2009年07月07日

オーウェン移籍によせて

オーウェンショックからまだ抜け出せていないが、単純に本人を裏切り者と呼べるかどうかとなると、これがまたなかなか複雑なようだ。 なんと、オーウェンは今回のユナイテッドとの交渉中という状況にあってもまだ、リヴァプールへの復帰を熱望し、手を尽くしていたという・・・ 週給は£25,000の格安でも構わない、何が何でも戻りたい。 彼のレッズ復帰の願いをかなえるため、何本もの電話がリヴァプールへ掛けられていた。 ユナイテッドでのメディカルチェックを遅らせてまでの、最後の懇願。 しかし、一縷の望みを抱いて待っていた色よい返事は、遂に聞かれることはなかった。 そして更に衝撃的な事実は、こういったオーウェンサイドからのアプローチがニューカッスルで過ごしたこの4年間、毎年あったということだ・・・
 


ラファの就任直後に、CLを勝ち取るために移籍を決断しレアルへ。 これを根に持っているファンは多く、かく言う自分も、恨みを持つ程ではないにせよ大きなショックを受けた移籍だった。 結果を出しながらも1年で新天地を求めることになり、向かった先は意外にもニューカッスル。 金が無く、戦力発掘に必死だったこの時期に、移籍金£16Mという1年前の放出時の倍の金額を払ってまでオーウェンを獲る気がラファにあったとは思えなかったが、実はレアル移籍から半年後2人が対談していたことが判明。 その場でオーウェンは、リヴァプールへの復帰を誓っていたというのだ。 しかし、約束は破られ、代表のためのパフォーマンスを優先するオーウェンに愛想を尽かしたラファ。 今回のユナイテッドへの移籍を土壇場でハイジャックしなかった背景には、‘3度までもふられるのは御免だ’という思いがあったらしい。 他にも、ここ数年の成績、度重なる怪我、クラブより代表への気持ちが上回っているような言動が今も変わらない事実。 これら全て、ラファオーウェン獲得に最後まで乗り出さなかった理由として伝えられている。



もうここまで書けば、なんとなく見えてくる気はする。 ラファは愛想を尽かしていた。 もうオーウェンを欲する気が失せていた。 散々振り回された元エースに、何の未練も感じていなかった。 ジェラードキャラガー、更にはトーレスにまで暗に獲得を促され、果てにはジレットまで賛成していたというオーウェン獲得を、ラファが頑なに拒み続けた理由。 それは、オーウェンを獲得することが、彼が去ってからこれまでに自分が積み上げたものを否定することになるとラファが考えたからではないか。 リヴァプールを率いる監督としてのプライドを傷つけた張本人を連れ戻すということに、耐えられなかったからではないか。 



リヴァプールの監督に就任した04年夏、チームの柱として期待していた10番に背を向けられて負わされた傷。 そして、半年後に約束をしながら、アンフィールドへの帰還を蔑ろにされた傷。 この2つの傷が癒えていないと考えるのは、自然なことのように思う。 オーウェンが去って以来、毎年フォワード探しに奔走することになるラファ。 今でも、“もし”を考えることはあるのかもしれない。 しかし、オーウェンが去ったことで、ラファウリエがそれまでに作り上げたリヴァプールとは違う、新しいリヴァプールを作るきっかけを得た。 いや、作らざるを得なくなった。 それを今になって、その元凶となった選手を連れ戻すことは、どうしても許せなかった。 こう解釈する以外、憎くて仕方がない敵陣営へ人質を取られるような行為を黙って見過ごす理由を説明できない。 ラファのプライドは、元エースのユナイテッド加入という前代未聞のタブーを容認してさえも、自らを否定されることを拒んだ。  



98年のフランスW杯、‘18歳、オーウェン!!’と叫んだ実況の声は、未だに耳に焼きついている。 ただ漠然と応援していたイングランド代表にあって、初めて心を奪われた選手。 それが、20番をつけていた彼だった。 海外リーグのことなどほとんど分からず、ただ単純にオーウェンという名前を追って辿り着いたのは、当時覇権を争っていたユナイテッドでもアーセナルでもなく、リヴァプールだった。 その時もまだ本気で応援しているというには程遠く、どのチームでも上手いプレーを見てははしゃいでいる程度のプレミア観戦だったが、ジェラードはまだ悪ガキのイメージで中心選手には程遠く、他の選手もその時の自分の目には地味に映っていた。 その中で1人だけ光を放っていたのが、小柄なのに面白いように点を決めまくる10番だった。 そんな、自分をレッズファンの1人へと近づけてくれた彼が今、最大の敵に加わった。 レッズファン誰一人として許さない行為を犯して。 しかし、今回の成り行きを振り返れば、ただ一概に一方を責める気にはなれない。 オーウェンはわがままが過ぎた。 それは事実。 しかし、過ちを犯してからの彼の行動は、リヴァプールへの気持ちを再確認するには足りる。 単純に裏切り者というには忍びない。 これから先、彼のゴールを見て純粋に喜ぶことはほとんどないだろう。 だからこそ、貫き続けた代表への思いだけは実現させ、そしてゴールを挙げてほしい。 それ以外にあなたのゴールを喜べる場所はないのだから。 

posted by NO8 |02:50 | リヴァプール全般 | コメント(5) | トラックバック(0)
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2009年06月27日

G.ジョンソン加入決定!!

2.グレン・ジョンソン加入決定!!


今夏最初の補強は、右サイドバック。 非常にいい補強をしたと思います。 理由としては、まず、これからますます国籍に関するレギュレーションが厳しくなるであろう中で、イングランド人プレーヤーを獲れたこと。 次に、昨夏はバリーの件で大幅に狂いが生じた補強プランを、今年はこの早い時期に実行に移せたこと。 更には、未知数の戦力ではなく、プレミアでも代表でも十分な実績を残している、確実に計算できる選手を獲れたこと。 そして最後に、資金が不足している中で、ポーツマスに去年のクラウチ売却の際の未払い分£7Mを今回の取引から浮かすことで合意し、£17.5Mとは言うものの、実質£10~11Mでトップクラスの右バックを獲れたこと。 値段が高騰しているイングランド人選手、それも同じく£17M程度を提示していた競合相手がチェルシーシティだったことを考えても、本当に巧いビジネスをやったと思います。 今シーズン、速さと強さを存分に活かして素晴らしいパフォーマンスを見せ、カペッロの下で代表にも定着。 まだ24歳と伸び盛りのジョンソンの来期の活躍に大いに期待!!



一方、アルベロアについて。 契約期間満了が迫る中、彼にも契約更改に関する話はちらほら出ていましたが、結局カイトアッガーという似た境遇にあったチームメイトほど早急にはオファーは出されませんでした。 ジョンソンの名前がシーズンのかなり早い時期に挙がっていたことを考えても、ラファは右バックのてこ入れを考えていたと見ていいと思います。 本人は、古巣のレアルに狙われているということに嬉しさを隠さず、出て行く可能性を否定する素振りもあまりありませんが、できることなら残って欲しい。 バックラインを、どこでもハイレベル且つコンスタントにこなせる選手は、そうはいない。 デゲンは未だに未知数で心細いし、アルベロアのユーティリティーを考えれば、もし出て行った場合、単純に戦力収支が+-0になるとは言い切れない。 リーグ制覇へ向け、スカッドの深さが足りないと分かっている状況にあれば、尚更残しておきたい選手なんです。 ユナイテッドオシェイのような、いざという時頼りになる選手がいてほしい。 ・・・って、本人の気持ちを考えたら、勝手なことは言えませんが・・・ やっぱり虫が良すぎるか・・・



まあ、何はともあれ一歩目は正しい方向へ踏み出したと思います。 ラファは、誰も売らなくてももう1人は獲得できると言っています。 が、正直に言わせてもらえば、もう誰も獲らないでいいから、誰も出さないでくれ・・・というのが本音。 マスチェラーノの年俸がジェラードトーレスの1/3以下だとか、スポンサーから入ってくる補強資金がチェルシーの1/8だとか、色々ショッキングなニュースを見てしまいましたが、でも何か今年は上手く乗り切ってくれる気がします。 また近いうちにいいニュースを聞けると信じて、待ちたいと思います。

posted by NO8 |02:02 | リヴァプール全般 | コメント(1) | トラックバック(0)
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2009年05月30日

トーレス契約更改!!!

トーレス契約更改!!!

アトレティコからリヴァプールへ来てまだ丸2年。 それも度重なる怪我に何度も戦線離脱を余儀なくされ、もどかしい時期も過ごしながらの、彼のレッズでのここまでのキャリア。 しかし、そんなことを微塵も感じさせない見事な数字を残しています。 これまでの86試合、奪ったゴールの数は、すでに50!!!!! 見事!


2シーズン目のジンクスすら彼には存在しなかった。 もうフォワードが点の取れないリヴァプールを見ることは当分ないでしょう。 オーウェンがいなくなってからずっと探し続けた、チームにとって無くてはならないピース。 そんな中で、ようやく迎えた待望の本格派ストライカー。 長い間待った甲斐はあった、そう思います。 今回の契約更改は2年前の当初結んだものと何ら変わりません。 年俸アップと2014年まで契約を1年プラスできる条項の追加を除いて。 元々レッズファンを公言していた彼ですので、出て行く心配はありませんでした。 来期以降へ弾みをつけるための景気付け、といったところでしょう。 結婚式も終え、父親になる日も近いトーレス。 契約更改共々、ピッチ上のパフォーマンスにポジティブな影響ばかりのはず。 怪我と調子の波さえ克服すれば、もう敵はいない。 これからもゴールラッシュ頼んだぞ! エル・ニーニョ!!!

posted by NO8 |02:52 | リヴァプール全般 | コメント(0) | トラックバック(0)
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2009年05月05日

突然の別れ・・・ ありがとうヒーピア!!!!

突然の悲しいニュース・・・

サミ・ヒーピア
 
バイヤー・レヴァークーゼンヘ移籍。



ショックです・・・ キャリアの最後までレッズ一色でいてくれると思ってたのに・・・ この別れは訪れないと思っていたのに・・・ 個人的にも、リヴァプールを応援し始めた時から常にメンバー表にあった、今や数少ない選手の1人。 もうあと残っているのはキャラガージェラードだけ・・・ 大切な選手が、また1人去っていってしまいます。 抜群のリーダーシップでキャプテンも勤め、堅守リヴァプールの基礎を築いてくれたサミ。 フィンランド代表では大舞台を踏めず、必ずしも知名度は高くなかったかもしれません。 でも自分の中では何と言われようとワールドクラス。 彼のプレーを長い間見てこられて、本当に幸せでした。
 


パートナーがエンショズでも、キャラガーでも、シュクルテルでも、後方でいつもどっしりと構えてくれていたのが彼でした。 セットプレーから本当に何度も決めてくれた。 タックルも本当に豪快、それでいてきれいだった。 最終ラインから一気に前線へバネのように跳ね返すヘディングは、誰よりも綺麗でした。 あれだけ大きいのにボールタッチも落ち着いてて、後ろからスルスル上がっていくドリブルは大好きでした。 本当に安心感を与えてくれる、最高のディフェンダーでした。 キャラガーと築いた最強のセンターバック、絶対に忘れません。 リヴァプールを象徴する本当に素晴らしい選手でした。 選手、いや、ここはみんなが彼を呼ぶ時に使っている呼び名を使いましょうか。 “LEGEND”。 まさに彼のことを指す言葉です。 



海外のクラブを選んだのは、彼なりの思いやりだったのでしょう。 近い将来、またコーチとしてリヴァプールへ帰ってきてくれる日が絶対来るはず。 楽しみに待ちたいと思います。 どのリヴァプールファンからも愛され、そして惜しまれながらの旅立ち。 これからの残りの試合、背番号4の姿を目に焼き付けておきたいと思います。 そして、これまで同様、最後はリヴァプールを去る全ての選手へ贈る言葉で送り出してあげたいと思います。 サミ、10年間本当に、本当にお疲れさま。 そして本当にありがとう!!!!



YNWA 
SAMI HYYPIA!!!!!!!!

posted by NO8 |02:04 | リヴァプール全般 | コメント(1) | トラックバック(0)
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2009年05月03日

アッガー契約延長!!!

アッガー2014年まで契約延長!!!!!

ようやく待望のニュース!! エージェントが散々振り回してくれましたが、ラファの契約を延長できた時点でなんとかなるだろうとは思ってました。 どんな選手を獲ってくるよりも、彼の契約を延長したことの方が大きい。 磐石のセンターバック陣を誇るリヴァプールにあっても、これからの将来を担っていく彼の存在は必要不可欠。 もし手放してしまっていたらと考えるだけで怖いです。 誰もが認める素晴らしい才能の持ち主をしっかりキープできたのは、これ以上ない補強と言って差し支えないのではないでしょうか。 不安を抱かせるようなニュースが幾度となく流れる中での契約延長に、本当にホッとしています。  

posted by NO8 |16:38 | リヴァプール全般 | コメント(0) | トラックバック(0)
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2009年04月04日

祝!! ジェラード契約延長!!!

ジェラード2013年まで契約延長!!!!

もう出て行くわけないのは分かってたんで、あのチェルシー騒動の時ほど喜び爆発というわけではないんですが、それでも嬉しいです! タイミング的にも、良い形でラストスパートへ入ったチームに更なる勢いをつけてくれることでしょう。 キャリアをリヴァプール一筋で過ごしたいというその思い、彼のファンとして、そしてクラブのファンとして、本当に嬉しい限りです。 
ありがとう!!



更に嬉しいことに、カイトも2012年まで契約延長!! 右サイドを任されながらも献身的にどこへでも顔を出してくれる彼の貢献度は本当に大きく、ラファのサッカーには絶対欠かせない選手。 来シーズンいっぱいで契約満了ということだったので、延長できてホッとしています。



ラファの続投も決まり、選手の契約延長の話もこれからどんどん出てくることと思います。 まずは2人。 そしてこれからの数ヶ月、この人数がどんどん増えていくような良いニュースがたくさん聞けるはずです。 しっかりと代表戦でも結果を出してきた選手たち。 帰ってきてすぐにアウェー戦、それもフラムということで大変なのは間違いない。 けど今のレッズはいける! YNWA!!

posted by NO8 |02:25 | リヴァプール全般 | コメント(1) | トラックバック(0)
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2009年03月19日

祝!! ラファ契約延長!!!

ラファ2014年まで契約延長!!!!

リヴァプールは正しい方向に進んでいます。

IN RAFA WE 
TRUST!!!!!

posted by NO8 |19:22 | リヴァプール全般 | コメント(1) | トラックバック(0)
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2009年03月13日

なぜプレミアでできない?

レアルを完膚なきまでに叩きのめした今、誰もが感じるだろう疑問。
 
なぜリヴァプールはプレミアで同じサッカーができないのか? 

これについて少し書いてみたい。 



まず戦術面で見れば、プレミアの格下のチームは引き分けでも讃えられるということが考えられる。 勝ち点1をリヴァプールからもぎ取れば、十二分に評価される。 そして、そのリーグ戦とCLとの一番の違いは、降格がないということだろうと思う。 つまり、CLは実力を試す場所であって、生活やキャリアに係わってくるリーグ戦とは違う。 ほとんどの試合では、相手が格上でもひたすら守るなんて事はない。 せっかく勝ち取った大舞台で、守りきるサッカーなんてファンも望まないだろうし、選手も監督も望まないだろうことは想像に難くない。 CLにおいて、守りきって引き分けという戦い方が評価されるのは、グループリーグでどうしても勝ち点1が欲しいという特殊な状況か、今回のレッズのように1st Legでいい結果を残して守っても進出できる時のみ。 ノックアウト式のトーナメントに入れば、どこかのタイミングで絶対点が必要になる。 つまりは、いくら守備的でも勝つためのサッカーをしなければいけなくなる。 



それだけに、初戦のベナユンのゴールは大きかった。 あれで、レアルは攻めざるを得なくなった。 気持ちは前掛かりなのに、現実は攻めまくられて守らざるを得ない状況。 そこに隙ができたし、ラファはそれを完璧に衝いた。 もしレアルが1-0で勝ってアンフィールドへ来ていたら、ラウルイグアインも自陣まで下がって守備に奔走していたのかもしれない。 そして、最初から守るという気持ちでアンフィールドへ来るチームと、点を取りにアンフィールドへ来るチームの違いが、ストークやフラム、ウエストハムには0-0で引き分けるのにレアルには4-0で勝ってしまうリヴァプールというチームの現状を表している。 



つまり、徹底して守る相手を倒すようなサッカー、ユナイテッドのようなサッカーは、まだできないということ。 個人の能力で、それも1人£30Mもかかるような選手を3人並べてようやくコンスタントに格下を打ち負かせるようになるのが今のプレミア。 チェルシーアーセナルも、そして我らがリヴァプールも、今シーズンはこれまでのように易々とは勝てなくなっている。 だが、チームとしてユナイテッドに劣っているかといえば、そうではない。 実際のところアーセナルリヴァプールは共にユナイテッドに直接対決で勝っている。 つまりは格下から以下にコンスタントに勝ち続けるか。 これに長けいるのがユナイテッドであり、ファーガソンだということだろう。



ラファ率いるリヴァプールは、チャンピオンズリーグではどこが相手でも自信満々、怖がる気配ゼロ。 それは恐らく、あのシーズンの決勝への奇跡の道のり、そしてあの奇跡のイスタンブールの夜が、選手の顔ぶれが変わっても生き続けているから。 アテネまで辿り着いた実績もある。 しかしプレミアでは、その心の拠り所になるはずの自信がない。 そして、優勝の経験を欠くのは選手だけでなく、監督のラファも同じなのだ。 しかし、今シーズンは初めてタイトル争いに加わっている。 そして、格下の守備を破るために必要な、穴を開ける選手がもう一人でも加われば、勝ち点1が勝ち点3に変わり始めるはず。 これでリヴァプールの実力を疑うものは誰もいない。 あとは、それをどうやってリーグ戦でのコンスタントな強さに繋げていくか。 それだけだと思う。

posted by NO8 |19:25 | リヴァプール全般 | コメント(3) | トラックバック(0)
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2009年02月28日

やはり契約延長は先・・・

ラファの契約延長を阻む一つ目の原因だったパリーはいなくなる。 しかし結局は、ヒックスジレットの関係が解決される必要があるようだ。 誰がクラブを運営するのか。 これが解決されない限り、残念ながらラファは契約延長をしてくれない。
 

2人の関係が修復されるのが事実上不可能な今、問題となっているのはジレットの持つ50%の権利。 当初の契約の中には、ジレットが50%のうちの2%をヒックスに売り渡すことでヒックスが過半数の52%の権利を得ることになり、ヒックスが全面的な権力を得ることができるとする条項がある。 が、そうした場合、ジレットは自身の持つ残りの48%を売ることができない可能性があり、もしそうなれば金は出しているのに口は挟めないという悲惨な状況になるため、動けない。 DICがジレットの48%の所有権を買い取りに来ても、ヒックスに事実上の権力がある状況では首を縦に振れない。


では50%全てヒックスに売り、さっさと足を洗えばいいと思われるかもしれないが、今度はそのヒックスに50%全部を買い取るような金がない。 よって、ラファの望む確約は、現段階ではどうしても難しくなってしまうのだ。 2人のオーナーは7月に借りていた£350Mを払わなければいけないそうで、正直なところそちらのほうに神経を尖らせているはず。 朗報はまだ先のようだ。

posted by NO8 |15:06 | リヴァプール全般 | コメント(0) | トラックバック(0)
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2009年02月28日

パリー辞任の舞台裏

これまで何度も書こうと思いつつ、決定的な情報が入らないままほったらかしになっていた、リヴァプールの権力闘争の舞台裏。 突然であると同時に、必然ともいえる形で一つの終止符が打たれることになった。


今季限りでCEOパリー辞任


プレミアリーグ設立に携わり、CEOを勤めたあとの1998年夏にリヴァプールのCEOに就任してから11年。 アメリカンオーナー2人のうち、より大きな権力を持ち始めているヒックスとの間に生まれた溝は、埋められるような深さではなかったようだ。 08年4月に‘経営能力に欠ける’、‘辞任すべき’とあからさまに批判されてから1年弱。 ラファからも‘04年にここに来てから何もかもがのろすぎる’などと、暗にではあれ名指しでこき下ろされ、いよいよ立場が危うくなっていたパリーが、ついに愛するクラブを去ることになった。 色々読んでみたので、自分なりにまとめておこうと思う。


まずはヒックスジレットパリーラファのそれぞれの関係を軽くおさらいしてみることにする。 07年2月、前チェアマンであり現永久名誉会長のムーアスヒックスジレットが共同チェアマンとして引き継いだわけだが、簡単に言えば2人のリーダーの下に最高責任者、その下に監督がいると思ってくれればいいかと思う。 今回はその真ん中にいる最高責任者がいなくなるわけだ。


買収からまもなくして、当初自らが第一人者として運営に携われると思っていたジレットと、融資を募る際により経済面で貢献したヒックスが対立。 ジレットヒックスにシェアを売り渡すことだけはどんなことがあってもしたくないようで、共同オーナーが早々に喧嘩別れするという、想像し得る最悪の展開。 そしてこのヒックスパリーは、先の発言からも分かるとおり相容らず。 パリーが“オーナー同士で揉めるんだったら、どちらかが早くシェアを売れ”と言ったのをきっかけに先のヒックスの発言に繋がったわけだ。 一方パリージレットの仲は良好で、先のヒックスの辞任要求が通らなかったのは50%の権利を持つジレットがそれを許さなかったから。 パリーと対立するヒックスと、肩入れするジレット。 この時点で2つに分かれている首脳陣。


そしてラファパリーの関係はというと、買収前までは悪いという印象は受けなかった。 が、ヒックスが入ってきたことにより、それまでの移籍市場での動きの鈍さへの不満を洩らすように。 そして、今夏のバリーキーンの騒動で堪忍袋の緒が切れ、冒頭の発言に繋がった、といったところだ。 ラファとオーナーの関係は、ヒックスにおいては彼が繰り返し‘ラファはどこにも行かないし行かせない’と言っていることからして、悪くはないはず。 その一方で、パリーには理解を示すのに、共同オーナーのヒックスには意見を合わせる気配すらない、それにも拘らず権力に居座り続けることに固執するジレットには、あまり好感を持っていないようだ。 DICが再度買収を持ちかけてきた時も、ジレットはDICなら売ってもいいと思っていたが、ヒックスには今の座を失う気があるはずもなく、半分だけ買収するわけにも行かないDICは結局手を引かざるを得なかった、という経緯がある。


さて、ラファバレンシアから引っ張ってきたのはパリーである。 しかし、彼に批判が集まっているアメリカン2人のリヴァプール招聘は、実はパリーによるものではなかったようだ。 DICからの話を蹴ってまでアメリカンへ託したのは、どうやら株主たち。 自らの立場が中途半端なものになることを予想していただろうパリーが、アメリカンを望まなかったことは想像に難くないし、果たしてその予感は的中してしまったわけだ。 今回の辞任劇は、言ってみればヒックスという上に立つ者への、反抗を貫いての辞任。 現場担当のラファからも、移籍交渉スピードにおける先の文句などで圧力はかかっていたし、ご指摘にあったとおりどうやらキーン獲得に関わって、品定めの能力のなさを露呈していた可能性も高い。 これで信用を更に失墜したことも確かだろう。 しかし、決定打となったのは、何よりもまずヒックスが上で占める構図の中でしかリヴァプールに携われないことから来る不満。 そして、自らの存在がクラブを混乱に陥れ、苦しめていること。 これらを認識しての、分別ある判断に起因しているようだ。 つまりは、ラファではなく、ヒックスとの間を修復できず、結果クラブのために身を引いたということになる。  どちらか1人が去らなければならない状況で、身を引いたのが彼だったということだ。


ここで気になるのが、50%の権力を持つジレットが、一度は止められたパリーの辞任を今回は止められなかったこと。 ヒックスの望む形に屈したことになるが、これは彼の権力が弱まっていることを意味するのか。 そして、パリー追放を実現したヒックスの持つ権力の増大。 彼のことをどれだけ信用できるのか、この2年を見る限りでは懐疑的にならざるを得ない。 効率は悪かったが、パリーリヴァプールに対する愛情には疑いの余地はなかっただけに、違った意味での心配事も出てきた。 いずれにせよ、パリーの後任には、有能でありながらラファの指針に口を挟まない人間を探してくるだろう。 


そして、この一連の騒動で一番大きな影響を受けるのはもちろん、ラファの契約延長問題。 これまで多くの動きを制限していたパリーがいなくなることで、ラファが契約延長に応じる可能性は大きく高まったはずだ。 これでかなり風通しが良くなったのは間違いない。 これまで5度までも提示されたオファーを拒否しているラファだが、最初から本人が言っているようにリヴァプールを去る気はゼロ。 移籍、選手やスタッフの契約、ユースアカデミーにおける全権を掌握したいと言ってはいるが、彼が一番望んでいるのはクラブ内部の人全てが同じ方向に向かって進んでいるということ。 アンフィールドには残る、しかしその前にこの2年間のような混乱が起きないよう万全を期したいがために、頑なに拒んでいるだけだ。 ‘選手獲得失敗から地球温暖化まで、何か問題が起これば自分だけが何でもかんでも自分だけが晒し者になって批判を受け、他は後ろで隠れて知らんぷり。’ 当時は笑って聞いていた彼の愚痴だったが、状況を知った今となっては、こんな状況には耐えられないと思って当たり前だと思う。


そして、一つ残っている大きな問題。 オーナーはこれまでのような混乱を来すことなくラファをサポートできるのか。 ラファが、オーナー間で意見が合わず、確執が続く現状に不満を持っていることに変わりはない。 ラファは、オーナーが彼自身と良好な関係を築くことを契約に含めるよう要求しているようだが、4年間の契約延長にサインをするのに、この2年間と同じような、笑いものとしか言いようがない状況が続くと分かっているとしたら、サインできるわけがない。 伝えられたところによれば、口頭で当初合意した内容にはなかったマイナーな事項が、サインするために出された書類に書き加えられていることにラファが不満らしいが、こんな状況では信用できるものもできなくなって当然。 ラファジレットにもいなくなってほしいと正直思っているようだが、今後オーナーがあまりにもピッチ外のことでチームの集中を削ぐようなことがあれば、今度こそレッズサポーターが黙っていないはずだ。

posted by NO8 |04:09 | リヴァプール全般 | コメント(4) | トラックバック(0)
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