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古馬G1の前哨戦と優先出走権に関する考察

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古馬のG1には指定のステップ競走の勝ち馬に対して優先出走権が与えられています。 この優先出走権について考えてみます。

現在の古馬G1は、持ちレートの上位5頭ならびに宝塚記念・有馬記念のファン投票枠を除き、「出走馬決定賞金」の多い順に出走権が与えられます。 (海外馬や地方馬は別。2,3歳限定G1は後述します)

ですが、2014年以降は、指定のステップ競走の勝ち馬に対し、G1への優先出走権が与えられるようになりました(一部例外はありますが)。

古馬G1 前哨戦1着馬に優先権 (日刊スポーツ)

2012年にクラレントが富士Sを勝ったにも関わらず、マイルCSへの出走が叶わなかったために出来た制度なのではないか?と思っています。

G1とステップ競走の組み合わせを下に示します。

・ フェブラリーS:東海S(G2)、根岸S(G3) ・ 高松宮記念:阪急杯(G3)、オーシャンS(G3) ・ 大阪杯:金鯱賞(G2)、中山記念(G2) ・ 天皇賞春:阪神大賞典(G2)、日経賞(G2) ・ ヴィクトリアマイル:阪神牝馬S(G2)、福島牝馬S(G3) ・ 安田記念:京王杯SC(G2)、マイラーズC(G2) (宝塚記念:無し) ・ スプリンターズS:キーンランドC(G3)、セントウルS(G2) ・ 天皇賞秋:毎日王冠(G2)、京都大賞典(G2) ・ エリザベス女王杯:府中牝馬S(G2) ・ マイルCS:スワンS(G2)、富士S(G3) (ジャパンカップ:無し) ・ チャンピオンズカップ:みやこS(G3)、武蔵野S(G3) (有馬記念:無し)

見て分かる通り、過半数はG2です。 なお、  G2の賞金は5500-6500万程度  G3の賞金は4000万円程度 です。

ここで、出走馬決定賞金の計算式を確認してみましょう。

 出走馬決定賞金=(収得賞金)+(近1年の収得賞金)+(近2年のG1での収得賞金)

ですね。

以下、面倒なのでとりあえず降級制度を無視します(後述)。

G3,G2を勝つと右辺の第1項と第2項が加算され、重賞の収得賞金は賞金の半額なので、およそ  G3:2000+2000=4000万円  G2:3000+3000=6000万円 がそれぞれ出走馬決定賞金に追加されます。

前哨戦に出走しているのは基本的にOP馬なので、その時点での収得賞金は1600万円を超えています。 なので、最低でも  G3の前哨戦勝ち:1600+4000=5600万円程度  G2の前哨戦勝ち:1600+6000=7600万円程度 の出走馬決定賞金を有しているはずです。

しかもこれは「近1年の収得賞金」すら考慮していません。OPに上がりたての馬なら、最低でも昇級した分の収得賞金が出走馬決定賞金に加算されるでしょうし、そもそも前哨戦の重賞に出走できるかどうかすら怪しいでしょう・・・ 例えば「上がり馬」を考えるなら、近1年に最低でも準OPくらい勝っているはずです。収得賞金1350万からOPに上がってきたとすると、出走馬決定賞金は  (1350+900)+(900)=3150万円 となります。G3勝ちでも7150万円程度になりますね。

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規定・規則
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古馬G1の前哨戦と優先出走権に関する考察

そうですね。自由度を高くすると管理や頭数の予測が難しくなるかもしれませんが、もう少し実効性のある制度であって欲しいと思っています。
交流重賞は僅かに改善されましたが、それでも上がり馬には依然として厳しい状態のままですし。

「古馬G1の前哨戦と優先出走権に関する考察」へのコメント

個人的な考えですが、全てのレースの勝ち馬に一クラス上のレースまでの優先出走権を与える制度を導入して欲しいです。
 例えば毎日王冠からマイルCSのローテーションも成立します。また上がり馬にはハードルが高い交流レースも、オープン特別を勝てばG1への道が見えてきます。
 芝・ダートは同一、有効期限3ヶ月などのルールは必要ですが。

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