2009年03月24日
また前回からずいぶん時間が空いてしまったため、分けて書こうと思います。 結局冬の市場ではキーンを放出しただけで代役を獲らなかった訳ですが、どうやらアルシャヴィンをアーセナルからくすねるプランもあったようです。 結果的には誰も獲りませんでしたが、まあ今のところキーン放出は良い方向へ作用していると言えるでしょう。 前にも書いた気がしますが、なにより心置きなく4-2-3-1が使えていること。 昨シーズンの終盤もあれだけ完成度が高かったのに、わざわざキーンのために崩さざるを得なかったこのシステム、やはり戦いやすそうです。 そして、今の勢いを見ていると思ってしまいますよね、本当に遠回りをしてきたなあと。 トーレスを買ってくれた金と一緒に、一種の毒みたいなものまで入ってきちゃったとでも言えばいいでしょうか。 今はようやくそれが抜けつつある、そんな感じだと思います。 では、見ていきますか。
1.クリストフ・ベラ(ウォルヴァーハンプトン)
ハーツにいた時期に名前が挙がっていた24歳のスコットランド代表ディフェンダー。 今冬の期限最終日に移籍したばかりなので、すぐ動くことはまずない。 1m91cmと長身なことから、ヒーピアの後釜候補の一人として見られていた模様。
2.アンヘル・ラフィタ(デポルティーボ・ラ・コルーニャ)
どちらのサイドのウイングもこなす、やんちゃそうな顔が印象的な24歳のスペイン人選手。 サラゴサ出身でユースもサラゴサ。 今シーズンここまで26試合で8ゴールと、なかなかの成績を収めている。 1m88cmとサイドの選手にしては長身。 アルベロアの時同様、移籍金はそれほどかからない様子。 スパーズも興味。
3.ダリヨ・スルナ(シャフタール)
ラファが就任してから毎年のように名前の挙がる、26歳のクロアチア代表。 シャフタールではキャプテンを務める。 右サイドの選手だが、ウイングではなくサイドハーフやウイングバックのようなやや低めのポジションが定位置。 06年のW杯では、日本相手にPKを阻まれるもオーストラリア相手にFKをねじ込んだ。
4.ブルーノ・サルトール(アルメリア)
28歳の遅咲きスペイン人右サイドバック。 エスパニョールのユース育ちで、素晴らしいスピードとスタミナを持ち合わせる。 デゲンが怪我ばかりしている右サイドバックは、おそらく何らかの形で手が打たれる可能性が高いので、また名前が挙がるかも。
5.レナト・アウグスト(レヴァークーゼン)
ユーヴェ、インテルも注目する、21歳のブラジル人アタッカー。 ヨーロッパへ渡る前のフラメンゴ時代から前評判が非常に高かった、未来のスーパースター候補。 両足とも遜色なく使いこなし、素晴らしい技術に加えてしっかり縦へのスピードもある。 パス出しも上手く、シュートも遠目から積極的に狙うなど、オールラウンドに高い能力を備え持つ期待の新星。 リヴァプールにはいないタイプではあるが、ポジション的にはジェラードに被ってしまう可能性がある。
6.アンデルソン(フルミネンセ)
ユナイテッドも興味を示す、22歳のセンターバック。 1m84cmと身長も高め。 以前紹介したアイスラン同様、南米のディフェンダーに目を光らせているのは確かなようだが、ラファの契約延長でアッガーの契約更改にも大いに光が差し込んでいるため、獲るとすればヒーピアの後釜としての1人だけか。 そもそもそのスーパーヒーピアに衰えが全く見えないため、ターナーを始めセンターバックの補強は急務とはいえない。 誰が考えてもアッガーの契約更改こそが最大の補強だ。
7.スチュワート・ダウニング(ミドルズブラ)
ボロで生まれ、これまで故郷のクラブ一筋できている24歳の左ウインガー。 リエラが来る以前は、一番レッズに加入する可能性を感じていたのが彼だったが、今シーズンの序盤はかなり低調だった。 少し前のレッズ戦ではシュクルテルをやっつけていたが。 降格圏に沈むチームにあって、来シーズン以降の去就はかなり不透明。 生まれ育ったクラブに愛情があるのは誰もが認めるところだが、£15Mでスパーズ加入が濃厚との報道もある。 全ては残りの8試合で彼らが生き残れるかによる。 今レッズにどうしても必要な選手かと言われると分からない。
8.ヘリタ・イルンガ(ウエストハム)
27歳のコンゴ代表。 マッカートニーがサンダーランドに去った後の左サイドバックの穴を、プレミア1シーズン目にしてよく埋めている。 前所属はトゥールーズ。 アフリカ人らしく身体能力が高い上、凡ミスも少ない。 トラオレよりは安心か。
9.ギョクハン・インラー(ウディネーゼ)
EURO2008の活躍以前からアーセナルが注視している、24歳のスイス代表センターハーフ。 視野が広く、技術も高くてボールが落ち着く。 ニューカッスルも狙っているが、センターハーフが足りているレッズにとってみるとどうしても欲しい選手とはいえない。 ルーカスが出て行くかもしれないという報道は出始めているので、もしそれが現実となれば名前がまた挙がる可能性はある。 しかしもしそうなったとしても、バリーの名前の方が先に来るのは間違いないだろう。
10.フェルナンド・ナバロ(セビージャ)
バルセロナのカンテラ出身の26歳。 バルサで怪我によりレギュラーを掴むチャンスを失うと、レッズに来る前のマルク・ゴンザレスが以前所属していたアルバセテ、マジョルカを経てセビージャへ。 左サイドバックが主戦場だが、ディフェンスラインはどこでもこなせる模様。 豊富な運動量が持ち味で、昨夏のEUROにも出場している実力者。
11.ウーゴ・アルメイダ(ブレーメン)
左足に大砲を備え持つ、1m91cmのポルトガル代表フォワード。 体の大きい割にはボール扱いが器用。 エヴァートンも狙っている模様。 レッズへ来ても、レギュラーを張れるかと言えば疑問符が付くが。 ポルト時代の無観客のサンシーロでのインテルとの試合、30メートルのFKを弾丸ライナーで唸りを上げるかのようにゴール左上のコーナーギリギリに突き刺したシュートは衝撃的だった。
12.アロン・ガンナーソン(コヴェントリー)
若干19歳のアイスランド代表。 先日のFA杯でチェルシー相手にもプレーしていた有望株で、ロングスローも投げていた。 右サイドのディフェンス、中盤を共にこなすことができ、1m77cmと大きくはないもののフィジカルは弱くない。 ただ、即戦力かどうかは疑問。
今回は以上です。 かなり溜まっていたので、一気に書かせてもらいました。 次回の報告もお楽しみに!
posted by NO8 |18:56 |
移籍関連 |
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2009年03月23日
Week 30 : 22nd Mar, 2009
リヴァプール 5v0 アストン・ヴィラ
先発:4-5-1
レイナ:アルベロア、キャラガー、シュクルテル、アウレリオ:マスチェラーノ、アロンソ、カイト、リエラ、ジェラード:トーレス
交代:ルーカス(アロンソ’66)、アッガー(アルベロア’76)、エンゴグ(ジェラード’80)
得点者:カイト(’8)、リエラ(’33)、ジェラードx3(’40(PK)、’50、’65(PK))
*MOM:リエラ
雑感:
5-0!!!!! 戦前の心配を嘲笑うかのようなスコアだ。 畏れ入りました。 とは言っても、スコアラインが示すほどヴィラは簡単な相手ではなかった。 5-0で勝つような試合には見えなかったというのが正直なところだ。 レイナが同点ゴールを防いでくれたからよかったが、失点してしまいそうな匂いは少なからずあった。 しかし、ユナイテッド、チェルシーが相次いで敗れた翌日の試合、突然転がり込んできた大チャンスをこれ以上ない形でモノにしたのは本当にでかい。 期待通りユナイテッドキラー振りを発揮してくれたマーフィー率いるフラムに感謝しつつ、リヴァプールの勢いを感じることができたこのゲームを振り返りたい。
7試合勝ち無しのヴィラが相手となったこのゲームだが、アウェーゲームでホームの倍の10試合勝利しているということもあって、油断は禁物。 アーセナルが調子のいい今、彼らにとっても負けられない試合となった。 古巣へ帰還したヘスキーとカリューの巨人コンビでツートップ。 一方のレッズは、恐らくはラファの最強イレヴンであろうと思われるメンバーで試合に臨んだ。 最初のチャンスはジェラード。 トーレスのスルーパスからドリブルでエリアに近づくも、シュートは打てず。 が、それからすぐに珍しい試合序盤の先制点! リエラが倒されて得たジェラードのFKにアロンソが合わせ、バーの跳ね返りをカイトがしっかり抑えた強烈なボレーでゴール! 直後にもジェラードに惜しいチャンス、アルベロアも右サイドでいい足捌きを見せるなど、素晴らしい立ち上がりとなったが、レッズが心配なのはこの後。 元々実力のある選手が揃っているヴィラが、序盤の失点も相まって攻撃的なサッカーを展開し始める。
ジェラードが2度目のチャンスを迎えるも、高めのボールをミスヒットして枠の外に外してしまう。 リエラからのクロスが目立つ一方で、ヴィラはミルナー、A.ヤング共にいいクロスを入れてチャンスを演出。 特にミルナーは両足を遜色なく使いこなしアウレリオの右サイドを掻き回していた。 自陣のFKもロングボールをどんどん入れてきて、大きなツートップをフル活用。 カリューからの危ないシュートを2本レイナが素晴らしいセーブを連発して防ぎ、何とかリードを死守。 序盤のレッズは中盤の出足がいい印象で、パスカットが何度か見られていたが、前半の真ん中辺りは前線からのプレスが緩んだせいもあって、ボールを回されるように。 ボールを奪ってカウンターへ移っても、少し縦に急ぎすぎの印象で、あろうことかトーレス、ジェラードがブレーキになってしまっていた。
しかし、そんな嫌な時間帯にリエラがスーパーボレーで2点目!! かなり試合展開を楽にしてくれる1点だった。 レイナのロングフィードがバウンドして落ちてくるところを、走り込んでズドン! ゴール左上のバーを叩いてゴールイン!! 素晴らしいゴールだった。 ここ数試合は特に、ロングボールが最高の飛び道具と化している。 押し込まれている時間帯ほど、レイナの正確無比なロングフィードは武器になる。 今回もその条件に洩れることはなかった。 その直後、ミスのめったにないフリーデルが、なんと目の前のアルベロアにパスをプレゼント。 が、マイナス気味のパスはカットされ3点目はならず。 と思ったら、3点目もすぐ訪れた。 カイトの素晴らしいサイドチェンジをリエラが完璧なトラップ。 本職でないサイドバックを任されているレオ=コーカーを置き去りにし、巧く体を入れてPK。 ジェラードが落ち着いて決め、試合を決定付ける大きな3点目。 これで糸が切れたのか、L.ヤング、ペトロフの危険なタックルが相次いで飛び、怪我を心配するも大事には至らず。 難しい相手に3-0という最高の前半を終えたこの時点で、得失点差もユナイテッドに並んだ。
後半の立ち上がり、トーレスは前半より動きが軽そうで、リフティングドリブルを見せる。 直後にカイトの積極的なドリブルからエリアのすぐ外でFK獲得。 それをジェラードが見事にファーサイドへ転がして4点目!!!! またも4ゴール!!!! ジェラードは今期20点目!! これで完全に諦めたかと思いきや、ヘスキーが強烈なヘッド! しかしレイナの正面。 これでようやく、さすがのヴィラの足も少し重そうになり、中盤が空き始めて更なる得点の匂い。 交代するヘスキーには、アンフィールド中から大きな拍手。 代わりに入ったアグボンラホーは、それから試合終了までキレのある動きを見せていた。 少しボールが足についてきたトーレスは、またリフティングでスキルをショーオフ。 そして、中盤の緩いプレスからスペースを確保したアロンソが素晴らしいスルーパスを通し、トーレスが飛び出す。 倒されて2つ目のPK。 あれでフリーデルを退場にするのはかわいそうだった。 ヘスキーへの拍手同様、アンフィールドの拍手はリヴァプールにいたことがある選手にはいつも暖かい。 PKはジェラードが決めて、リヴァプールでは初めてのハットトリック!!! そして5点目!!!!!
ヴィラは完全に意気消沈して、特に前線は歩く選手が何人も。 マスチェラーノのミドルは正面。 アルベロアに代わり入った、ようやく復帰のアッガーにも大きな拍手。 マスチェラーノは走り足らないのか、タックルでボールを豪快にスタンドへ。 予想以上の大勝に興奮してか、アンフィールドのレッズサポーターも、いつにも増して‘Handball!!’、‘Man ON’の声が大きい。 ジェラードもお役御免で大きな拍手。 ラファは試合中は笑顔を見せないことにしているのだろう、何点入ってもポーカーフェイスでメモすることがあるのだから、パーフェクショニストと言って間違いないはず。 トーレスの日ではなかったようで、最後までクリーンなシュートは打てず。 結局、最後は少し押し込まれる場面もあったが、見事クリーンシート、そしてエースのトーレスがほとんど何もできないにも拘らず、大量5得点を奪っての大勝となった。 MOMは、前半の3ゴール全てに絡んだリエラ。 もちろんジェラードも文句なしの結果を残したが、よりゲームにインパクトを与えてくれていたのはリエラだった。
これでユナイテッドとは1ポイント差! 完全に射程圏内に捕らえたといっていい。 しかしまあ、1つの勝利が与える自信がどれだけ大きな力というのは、本当に想像以上だ。 あれほど取るのに苦労したゴールの単純な増加だけでなく、それに繋がるプロセスにおける相手のミスを含めた運までもがリヴァプールに味方している。 全ては順風満帆、正しい方向に進んでいると言って間違いない。 しているサッカーに、苦しんでいたほんの少し前までとそこまで大きな違いがあるかと言われれば、答えはNO。 しかし、レアルにホームで完勝したあの瞬間から、何かが確実に変わった。 そして恐らくそれは、目に見えるものでなく、選手の中に芽生えた自信。 誰が相手でも自分たちの方が強い、そんなCLに対する自信と同じような自信が、ついにプレミアで対峙する相手に対しても生まれ始めたのではないだろうか。 ユナイテッド戦、そしてこのヴィラ戦の勝利で、それは確信に変わったはずだ。 そして、シーズンの中でも調子がピークを迎えたこの時期に、ラファの契約延長、更にはジェラードの嫌疑軽減とポジティブなニュースが重なり、遂にはあのユナイテッドまでもが退場者を2人出して自滅。 揺れ始めた。 それだけに、このまま一気に行きたいところで代表チームのW杯予選が入るのは、本当に残念。 しかし、チェルシーも抜き去った今、風はリヴァプールを押してくれている。 シーズン最終戦のスパーズ戦まで全勝で行くために、最高のラストスパートを切ったと言えるだろう。 あと怖いのは怪我だけ。 いや、もしかしたら今のレッズなら怪我人が出てもいけるのではないか。 そう思ってしまうほど、素晴らしい快勝劇と出来事の連続に沸いた3月だった。
posted by NO8 |04:56 |
08/09プレミアリーグ |
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2009年03月21日
2008/09 UEFA Champions League Quarter-Finals
日程:
4・8 (水) v チェルシー (H)
4・14 (火) v チェルシー (A)
posted by NO8 |00:31 |
08/09チャンピオンズリーグ |
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2009年03月19日
ラファ2014年まで契約延長!!!!
リヴァプールは正しい方向に進んでいます。
IN RAFA WE
TRUST!!!!!
posted by NO8 |19:22 |
リヴァプール全般 |
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2009年03月15日
Week 29 : 14th Mar, 2009
マンチェスターU 1v4 リヴァプール
先発:4-5-1
レイナ:キャラガー、ヒーピア、シュクルテル、アウレリオ:マスチェラーノ、ルーカス、カイト、リエラ、ジェラード:トーレス
交代:ドッセーナ(リエラ’67)、バベル(トーレス’81)、エル・ザール(ジェラード’90)
得点者:ロナウド(’23(PK))、トーレス(’28)、ジェラード(’44(PK))、アウレリオ(’77)、ドッセーナ(’91+)
退場者:ヴィディッチ(’76)
*MOM:トーレス
雑感:
よっしゃあああああああああああ!!!!
遂に、オールドトラフォードでユナイテッドを倒した!
ファーガソンが苦虫を噛み潰すような顔が1年に2度も見れるとは、未だに信じられない。 ラファ就任と同時にマーフィーを放出してしまって以降、まさに鬼門と化していたオールドトラフォード。 1点すらまともに奪えず苦しみ続けてきたアウエーのユナイテッド戦。 ホームゲーム共々黒丸ばかりが並んできたこのカードだったが、今シーズン序盤のホームゲームに勝ったことで、1つ目の呪縛からはやっと開放された。 そして今回、遂にオールドトラフォードにも歓喜の You’ll Never Walk Alone が流れた。 それもシーズンを通してホームで5失点しかしていない相手に4-1!!!! ユナイテッドにとってはここ17年で最悪のスコアラインらしい。 やられ続けてきたリヴァプールファンからしてみれば、これくらいのプラスαではまだ足りないだろうが、それでも嬉しいことに変わりはない。 引き分けでもタイトルからさようなら、という崖っぷちの試合で見事に勝ち点3。 踏み止まった。 確かに、勝ち点差はまだ4、それもユナイテッドが消化試合が1試合少ないので実質は7の差がある。 他力本願であることに変わりはない。 しかしユナイテッドにとって、1-4という経験のない大敗、それも相手が因縁の、そして最大のライバルだったという衝撃と事実は、これから先想像以上に堪えるはず。 レアルを叩きのめしてヨーロッパ中に衝撃を与えてから4日、リヴァプールが今度はイングランド中にも大きな衝撃を与えているはずだ。
前半、最初の数分は自陣から出れなかったが、徐々に盛り返してルーカス、シュクルテルが積極的に1人でエリアへ近づく。 ラストパスは繋がらずも、ユナイテッドのプレッシャーもそこまできつくなく、期待を抱かせる序盤戦。 ここ数年のユナイテッド戦の内容はむしろ良いくらいで、今回のユナイテッドも守備が少し浮ついた感じ。 パスが思った以上に回せていた。 ロナウドにボールが入ってもアウレリオとルーカスでしっかりブロックし、メッシ、ロッベン同様に仕事をさせず。 トーレスも鋭いターンからエリアに入り込んであわやシュート、というシーンを作ってくれて、これはいけるのでは? と思った矢先、テベスの縦パス1本にレイナが飛び出す、パクチソンを倒してPK・・・ 0-1・・・ ファーガソンの顔・・・
あ~あ、リードされて、さらにトーレスがまたケガっぽい・・・ うわぁ・・・と思っていたら、ヴィディッチがシュクルテルのハイボールを対応ミス、ずっこけてトーレスがキーパーと1対1!! まるでレアル戦のデジャヴ。 左へ沈めてユナイテッド戦初ゴール!!!! これは本当に嬉しかったし、同時にほっとした。 これから何年もレッズを背負っていく彼が、レアル相手に点を決められず苦しんだように、ユナイテッドを苦手な相手にしてほしくなかったからだ。 これまではファーディナンドに完全に負けていたが、今回は全く問題なしだった。 得点の入り方もホームの勝った試合と同じでいい前兆かなと見ていたが、さすがはユナイテッド、サイドから積極的に仕掛けてコーナーを立て続けに奪う。 それを何とか跳ね返すと、今度はキャリックの強烈なミドルが僅かに枠を逸れて、安堵のため息。 そして、ヒーピアがディフェンダーとは思えない素晴らしいコントロールでロングボールを押さえてレイナへ返すと、ロングフィードをジェラードが頭で逸らす。 それを受けたトーレスの反転からの絶妙なスルーパスに、ちゃんと足を止めずにスペースへ走り込んでいたジェラードが反応して抜け出す、たまらずエヴラが引っ掛けて今度はレッズにペナルティー!! ジェラードがしっかり決めて逆転!! カメラにキスしていたが、そんなことするのはこのカードくらいだろうな。
インテル戦を見てもそうだが、ボールをキープしていない時のユナイテッドは、リヴァプールほどの完封能力を持っていない。 バルサやレアルと同じように、彼らも基本はボールキープ。 つまり、リヴァプールのパスが回っていたということは、ユナイテッドにとっては好ましくない状況だったわけで、そんな相手が嫌がるリズムの中で一気に試合をひっくり返して前半を終えられたのは、大きかった。
後半開始してすぐ、またトーレスが足を気にする素振り。 チーム全体が少し下がっていた印象で、エリア近くでのファールが増え始める。 守りに入ってはダメなのだが・・・ コーナーからのボールをレイナが落としてヒヤッとするも、なんとか押さえてセーフ。 リヴァプール大嫌いのルーニーが突っ込んでくるが、3,4人掛かりの厳しいチェックで仕事をさせず。 自陣に押し込められて我慢する時間帯が続き、パクチソンにかき回されて空き始めたサイドから危ないクロスが入るも、なんとか掻き出す。 しかし、せっかくマイボールになってもパスに正確性を欠き、高い位置に運ぶ前にすぐに奪われてまた守備へ。 そんな状況に、消えていたリエラをドッセーナに代えて、照準を守備に合わせるラファ。 そんな攻められる展開にあっても、たまに繰り出すカウンターにはユナイテッドの守備陣も少しあたふたしていたので、いつもの堅く磐石な印象はあまり受けなかった。 ロナウドはセットプレー以外はほとんど存在感無し。 自陣でのリスキーなパスでピンチを招くシーンもあったが、守備陣が慌てず対処して大事には至らず。
ファーガソンは3人一気に交代し、チームに勢いを与えようとする。 が、その直後、カイトの絶妙な落としを拾ってエリアへ突っ込もうとするジェラードを引き倒したヴィディッチが、ホームでの試合に続いてまたも退場!!! そして得た右からのFKを、アウレリオが直接ニアポストに滑り込ませて3-1!!! キーパーが一歩も動けないパーフェクトなFK。 これで、待ちに待ったユナイテッド相手のダブルは確実に。 2つのミス+退場で勝利をプレゼントしてくれたヴィディッチには感謝。 勢いを与えるはずのユナイテッドの交代は、全く意味を成さなかった。 トーレスはお役御免となり、ジェラードはゴールの真ん前から決定的チャンスを遥か上空へ打ち上げるが、顔には余裕の笑み。 反対側のゴールではロナウドが空振りし、今日のユナイテッドを象徴するようなシーンに。 マスチェラーノは今日もハイな様子で、守備陣を大いに助けたが、必要ないコーナーを献上して半笑い気味のレイナとカイトに怒られていた。 ジェラードもお役御免。 そしてレイナのゴールキックが弾んでエヴラが被ったところに、レアル戦に続いてまたしてもドッセーナ!! スーパーループで4点目!!!! 歓喜の You’ll Never Walk Alone が聞こえ始め、そして、終了の笛! ユナイテッド相手に4-1!!!!これ以上ない大勝利で、最高の1週間を締めくくった。
決して万全な体制で臨んだ試合ではなかった。 アロンソ、ベナユンは当初から離脱、アルベロアもウォームアップ中に張りを感じ、大事を取ってベンチスタート。 代役は、未だに波の激しいルーカス、そしてボロ戦で2失点に絡んだヒーピア。 ヒーピアの場合は、ディフェンスラインをいじくったラファにも非があるので非難するのはかわいそうだが、いくら信頼の置けるヒーピアとはいえ、試合開始1分前の先発通知では不安要素と呼ばざるを得ない状況だった。 が、この大一番のディフェンス陣とルーカスの出来は、十分に合格点を与えられるもの。 ルーカスはアロンソの不在を全く感じさせない落ち着いたプレーぶりで、守備にもよく顔を出していた。 そして急遽ヒーピアを使ったラファ自身も、ボロ戦の失敗から学んで守備面を完璧に修正してきた。 右バックでは、しんどいと言っていたキャラガーを右サイドで使うには使ったが、攻撃参加を控えさせたことで守備に専念させたこと。 そしてシュクルテルをセンターで固定し、ヒーピアと組ませて安定感を生ませたこと。 これで右サイドからの攻撃は減ったが、その分守備面では相手の反則級の攻撃陣に崩される場面を大幅に減らすことに成功した。 相手が相手だけにチャンスを作られるのは仕方がないことだし、キャラガーがサイドでスピードについていけない場面もあった。 しかし、組織として崩されていたボロ戦とは違い、今回は個人が振り切られる崩され方。 これには、当たり前のようにカバーだったりリトリートだったりと約束事が準備されているので、いつも通りのレッズの堅守で跳ね返すことができた。
そしてトーレスについて。 レアル相手に点を取り、今度はユナイテッドからも貴重な同点ゴールを奪った。 足を気にしていた素振りが一体どれくらい本気なのか見当がつかないが、ケガさえなければもう怖いものは何もない。 レアルとユナイテッドから8点も奪った攻撃を牽引していたのは、間違いなくジェラードと彼。 動けるスペースがぐっと狭まる格下相手のゲームでは、この2試合ほどうまくはいかないだろうが、プレミアのタイトルがまた手の届く位置まで戻ってきた今、トーレスの活躍は絶対に必要。 ジェラード共々、サイドに流れてボールを受けるなり、ダイレクトで落としてミドルを促すなり、相手の守備網をかいくぐる為に考えうる限りのアイデアを用いて、ゴールをこじ開けていって欲しい。
果たして、勝負の1週間は、最高の1週間になった。 自分たちの実力がトップの中でも限りなく頂上に近いことを、この2試合は分からせてくれたはず。 ラファ自身も、自分の作り上げてきたチームがどれくらいのレベルに達しているのか実感しているはずだ。 あとは、その“自分たちはどこにでも勝てる”という自信を、残りのプレミアの相手全てにぶつけられるかどうか。 あと9試合で、この試合の点のように順位までひっくり返せるかどうかは分からない。 しかし、勢いがあるのはリヴァプール。 1試合1試合自分たちを信じて戦い続ければ、ひょっとすると・・・ 面白くなってきた。
posted by NO8 |05:05 |
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2009年03月13日
レアルを完膚なきまでに叩きのめした今、誰もが感じるだろう疑問。
なぜリヴァプールはプレミアで同じサッカーができないのか?
これについて少し書いてみたい。
まず戦術面で見れば、プレミアの格下のチームは引き分けでも讃えられるということが考えられる。 勝ち点1をリヴァプールからもぎ取れば、十二分に評価される。 そして、そのリーグ戦とCLとの一番の違いは、降格がないということだろうと思う。 つまり、CLは実力を試す場所であって、生活やキャリアに係わってくるリーグ戦とは違う。 ほとんどの試合では、相手が格上でもひたすら守るなんて事はない。 せっかく勝ち取った大舞台で、守りきるサッカーなんてファンも望まないだろうし、選手も監督も望まないだろうことは想像に難くない。 CLにおいて、守りきって引き分けという戦い方が評価されるのは、グループリーグでどうしても勝ち点1が欲しいという特殊な状況か、今回のレッズのように1st Legでいい結果を残して守っても進出できる時のみ。 ノックアウト式のトーナメントに入れば、どこかのタイミングで絶対点が必要になる。 つまりは、いくら守備的でも勝つためのサッカーをしなければいけなくなる。
それだけに、初戦のベナユンのゴールは大きかった。 あれで、レアルは攻めざるを得なくなった。 気持ちは前掛かりなのに、現実は攻めまくられて守らざるを得ない状況。 そこに隙ができたし、ラファはそれを完璧に衝いた。 もしレアルが1-0で勝ってアンフィールドへ来ていたら、ラウルもイグアインも自陣まで下がって守備に奔走していたのかもしれない。 そして、最初から守るという気持ちでアンフィールドへ来るチームと、点を取りにアンフィールドへ来るチームの違いが、ストークやフラム、ウエストハムには0-0で引き分けるのにレアルには4-0で勝ってしまうリヴァプールというチームの現状を表している。
つまり、徹底して守る相手を倒すようなサッカー、ユナイテッドのようなサッカーは、まだできないということ。 個人の能力で、それも1人£30Mもかかるような選手を3人並べてようやくコンスタントに格下を打ち負かせるようになるのが今のプレミア。 チェルシーもアーセナルも、そして我らがリヴァプールも、今シーズンはこれまでのように易々とは勝てなくなっている。 だが、チームとしてユナイテッドに劣っているかといえば、そうではない。 実際のところアーセナル、リヴァプールは共にユナイテッドに直接対決で勝っている。 つまりは格下から以下にコンスタントに勝ち続けるか。 これに長けいるのがユナイテッドであり、ファーガソンだということだろう。
ラファ率いるリヴァプールは、チャンピオンズリーグではどこが相手でも自信満々、怖がる気配ゼロ。 それは恐らく、あのシーズンの決勝への奇跡の道のり、そしてあの奇跡のイスタンブールの夜が、選手の顔ぶれが変わっても生き続けているから。 アテネまで辿り着いた実績もある。 しかしプレミアでは、その心の拠り所になるはずの自信がない。 そして、優勝の経験を欠くのは選手だけでなく、監督のラファも同じなのだ。 しかし、今シーズンは初めてタイトル争いに加わっている。 そして、格下の守備を破るために必要な、穴を開ける選手がもう一人でも加われば、勝ち点1が勝ち点3に変わり始めるはず。 これでリヴァプールの実力を疑うものは誰もいない。 あとは、それをどうやってリーグ戦でのコンスタントな強さに繋げていくか。 それだけだと思う。
posted by NO8 |19:25 |
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2009年03月13日
CL Round of 16 2nd Leg : 10th Mar, 2009
リヴァプール 4v0 レアル・マドリー
Agg(5v0)
先発:4-5-1
レイナ:アルベロア、シュクルテル、キャラガー、アウレリオ:マスチェラーノ、アロンソ、カイト、バベル、ジェラード:トーレス
交代:ルーカス(アロンソ’60)、スピアリング(ジェラード’73)、ドッセーナ(トーレス’83)
得点者:トーレス(’16)、ジェラードx2(’28(PK)、’47)、ドッセーナ(’88)
*MOM:ジェラード
雑感:
レアルに4-0!!!! 文句なしに素晴らしかった。 ラファ、選手、そしてサポーター。 アンフィールドの熱気に戸惑うのは、ユヴェントス、バルセロナ、インテル、海を渡ってくるどのビッグクラブも同じ。 それぞれの試合の前半を思い出してもらえば、今回のレアル同様、雰囲気に呑まれて落ち着く間もないまま一気に窮地に立たされた彼らの姿が浮かぶはずだ。 そして今回も、試合開始の瞬間から相手を気迫で上回り、シュートの嵐でショックを与えることを徹底、そして見事成功した。 落ち着く間さえ与えぬまま、点が欲しい相手を逆に自陣に張り付かせたこと。 レアルに‘おい、こんなに攻めまくってくる相手だったか?’と思わせたこと。 ボールを支配してなんとかゴールをこじ開けるという、いわば相手がどう出てくるかを無視したの彼らのプランが早々に頓挫した時点で、勝負は決まっていたのかもしれない。
1点リードという有利な状況に甘えて守りに入れば、万が一追いつかれたときに攻めへと気持ちを切り替えないといけなくなる。 そしてその状況になった時、勢いがあるのは相手のほうだ。 ラファはそれを分かっていた。 逆に攻めまくることで、気持ちが守りに入るのを防げることを。 そして、ポゼッションが欲しいチームにまざまざボールをプレゼントするのは危ないということを。 今回の試合は、あのバルセロナとのホームでの試合と重なる部分が多い。 違ったのは結果だけ。 特に前半に点が取れたか。 今回は運も味方して、前半のうちに安全圏へと入ることができた。 得意のカウンターは出鼻を挫いてからで十分というラファの策略は、完璧に嵌った。
開始早々ジェラードからのパスをトーレスが絶妙なターン、いきなりキーパーとの1v1を迎える決定的チャンス。 これはカシージャスが足で防ぐ。 直後のコーナーのこぼれ球を、今度はマスチェラーノが左足ボレー、またもカシージャスがバーの上へ弾き出す。 ジェラードが大きなストライドを活かして仕掛け、次々とファイナルサードへなだれ込むレッズの選手。 予想外に積極的なレッズに、そしておそらくはアンフィールドの熱気に戸惑った様子のレアル。 ようやくボールを持ってもレッズのチェックが早く、出し所を探すのに時間を掛けすぎたラモスは自陣までダッシュで戻ってきたトーレスに掠め取られる。 結局そのボールがレイナからキャラガーのロングボールへと繋がり、カイトが繋いで最後はトーレスが自ら先制! 確かにレフェリーによってはファールだったかもしれないが、あの位置で2対1の形になればどう転んでも仕方がない気もする。 特にファールを主張したぺぺは、前回もトーレスにかなりガツガツいっていたが、レッズ軽視のコメントを含め気合が空回りしていた印象。 結局イエローも喰らっていた。 シュクルテルの久しぶりのヘディングシュートの後で、またも高い位置でボールを奪ってトーレスへ。 エリア内でターンして相手を置き去り、ファーのジェラードがボレーで飛び込むも、カシージャスがまた立ちはだかる。
個人的に残念だったのはエインセのハンド判定によるPKのシーン。 ジェラードがしっかり沈めたが、誤審だった。 人間がやっていることとはいえ、またもレフェリーの判定絡みのゴールということで、CLにおけるレッズへの判定の印象は他のクラブのサポーターからすれば最悪のはず。 正々堂々やっても勝てると思うし、今回の場合は押せ押せムードの試合を決定付ける大きな1点。 あの状況からひっくり返されることはなかったが、それでもあのゴールがあるとないとでは精神的にも少しは違ったはず。 レッズファンの自分でも気まずくなる位なので、これ以降はあまりこういう場面に遭遇することがないように願っている。
スネイデルの30m弾丸FKが最初のシュート。 3点を追いかける展開になったことで極端なまでに前掛かりにならざるを得ないレアル。 カウンターに集中できるので、リヴァプールにとっては最高の展開。 バベルが左サイドで何度もカウンターの起点になり、守りながらも攻撃の手も緩めない。 縦へのスピードはさすがで相手は怖かったはず。 チーム全体でも、不必要なパスを奪われることもなく、しっかり攻め切ったことでカウンターも喰らわなかった。 守備陣は引いて守るのはお手の物、アウェーでも完封した相手に崩されることもなく、ゴールに飛んできてもレイナが待ち構える。 マスチェラーノがまたハッスルしてきてイエロー、累積のサスペンションを喰らうが、これは次にどう響いてくるか。 審判にかなり食い掛かっていたので、このままのテンションでユナイテッド戦に臨まれるのは少し心配だ。 去年は退場で試合をぶち壊してくれただけに、ラファからは釘を刺されるだろう。
リーグ戦では見られないサイドを崩し切っての攻撃に、相手が攻めてくるとどれだけスペースが空くか、そして楽かを改めて感じた。 相手が隊列を組んでファイナルサードをビッチリと守るプレミアでは、個人で、それも繊細なテクニックで穴を開ける選手がいないと、いい形でシュートまでいけない。 その反対に、レアルは1対1で対応、それも負けていた。 前半で退いたロッベンもメッシ同様、ボールを持たせなければ、逆に相手にとって荷物になる。 そして、守備のしない中盤のおかげでカバーもない状態で、さらに突破まで許していては、陣形を保てるはずもない。
後半早々、ジェラードの素晴らしいインサイドでのハーフボレーで合計4-0となり、完全にゲームオーバー。 バベルは左足でよく上げた。 その後もバベルはラモスを手玉にとって、左サイドからチャンスメイク。 ジェラードはミドルを放つもハットはならず。 キャラガー、シュクルテルを中心に相手のツートップにはほとんど触らせなかった守備陣も、よく頑張った。 気を抜いてしまってもおかしくない中、無失点で終われるたのは自信になるはず。 ガゴのミドルが僅かに逸れたシーンなど、レアルはさすがに個人個人は怖いが、チームとして崩される気配はそこまでなかった。 ワンツーを多用され始めて少しファールが増えたが、もうあの時間帯はリズムを絶つことの方が大事なのでOK。 が、カウンターになったとき、いくら点差があったとはいえ少し雑なパスが多かったのはいただけない。 スピアリングはこれ以上ない大舞台にも全く怯まず、流し気味のチームメイトと違ってしっかりアピール。 バベルはセンターフォワードへ移動し、楽しそうに最後まで走り回るマスチェラーノへ右サイドにパス、そしてなんと折り返しにドッセーナ! 初ゴール!! 文句なしの完勝を締めくくる5点目。 終わってみれば、ラファの“攻めの姿勢を貫く”という試合への入り方。 これに尽きた90分だった。
これで見事にCL8強入り。 個人的には本拠地で決勝を迎えるローマが上がってくると思っていたが、プレミア勢がセリエ勢を全滅させてしまった。 しまった、というのは、これを見てあの人が何を言い出すか想像に難くないからだ。 プレミアの天下を、満喫できるうちに満喫しておこうと思う。 セリエ勢の全滅という結果にはなったが、見た限りそこまでの差はない。 今はプレミアのほうに勢いがある、それくらいのことだと思う。 さて、次の相手だが、ユナイテッドとはどこかで当たってほしいと思っている。 あとは、前も挙げたが、大勝したバイエルン。 ラファはこれまで錚々たるクラブを薙ぎ倒してきたが、そのリストに更に違う名前が連なることを願っている。 そしてプレミアではユナイテッドとの天王山。 本当はもう少し近い位置で戦いたかったが、もうそれは変えられない。 ホームでは勝った。 今度はアウエーで、歓喜の You’ll Never Walk Alone を聞きたいものだ。
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08/09チャンピオンズリーグ |
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2009年03月06日
Week 28 : 3rd Mar, 2009
リヴァプール 2v0 サンダーランド
先発:4-4-2
レイナ:マスチェラーノ、シュクルテル、キャラガー、インスーア:アロンソ、ジェラード、ベナユン、リエラ:カイト、エンゴグ
交代:ルーカス(エンゴグ’70)、バベル(ジェラード’82)、エル・ザール(ベナユン’90)
得点者:エンゴグ(’51)、ベナユン(’65)
*MOM:エンゴグ
雑感:
前回のプレミアでの勝利は、ほぼ1ヶ月前のポーツマス戦。 ホームでの勝利となると、その直前のチェルシー戦。 そう遠い昔でもないし、2月も短い月のはずなのに、なぜか本当に久々にしっかり勝ったという感じ。 特にホームでの勝利となると、チェルシー戦の前は去年の終わりのボルトン戦まで遡らなければならず、ホームでのこれまでの戦績を見ても、今回の試合を含めて8勝6分け。 今期どれだけアンフィールドで苦しんだかが、改めて浮かび上がるデータだ。 ちなみにユナイテッドのそれは12勝1分け。 アウェーの戦績は全く同じなのだから、本当ならもう少し近い位置にいるはずなのだが・・・ しかし、今回は結果を出した。 チェルシーがヒディンク招聘で息を吹き返しているし、来週にはユナイテッドとの大事な大事な直接対決。 そんな時期だからこそ、しっかり勝ち点3を詰めたのは良かった。
まずは前半。 久しぶりにジェラードがセンターハーフ。 両サイドバックにはマスチェラーノとインスーアのアルゼンチン人コンビ。 ラファのボランチの右バック起用は、シッソコも(バレンシア時代かもしれないが)経験していたような気がする。 インスーアも久しぶりのレッズでの試合。 そして、エンゴグが先発。 カイトの1トップではなく、キーンが去って以降は少なくなっていたツートップを採用したラファだったが、少しふわふわした立ち上がり。 開始4分で、ジョーンズにキャラガー、シュクルテルが完全に置き去りにされて、ハーフウェイラインから独走を許す大ピンチ。 何でもないバックラインからの縦パス一本を、キャラガーにしては珍しく体を入れるタイミングを間違えた。 走り疲れてしまったのか、シティのアイルランド同様、レイナの正面を衝く気の抜けたようなシュートだったおかげで、またも命拾い。 けど不用意な形で一気に運ばれる形は修正しないと。 その後もジョーンズにボールが入るシーンはあったが、キャラガーは地上戦では完璧に抑えていた。 しかし、高さも強さもあるジョーンズだけに、シセが先発で周りをウロウロしていたら怖かった。 髪の毛も赤く染めて、古巣相手に気合十分な様子が伺えただけに、他人事ではあるが勿体なかった気も。 というか、正直彼のプレーが見たかった。
さて、久しぶりの布陣の全体的な印象としては、いつもの1トップの時にある窮屈な感じがなかった。 特に中盤においては、普段の5枚並べる時と比べて各選手の距離が長めな分、パスの距離も長くなるおかげで、ボールがよく動いているように見えた。 4人ともある程度動かないとスペースも生まれないので、普段ほど各々のポジションに捉われずにボールに絡めていたように映った。 特にジェラードは最終ラインから前線まで攻守両面で顔を出して、彼本来の良さが見られた。 それにサンダーランドの緩いプレスも手伝って、出し手のアロンソやジェラードは余裕を持って前を向き、パスを散らすことができた。 ジェラードはコンディションが良いようで、前回見たときのようにセーブする気配はなし。 ベナユンも相変わらず巧みなドリブルで内側に相手を引き付け、アップダウンを繰り返していたマスチェラーノにスペースを提供。 カイト、エンゴグのトップ2人も、縦パスを受けに裏へ抜けたり、低い位置へ降りてきたりと、よく動いていた。 特にエンゴグは、始めは少し緊張気味だったが、ボールを触る機会が増えるにつれて、上手く収まりだした。 前半に点が取れないのはもはやお約束だが、4連戦の最後、それも久しぶりのツートップに加えて多少のメンバーの交代があったにしては、満足できる前半だった。
後半も、サンダーランドのプレスは緩いまま。 前半は比較的静かだったリエラが、1対1で縦に仕掛けてマーカーを完全に振り切ってから、ファーに走り込むジェラードにどんぴしゃのクロスを供給して1点目を演出。 スペースへ走りこむ仲間を感知してのクロスは見事。 試合を通してよく上がっていたインスーアとの連係も後半になると改善されて、シュートで終わる形も見られた。 そして、課題だった2点目をしっかり決められたことで、終盤に慌てることもなかった。 前半から、元々突進力のあるマスチェラーノが、プレッシャーのないサイドを楽しむかのように、バックにも拘らず結構上がっていた。 そんな中でも目を引いたのは、彼のシュートへの姿勢。 エリアの外でも角度がなくても打っていたが、シュートは本当に打ってみないと分からない。 オウンゴールになるかもしれないし、セットプレーに繋がるかもしれない。 2点目はそんなメリットが明確に出たシーンだった。 ジェラードのシュートがディフェンダーに当たって弾んだボールを、エンゴグがバイシクル。 何でもないシュートをキーパーが弾いて、詰めていたベナユンがごっつぁんゴール。 点なんて入るときはこんなもの。 悔やむべきは、これまで苦しい展開に直面した時、打つ勇気を保てる選手がいなかったこと。 スペースがあれば打てばいいし、エリアに早いボールを打ち込めばどう転ぶかわからない。 崩し切れなくても点を取る方法を意識するのも必要なはずだし、面白いアイデアも生まれるはずだ。 幸い素晴らしいシューターは揃っているのだから。 交代で出てきたルーカス、バベルもシュートを枠に飛ばして見せ場を作った。 カイトのワントップになってからは、少し個人技任せのいつもの流れに戻ってしまったが、ジェラードにもいいミドルがあったし、来週は心配なさそう。 ようやく落ち着いて勝ち点3を手にすることができた。
今回のMOMは、右バックでハッスルしていたマスチェラーノ、相手を手玉に何度も取っていたベナユンでも良かったが、やはり初ゴールを挙げた19歳のエンゴグにあげようと思う。 まず、1ゴール1アシストと、結果を出したこと。 キーンがいなくなりトーレスもケガがち、と少しばかり頼りない前線にあって、戦力として計算できることを印象付けた。 足元も器用でトリッキーな動きもあり、バベルともエルザールとも違うタイプ。 先発から出たことで、いつもの交代出場の時には見られない良さが見られたのは収穫だった。 マスチェラーノが賞賛してくれる程の実力の持ち主なのだから、ポテンシャルはまだまだこんなものではないはず。 先に挙げた2人と合わせ、若くて才能に溢れている3人が、お互いに刺激し合いながら伸びていくことを期待したい。
この試合が終わってまた少し休み。 そして次に待ち構えるのはレアルとユナイテッド。 言うまでもなく、この2試合はとてつもなく大きい。 シーズンの最後までモチベーションを保つために、両試合とも絶対に勝ちたい。 プレミアも、CLも、完全燃焼してほしい。 トーレスも間に合うようだし、ラファ、万全の準備を。 そして勝利を!
posted by NO8 |17:52 |
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2009年03月02日
Week 27 : 28th Mar, 2009
ミドルズブラ 2v0 リヴァプール
先発:4-5-1
レイナ:シュクルテル、キャラガー、ヒーピア、アウレリオ:マスチェラーノ、アロンソ、エル・ザール、バベル、ジェラード:カイト
交代:エンゴグ(エル・ザール’71)、ベナユン(キャラガー’81)、ルーカス(ジェラード’87)
得点者:アロンソ(’31・OG)、トゥンジャイ(’63)
*MOM:レイナ
雑感:
レアルを倒したことが大きなモチベーションになってくれることを願っていた一方で、プライオリティーのプレミアで気の抜けたような試合はしてくれるなよ・・・と、不安を覚えていたのもまた事実。 結局、予感は的中してものの見事に敗れてしまった。 ミッドウィークまでにユナイテッドより先に2試合消化するということで、勝ち点差1まで詰め寄る絶好の機会だったのだが・・・ 今までは優勝を信じて書いてきたが、首位が遠ざかるどころかチェルシーにまで抜かれて3位に転落。 出てくるのは溜め息だけだ。 ラファでプレミアは無理などと思いたくはないが、CLやリーガで見せた手腕とは違った何かが必要なのは確かのようだ。
今日のレッズがそこまで悪かったかといえば、そうは思わなかった。 まずは前半から見ていくが、いつもの崩しきれずに苦しむ展開よりもチャンスは多く、先制されて負けてはいたがそれほど悲観する内容ではなかったように感じた。 いつもと同じようにファイナルサードまではいい流れで繋げていたし、アロンソが攻めのスピードを一気に上げる縦パスを意識してくれていたことで、ラインの間で前を向けるシーンも何度かあった。 オウンゴールが決まるまでは、ボールがいいペースでポンポン繋がっていたし、エル・ザールも今まで欠けていたスピードを右サイドにもたらして、1対1の惜しいチャンスを演出。 ジェラードは少し抑えて無理しないような立ち上がりではあったが、バベルに素晴らしいスルーパスを通すなど、本調子ではないものの存在感はあった。 存在感の更に増したアウレリオは、積極的なオーバーラップから質の高いクロスを何本も供給してチャンスメイク。 バベルも、組み立てに顔を出したりしてよく走っていたし、仕掛ける場面でもミスは少なかった。 チーム全体で見ても、いつも以上に期待を抱かせる動きはたくさんあった。
しかし守備では、なぜか右サイドで起用されたシュクルテルがダウニングの後手を踏み、ピンチを迎える場面が増え始める。 キャラガーは‘右サイドはしんどい’と洩らしているようなので、連戦ということに加えて考慮したのだろうが、だったら右サイドバックが本職のダービーを使っても・・・ それはちょっときついか。 いずれにせよ、オニールが合わせたシュートが枠に飛んだ場面も含め、前半のピンチはほぼ全て左サイドから。 キャラガーに戻せとの暗示だったが、ラファは動かず。 結局コーナーから失点するわけだが、前節のようにまたしてもオウンゴール。 はぁ・・・・・・ 流れは良くても先制される展開が多い今期。 逆転勝ちできている間は忘れてしまう、先制できていないという事実。 やはり先制点はあるに越したことはない。 もう少し楽な試合展開ができるようにならないと、いつかは取りこぼしは出てきてしまうのは分かっていたこと。 シーズン序盤の危なっかしい試合運びが、改善される気配のないままこの時期まで来てしまった時点で、こうなることが想像できていたのは残念ながら否定できない。
後半は、しっかり守るボロに対し、エリア近くにはワンタッチ、楔のパスを使って近づけるが、シュートコースを作るまでには至らない展開。 前半セーブしていたジェラードがギアチェンジして、いきなりドリブルでエリアに入っていくようになり、得点の匂いがし始める。 エル・ザールに決定的なチャンスが訪れるが、なぜかバーの上・・・ カウンターで2点目を失った後のチャンスでも、カイトががら空きのゴールを前にミートできず・・・ あれほどの決定機を外しているようでは、もうどうしようもない。 2点目が入る前の段階でも、チーム全体が余りにも丁寧に崩そうとし過ぎるあまりシュートで終われていなかったし、ロングシュートを狙うなどリズムを変えようとする工夫も感じられなかった。
そして、停滞感のと創造性のなさの原因になったのは、オウンゴールの後パフォーマンスが落ちたアロンソの不調。 彼への依存度を再認識させられたゲームでもあった。 責任を感じたのか少し空回りしていた彼。 2失点とも、ヒーピア、アロンソが被っての失点だったが、ラファの選択が負の連鎖を巻き起こしていたような気がしてならない。 普段裏を取られることの少ないバックラインがあたふたていた裏には、馴染みのないポジションで試合に臨んだことも影響していたはずだ。 まずはヒーピア、そしてアロンソへ。 不要な混乱をもたらしていたと捉えられても、仕方ないはずだ。 以下、少し書き出してみた。
シュクルテルを馴れない右バックで使ったことによるマークのズレ⇒センターバック2人に不要な負担⇒久しぶりの先発とキャラガーとのコンビということが重なりヒーピアが安定性を欠く⇒得意なはずのヘッドをせずにコーナーからのボールを見送る⇒後ろにいたアロンソがオウンゴール⇒アロンソがミスを挽回しようと空回り⇒攻撃の基点がミスを連発⇒パスが散らずに攻めきれず⇒またヒーピアとアロンソの2人が意志疎通失敗⇒カバーしていたサイドを破られ失点
キャラガーを引っ込めたのは、ラファが自らの選択が誤っていたことを認めたのと同じ。 もし彼が普段通りの右バックで先発していれば、攻撃面での貢献も含め、違った結果になっていたかもしれない。 すぐ火曜日にも試合があるということでベナユン、リエラを休ませたのも分かるのだが、もう休ませるとかそういう時期なのかなと疑問に思ってしまう部分もある。 毎日トレーニングで接している彼の判断なのだから、ベストの選択をしているのだとは思うが。 ミッドウィークのFAカップでようやく長いトンネルを抜け出し士気が上がっていたとはいえ、14試合勝てずに下から2番目にいたボロに2点取られた後もカウンターを喰らってピンチを迎えていたこと。 前半のチャンスやエル・ザールのミスなど決めるべきところで決められなかったこと。 これだけ読んだだけでも、結果に文句は言えない。 今回と同じような試合ばかりなのにも拘らずまだ2敗目なのだから、よくここまでもったと考えるべきなのかもしれない。 レアルには勝ててもボロには勝てない。 モチベーションをキープできないという面も含め、これがラファという監督について何を意味するのかは想像に難くない。
個人的に、この2試合は最後の挽回のチャンスと思って期待していた。 いくら好調のユナイテッドでも、1ポイント差まで迫られたらいい気分はしないだろうと思ったからだ。 だからこそプレミアはまだ諦めないと書いていたわけだが、それだけに今回の敗戦には落胆している。 2ヶ月前まではあれだけ現実的だったプレミア制覇という目標が、今となっては奇跡でも起こらない限り果たせなくなってしまった。 諦めるつもりはさらさらないが、実質10ポイント差となった今、強気なことを言う勇気はもう持ち合わせていない。 ラファのファーガソンへの口撃に、ジェラードの逮捕、そしてオーナーとパリーを巻き込んだクラブリーダーたちによるゴタゴタ。 確かに、優勝するクラブがあるべき姿には、まだなっていないのかもしれない。 ラファにはまだ言い訳する余地が残されているとも言えるし、これがレッズの現状ということだろう。
posted by NO8 |01:54 |
08/09プレミアリーグ |
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