2008年05月01日
Goodbye, "Big-Ears".
トーレスがリバプールにとってスタンフォード・ブリッジでは4年ぶりとなるゴールを決めたとき、僕は今まで突き破ることのできなかった壁を突き破ってどこまでも行くことができるような、あるいは何らかの呪いから解放されて次のステップに進めるような気持ちになった。あのゴールはそんなことを確信させるのにふさわしいゴールだったのだが・・・ UEFAチャンピオンズリーグ準決勝、チェルシー対リバプールの試合は3−2(agg.4−3)でチェルシーが初の決勝進出を決め、リバプールはベスト4で今シーズンのチャンピオンズリーグの挑戦を終えました。 リバプールが決勝進出を決めたら記事のタイトルをビートルズの曲になぞらえて、 ”(Liverpool is)Back in the F.I.N.A.L.!!”にしようと思っていましたが、その念願は叶わぬままに終わりました。 試合を振り返る前に、まずはチェルシーの選手、スタッフ、サポーターの皆様、決勝進出おめでとうございます。欧州CLの決勝という舞台は中立地での1発勝負という特殊な試合になりますが、ロシア人オーナーのためにも頑張って頂きたいと思います。本音を言いますと、マンUがタイトルを取るのを見るのはリバプールファンにとって苦痛以外のなにものでもないのでチェルシーには是非とも勝って頂きたいと思います。 僕は今準決勝でCLから敗退するという悔しさを噛み締めています。過去2回チェルシーのファンが感じてきた悔しさとはこういうものだったのかと痛感しています。 では、まるで04−05シーズンのカーリングカップ決勝のようなスコア展開となった昨夜の試合を振り返ることにしようと思います。 チェルシー対リバプール第2戦のReview 前半はまずチェルシーが主導権を握り、ピッチを広く使いながらリバプールを押し込んでいきました。サイドの選手もセンターの選手もバランスを取って動き回りながらスペースを作っていきました。この試合ではそれを120分間続けられたところに勝因があります。あれだけのクオリティを持った選手が労を厭わずに動きまくるわけですからチェルシーは強いチームであるわけです。この試合ではエシアンとセンターの3人、ドログバの働きは秀逸でした。そのおかげでリバプールの選手が分散しパスが通りやすくなっていました。 事実、1点目の起点となったランパードのカルーへのスルーパスはノープレッシャーからのスルーパス(普通なら誰かプレッシャーをかけているところ)でした。カルーのシュートをセーブしたレイナはさすがの反応でしたが、こぼれ球に走り込んでニアをぶち抜いたドログバさん凄すぎです・・・。 強い雨の降る中、選手はボールコントロールやスリップに煩わされる場面が全体的にありました。ただチェルシーの方がうまくコントロール出来ていたように思います。 後半に入るとリバプールがジェラードの落としからカイトがチャンスを作りますがチェフがナイスセーブ。リバプールは得点への意欲を見せます。その後チェルシーが少し盛り返しましたがトーレスの得点で1−1に持ち込むと試合は別の局面に入りました。 右サイドからベナユンがドリブルで突破していきましたが、このときドログバとマケレレのポジションが被ったために突破を許してしまった感じがします。そしてトーレスにパス、それを受けたトーレスが冷静にゴールを決めてくれました。このときは「決勝にいける!」と確信したんですけどねぇ・・ チェルシーが引き気味になったせいかリバプールがボールを持てる時間が増えました。特にシャビ・アロンソのところでボールを持てるようになったときが多くそこから効果的に攻めることができると思ったのですが、リバプールが前線でうまくボールをキープできなかったこともあり、チェルシーは守るところをしっかり守ってきました。そこから特に動きもなく試合は延長戦へ。 延長戦に入ってからは互いに先制点を取りに動きます。延長に入っても両チームの運動量はほとんど落ちません。グランパスとはえらい違いです・・・。CKからのヒーピアのヘッドは枠外に外れ、ドログバのGKとの1対1のチャンスはキャラガーのタックルに阻まれるなど一進一退の攻防を見せますが、その直後にCKからエシアンがミドルを決めました。しかし、これはドログバがプレーに関与したとのことでオフサイド。リバプールは一命を取り留めます。ですがその2分後にヒーピアがエリア内でバラックを倒しPK。このPKをランパードが冷静に決めてチェルシーがリードを得ます。前半終了前には右サイドを崩してドログバが再びゴール。これで3−1になり試合はほぼ決まりました。多くのサッカーファンはランパードが亡くなった母に捧げるゴールを決め、感動のパフォーマンスを見せるシーンで試合の決着を確信されたと思います。 ここまで来ても僕は決勝進出を諦めてはいませんでした。その理由は2つ。 1つはリバプールが逆境を跳ね返す力をもっているから。スタンフォード・ブリッジでゴールを決めることができたのだからまだまだ終わっていないと思っていました。 もう1つは「ヘタフェ対バイエルン」。バイエルンはヘタフェとのUEFAカップ準々決勝第2戦で延長前半終了時には3−1で負けていました。しかし後半に3−3に持ち込んで勝ち抜きを決める奇跡をやってのけました。ならば同じ状況に追い込まれたリバプールが同じ奇跡をできないことはないのです。 だから、諦めるには早すぎると僕は思っていました。 延長後半に入ってチェルシーがボールキープを始めて逃げ切りを図りますが終了3分前にバベルがロングシュートを決め3−2。奇跡の実現が間近に迫ります。しかしその後は全力で期待したシーンが生まれることなく試合は終わり、リバプールの今シーズンの挑戦は終わりました。ハムストリングの故障で交代を余儀なくされたトーレスの表情は無念そうでしたね。 この試合のリバプールについて リバプールは前半にシュクルテルとヒーピアの交代で交代枠を1つ使ってしまったことが非常に痛かったと思います。クラウチではなくバベルを起用したのは相手の疲労を考慮に入れたときに効果的なのはスピードのある選手であると考えたためでしょう。クラウチとバベルを交代で使えていたら違った展開になることが予想出来ただけに(少なくともパワープレーで押し込むことはできたはず)残念でした。 延長前半の2失点は完全に集中力の欠如と言い切ることができます。ヒーピアのバラックへのタックルは軽率であったと思うし、3点目もリーセがアネルカをカバー出来ていたら対処出来たと思います。ちなみに延長後半にドログバが足を引っかけてヒーピアを倒したシーンがありますが、あれは遠くから見ると倒れ方がちょっと不自然に見えたねぇ・・・。 それでもアウェーのチェルシーを相手にここまで戦ったリバプールは立派でした。3年前はただただ引きこもってサンドバッグ状態を耐え続けるのみだったことを考えるとうまく戦えていたのではないでしょうか。 欧州CLに関してはリバプールは胸を張れる成績を残すことができたと思います。グループリーグ第3節終了時に勝ち点1しか取れていなかったときはどうなるのかと思いましたが、ベスト4まで持ってくることができたのはさすがです。この力をリーグ戦に生かして下さいよ・・・。 試合中のリバプールファンの声援がとても大きかったのが印象に残りました。チェルシーのファンに比べ人数は少ないものの120分間声援を送り続けた彼らは素晴らしかったです。 リバプールに残された試合はあと2試合。アンフィールドでの今シーズン最後の試合となるマンチェスター・シティー戦とホワイト・ハート・レーンでのトットナム戦です。いい形で今シーズンを終えてくれることを願っています。
posted by liverbirdflying |16:47 |
サッカー |
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この記事に対するコメント一覧
Goodbye, "Big-Ears".
今まで2度リバポに準決勝で痛い目にあい、
しかも負け方が気に入らず昨年の決勝は
ミランを応援しました。
今年は多忙と引越しのためスカパーをやめておりスポルトのニュースでの短い映像しか見ていません。
トーレスが入り、リバプールも打ち合いができるようになり前のようなカウンターとサイド攻撃だけのつまらないチームではない気がします。
リーグはマンUに譲りますのででビッグイヤーは是非とらせていただければと願います。モーリーニョじゃないので
前ほど熱くなれませんが・・・
リバプールは選手層は十分厚いのでリーグ戦で勝てるような監督に変わったらいいのにと思います。
posted by あなたにもチェルシーあげたい | 2008-05-04 14:33
Goodbye, "Big-Ears".
リーグ戦で勝てるような監督に変えるのがぶっちゃけて言うと一番良いと思います。リーグ戦を見ててうんざりするなんてことは散々ありましたから。
それでもリバプールの貧弱な財政面から見ると、CLでコンスタントに上位の結果を残してお金をもたらしてくれるベニテスは良い監督なのだと思います。
posted by liverbirdflying | 2008-05-04 16:57


