2009年04月05日
第31週 v フラム (A) : まだ夢を見ていられる
Week 30 : 4th Apr, 2009 フラム 0v1 リヴァプール 先発:4-5-1 レイナ:アルベロア、シュクルテル、キャラガー、インスーア:アロンソ、ルーカス、カイト、ドッセーナ、ジェラード:トーレス 交代:バベル(ドッセーナ’65)、ベナユン(カイト’76)、アッガー(ジェラード’93+) 得点者:ベナユン(’92+) *MOM:ベナユン 雑感: ベナユン!!!!! 本当にありがとう!!!!!!!!! 今シーズンは本当に何度も劇的な勝ち方をしてきたが、この試合の勝利は時期が時期だけに、その何倍も価値が大きいのではないだろうか。 完全に勢いに乗っていた中で代表戦が入り、チームは一時バラバラに。 それから2週間が経ち、残りの8試合全て勝ち続けるしかない中で迎えた初戦がこの試合。 アウェーでのフラム戦。 アーセナルが敗れ、チェルシーが引き分け、そして2週間前にユナイテッドもが敗れたクレーヴン・コテージでのゲーム。 ビッグ4からことごとく勝ち点を奪っていく厄介な相手ということで、楽な試合にならないことは百も承知だったが、それにしても苦しい試合だった。 いや、自ら苦しくしてしまったといったほうが正しいのかもしれないが。 ロスタイムに入る頃、ベナユンが2度決定的なチャンスを決められなかった時、心のどこかでは‘また何とかなるんじゃない?’と思いながらも、実際のところは’これだけやって入らないなら仕方ないか・・・’という気持ちのほうが強かった。 今日はリヴァプールの日ではなかった・・・ そう思い始めた矢先、ここへきてやっと、そっぽを向き続けていた運が味方してくれた。 このリヴァプールは何か持ってる、そう信じるのには十分過ぎるほど劇的な勝利が多い今期。 これが何を意味しているのか、少しぐらい深読みしても罰は当たらないはず。 シーズンを振り返ったときに、際立って大きな価値を持つ勝利であることは間違いないだろう。 暫定ではあるが本当に久しぶりの首位にも立った。 結果的にではあるにせよ、これ以上勢いを与えてくれる勝ち方もない。 ボロに負けたときには視界から消えかけたトロフィーが、今また目の前にある。 リヴァプールはまだ夢を見ていられる。 ホームで本当に苦しんだフラム相手に、CLを見据えてか少しメンバーをいじったラファ。 左サイドはレギュラーではない2人が先発で、ドッセーナに至っては初の左ウイング。 ユナイテッドを破って勢いのあるフラムはどこと無く動きがシャープで、要注意のマーフィーから、前回あのマスチェラーノが振り切られた、これまた要注意のザモラに縦パスが入る場面が何度か。 シュートまでは行かないものの、サイドもスピードがあって怖さを感じさせる攻撃を繰り出す。 が、ゲームが落ち着くとレッズが敵陣へ迫る場面が増え始め、アロンソのロングパスからトーレスが繋いでドッセーナ、更にはシュクルテルがゴール左から良いシュートを放つも、前者はキーパーに、後者はドッセーナが更に頭で逸らすもバーに阻まれる。 自陣ではシュクルテルが珍しいポカミスを犯すも、大事には至らず。 ボールが取れないと見るや全員自陣へ引くフラムに対し少し手詰まり気味だったものの、辛抱強くアロンソが散らし続けると、上手くロングレンジのパスが通り、ドッセーナからパスを受けたジェラードからトーレスへ。 いいボールが入り、フィニッシュが枠を捕らえるも、シュウォーツァーがなんとか体に当てて掻き出す。 ジェラードとカイトが右サイドを崩すも、トーレスのヘッドは枠の外。 コーナーのこぼれ球をアロンソがボレーで捕らえるも、またもバー!! 体が軽そうなトーレスは、エリアに何度も接近して仕掛ける場面が見られ、好調を維持。 ジェラードとヘッドを交えながらの素晴らしいワンツーからスルーパスに抜け出しビッグチャンス! が、ゴールのファーへ転がすと、今度はポスト! その直後にはアロンソのピンポイントのサイドチェンジを受けたジェラードの右サイドからの矢のようなクロスに、ドッセーナがバウンドが浮き上がるところに上手く合わせてダイビングヘッドで突っ込むも、三度バー!!! これぞ波状攻撃とでもいうように怒涛の攻めを見せるも、4度フレームに嫌われて、またも頭を抱えることに。 少しばかり嫌な感じが・・・ 結局決めるべきところで決められなかったせいで最後まで苦しむことになるわけだが、引かれている相手に対しあれだけ苦しんでいた少し前までと比べると、フォーメーションが固まったせいもあるのだろう、それぞれの役割が明確になり、ボールのないときの走る量が大幅に増えたように感じる。 前半から走れ!と前に書いた記憶があるが、つまるところは、攻撃の核2人がようやく同時にコンスタントに試合に出られるようになったことで、崩し方がそれぞれの選手の頭の中で鮮明に描けるようになってきたのだろう。 そうなれば、自然と足も動くというもの。 そしてその中心にいるのは、ジェラードでありアロンソ。 ベナユン登場で少し霞んでしまったものの、この2人のプレーぶりはとりわけ素晴らしかった。 チーム全体としても、チャンスを絶え間なく作り続けたことで、ここ3試合で13ゴールというのが偶然ではないことを、堅守のフラム相手にしっかり見せてくれた。 結局、試合の方は相手のシュートをFKの1本のみに抑え完全にゲームを支配しながらも、無得点で折り返し。 後半も前半同様前線から素早いチェックをかけ、高い位置から狙っていくレッズ。 インスーアが積極的な突破でどんどん進入、完璧なチップ気味のクロスをトーレスに送るも、ヘッドは正面。 守りに集中しているフラム相手に、危ない場面は無いものの、決定的なチャンスも作れず、アロンソとジェラードが速いパス交換で打開を図るもシュートには至らず。 このところ良いパフォーマンスを継続していて、今回もよく頑張ったドッセーナに代わってバベル投入。 左サイドが活気付く。 トーレスは色々個人技を試すがダメ。 セットピースを献上するも、どれもレイナがしっかりキャッチ。 コーナーからのカウンターでジェラードが相手陣内へ独走、バベルへ渡り、枠をしっかり捉えるも直前でクリアされる。 ジェラードの左からのクロスにも僅かに届かず、少しずつ時間が気になり始める。 コンディションが万全ではないが、ジョーカーのベナユンも投入。 すると、相手のクリアミスを拾ったジェラードが撃ち込んだシュート気味のボールに、そのベナユンがヒールでいつかのカヌのように上手く合わせるも、ポストの僅かに外・・・ レイナのロングフィードも、レフェリーが空気を読まずに笛を吹いてチャンスが帳消しに。 残り時間僅かとなり、エリア内でボールを受けたベナユンが鋭いターンで2人かわし、ニアへシュートを放つもサイドネット・・・ 全てを投げ出してゴールへ襲い掛かるも、どうしても1点が入らない。 これで万事休すかと思ったロスタイムにしかし、ドラマが待っていた。 今期ここまで7度もロスタイムに決めているリヴァプール。 バベルのパスから相手とジェラードに運よく当たってこぼれたワンチャンスを、ベナユンが一閃! 3度目の正直は値千金の決勝ゴール!!! 代表戦に怪我が完治しないまま出向いたせいで、ラファのひんしゅくを買っていたベナユンだが、これだけの活躍を見せられればラファが出し渋ったのも納得できる。 11人皆がベナユンへ、そしてベンチへ駆け寄り喜びを爆発させるシーンは、今のレッズのチームとしてのまとまりを推し量るには十分だった。 ラファも、珍しく手を少しばかりにせよ握り締めたように見えた。 シーズンも佳境を迎えた。 最後に残る8試合、その初戦はこれ以上ないほど厳しい試合となった。 しかし、本当に強いチームとは、こういう試合をしっかりモノにして勝ち点3を掠め取ってくるチームのこと。 それを考えれば、最後の最後まで諦めずにゴールを狙い、劇的であれなんであれ失いかけた結果を何度も拾っている今期のレッズが、勝者のメンタリティーを有していることに疑問の余地はない。 確かに引き分けは多かった。 しかし、ベストな補強をできず、持っている駒をどう活かすか試行錯誤を繰り返していた序盤戦、決して万全なチーム状態ではないにも拘らず、求められた結果は出し、チームを首位に導いていたラファ。 たくさんのリスクも併存していたキーン放出という、この大博打に打って出た決断の裏には、昨年素晴らしく機能し、今用いている布陣こそが、チームに一番フィットするという確信があったからこそ。 そして不運なことにもその混乱の象徴のようになってしまっていたキーンを古巣に返してあげることで、停滞していたチーム全体のムードを一変させる狙いがあったのだろう。 果たしてその決断は今、吉と出ている。 遠回りをさせられたが、ようやく正しい軌道に戻ってきたというのが、ラファの本音だろう。 そしてラファ自身の迷いが消えた今、選手たちからもプレーへの迷いが消えた。 チーム全体が同じイメージを共有できるようになった今のレッズは強い。 ここまで来れば、あとは1試合1試合しっかり勝ち続けていくだけ。 運が味方してくれていないと思っていた試合でも、最後は微笑んでくれた。 今のレッズには2週間の中断くらいでは止まらない勢いがある。 最後の最後まで信じ続ければ、この試合のような歓喜をもたらしてくれるかもしれない。
posted by NO8 |16:58 |
08/09プレミアリーグ |
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第31週 v フラム (A) : まだ夢を見ていられる
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これで8度もロスタイムにゴール決めたことになるんですか!? ここまで多いと勝負強いとかそういうレベルじゃない気がしてきますね。 ホームで滅法強いフラムがほとんど全く何もできてなかったのを見ると、今のレッズは本当に強いんだなと感心させられます。 主力も何人か休めたし、ドッセーナも調子キープしてそうだし、チェルシー戦も期待できそうです!
posted by elvis | 2009-04-05 19:07
第31週 v フラム (A) : まだ夢を見ていられる
コメント投稿者ID :
ほっとしました。ロスタイムでのゴールに。
残り試合確実に勝ち点を積み上げてほしい。
posted by fai | 2009-04-05 22:59
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