2009年04月25日
第33週 v アーセナル (H) : 大きな代償
Week 33 : 21st Apr, 2009 リヴァプール 4v4 アーセナル 先発:4-5-1 レイナ:アルベロア、キャラガー、アッガー、アウレリオ:マスチェラーノ、アロンソ、ベナユン、リエラ、カイト:トーレス 交代:バベル(リエラ’73)、エル・ザール(カイト’86) 得点者:アルシャヴィンx4(’36、’67、’70、’90)、トーレスx2(’49、’72)、ベナユンx2(’56、’93+) *MOM:トーレス 雑感: 勝てた試合だった。 ではなく、勝たなければいけない試合だった。 もう取りこぼしは許されなかったのに・・・ 90分を通して内容が本当に良かっただけに、悔やんでも悔やみきれない。 相手のお株を奪うかのようなパスサッカーに前線からの激しいプレスを混ぜ合わせ、難しい相手を常に厳しい状況に追い込むようなサッカーをしていた。 選手は皆いくつも先のプレーを見越して動くし、1対1で仕掛ける場面もシーズン序盤の何倍にも増えた。 どれだけのシュートを枠に飛ばしたことか。 ノンストップで走り続けた選手たちがどれだけ勝利への執念を見せたことか。 それだけに、4失点中3失点が自らのミスから生まれた、本当なら生まれるはずのないゴールだったことが悔しい。 崩されてないのに点を取られた。 人数は足りてるのに点を取られた。 勿体なさ過ぎる。 試合前、レッズには喜ぶべき状況がいくつも重なっていた。 トフィーズが週末の試合でPKの末ユナイテッドを撃破したこと。 月曜の時点でアデバヨールとファンペルシーの欠場が決定していたこと。 そして、週末に試合に負けた中3日のアーセナルに対し、リヴァプールは1週間ぶりの試合だったこと。 勝ち点3以外許されない中、残り6試合を全勝で終える必要のあるレッズにとって、これ以上ない追い風だった。 レッズもジェラードがいないが、怪我はどうしようもない。 カイトが真ん中に入って、ベナユンが右。 一方のアーセナルは先発の半分が控え。 ホームということもあるし、勝ち点3は至上命題。 それを重々承知のレッズは、試合序盤から飛ばした。 怒涛の攻撃を見せた前半、口火を切ったのはトーレス。 左サイドで相手二人をスピードで一気に置き去りにし、エリア左からファーを狙うも正面。 サイドに素早く散らして次々とエリアへなだれ込むと、リエラのミドルがまたファビアンスキの正面をつく。 カイトのスルーパスにベナユンが抜け出すも、これもファビアンスキが先。 アーセナルは苦し紛れのロングボールだけで、レッズにとっては素晴らしい立ち上がり。 中盤の狭い範囲での攻防にレッズが勝り始めると、段々と敵のゴールが近くなる。 マスチェラーノのミドルが外れた後、トーレスのハーフボレーがトップコーナーへ飛ぶも、ファビアンスキがまたもセーブ。 リエラが絶妙なヒールパスからカイトとワンツーで抜け出すが、クロスが合わない。 しかし、奪われてもすぐさま中盤より前の強烈なプレスで圧倒し、まともに組み立てすらできない状況を作り出す。 カイトも珍しいトップ下ながら流れを止めないような素晴らしい働き。 カウンターから最初のピンチもファブレガスのボレー気味のパスは届かず。 トーレスが胸トラップからトゥーレをブロックし、上手く体を入れ替えビッグチャンス! エリア外から強烈なシュートを放つが、正面・・・ 更には、コーナーからのアッガーのヘッドもライン手前でクリア。 少し歯痒くなってきたころ、マスチェラーノのコントロールミスから自陣深くで奪われ、最初のシュートで失点・・・ ウソだろ・・・ が、ここで落ち込まない選手はさすが。 まずカウンターからベナユンがエリア内で3人相手に巧みなドリブル、左足で狙うも素晴らしい反応で防がれる。 コーナーからの混戦も押し込めず、ベナユンのヘッドも僅かに高い。 少し目立ち始めていたロングボールも、トーレスが何度も上手く押さえてチャンスに繋げるもゴールはならず。 前半終了間際、ベナユンの絶妙ヒールからリエラがクロス、アロンソが左足で狙うも、またも正面。 攻めて攻めて攻めまくるが、リードされての折り返し。 点が入る匂いは十分過ぎるほどするのだが・・・ カイトが右へ移り、ベナユンが中へ入った後半。 早いうちに追い付きたいと思っていると、カイトのクロスをトーレスが頭で叩き付けてゴール! よし! 1-1! 展開は前半と同じで、ミスもなくプレスも完璧。 そう思っていると、一気に逆転! キーパーとバック陣にプレッシャーをかけ、苦し紛れに蹴られたボールをカイトがカット。 持ち上がりクロスを上げると、ベナユンがサーニャとぶつかりながらボールをゴール方向へ。 ベナユンの勇気あるプレーのおかげでボールがラインを割り、2-1!! 逆転!! 直後、右からのクロスをダイレクトで合わせたトーレスのエリア内からのシュートは正面。 カウンターからリエラとトーレスが良い形で抜け出るも、トーレスに合わせられずにため息のアンフィールド。 ここで要注意のウォルコットが入る・・・ そして、またもミスから失点・・・ 今度はアルベロアがキャラガーからのヘッドをインターセプトされ、アルシャヴィンに素晴らしいミドルを沈められて2点目を献上・・・ 掴んでいた流れを、またも自ら手放してしまう。 気落ちしないようにと考えていたら、またまたまたアルシャヴィン・・・ 2度あることは、3度あった。 左からのクロスを、得意の左足で処理しようとしたアウレリオのクリアミスが、なんとまたしてもアルシャヴィンの下へ。 低いシュートをレイナが防げず2-3・・・ が、落ち込む暇もないまま、今度はトーレスがレッズに希望を与えるゴールをプレゼント。 左からのクロスをエリア内でピタリと止めると、目の前のシルヴェストルをキックフェイントで瞬く間にコースから外し、ゴール右下へ流し込んで3-3!!! 周りを使う雰囲気があまりないトーレスだが、コンディションがいいのだろう、1人で何でもやってくれる。 一気に勝ち越しにかかると、コーナーからトーレスか゛ヘッド! しかしこれもライン上でクリア。 今度は、キャラガーがどうしても欲しい4点目を取りにドリブルで攻め込んでシュートまでいくも、枠の外。 勝利のため、全力で動き回る選手たち。 カウンターの時にウォルコットが怖いけど、まだなんとかなってるなと思っていた矢先、コーナーから一気にそのカウンター! ウォルコットに渡った時点で、守っているのはアロンソ1人。 逆サイドにはウォルコットと並走するアルシャヴィン。 ずっと出てるのにどんな脚力してるんだ・・・ 追いつけるはずもなく、パスが通って今度は左足で決められ、3-4・・・ けど、ロスタイムは5分ある。 そしてやはり、レッズは見捨てられてはいなかった。 エルザールが強烈なシュートを正面で弾かれ、死力を尽くしてエリアへボールを放り込むと、 こぼれたところにベナユン!!!! 4-4!!!! よぉし! 終わってない! もう1点頼む! ディアビのハンド! ない・・・ そして、終了の笛・・・ あっという間に過ぎた、内容の本当に濃い90分間。 この短い期間にまたも名勝負が生まれた。 ミスを犯してさえいなければ、これほどまでドラマティックな展開になったか分からないが、ここ4試合で11失点。 得点がどんどん入るのは良いことだが、点を取っているせいでディフェンス陣が緊張感を保てないようになるのであれば、元も子もない。 中盤から前の選手はプレスなど守備面においても本当に大きな貢献をした。 その反面、今回に関しては両サイドバックとマスチェラーノが、それぞれのポジション上一番してはいけないと分かっているはずのプレーをしてしまった。 その代償は大きい。 ユナイテッドが勝って勝ち点は実質6差。 しかし、試合数、対戦相手共に、これから先ユナイテッドにとって楽とは言い難いのもまた事実。 勝てる相手に引き分けてしまったのは、もう仕方ない。 ジェラードが言う通り、勝ち点7と勝ち点6では大きな差。 チャンスはまだある。 できるのは、この試合で学んだミスを残りの5試合で繰り返さないこと。 攻めているときのリヴァプールは強くなった。 あとは、強かったはずのディフェンス陣の集中力の回復。 残り5試合、もう1つのミスも許されない。
posted by NO8 |04:08 |
08/09プレミアリーグ |
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