2009年07月04日
少し時機を逸した感もありますが、実はこれは先日のboston.comのある記事の題です。
現オーナー、ボブ・クラフトがチームを買う際にまずスタジアムとその周辺の土地を買ったことは色んな本にも取り上げられていることですが、実はクラフトはまず、スタジアム周辺の土地の購入権を買って様子を見ていたそうです。その後チーム創設者であるサリバン家はチームを売ってしまいましたが、この際スタジアムはサリバン家所有のままでした。サリバン家はスタジアムを所有することでパッツへの影響力を保持しようとしたわけです。ところが、サリバン家に誤算が生じました。創始者ビリー・サリバンの息子のチャック・サリバンがマイケル・ジャクソンとジャクソン一家のコンサートツアー「ヴィクトリーツアー」を企画したのですが、大失敗におわりスタジアムを手放さざるを得なくなったのです。
そしてクラフトはスタジアムを買い取り、その6年後にチームも買い取ったのでした。クラフトがパッツを買うことでチームはセントルイス移転を回避でき、さらにフィールド上でもお笑いチームからリーグを代表する強豪に変身したのでした。
マイケル・フェルジャー著「Tales from the Patriots Sideline」によれば、ヴィクトリーツアーの企画はずさん極まりなく、巨大ステージのスペースにも客席を置けるとして計算していたり(数千もの客席が予定より減らされたそうです)、現ジレットスタジアムに至っては市当局の反対で開催すらできなかったそうです(ホームスタジアムで開催できないなんて・・・)。またツアーの費用はすべてサリバン側が持つことになっていましたが、マイケル、ジャーメインをはじめとするジャクソン一家がいかに何でも会場まで宅配させたかは伝説的だそうで、莫大な費用がかかったそうです。(残念ながら具体例は書いてありませんでした)
こうしてヴィクトリーツアーがとどめを刺す形でサリバン家のパッツへの影響力が排除され、最終的にクラフト家がパッツを買い取り栄光の歴史が始まった、つまりマイケルのおかげでパッツの歴史が転換したというのが記事の主旨でした。
それで「いかにしてマイケル・ジャクソンはペイトリオッツを救ったか」という題になったわけです。まあこじつけですが、アメリカ人はこういうこじつけ大好きですし、何よりマイケル・ジャクソンがいかに大きな存在だったかを物語る記事だと思います(それにもちろん現オーナーへのお世辞も入ってます)。
マイケル・ジャクソンについては、素行については毀誉褒貶がありますが、彼が残した音楽上の業績については疑問を挟む人はいません。ポップの帝王のご冥福をお祈りします。
posted by letsgopats |04:16 |
ペイトリオッツ |
コメント(2) |
トラックバック(0)
2009年07月03日
bosoton.comよるとドラフト指名選手を対象とした新人研修シンポジウムが6月28日から7月1日までフロリダで行われていたようです。その最後に、シンポジウムでの講義内容やNFLのトリビアに関する簡単なテストのようなものがあり、そのチーム成績でパッツの新人たちが1位を獲得したようです。
ちなみにこの記事によると、今年のワンダーリックテストでのパッツの最高点はDTダリル・リチャードの37点でしたので(点数の比較についてはこのエントリーを参照してください)、パッツの選手たちのペーパーテストでの得点能力が特に高いわけではないと思うのですが、みんな真面目に講義をしっかり聞いていたということでしょう。NFL JAPAMのこの記事では居眠りする選手もいたようですので、パッツの新人たちはやはり優等生ぞろいということで今後の成長が期待できそうです。
posted by letsgopats |01:03 |
2009オフシーズン |
コメント(0) |
トラックバック(0)
2009年07月02日
昨日、ボストン・レッドソックスはボルティモア・オリオールズに10-1のリードから7回、8回にそれぞれ5点ずつ取られて結局10-11で負けるという、とてつもない大逆転劇を喫しました。ここはアメフトのブログですが、とても悔しかったので、番外編として思うところをエントリーにします。
私が思うにこのゲームの一番のポイントは9-1でリードしていた5回表のあと、雨のため中断があり、先発のJ・スモルツ投手の交代を余儀なくされた点でしょう。ブルペンへの負荷だけを考えるとスモルツ続投のほうがよかったのでしょうが、病み上がりで42歳のスモルツの故障リスクを考えるとMLBの監督ならばほとんどが交代の選択をしたでしょう。ボストンには、まあ松坂は現在アレとしても、マイナーにはノーヒッターのクレイ・バックホルツも控えていますし余裕あると思うのですが、162試合という長丁場を考えると目先の1勝よりも先発投手の健康が当然優先されるということでしょう。このあたり16試合しかないNFLとは大違いで(NFL的ならここは続投でしょう)、面白いところです。
特にレッドソックスのテリー・フランコーナとパッツのビル・ベリチックの采配の違いは私にはとっても面白いです。どちらもチーム史に名を残す名将だと思いますが、ありとあらゆる策を弄するベリチックに対して、フランコーナは、私には、基本的に無策で選手にありのままの力を出させることを第一に考えているように見えます。ドカベンを愛読し、野村阪神、野村楽天に期待し、野村采配対森采配で盛り上がった日本シリーズの記憶の強い私にとっては、これは少し物足りない気もします(特に残塁の山で惜敗したときなど。またこれが多いんだ・・・)。でも考えてみればレッドソックスは有数の金持ち球団で、選手の素材で言えばヤンキースと一、二を競っているので素材勝負に持ち込むのは十分合理的だと思います。つまり普通に打って投げての勝負なら、戦闘能力の高い我々が勝つ確率が高い、そして162試合は差を出すには十分多いと。(もっともフランコーナは今のところ短期決戦での成績もいいのですが・・・)フランコーナが本当にこう思ってるかどうかはわかりませんが、傍から見てそう思えるくらい方針が一貫しているのが彼の強みなのでしょう。
というわけで、NFLを見る感覚で見てると昨日の負けは、「これでシーズンが終わってしまうかも」というくらいショックだったのですが、MLBでは単なる1/162で、かつ定石通りにやってたまたま結果が出なかっただけと思って自分で書いていて納得しました。
posted by letsgopats |05:20 |
その他 |
コメント(0) |
トラックバック(0)
2009年06月25日
先日、オフィシャルサイトでOLセバスチャン・ボルマーの紹介記事がアップされていました。
今日の題はこの記事中の一節を使いました。つまりカレッジ時代、バイトでコーチの子供のベビーシッターをしていたというものです。確かにベビーシッターとしては世界一大きかったかもしれません・・・。
さてボルマーのあだ名はシーバスですが、たしかBoston Heraldによると、シーバスのように獰猛にアタックするからついたのではなく、単にSebastianの最初の部分から取って名づけただけだそうです。ベビーシッターできるくらいだから性格はむしろ穏やかなのではないでしょうか?
多くの人がリーチと思った2巡指名ですが、それにはいくつか理由があります。
それは
1)他の多くのNFL選手と違って、14歳までアメフトをしてなかった
2)大学に入るまで英語がほとんどしゃべれなかった
3)2年生のとき、椎間板ヘルニアの手術をしている
4)コンバインに招待されなかった
です。
これらのうち、1)に関しては、私は不安視していません。14歳スタートだと彼は今年25歳ですのでもう10年以上アメフトをやっている計算になります。例えばサッカーではボールを止める、蹴るなどの基本技術を14歳までにマスターしていないと世界で一流にはなれないといわれますが、ボールを足で扱うサッカーと違って、OLの選手は基本的にボールを扱わないので早く始めたからといってアドバンテージが大きいとは思えません。
2)に関しては渡米後約5年でどれだけ上達したかですが、彼は非常にまじめに勉強したようですし、ドイツ語→英語は日本語→英語よりは簡単でしょうから、プレーブックをめぐるコミュニケーションには問題ないのではないでしょうか?
3)に関しては、椎間板ヘルニアの再発率は日本整形外科学会によると4~14%とのことですので、決して無視できるとはいえませんが、そう心配しなくてもいいのではないかと思います。
4)に関しては、コンバインに招待されなかったということは、誰が見ても素晴らしい選手というわけではないということですので不安ではあります。しかしここは、これまで意外な掘り出し物を拾ってきたパッツ首脳陣の相馬眼に期待したいところです。
ボルマーはなんといっても身長2メートル3センチ、体重142kgの体格ですので、技術さえついてくればかなり強力な壁になれるはずです。将来はRTのスターターとなることが期待されているボルマー、一日も早く2巡指名にふさわしい選手に成長して欲しいものです。
posted by letsgopats |08:08 |
2009ドラフト |
コメント(0) |
トラックバック(0)
2009年06月23日
先日、カウボーイズからカットされたDE/OLBグレッグ・エリスがオークランドと契約しましたが、Dallas Newsによると3年10ミリオン(うち5ミリオン保証)の契約だったそうです。ちなみに同紙によるとパッツからのオファーは1年1.5ミリオンだったそうです。
1年1.5ミリオンだったら是非来て欲しいところでしたが、さすがに今回は「スーパーボウルに出れるかも」というアピールポイントも通用しませんでした。
前からパッツはベテランFA選手を安く買い叩いているとは思っていましたが、具体的にこんなにもオファーの差があるのを知ってしまうと、「スーパーに出れるかも」という魅力がなくなったらパッツは大崩壊してしまうかもと不安になりました。
そうならないためにも強いチームであり続けて欲しいものです。
posted by letsgopats |23:22 |
その他 |
コメント(2) |
トラックバック(0)
2009年06月20日
オフシーズンで話題が乏しい上に、仕事が忙しくなり、更新をサボっていました。
この間それなりに色んなことがあったんですが、個人的に一番気になったことだけ書きます。
Kansas City StarによるとチーフスへトレードされたLBマイク・ブレイベルが自主参加のOTAを全部欠席した後、参加義務のOTAには参加した模様です。ブレイベルは、自主参加のOTAを欠席したことについてCBAに書かれている選手の権利だからと言っているようです。
ブレイベルは選手会の仕事もしてるので、本当に選手の権利を主張するために休んだ可能性もありますが、記事でも示唆されているように、やっぱりチーフスへの移籍に納得し切れない点があるのでしょう。
それにしてもブレイベルがこんなことをするとは予想外でした。パッツでの行動からすると、移籍一年目の今年は、早くチームに溶け込み引っ張っていくためにOTAには全部参加するものだと思っていました。ピオリも彼のこの行動にはがっかりしたのではないでしょうか?こういうのをみるとやっぱりベリチックの権威ってやっぱりすごいのかなと思います。今までパッツは優等生を選んで取ってきてるものと思ってましたが、どうやら逆らわない選手を取ってきてるのではなく、重しをのせられて逆らえない選手を取ってきていたみたいです。
ベリチック恐るべし・・・。
posted by letsgopats |07:00 |
その他 |
コメント(0) |
トラックバック(0)
2009年06月11日
各種報道によると、契約再構築を求めてここまでのOTAを休んでいたNTビンス・ウィルフォークが、参加が義務となっている水曜日のOTAに出席したそうです。
契約には依然変化がないようですが、感情的なわだかまりはないみたいで、とりあえず、パッツファンとしては一安心というところです。
しかしその一方で、boston.comによると、DE タイ・ウォーレン、DL ジャービス・グリーン、LB ジェロッド・メイヨ、RB サミー・モリス、S ブランドン・メリウェザーらが欠席したそうです。Boston Heraldによるとウォーレンはリハビリ中みたいですが、メイヨとモリスは月曜日のチャリティゴルフには出席していたので、ケガのためとは考えにくいです。これらの選手はみんなこれまでのOTAも休んでおり、ベテランのグリーン、モリスに関しては、自分でトレーニングするのを認められたのかもしれませんが、メイヨとメリウェザーに関してはよくわかりません。
特にメイヨはこれまでフィルムワークも含めて非常に練習熱心といわれていただけに、欠席の理由が早く明らかになってほしいと思います。
posted by letsgopats |04:59 |
2009オフシーズン |
コメント(0) |
トラックバック(0)
2009年06月10日
Boston.comなどによるとNTビンス・ウィルフォークがパッツのチャリティゴルフに姿を現しました。その際WEEIとのインタビューに答えたそうです。
私が思うインタビューのポイントは
1) これまでのOTAは強制ではなかったので、契約状況を考え欠席した。コーチやチームに対して思うところがあるわけではない。
2) レッドスキンズのアルバート・ハインズワースのような超大型契約を望んでいるわけではない。
3) 新契約が結ばれるのを希望しているが、今の契約でも、このチームとチームメートが好きなので、シーズンが始まれば喜んでパッツでプレーするだろう。
の3点です。
このインタビューを見る限り、仮に契約再構築がなされなくても、少なくともトレーニングキャンプのどこかの時点ででは練習に出てきそうです。ただそうなると来年FAになってパッツから出て行ってしまうでしょうから、今後のことも考え、できるだけ早期に契約の再構築をしてほしいものです。
なおNFL JAPANの記事では6月9日からの練習は自主参加であるかのような書き方で、以下サイトより引用すると、{ウィルフォークは、地元ラジオ局『WEEI』の番組中に「今回のチーム練習は自主参加であり、参加義務のあるものではない」と練習を欠席すると明言。一方で「チームやコーチ陣に対して何も個人的に悪い感情はない。ただ、今回は練習に参加する必要がないと思っただけだ」と、契約交渉のもつれを欠席の理由には挙げなかった。}とありますが、私の理解ではこれは間違いで、今まで休んでいたOTAが自主参加で、9日からの練習は義務です。またコーチやチームに対して悪感情はないが、ビジネスとしての側面から休んだ、つまり契約交渉がうまく行ってないので休んだということだと思います。
posted by letsgopats |02:23 |
2009オフシーズン |
コメント(0) |
トラックバック(0)
2009年06月08日
今年パッツが最後にドラフトしたのは7巡のDTダリル・リチャードです。
彼に関しては、5月の講演会で人事担当トップのニック・カセリオが「今年のパッツの指名選手の中で一番ワンダーリックテストの成績が良かった」と明かしたそうですが、オフィシャルサイトの紹介記事では、なんとすでにジョージア工科大のMBA(経営学博士号)をとっていることが明らかにされました。記事によると高校時代は生徒会会長で卒業生総代に選ばれています。大学時代は学校の学生運動選手諮問委員会の委員長として活躍し、さらに総長交代に伴うの総長候補者調査委員会20人のうちの一人に選ばれています。
さらに性格も前向きで、一年生の春に膝を痛めて2年生のシーズンを棒に振ったときも、逆に、特別に講義をたくさん取れるように許可してもらって勉強したとのことでした。
以上のことからリチャードは性格も頭も良くて、かつリーダーシップも取れるタイプの人間ではないかと推測されます。残念ながら、今のところフットボール面での評判はあまり伝わってきませんが、リチャードには何とか開幕ロスターに残ってもらって、選手として成功し、将来現場とフロントを繋ぐのパッツのスタッフの一員になってくれないかなと思います。
posted by letsgopats |23:43 |
コメント(0) |
トラックバック(0)
2009年06月06日
報道によると、パッツは2000年から2006年までパッツにいたRBパトリック・パスと契約した模様です。パスは一時スターティングFBとして在籍していた時期もありましたが、2007年以降は2007年にジャイアンツで1試合出場しただけで、2008年はフットボールから離れていたそうです。
現在31歳ですし、これまでの経緯から考えて53人ロスターに残るとは思えませんが、システムはよく知っているはずなので、彼の経験を練習で活かせればよしという思惑でしょうか?
それにしても、個人的には彼の契約に興味があります。おそらく彼が得られるのはサイニングボーナスだけになると思われるのですが、どのくらいもらえるのでしょうか?まだフットボール選手としてのキャリアを模索しているということは、定職にはついてなさそうだし・・・。パスくらいの実績(キャリアラン526ヤード、キャリアパスキャッチ570ヤード、キャリアTD4)では、過去に当面の生活分はすでに稼いでいたとしても、一生遊んで暮らして行けるほどは稼いでいないでしょうし・・・。彼はスーパーボウルリングを3つ持っているはずですが、それでも将来の生活設計はバラ色とはいかなさそうです。
この記事を読むと年金額も大したことはなさそうですし、一部のスター選手を除いたら、NFLの選手の引退後は本当に厳しい環境におかれているのかなと改めて思いました。
posted by letsgopats |01:09 |
2009オフシーズン |
コメント(0) |
トラックバック(0)