2009年07月07日

オーウェン移籍によせて

オーウェンショックからまだ抜け出せていないが、単純に本人を裏切り者と呼べるかどうかとなると、これがまたなかなか複雑なようだ。 なんと、オーウェンは今回のユナイテッドとの交渉中という状況にあってもまだ、リヴァプールへの復帰を熱望し、手を尽くしていたという・・・ 週給は£25,000の格安でも構わない、何が何でも戻りたい。 彼のレッズ復帰の願いをかなえるため、何本もの電話がリヴァプールへ掛けられていた。 ユナイテッドでのメディカルチェックを遅らせてまでの、最後の懇願。 しかし、一縷の望みを抱いて待っていた色よい返事は、遂に聞かれることはなかった。 そして更に衝撃的な事実は、こういったオーウェンサイドからのアプローチがニューカッスルで過ごしたこの4年間、毎年あったということだ・・・
 


ラファの就任直後に、CLを勝ち取るために移籍を決断しレアルへ。 これを根に持っているファンは多く、かく言う自分も、恨みを持つ程ではないにせよ大きなショックを受けた移籍だった。 結果を出しながらも1年で新天地を求めることになり、向かった先は意外にもニューカッスル。 金が無く、戦力発掘に必死だったこの時期に、移籍金£16Mという1年前の放出時の倍の金額を払ってまでオーウェンを獲る気がラファにあったとは思えなかったが、実はレアル移籍から半年後2人が対談していたことが判明。 その場でオーウェンは、リヴァプールへの復帰を誓っていたというのだ。 しかし、約束は破られ、代表のためのパフォーマンスを優先するオーウェンに愛想を尽かしたラファ。 今回のユナイテッドへの移籍を土壇場でハイジャックしなかった背景には、‘3度までもふられるのは御免だ’という思いがあったらしい。 他にも、ここ数年の成績、度重なる怪我、クラブより代表への気持ちが上回っているような言動が今も変わらない事実。 これら全て、ラファオーウェン獲得に最後まで乗り出さなかった理由として伝えられている。



もうここまで書けば、なんとなく見えてくる気はする。 ラファは愛想を尽かしていた。 もうオーウェンを欲する気が失せていた。 散々振り回された元エースに、何の未練も感じていなかった。 ジェラードキャラガー、更にはトーレスにまで暗に獲得を促され、果てにはジレットまで賛成していたというオーウェン獲得を、ラファが頑なに拒み続けた理由。 それは、オーウェンを獲得することが、彼が去ってからこれまでに自分が積み上げたものを否定することになるとラファが考えたからではないか。 リヴァプールを率いる監督としてのプライドを傷つけた張本人を連れ戻すということに、耐えられなかったからではないか。 



リヴァプールの監督に就任した04年夏、チームの柱として期待していた10番に背を向けられて負わされた傷。 そして、半年後に約束をしながら、アンフィールドへの帰還を蔑ろにされた傷。 この2つの傷が癒えていないと考えるのは、自然なことのように思う。 オーウェンが去って以来、毎年フォワード探しに奔走することになるラファ。 今でも、“もし”を考えることはあるのかもしれない。 しかし、オーウェンが去ったことで、ラファウリエがそれまでに作り上げたリヴァプールとは違う、新しいリヴァプールを作るきっかけを得た。 いや、作らざるを得なくなった。 それを今になって、その元凶となった選手を連れ戻すことは、どうしても許せなかった。 こう解釈する以外、憎くて仕方がない敵陣営へ人質を取られるような行為を黙って見過ごす理由を説明できない。 ラファのプライドは、元エースのユナイテッド加入という前代未聞のタブーを容認してさえも、自らを否定されることを拒んだ。  



98年のフランスW杯、‘18歳、オーウェン!!’と叫んだ実況の声は、未だに耳に焼きついている。 ただ漠然と応援していたイングランド代表にあって、初めて心を奪われた選手。 それが、20番をつけていた彼だった。 海外リーグのことなどほとんど分からず、ただ単純にオーウェンという名前を追って辿り着いたのは、当時覇権を争っていたユナイテッドでもアーセナルでもなく、リヴァプールだった。 その時もまだ本気で応援しているというには程遠く、どのチームでも上手いプレーを見てははしゃいでいる程度のプレミア観戦だったが、ジェラードはまだ悪ガキのイメージで中心選手には程遠く、他の選手もその時の自分の目には地味に映っていた。 その中で1人だけ光を放っていたのが、小柄なのに面白いように点を決めまくる10番だった。 そんな、自分をレッズファンの1人へと近づけてくれた彼が今、最大の敵に加わった。 レッズファン誰一人として許さない行為を犯して。 しかし、今回の成り行きを振り返れば、ただ一概に一方を責める気にはなれない。 オーウェンはわがままが過ぎた。 それは事実。 しかし、過ちを犯してからの彼の行動は、リヴァプールへの気持ちを再確認するには足りる。 単純に裏切り者というには忍びない。 これから先、彼のゴールを見て純粋に喜ぶことはほとんどないだろう。 だからこそ、貫き続けた代表への思いだけは実現させ、そしてゴールを挙げてほしい。 それ以外にあなたのゴールを喜べる場所はないのだから。 

posted by NO8 |02:50 | リヴァプール全般 | コメント(5) | トラックバック(0)
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オーウェン移籍によせて

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まともなパサーがいればまだオーウェンは輝ける
という人もいるらしいですが、とてもじゃないですが自分にはそうは思えません。
昨シーズンのニューカッスルのゲームを見れば明らかですよね
明らかな体のキレの劣化、数年前と比べ大きく進歩したプレミアの舞台ではもう彼は輝けません
自分はまだ昨シーズン大失敗したロビー・キーンの方が現時点ではマシだと思ってます、彼は守備もしてくれますしね
ロナウド、テベスを放出したユナイテッド、エトーをとるとなれば脅威を感じますがオーウェンをレギュラーとして使うつもりならリヴァプールは来シーズンはかなり優勝に近づけそうです

posted by とんきちとんた | 2009-07-07 06:09

オーウェン移籍によせて

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ブログ主さんの読みはいいと思います。
レッズの人が読んでくれればいいのにね。
facebookとかに書いてみれば?

ラファを支持します。。。
何はともあれ、更に憎たらしさを増した
ユナイテッドと増しつつあるマドリーに鉄槌を!

posted by いいですね。 | 2009-07-07 10:04

オーウェン移籍によせて

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リバプールでは同じストライカーなら
オーウェンよりファウラーの方が人気があるんじゃなかったっけ
先発のオーウェン&へスキーコンビより
ファウラーが途中交代で出てきた方が皆盛り上がっていたような

リバプールもユナイテッドやマドリー程じゃないにせよ
かなり金使ってるけどね

posted by あれっ? | 2009-07-07 18:54

オーウェン移籍によせて

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金は使えばいいんじゃない?
投資家一人いれば、解決するんだから。

問題は、メディアを巻き込んで繰り広げられる
フットボールとは関係の無い政治力でしょ。

posted by にわかファン | 2009-07-07 21:05

オーウェン移籍によせて

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ルイス・ガルシアに戻ってきて欲しい。
フリーで移籍できるそうだ。
10番は彼のもの。

posted by スティーブン・ジェラード | 2009-07-07 21:33

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