプールファンとしては、チェルシーの決勝進出は非常に困ります。
今度はリバプールの先発メンバーについてコメントします。

左サイドバックには大方の予想通りリーセが起用されました。そして左サイドハーフにベナユンが入りました。後は第1戦と変わらないメンバーです。
試合の進め方としては第1戦と同じように攻めつつ点が取れなくなったらバベル、クラウチ、ペナントを入れていくという形になるでしょうか。クラウチ、トーレスの2トップも考えられましたが、4-2-3-1の布陣を敷いてきましたね。

中盤と1トップは互いに潰し合いの様相を呈すると思われるのでサイドでの攻防が鍵を握りそうです。特にリバプールの左サイド(チェルシーの右サイド)はかなり重要です。チェルシーのJ・コール、エシアンというサイドをベナユンとリーセでどうカバーするのか。サイドだけでなく、マスチェラーノも含めての対応となるでしょう。ベナユンは途中でバベルに代えることがみえみえなのでエシアンをできる限り翻弄してもらいたいと思います。そしてバベルが化け物じみたスタミナを持つエシアンを振り切れるかは終盤の注目点になりそうです。

リバプールの選手には全力で勝ちにいってもらいたいと思います。ここで意地を見せないと話にならないぞ!! いったん点が入ったらチェルシーは崩れだすかもしれないので(4-4の馬鹿試合を今シーズン2回やってるから)まずは先制してもらいたいと思います。

試合が近づくにつれてだんだんドキドキしてきました。
試合の後にリバプールが決勝進出を決めていることを期待しています。

posted by liverbirdflying |02:49 | サッカー | コメント(0) | トラックバック(0)
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2008年04月27日

バーミンガムとリバプールの試合の感想など。

チェルシーとマンUによる凄まじい試合の後にひっそりと行われたバーミンガムとリバプールの試合は2−2の引き分けに終わりました。リバプールは勝ち点1を獲得。5位エバートンとの勝ち点差を9に広げ、4位をほぼ確実なものにしました。

リバプールの先発は以下の通りでした。
GK:レイナ
DF:フィナン、シュクルテル、ヒーピア、リーセ
MF:ペナント、プレシス、ルーカス、ベナユン
FW:クラウチ、ボロニン

試合は先週のダービーでアストン・ビラにボッコボコにされ、残留に向けて後のないバーミンガムが攻め込むかと思いましたが両チームともグダグダな展開で始まりました。
リバプールは元バーミンガム所属のペナントがドリブルで切り込むのを軸に攻めていました。ペナントは慣れ親しんだ場所での試合だからでしょうか、かなり動きがキレていました。前半戦で疲労骨折さえしていなければシーズンを通していい働きができたような気がします。
ルーカスはジェラードがいないためグレミオ時代のように攻撃を指揮する役を担いましたが、動きを見るとまだまだジェラードには及ばない印象を受けました。
後半途中からリーセに代えてインスーアを入れていました。チェルシー戦では左サイドバックにリーセを起用しそうな感じがします。動きはそれほど悪くはなく起用も問題はないと思います。

バーミンガムがクロスからの攻めと素晴らしいFKで2点をリードした後からリバプールのエンジンがかかり始めました。ペナントの突破からクラウチが1点を取り、右サイドからのクロスをベナユンが合わせ、そのボールが相手にあたってコースが変わり2点目が入りました。その後はリバプールが押し気味に試合を進め、インスーア以外の控え(ジェラード、キャラガー、カイト)を起用することなく試合を終えました。
チェルシー戦に向けて主力を休ませつつ勝ち点1をとれたので、リバプールとしてはいい結果を得られたと思います。でも、リーグの優勝戦線に絡んでいたらこんなグダグダな試合をしているはずがないし、「勝ち点1をとれて良かった」と言えるはずもないんですけどね。

この試合の前にも書いたのですが、もっと若手を起用してほしいです。カイトの代わりにネメトとかいい選手を入れておけば良かったのにと思います。

話は変わってプレミアの残留争いですが、ボルトン、レディング、バーミンガム、フルハムのうち2チームが降格することになりそうです。先週リバプールと試合をしたフルハムはホームの試合なのに強くなく、このまま2部に落ちるのではないかと思いましたが、今節ではアウェーでマンCに勝っているのでどのチームが落ちることになるのかはまだまだわかりません。来週はミラノダービーやクラシコもあるので、残留争いも含めて興味深い週末になりそうです。








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2008年04月25日

リバプールに関する話題を少々。

リバプールが来シーズンから使うホームユニフォームを発表しました。
今使っているものとあまり変わりなく見えますが、なんとなく10年くらい前に使ってたユニフォームと同じような印象を受けました。首回りの白い部分のおかげで遠くからでも選手を見やすくなりそうですね。
詳しくは[[こちら|http://www.liverpoolfc.tv/news/drilldown/N159706080425-0000.htm]からどうぞ。

アウレリオは3週間の離脱だそうです。プレーが良くなってきた頃に怪我というのを繰り返している選手なので、今回もそろそろ怪我するんじゃないのかな・・・と思っていたところで怪我をしてしまいました。左サイドバックはリーセかアルベロアになるでしょう。

バーミンガム戦ではリザーブの若手を数人起用してほしいと思います。アーセナル戦で出場したプレシスはなかなかいいプレーをしていましたが、その他の若手がどれだけトップチームでやれるかというのを見たいと思います。
最近リバプールはアーセナルと同じように他の国から若手を大量に青田買いをしており、その成果が今季のリザーブリーグの優勝として表れました。ですが、獲得して成長した選手がトップチームを脅かしてくれないとあまり意味がないので、4位をほぼ手中に収めた今だからこそ積極的に起用してもらいたいです。












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2008年04月23日

CL準決勝! リバプール対チェルシー(第1戦)のReview

まず小咄を。
僕は今シーズン、過去3回の欧州CLの試合前に、あるパスタ屋に入り、同じ席で同じメニューと食後のエスプレッソを飲むというげんかつぎみたいなことをしてきました。

その結果、リバプール 2−0 インテル
      インテル 0−1 リバプール
     リバプール 4−2 アーセナル
と、3回ともリバプールが勝利を収めるというすばらしい結果を残しました。

ということで、昨夜もげんかつぎのためにパスタ屋にいったのですが、
・ いつも座る席は女子の集団により占拠されていた
・ いつも頼むメニューが季節が変わったせいかなくなっていた
・ エスプレッソはすでに売り切れていた
という状況のためにいつものげんかつぎができなくなってしまったのです。

嫌な予感を抱えつつも渋々別のパスタを食べました。
その予感が当たらなければ良いなと思い朝を迎えると・・・

案の定であった。


欧州CL準決勝 リバプール対チェルシー第1戦のレビュー

リバプール 1−1 チェルシー

得点者 リバプール:カイト(43分)
    チェルシー:オウンゴール(リーセ、90+3分)

先発について

リバプールは右サイドバックにスピードのあるアルベロアを起用しました。相手のウインガー対策のためでしょう。チェルシーは予想通りバラックとドログバを出してきました。マルダを左にJ・コールを右のウインガーにした4−3−3の布陣でした。右サイドバックにフェレイラを起用していましたね。

試合内容

リバプールはそんなに悪くはなかったと思います。アンフィールドに詰めかけたKOPの声援を受けて優勢に試合を進めました。チェルシーを相手に戦ったことを考えると良かったのでは? チャンスを数回作ることができましたが、そのチャンスを結びつけられなかったのが痛かったです。前半のトーレスがチェフと1対1になったシーンと後半にジェラードが惜しいシュートを放ったシーンのどちらかでも決まっていれば楽だっただろうと思います。

カイトの得点は地味なものかもしれませんがとても素晴らしいものでした。素早いリスタートを予想して右サイドを突っ走り、敵にボールが渡った後はアロンソと共にランパードにプレスをかけてボールを奪い、シュートシーンではマケレレに体を大きく崩されながらも冷静にボレーを合わせてゴール。ディルク・カイトという選手がどういう選手かを凝縮したようなゴールだったと思います。マケレレは衰えたねぇ・・・。

ディフェンス陣も奮闘していました。キャラガーのドログバへのタックルはPKをとられてもおかしくないですが、それを除くとシュクルテルとともにうまく対処出来たと思います。今更いうのもなんですが、シュクルテルって本当にいい選手です。正直リバプールに来るまではどんな選手か知りませんでしたが、これまでの活躍を見るといい補強をしたなと思います。アウレリオは内転筋を痛めてしまったようです。何もないときにぶっ倒れていたので凄く嫌な感じがしましたが・・・第2戦に出るのは難しいような気がします。

さて、問題の失点シーンです。まず、カルーにアルベロアとマスチェラーノの2人がついていながらクロスを上げさせている点がミスです。そしてリーセの対応ですが、あのクロスは足でクリアすることはできなかったのでしょうか? ゴールに向かって走りながらクロスを対応することが難しいのはわかっているつもりですし、それでオウンゴールをするシーンも何度も見ています(例:05/06のFAカップ決勝、キャラガーのオウンゴール)が、プロなら何とかしてくれよと思ってしまいました。今更どうしようもないんですけどね。

今シーズンのリーセは僕が見てきたなかでも最悪のシーズンを送っています。見た目に反して気が弱いらしく、今回の件でさらに自信を失ってしまうのは残念でなりません。元々はいい選手ですし、これまでチェルシー相手に3ゴールを決めているチェルシーキラーでもあるので復活してもらいたいです。

第2戦に向けて

チェルシーにアウェーゴールを献上してしまったためにリバプールはスタンフォード・ブリッジでゴールを決める必要があります。しかし、最後にスタンフォード・ブリッジでゴールを決めたのはもう4年前の1月のこと(最後の勝利もそのとき)。とにかく点を取らなければいけません。最初からクラウチ投入があるかもしれませんね。

今週末のリーグ戦ではリバプールはアウェーでバーミンガムと試合を行い、チェルシーはホームでマンチェスター・ユナイテッド(以下MU)と首位をかけた直接対決に臨みます。リバプールは4位をほぼ確実にしているので主力を休ませられる一方、チェルシーはMUに勝てないとリーグ戦が終わるので全力で臨まなければなりません。その点でチェルシーは体力面でハンデを負うことになります。
リーグ戦ではチェルシーに対する得点の仕方をMUに示してもらいたいと思います。


今夜は欧州CLの準決勝のもう一つの組み合わせ、バルセロナ対MUの試合があります。MUの方が調子いいのはわかりますがバルサにも意地をみせてもらいたいと思います。僕もこの試合を純粋に楽しみたいと思います。しかし、普段応援していないチームの試合って何であんなに気楽に見られるんだろうね? 

posted by liverbirdflying |18:08 | サッカー | コメント(3) | トラックバック(2)
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