2009年06月02日

CL決勝を見て…

ファーギーよ、勝利至上主義者ではなかったのか?

タラレバだがもし開始直後の猛攻でマンUが1点取っていたなら試合の結果は大きく異なっていただろう。何故なら彼等は、1−0の試合を得意とするチームだからだ。

力で奪った1点を力で押し切ることに長けた集団であることは、近年の各コンペティション成績が証明している。特にCLでは、攻める時間と守る時間の使い分けが上手く、試合を終始コントロール出来る強みがある。

だが決勝で対戦したバルセロナ相手だと、勝手が違ってくる。自分達がリードしているという大前提で話を進めなければならない。
何故ならマンUにとっては「試合のテンポを自分達が決められること」が重要だからだ。ファーガソン監督は、自分達で試合をコントロールするには、戦術的多様性だけでは不十分で、得点という絶対的優位にチームを置かなければならないと判断したのだろう。それがあの開始直後の猛攻だったと考える。

結果論から言えば、得点を奪えなかったマンUは、セミファイナルのチェルシーのようなスペースを消すディフェンスに徹する戦い方がベストだったが、強みであるはずの多様性がチームに混乱を招く形となってしまった。

前に出るのか、後ろに引くのか、ゲームプランの変更に戸惑っている一瞬の隙を突かれエトーに得点を奪われ、完全にパニック状態に。中途半端な位置取りを繰り返す中盤とDFラインの間をメッシとシャビ、イニエスタにいいように使われ、試合の主導権を完全に渡してしまった。

現状を見据え、主導権を得る策はいくつもあるはずなのにファーギーが選択したのは、ボールポゼッションで圧倒する完全勝利だった。

何故?

時間はあった。90分で試合を決めなくても最終的に勝利すれば良いという選択肢も逢ったはずなのに…。

ファーギーよ、勝利至上主義者ではなかったのか?

「footballista」で後藤健生氏が綴っていた「ファーガソンは偉大なファンタジスタだった」(※1)というのがもっとも的確な答えだろう。
リアリストの理想主義…。
偉大なチームであることを証明して勇退をかんがえたのだろうか。





※1:週刊フットボリスタ(第4巻第21号通巻123号)より引用。

posted by leraditoni |15:23 | ヨーロッパサッカー思案 | コメント(2) | トラックバック(0)
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2008年11月10日

ブルガリア人はマンUに何をもたらすのか

 今季、マンチェスターU(以下 マンU)にやってきたブルガリア人はリーグ戦、チャンピオンズリーグの2冠を達成したチームに何をもたらすことができるのか。

 マンUの攻撃陣は強力だ。ドリブル突破や、FKでゴールを量産するC.ロナウド。チャンスメイク、ポストプレーもこなす万能アタッカーのW.ルーニー。抜群の運動量とキープ力でチームに勢いをもたらすテベス。決定力、スピード、テクニックの3拍子揃ったマンUのアタッキングスタッフにあえて足りないものを言うならば「軸になり高さのあるセンターフォワード」だ。

 基本的にビルドアップにハイボールを多用しないマンUはルーニー、ロナウドらのキープ力とポジションチェンジで得点を量産してきた。昨季より、マークの厳しくなる今季はより彼等の能力をフルに活かす為にも前線で基点となり、パスワークに優れたプレーヤーを確保する必要があった。
 そしてファーガソン監督が招きいれたのは強靭なフィジカルをもつドログバでもP.E内では無敵のかつてのエース、ファンニステルローイでもなくベルバトフだった。

 189cmと長身ながら狡猾にゴールを奪うプレースタイルからついた愛称は「天使の顔を持つ悪魔」。

 FWとしては視野が広く、テクニックも平均以上で、特にトラップや懐の深いボールコントロールは3ヶ月のレンタル移籍だったがH.ラーションのように攻撃にアクセントをつけることができる。自分で得点するだけでなく、チャンスメイク、クリエイト・スペースの能力にも秀でており、(06-07シーズン、11アシスト。07-08シーズン、11アシスト。)FWとしての得点力、アシスト力ともに優れバランスが良く、プレーの幅も広い選手である。事実、コンビを組みだしてからルーニーはハイペースでゴールを挙げている。
 だが、飄々としたプレースタイルから「運動量が少ない」「チームのために汗をかく意識が欠如している」など批判の多い選手でもある。忘れてはならないのはファーガソン監督が“天才を走らせる天才”であるということだ。ルーニーもロナウドもテベスも入団当初は“優等生”ではなかった。

「走れる選手を天才にすることはできないが、天才を走らせることはできる」

 ベルバトフに献身性が備わった時、また一人移籍候補が誕生する。行き先は天文学的な移籍金と共に多分スペインの首都だろう。

posted by leraditoni |19:55 | ヨーロッパサッカー思案 | コメント(15) | トラックバック(0)
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2008年07月02日

ロシアの敗因と原因を考える

90分で枠内シュート「1」これでは点は入らない。初戦で大敗したスペインに対しロシアは、自分達の持ち味を出せずに準決勝で姿を消した。

 準決勝のスペイン戦では本来の積極的なプレスは陰を潜め「受け」にまわってしまった。
その要因としてゲストで来ていた日本代表の岡田監督は「準決勝まで来たという達成感」と「ここまで来たのに負けてしまう怖さ」からディフェンスラインが下がり、受けにまわってしまったのではないかと言っていた。ロシアがスペインに勝つには前半からプレスをかけ続けリスクを負う戦い方がベストだったが序盤で後手を踏んだことで点差以上の敗北感を味わう結果となった。失うものは何もないはずのロシアだったがグループリーグ初戦でディフェンスラインの裏を取られ、大敗した嫌なイメージがロシアの選手にあり「勝ちたい」ことよりも「負けたくない」という気持ちが強かったからと考えられる。

 サッカー選手がディフェンスをする時に一番嫌なのは「自分の背後をつかれる」ことだ。自分の背後をカバーする為にアプローチの出足が遅くなりプレスをかけれずボールを回されるというパターンは往々にしてあることだ。そしてディフェンスラインが下がるという事はトップとの間が空くという事なのでロシアの特徴でもある「ボールホルダーを追い越す動き」が出来ず攻撃の形を作れなかった。
 だがマイナス面だけではないのがサッカーの面白いところだ。ロシアが引いた事でスペインはFWのフェルナンド・トーレスとビジャに勝負させるボールをなかなか入れることが出来ず、ショートパスを繋ぎながら隙を突く攻撃がなかなか形にならなかった。

 試合を変えたポイントは「ビジャの負傷退場」と「後半早々からのロシアのプレッシング」だ。前半34分にビジャにかわりセスクが入ったことでより縦にはやく仕掛ける意識がスペインに見られ始めた。ロシアにディフェンスを整える時間を与えないことで徐々に本来のパスワークが戻ってきたこと。そして後半開始からのロシアの積極的なプレッシングが裏目にでる形となった。シャビ、イニエスタ、セスク、シルバの「クアトロ・フゴーネス(4人の創造者)」によるパスワークでプレスをかわされ攻撃のスペースを与えてしまったことが結果的に敗因となった。

 もともと期待のされてないロシアが準々決勝で今大会最強と言われたオランダを延長戦の末に倒した試合はまさに「ミラクル」だった。
 スポーツニュースなどでは終始積極的に攻撃姿勢を貫いたロシアの完勝のような報道が多かった(時間や放送権の都合もあるだろうが)が実際は負けてもおかしくなかった。
 
 オランダのセットプレーでロシアの選手はラインを気にするあまり飛び出す選手に対してマークを再三外していた。前半からファンデルファールトのボールにファンニステルローイが飛び込み、ゴールを脅かしていた。予選のようなサッカーが出来ない中でどうすれば勝てるかという所をオランダの選手がわかっていれば試合は自力で勝るオランダが有利だったと思う。
 ロシアの勝利は、前線からの積極的なプレスとバイタルエリアでパブリチェンコとアルシャビンがボールを呼び込む事でチームに連動性のあるプレーが出来たのが鍵だった。それにより左のジルコフや中央のトルビンスキーらが積極的な攻撃参加で空いたスペースを有効に使えたのだ。

 勝ち続けることで得られる名誉や達成感は一種の麻薬だ。表しようのない快楽と同時に負けることへの恐怖を生む。
 それでもオランダを倒し準決勝まで残ったロシアへの賛辞は送られるべきだ。アルシャビン、パブリチェンコ、ジルコフなどタレントはいる。ただ彼らは勝つことに慣れていなかっただけなのだ。
 
 2年後のW杯でEURO2008からどれだけ成長した姿を見せてくれるのか。厳しいヨーロッパ予選で幻の決勝戦「ロシアvsドイツ」が最終節にあるのも今から楽しみである。

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posted by leraditoni |23:58 | ヨーロッパサッカー思案 | コメント(3) | トラックバック(0)
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2008年06月24日

「イタリアサッカーの美学」を貫き通した敗戦 EORO2008 イタリアvsスペイン

スコアレスドローの延長戦を経てのPK戦で両国が見せたサッカーは対照的だった。

シャビを中心にしたショートパスとシルバやビジャトーレスのドリブルを中心に攻めるスペインに対し、イタリアはMFとDFのラインを整え攻撃のスペースを無くすことで応戦した。ボールホルダーへのアプローチとカバーを誰一人さぼることなく繰り返してスペインの攻撃を防いでいた。

以前に『明確なプレービジョンがあるから選手は正確な“選択”ができ“勝者のメンタリティー”がうまれる』と書いたことがあるがイタリアにはプラスαがあった。

それは「美学」だ。

イタリアには守りきることに対する「美学」がある。1対1の場面では粘り強く守り、シュートには身を挺して防ぐ。どんな攻撃も跳ね返す守備に対する『ディシプリン』は選手全員に浸透していてその動きは芸術的ですらある。急造のDFラインながら相手の攻撃に対してラインをこまめに上下する事でボールと相手を常に視野の中でプレーさせていた。

そして機を見た鋭いカウンターは相手の攻撃の意思を刈り取る鉈のような切れ味だ。
事実スペインの両サイドバック、カプデビラとセルヒオ・ラモスの深い位置までの攻撃参加がほとんどなかったのは、ザンブロッタとグロッソに自分の裏のスペースを使われるのを怖れたからだ。

しかし、イタリアにも誤算はあった。ピルロの不在と延長後半終了間際のブーイングでディナターレがナーバスになっていたことである。

数少ないセットプレーやカウンターのチャンスを活かすためにもピルロの正確なキックは必要不可欠だった。GKとDFラインの裏へ正確なパスが出せるピルロがいればトニのポストプレーから決定機を生み出せたに違いない。

そしてPKを外してしまったディナターレ。ボールを奪われた後、ピッチにうずくまり試合を止めてくれというアピールがスペインの好機を潰す形となりスペインサポーターのブーイングを浴び続けることとなった。今にも泣きそうなディナターレに不運だったのはPK戦をするゴールがスペインファンの待つゴールだったことだ。

それでもPKを蹴ったディナターレには勇気に拍手を送りたい。舞台は大きく違えど私も緊迫した場面でのPK戦で蹴った事がある。目の前が真っ白になり無意識になるとはこういうことかと思ったのを覚えている。
困難な場面に立ち向かう勇気を持つものを批判できる人間はこの世にはいない。

セスクのPKが決まった瞬間、カメラはスペインの選手がカシージャスに飛びつき喜びを爆発させている場面からうなだれるイタリアの選手達を映していた。
PKを失敗し泣いているディナターレをカッサーノやブッフォン、パヌッチが抱きかかえながら声をかけていた。
「お前が恥ずべき事はなにもない」といったのだろうか。

自分達の戦いをやりきったというプライドと敗戦のショックの中で抱擁を交わすイタリアの選手達に「敗れてもなお美しい」イタリアサッカーの真髄をみた気がした。

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posted by leraditoni |00:15 | ヨーロッパサッカー思案 | コメント(9) | トラックバック(0)
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2008年06月20日

勝者のメンタリティー EURO2008 イタリアvsフランス マッチレビュー

追い込まれた状況で本来のパフォーマンスを出すにはどうすればいいのか?
それは選手一人一人の役割を明確にし、「勝利」という目標に向かってチームとして戦う事だ。


EORO2008 グループC イタリアvsフランス 負けられない一戦を制したのはどこよりも“自分達を知っている”イタリアだった。


レツィグルントスタジアムに入ってきたイタリアの選手は自分達の勝利を信じて疑わない顔をしていた。特に今大会初スタメンのカッサーノは国歌を大声で歌うなどメンタルの充実がうかがえた。

対してフランスの選手はオランダ戦のショックを消化しきれていないように見えた。
1-4の敗戦。まったく歯が立たないわけではないが勝てない試合をした選手の精神状況は何を信じていいのかわからない不安定な状態だ。
「勝つしかない。でもどうやって?」
フランスの選手はチームとして勝つ術を見出せていないように感じた。

勝者のメンタリティーとは漠然と持てるものではない。

ピッチ上のパフォーマンスとメンタル面は密接に関係している。
そしてフランスは一瞬にして多くのものを失った。

リベリーの負傷退場、アビダルのレッドカード。しかしあれは不運だけではなかったように思う。

ザンブロッタをスピードに乗らせまいと遅れて身体をぶつけたリベリーは、あそこで絶対にザンブロッタを潰さなければいけない場面ではなかったのではないか。
ザンブロッタの前方に広大なスペースがあったにしてもリベリーのスピードならばエブラと連携する為にもコースを限定しながら対応することも出来たはずだ。


ピルロの芸術的なスルーパスに反応したトニを倒し退場になったアビダルにしても決定的なシュートを外しまくってしたトニを後ろから無理矢理倒す必要があったのだろうか。強いシュートを打たせない為に身体を寄せつつGKのクペの出る時間を取れなかったのか。

全て結果論だが状況を変える術はあった。何故リベリーとアビダルはあのプレーを選択してしまったのか。


サッカーは限られた時間の中で最良の選択をし続けなければいけないスポーツだ。

最良の選択をし続ける為には、チーム、個人ともに明確なプレービジョンが必要である。どうすれば点が取れるのかどうすれば点を取られないのか、自分達の長所と短所を理解することから始まる。

これはチームの経験値と関係していて準決勝に進むドイツには変わることのない質実剛健さがある。イタリアにあってフランスに足りなかったもの。それは、勝ち続ける事で得た経験値からなる普遍の精神「勝者のメンタリティー」だったのではないか。

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posted by leraditoni |20:57 | ヨーロッパサッカー思案 | コメント(9) | トラックバック(0)
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2008年06月10日

“したたかに”そして“劇的に”期待して・・・EURO2008 イタリアvsオランダ マッチレビュー

EURO2008 グループC イタリアvsオランダ

                   0 - 3
得点者

26、ファンニステルローイ
31、スナイデル
79、ファンブロンクホルスト

「まさか」 私は、画面の中で起きている出来事に言葉をなくした。

イタリアの0-3の敗戦。EURO2000の準決勝のようなイタリアが耐えに耐えて引き分けるというような消耗戦を期待していたのだが・・・(ある意味消耗戦だったが)

前半からオランダはスナイデル、ファンデルファールトのキープからファンニステルローイへのくさびボールやスルーパスで攻撃の形を作っていた。

どちらのペースになるのか。試合の主導権を握ったのはオランダだった。FKからこぼれたボールをスナイデルの弾丸シュート。ゴール前に詰めていたファンニステルローイが押し込んでゴール。
ファンニステルローイがオフサイドポジションにいたのではないかというイタリアのもう抗議も実らずゴールは認められた。

あの場合、審判は副審に確認しにいくのがベターだが、オランダのFKをGKのブッフォンとオランダ選手、パヌッチが競り合った際にパヌッチがゴールラインを超えて倒れていたのだ。
審判団はラインを超えて倒れているパヌッチを含めてオフサイドではないと判断したと思われる。

ともあれイタリアの選手は、執拗に主審や副審に食い下がりもせず、トニのイエローカードだけですぐに試合は始まった。

すぐに試合を再開させずしっかりと状況を把握して気持ちを切り替える必要があるにもかかわらずだ。カンナバーロが居ればチームを鼓舞しながらリセットできた場面だった。主将の不在はこういうメンタル部分に特に影響がある。

時折、鋭い攻撃を見せるものの前半のイタリアは攻めるにも守るにも淡白なプレーが多かった。
画面からイタリア選手が目の前の状況を消化できずに戦っているように感じた。

オランダの追加点はそんなイタリアのお株を奪う見事なカウンターから生まれた。
カイトの積極的な前線へのランニングからファンブロンクフォルストの正確なロングフィードそしてスナイデルの針の穴を通すようなシュート。

あっという間にオランダがリードして終わった前半だった。

後半、状況を整理したイタリアの逆襲が始まった。前線から積極的なディフェンスで中盤のルーズボールをガットゥーゾとアンブロジーニが拾いトニの驚異的なキープ力を生かしたポストプレーでオランダゴールに徐々に近づいていた。交代出場のグロッソは左サイドから攻撃に厚みを加え、デルピエーロは得意のゾーンでDFを引きつけるプレーを、カッサーノはそのあふれるセンスから決定的なシーンを演出。

ここまで書けばイタリアの猛攻は伝わるだろう。しかしオランダにはファンデルサールという大きな壁が存在した。

GKと1対1となったトニのループはクロスバーを大きく越え、グロッソの至近距離からのシュートとピルロの左隅に綺麗な放物線を描き飛んでいったFKもファンデルサールの驚異的なファインセーブで阻まれた。

そしてオランダのカウンター一閃。3点目はイタリアの敗戦さらにはグループリーグ敗退を意味しかねないゴールとなった。

多くのチームがイタリアと戦い、シュート数もボール支配率も高いのに結果は敗戦。「やっぱりイタリアはしたたかだ」と気持ちを切り替えることが出来るかもしれない。

しかし、イタリアがイタリアらしさを出せずに負けてしまった場合、彼らは残り2戦のグループリーグを勝ち抜くことが出来るのか??

勝ち点や得失点が関係するグループリーグが苦手なイタリア。

希望はある。

ピルロは正確なパスで攻撃をオーガナイズしているし、ディナターレも鋭い動きからシュートをはなっている。トニのキープ力はボールを確実に“おさめる”ことができるし、カッサーノはピッチ上で“違い”をうみだせる存在であることを示してくれた。

のこり2戦。

イタリアらしく“したたかに”そして“劇的に” このままでは終われない。





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posted by leraditoni |05:41 | ヨーロッパサッカー思案 | コメント(12) | トラックバック(1)
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2008年06月05日

2年後の世界の流れを決めるサッカーを━EURO2008━

グループA

スイス
チェコ
ポルトガル
トルコ

グループB

オーストリア
クロアチア
ドイツ
ポーランド

グループC

オランダ
イタリア
ルーマニア
フランス

グループD

ギリシャ
スウェーデン
スペイン
ロシア

チャンピオンズリーグ決勝が終わりヨーロッパサッカーシーズンが終わったと思
いきや、今年はまだ終わらない。
W杯よりもレベルが高いといわれる欧州サッカー選手権「EURO2008」が始ま
る。


私の予想はイタリアの優勝だ。

代表レベルではかなりの完成度を誇る攻守のチーム戦術と「初心に立ち返れる」
ナショナリティを持つイタリアの強さは、06W杯からより強個になったと感じて
いる。

とりわけ予選終盤とテストマッチで見せたボールポゼッションしながらの攻撃は
伝統的なカウンターと使い分ける事で力を存分に発揮出来るのではないか。


不安要素があるとすればDF面でカンナバーロのケガでの離脱をどうするか。攻
撃面では招集されなかったインザーギの代わりとなる行き詰まった戦況を変える
切り札は?

DF面はマテラッツィとバルザーリで務まるだろう、本職ではないが
パヌッチも対応出来る。しかし「死のグループ」で攻撃力のあるオランダなどの
攻撃を封じる事が出来るかは未知の世界だ。

攻撃面では土壇場のサプライズ招集された「セリエA得点王」デル・ピエーロ、
「才能の塊」カッサーノがいる。
私はデル・ピエーロの国際大会での活躍を観た記憶がない。
エースとして臨んだ大会でプレッシャーからか力を発揮しきれずに終わるシーン
を何度も観てきた。
しかし、06W杯のような献身的なプレーを期待するのであれば計算は出来る。
一方カッサーノは「ノッている」時は手がつけられない。今シーズン、審判を侮
辱し出場停止というお決まりの事件はあったもののピッチ上でのプレーは極上の
エンターテイナーだった。
限られた時間でも「違い」をうみだせる切り札になりうる存在だ。

問題はどのポジションで両者を使うかという事だ。
ドナドーニの基本は「4-1-4-1」でトップ下はないし2トップはではない。

共にサイドは可能だが点を取りに行く場面で中盤の人数を減らし、2トップの一角
もしくは「トップ脇」のポジションに入る事も考えられる。

短期決戦のEUROではラッキーボーイの存在も重要になってくる。
その点、イタリアは事欠かない。

06W杯のグロッソ、EURO2000のトッティ、フィオーレなど好成績の大会事に
出てくる。

前回大会の雪辱も含め、カッサーノの爆発を期待したい。

勝ちたい気持ちを試合だけにぶつけられたら、2010年のW杯も・・・



はやとちりしてしまうのは私だけだろうか。

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posted by leraditoni |23:42 | ヨーロッパサッカー思案 | コメント(0) | トラックバック(0)
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2008年05月22日

夢の続きを・・・

「これはどういうことなんだ??」

テレビ画面に映し出されたリカルド・カルバーリョは頭を抱え辺りを見回していた。

アネルカのPKがファンデルサールにセーブされた瞬間、ブルーズの欧州制覇は夢と消えた。

キャプテンのテリーはピッチに座り込み自らのPK失敗を嘆き涙した。
「何故、あの場面で軸足を滑らせたのか?」

私はサッカーはピッチ上で起こる全ての事柄に説明が出来るスポーツだと教えられた。

延長に入り、大粒の雨が降ってきた事、2週間前に張り替えられた芝が緩んでいた事、120分の死闘の後のキックで疲労していた事、5番手キッカーで決めれば優勝という場面でプレッシャーがかかっていた事。

結果論的に説明は出来る。が、何故あの場面で・・・ 

同点ゴールを決められた時ファンデルサールはピッチに足を滑らせ、ランパードへの対応が一瞬遅れた。何故あの時滑ったのか。

リーグ戦でもチャンピオンズリーグでも得点を決めまくったロナウドが何故、PKを失敗したのか。

チームは優勝したのに何故、自分はスーツを着て雨に濡れているのか?パク・チソンは、自分の横を通り過ぎる背番号7にねぎらいの言葉の一つもかけずピッチをみていた。

サッカーには「何故」が多すぎる。理由はある。納得させるだけの説明も出来る。
しかし、それが全てではない事を知っている。

スポーツジャーナリストとして私はその人々の「何故」という部分を追っていきたい。
明確な答えはないのかもしれないがそこにはドラマがある。本人も知りえないストーリーを誰よりも私自身がしりたがっている。

マンチェスターUとチェルシーの試合を観て私は、自分の進みたい方向への道標を確認した。

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posted by leraditoni |08:00 | ヨーロッパサッカー思案 | コメント(2) | トラックバック(1)
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2008年04月25日

CLセミファイナルに観るバルサの「悪癖」

ヨーロッパカップ戦線も終盤を迎え、各チームの「ここまできて負けたくない」
という気持ちが随所に見られる。

今、もっとも注目度の高い対戦がCL セミファイナル FCバルセロナvsマンチ
ェスター・ユナイテッド だろう。

私がCLを観るきっかけとなった試合も9シーズン前のバルサVSマンUだった。当時
はバルサにリバウド、グアルディオラ、ルイス・エンリケ、セルジ、アンデルソ
ン、ジォバンニ。マンUには、ヨーク、コール、ベッカム、スコールズ、ギグス
、キーンなどのタレントが躍動していた。

グループリーグ最終節だったため良い緊張感がある試合内容で、ヨークとコール
の阿吽の呼吸からのゴールやリバウドのオーバーヘッドなど私は本当の「スペク
タクル」を目の当たりにし鳥肌が立ったのを覚えている。

今回もそんな試合が見られるのではと期待したのだが、バルサは「悪癖」により
自らを追い込んでしまった。

バルサのプレースタイルはショートパスを繋ぎながらワンツーや個人技で中央突
破を計るのが基本だ。しかし、ディフェンシブな布陣で対応された場合、サイド
での止まった状態からのドリブル突破やワンツーで打開しようとする事に固執す
る場合がある。

これが私の思うバルサの「悪癖」である。

ミドルゾーンで、パスは回るが相手に回させられている感じがあるし、解説の清水さんでさえ「このボールポゼッションの高さがバルサのスタイルなんです」と。

バルサのポゼッションはDFから横の揺さぶりから縦のクサビを打つ機会をうかがいながらパスを回すのがバルサのパス回しで、常にゴールを意識したパスだからこそ相手は翻弄されていたのだと思う。そういう意味ではここ最近、シャビがグアルディオラ越え
たという話があるが、ゲームをコントロールする力や流れを引き戻す術ではまだまだグアルディオラの方が上ではないかと思う。

かつて世界でも有数のサイドアタッカーのオーフェルマウスがバルサにいた時に
もしばしばみられた状況である。

1対1でのオーフェルマウスの突破力はタイプは違えどメッシに劣らないものがあ
った。なまじ、オーフェルマウスが独力で突破出来る為、サイドバックは上がら
ず、ボールの動きが無くなりDFは守りやすくなってしまっていた。
オーフェルマウスにしっかり二人のマーカーを付ける事でバルサの攻撃を一度ス
トップさせ、守備体型を整えられるとバルサの攻撃は為す術がなくなっていた。
それでもリバウドの個人技でなんとか上位をキープしてしたが・・・・

今のバルサで言えばメッシである。彼が何か「違い」を生み出さなければ試合に
勝つ事が難しい今のバルサだからこそイニエスタ、シャビ、デコの戦術眼が大切
になってくる。

メッシによりいい形でボールを預ける為にただ単に預けるだけでなく、大きなサ
イドチェンジからDFを揺さぶるなどの時間とスペースを周りがもっと作ってや
らなければいけないと思う。

散々能書きを垂れましたが2stレグでマンUが前掛かりに来た所を凌いで、カウン
ター気味にメッシにボールが渡れば・・・

サッカーに偶然は無く、何かしらの理由がある。
しかし、人々にはメッシの活躍した姿しか残らないのである。2stレグ、私は冷静
に試合を見ることが出来るだろうか??

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posted by leraditoni |15:02 | ヨーロッパサッカー思案 | コメント(2) | トラックバック(0)
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2007年12月11日

インザーギの爆発に期待

インザーギの爆発を期待せずにはいられない。
浦和 対 セパハン 戦、3-1で浦和が勝ったことでACミランと13日に対戦する。
大舞台に強いインザーギ。浦和のDFラインはカカーの突破以上にインザーギの執拗な動きに集中力を乱されるに違いない。
そうなれば、浦和の「混乱」を見逃さない、セードルフやピルロにバイタルエリアを良いように使われるだろう。

インザーギの強さは、どんなシュチエーションも選ばず力を発揮できる所にあると思う。ピッチにいるだけで警戒せざるを得ないインザーギ。DFにとって厄介きわまりない。

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posted by leraditoni |09:36 | ヨーロッパサッカー思案 | コメント(2) | トラックバック(0)
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