2008年10月30日
プレミアリーグ第10節。リバプールは昨シーズンのFAカップ王者のポーツマスとアンフィールドに迎え、1−0で何とか勝利して首位の座を守りました。
リバプール 1−0 ポーツマス
得点者【リ】ジェラード(75、PK)
警告 【ポ】ディアラ(49)
スタメンは以下のようになりました。
リバプール
GK:レイナ
DF:アルベロア、キャラガー、ヒーピア、アウレリオ
MF:ペナント(ベナユン、63)、ルーカス、アロンソ、バベル(リエラ、72)
ジェラード(キーン、91)
FW:カイト
トーレスは引き続き治療中。キーンやリエラは打撲やら疲労がたまっているやらでベンチ。その代わりに1トップにカイト、右サイドにペナント、左サイドにバベルが入りました。それに加えてチェルシーとの試合からマスチェラーノとアッガーがそれぞれルーカスとヒーピアと代わりました。ヒーピアは明らかにクラウチ対策です。今シーズンはこれまでなるべくメンバーを固定して戦ってきましたがベニテスは久々に大掛かりなターンオーバーを行ってきました。
ポーツマス
GK:ジェームズ
DF:パマロット、カブール、ディスティン、ベルハジ
MF:ディアラ(ヒューズ、81)
ウタカ(デフォー、85)、ディウプ、ディヴィス、A・トラオレ(クラニチャール、65)
FW:クラウチ
ポーツマスは前節のフルハム戦からデフォーに代えてウタカを入れて守備をしっかりさせる布陣を敷きました。ゴールをほぼデフォー&クラウチに依存しているポーツマスにとって、デフォーを欠くこの布陣は明らかに守りきって勝ち点1を持ち帰ることを目標にしたものといえます。
・前半
ポーツマスの布陣は4−5−1でDFとMFの2ラインが5−4になったり4−5になったりしてリバプールの選手を囲んでいきます。その中でもディアラはジェラードをマークしていました。彼の運動量がなければジェラードにズタズタにされていたと思います。
それに対しリバプールは速いパス回しでポーツマスの守備を崩しにかかります。前半はこの作戦が功を奏していましたが決定的な局面を作ることはなかなか出来ていませんでした。ただ、完全に相手を崩さなくてもリバプールの場合はミドルを撃つ力のある選手が揃っているため、隙あらばカイトもアロンソもキャラガーもアルベロアもどんどん撃っていきます。そうすることでCKから始まる次のチャンスをつかんでいきました。
1トップに入ったクラウチは最初は前線に張っていましたがヒーピアに厳しくマークされたせいか、リバプール時代のように時々自陣まで下がってきてボールを触りにくるのでターゲットマンとしての役割を果たしていないときがありました。クラウチが下がってきてもメリットはあんまりないんだけどねぇ・・・。
ポーツマスの最大のチャンスはクラウチがペナルティエリアの外に出てリバプールの最終ラインが乱れたところにディウプが飛び込んでヘディングシュートをしたシーンです。しかし、このシュートはレイナの正面をついてしまいました。
前半はリバプールが常に主導権を握り続けましたが結局得点を上げることなく折り返しました。
・後半
後半もリバプールペースで進みます。安易に放り込みをせずグラウンダーのパス回しを繰り返しながら崩していきます。ポーツマスの守備ブロックが前半に比べてややルーズになってきたせいでパスを楽に通すことができていました。それに対しポーツマスは素早くカウンターを狙うのですがリバプールの素早いチェックに引っかかってすぐにボールを取られていました。
リバプールの攻撃をポーツマスが何とか守るという展開の中、リバプールのゴールは意外なところから生まれます。アウレリオのCKをディウプがまさかのバレーボールみたいなブロックでボールを弾きだしたためリバプールにPKが与えられました。そのPKをジェラードがコースを完璧に読まれながらも決めてリバプールが先制しました。
先制されたポーツマスは終盤、攻勢に出ます。ヒューズやデフォーを投入してゴールを奪いにかかりますがプレーに精度を欠いて得点を奪うことが出来ません。逆にリバプールはキーンを入れて前線からプレッシャーをかけさせます。結局そのまま試合は終了し、リバプールは苦しみながらもポーツマスに勝つことが出来ました。
・リバプールについて雑感
リバプールの選手は皆調子が良さそうに見えました。
特にジェラードはピッチのあらゆるところでボールを受けてチャンスをうかがっていました。ただ残念だったのはバベルが走っているだろうと思って出したヒールパスにバベルが反応していなかったり、カイトが詰めているだろうと思ってあげたセンタリングにカイトが詰め切れなかったりしたシーンが見られたところでした。週に2試合のペースで日程が進んでいきますがそういった細かなところを改めていけばもっとチャンスを作ることが出来るでしょう。
また、ヒーピアは久しぶりのスタメンでしたがクラウチに大きな仕事をさせることなく試合を終わらせました。この後も出場機会はそれほど多くはないと思いますがベテランとしてチームを支えていってもらいたいと思います。
さて、今週末はアーセナルととんでもない試合を演じて永い眠りからようやく目覚めつつあるトッテナムとのアウェーゲームです。ここ2試合連続でクリーンシートなので今度の試合でもクリーンシートで勝ってもらいたいです。
posted by liverbirdflying |17:07 |
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2008年10月28日
プレミアリーグ第9節。スタンフォード・ブリッジで行われたチェルシーとリバプールの首位攻防戦は0−1でリバプールが勝利。リバプールはリーグで単独首位に立ちました。
リーグでは2004年2月からホームで負けなしのチェルシーでしたが、87試合目にして偉大な記録が途絶えてしまいました。こういう記録はいつかは終わるものですがまさかリバプールがとどめを刺すとは思いもよりませんでした。チェルシーは多くの怪我人を抱え、控えで出てきた選手はディ・サントやシンクレアといった選手を出さざるを得ない状況であったとはいえ、いまやヨーロッパ屈指のチームのひとつであるチェルシーとのアウェーでの試合で勝ち点3を勝ち取ったことは非常に大きなことでした。
それでは試合内容を振り返ってみたいと思います。
チェルシー 0−1 リバプール
得点者:【リ】アロンソ(10)
警告:【チ】マルダ(54)、A・コール(56)、デコ(79)
【リ】リエラ(22)、ジェラード(39)、マスチェラーノ(66)
各チームのスタメンは以下のようなものでした。
チェルシー
GK:チェフ
DF:ボシングワ(シンクレア、84)、カルバーリョ、テリー、A・コール
MF:ミケル、ランパード、デコ
FW:カルー(ディ・サント、58)、アネルカ、マルダ(ベレッチ、58)
スタメンは良い選手が並ぶものの、エッシェン、バラック、J・コール、そしてドログバを欠く布陣であることを考えると少し見劣りする印象を受けます。
これでも十分に強いチームなんですけどね。
リバプール
GK:レイナ
DF:アルベロア、キャラガー、アッガー、アウレリオ
MF:マスチェラーノ、アロンソ
カイト(ルーカス、87)、ジェラード、リエラ(ヒーピア、89)
FW:キーン(バベル、60)
リバプールはアトレティコ戦から4−2−3−1のシステムはそのまま、ドッセーナをアウレリオに、ベナユンをカイトに代えて試合に臨みました。アトレティコ戦で怪我等の疑いがあったキーン、ジェラード、アロンソがいずれも復帰出来たのは良かったです。昨シーズンはこの布陣でトーレスが大活躍しましたがその代役をキーンがどこまで果たせるかということにも注目でした。
・前半
キックオフ後に試合の主導権を握ったのはホームのチェルシー。昨シーズンのようにドログバに当てて展開というやり方ではなく、ボールを回しながら崩すスタイルでリバプールのゴールに迫ります。一方のリバプールは自陣に引いてカウンターを狙う戦い方です。
チェルシーペースの試合でしたが最初にゴールを奪ったのはリバプール。チェルシーのクリアミスから生まれたチャンスをアロンソが生かし、ミドルシュートはボシングワに当たってそのままゴールに入りました。昨シーズンの今頃は格下相手にチャンスを何度も作りながら無得点という試合が何回かありましたがそれを振り返ると劇的な変化です。
先制点を許したチェルシーはチーム全体が早めにプレスをかけるようになります。ボールを奪ってから速いパス回しで攻め上がるのですが最後に精度を欠いてチャンスを無駄にしてしまうことが多くありました。また、チェルシーは前線の中央でボールを収めることが出来ていませんでした。リバプールのCBコンビがアネルカをうまくカバーしていました。リバプールは徹底的に中央を固め相手に浮き球のパスを出させるようにしていました。守備陣の奮闘ぶりと合わせてこの戦術はうまく機能していました。
リバプールが攻める時間は少ないものでしたが、ジェラードのミドルやリエラの突破で敵陣に迫っていました。リエラはリバプールに入って2ヶ月程度しか経っていないのですが既にリバプールにとって不可欠な存在となりつつあります。
30分過ぎからチェルシーがボールを持ち続ける展開が続き、何回かチャンスを作りましたがいずれもゴールに結びつけることが出来ませんでした。リバプールがこの前半終了までの15分間を守りきったことはこの試合のポイントになったところだと思います。
・ 後半
後半に入ってもチェルシーのペースで試合が動いていきます。しかし、決定的なチャンスを作ることが出来ません。そこでスコラーリはカルーとマルダの両ウイングに代えて長身のストライカー、ディ・サントと右サイドの選手であるベレッチを入れます。この交代でディ・サントをトップに、その下にアネルカを配置し、右サイドをベレッチに、左サイドをA・コールにカバーさせる作戦を取ります。この交代でチェルシーは以下の布陣に変わります。
GKとDFに変化なし。
MF:ミケル(中盤の底)、ベレッチ(右)、デコ(左)、ランパード(トップ下)
FW:ディ・サント、アネルカ(2トップ)
パス回しで崩すことを要求し、それを実現するための布陣変更をしたスコラーリと中央を固められ、パスを回すことが出来ないが故にボールを放り込むチェルシーの選手たち。A・コールやデコが決定的なチャンスを作りますが集中を保ったリバプール守備陣が防ぎきります。時間が過ぎるにつれてチェルシーのサポーターから声が聞かれなくなる一方でリバプールのサポーターはベンチ入りすらしていないトーレスのチャントを歌っていました。
リバプールはキーンに代わってバベルが入ったこと以外は特に変化はありません。バベルは怪我あがりのキーンよりも動きがよく不慣れなはずの1トップの動きを頑張っていました。以前よりもボールを持つ時間が短くなっていましたね。
試合終了直前にチェルシーがシンクレアを入れて前線の枚数を増やしたのに対し、リバプールはルーカスとヒーピアを入れ、バベルを前線に残して守りきる作戦に入ります。リバプールのサポーターがスタンフォード・ブリッジで無事にYou'll never walk aloneを歌いきり、リバプールが勝利を収めました。
リバプールにとってこの勝利は非常に大きなものです。しかし、次に続く試合でも勝ち点3を重ねていかなければプレミアの頂点は見えてきません。
今週はレドナップを奪い取られたチームと奪い取ったチームとの試合が行われます。両チームとも最近は本来の調子を取り戻せていない状況なので確実に勝ち点6を取りたいところです。
posted by liverbirdflying |19:07 |
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2008年10月20日
昨日はマリノス対グランパスの試合を観るため日産スタジアムに行ってきました。
このスタジアムに来るのは3年前のクラブワールドカップ準決勝、リバプール対D・サプリサの試合以来のことでした。
この日は26000人くらいの人が来ていてJリーグの試合にしてはなかなかの人数でしたが、何ぶんスタジアムのキャパが半端ないのでスタジアムはガラガラにみえてしまいました。
では試合を簡単に振り返りたいと思います。
横浜F・マリノス 0−0 名古屋グランパス
スタメンは以下のようになりました。
横浜F・マリノス
GK:榎本
DF:栗原、中澤、小椋
MF:田中隼、河合(ロペス、66)、松田(斉藤、73)、田中祐
FW:狩野、坂田(80、金)、兵藤
名古屋グランパス
GK:楢崎
DF:バヤリッツァ(竹内、80)、吉田、増川、阿部
MF:小川、吉村、米山(花井、69)、津田(杉本、60)
FW:玉田、ヨンセン
グランパスのスタメンを見たときに多少驚いたのは私だけではないと思います。
これまでの流れを変えようとしたのか、サイドに津田を置きセンターバックに吉田を置きました。
昨日はアウェイ側のスタンドに向かって強い風が吹いており、前半は風上に立ったマリノスが有利に試合を進めるのかなと試合前に思っていました。実際、前半の主導権を握ったのはマリノスでした。最終ラインの裏にボールを放り込みそのボールを3人のFWが拾うという攻め方を主にしていました。これが足下に不安の残るグランパスのDF陣を苦しめ何度もチャンスを与えてしまいました。ただ、楢崎がキーパーとして後ろに構えていたこととマリノスの攻撃陣に意欲が欠けていたこと、そして松田のミドルが幸運にもポストに当たったおかげで前半を無失点でしのぎきりました。
グランパスは中盤が潰され、津田がマギヌンの代わりにはなれず、押され続ける展開が続きました。
しかし後半に入るとミスターにハッパをかけられたか、徐々にパスを回しつつ攻めることが出来るようになりました。60分過ぎに杉本と花井を投入して更に攻めに出ますが一方のマリノスもロペスの投入で盛り返しました。最終盤に中澤に決定的な機会が訪れましたが楢崎がファインセーブし、そのままスコアレスドローに終わりました。
この試合の結果は両チームの選手、サポーターにとって実に歯がゆいものになったと思います。マリノスは残留に向けて、グランパスは優勝に向けてお互いに勝っておきたい試合でしたが引き分けに終わったのは残念でした。
グランパスについていえることは、選手層の薄さが響き続けているということとここにきてチームのパフォーマンスが低い試合が続いているということです。
今シーズンの前半と比べるときっちり対策をされているせいかうまく攻めることが出来ない試合が増えてきました。この状況を打開するには相手の対策を上回る発想を持つ選手の活躍が不可欠になります。ようは早くマギヌン戻ってきて!ってことです。それに加え、個人的には花井には期待出来るなと昨日の試合を観て思いました。
早く3月や4月頃のパフォーマンスを取り戻してもらいたいです。
ここ4戦で3分1敗という散々な成績を残しているグランパス。それでも首位鹿島との勝ち点の差はたったの2ポイント。せっかくの優勝のチャンスを逃さないためにも、まずは前回負けてしまったジュビロに勝つことでラストスパートを仕掛けてほしいと思います。
posted by liverbirdflying |17:24 |
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