2008年08月12日

北京五輪の2試合から観る日本サッカーの課題

サッカー五輪日本代表のメダル獲得という夢は潰えた。初戦のアメリカ戦に続きナイジェリア戦にも敗れ、2敗でグループリーグ敗退が決定した。

試合序盤に得た決定的なチャンスを決めきれず、先に失点して負ける。この展開はサッカー選手にとって試合内容以上に敗北感を感じる結果となっただろう。

試合を通して通用する部分がまったくなかったわけではない。日本が誇る両サイドバックの内田と安田の味方を追い越す動きからの攻撃だ。本田圭や香川にボールをシンプルに預け、長い距離を走ってのクロスなどサイドから好機を演出していた。

しかし、いかに良いクロスを上げても点が決まらなければ勝てない。サイドを基点とする攻撃がメインなのだが世界レベルの身体能力を持つFWがいない日本は点で合わせる李や豊田、本職はボランチながら得点力のある谷口を前線に置く事で活路を見出そうとした。

それには高い精度のプレーが求められるが日本の選手はまだ自分達の目指すサッカーレベルに達していなかったというのがこの2試合を観た私の考えだ。

目指すサッカーが出来なかった理由として「経験値の差」が挙げられる。

第2戦のナイジェリア戦で特に感じたのが早いプレスの中でのボールを「止める」「蹴る」技術の大切さだ。ナイジェリア選手の多くが海外のトップリーグでプレーしていて早いプレッシングのプレーに慣れている。逆に多くがJリーグでプレーする日本選手は相手のプレスに「良い判断」をすることが出来ずミスを重ねた。

本田圭が「オランダでやってみてJリーグでは経験できないようなプレスの中で試合が出来たのは大きい」とインタビューで語っていたがまさにその差が結果としてでたのではないだろうか。


サッカーは『限られた時間とスペースの中で最善の選択をし続ける』ことが大切なスポーツで若い頃から海外遠征や国際大会を経験している今回の五輪日本代表の選手ですら世界のゲームスピードについていくことがままならない。

日本サッカーの課題として挙げられる「決定力不足」や「身体能力の違い」などよりも最重要課題は「世界トップレベルのゲームスピードに慣れる」ことではないだろうか。

posted by leraditoni |22:05 | 北京オリンピック | コメント(0) | トラックバック(0)
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