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なぜ欧州の一流馬がジャパンカップに来ないのかを考える

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天皇賞秋を今週末に控え、秋のG1戦線が本格化してきました。 海外からの予備登録も締め切られ、ジャパンカップの出走馬が固まってくるころです。

しかし、最近のジャパンカップには欧州の一流馬が来てくれません。 香港(特にヴァーズ)には来ているのですが。

近年では、欧州の平地シーズンは10月後半(今年は先週末でしたね)のブリティッシュ・チャンピオンズデーが1つの区切りとなっています。 冬にはオールウェザーのレース(重賞もある)はありますが、芝の一流馬が使うようなレースはありません。

ジャパンカップに対応させるため、話を2000~2400mくらいに絞ります。 欧州の平地シーズンが本格的に再開するのは4月頃。それまでの間、世界的に見れば  ブリーダーズカップターフ (11月上旬)  ジャパンカップ (11月下旬)  香港カップ・ヴァーズ (12月中旬)  ドバイターフ・シーマクラシック (3月下旬) などの遠征先が考えられます。

これらの中で、欧州一流馬の遠征先としてのプライオリティでは、残念ながら明らかにジャパンカップが一番下です。なぜでしょう?

それを考えるため、これら4つのレース群を比較してみます。

1.賞金

それぞれの賞金を表に示します。(1USD=115円として換算)

1着賞金はドバイの2つが抜けています。総賞金ではドバイの2競走が一番ですが、ジャパンカップとの差は小さくなっています。

3着以下はジャパンカップが最高額になっています。 ジャパンカップの特徴として ・ 2着以下の賞金の減少率が小さい ・ 10着まで賞金(出走奨励金含む)が出る が挙げられます。6-8着でも結構な額の賞金が出ているのが分かります。

また、ジャパンカップは過去1年に英愛仏独米加豪の指定G1を勝っている馬に関しては、  1着:23000万円  2着:4600万円  3着:2875万円  4着以下:1150万円 という、多額のボーナスが出ます。「4着以下」は何着でもOKです。 (「2017重賞レース」の英語版パンフレットに記載されている額から大幅に増えています)

例えばバーデン大賞を勝った馬が着拾いの騎乗で7着に入ると、2100+1150=3250万円もらえます。 これは他のレースにはない魅力です。

「ジャパンカップは賞金的に魅力がない」というような言説を見かけますが、ボーナスも含めればまだまだ魅力のあるレースでしょう。2着以下の賞金が高いという側面も見落とされていると思います。

2.待遇

各レースが、出走する陣営に対してどういう待遇を用意しているか見てみましょう。 なお、ジャパンカップ・ドバイミーティング・香港国際競走は招待競走ですが、BCターフは招待競走という扱いではありません。

待遇を以下に示します。 各レースのサイトの情報とJAIRSに書いてある事を見て自分でまとめたものなので、間違いがあるかもしれません。 (3人というのは馬主+調教師+騎手のことです。)

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なぜ欧州の一流馬がジャパンカップに来ないのかを考える

遠征先としては、環境や検疫等を含めて日本馬が強すぎるというのが(一流馬にとっては)第一の理由でしょうね。
種牡馬の価値は近年では前例が無いので分かりませんが、ジャパンカップよりも勝ちやすくて同等程度(それ以上でもよい)の価値のあるG1としてBCターフや香港ヴァーズがあるので、そっちに行ってしまうという事だと思っています。
要は「簡単に勝てないから来ない」という話なんでしょうね。簡単に勝てるレベルなら遠征する必要もないでしょうし。

なぜ欧州の一流馬がジャパンカップに来ないのかを考える

BCとジャパンカップはちょっと間隔が詰まってますね。BCに行くような馬は英チャンピオンズデーなり凱旋門賞ウィークエンドなり使っているでしょうから・・・

カーニバル開催のメリットはよく言われますね。同じ週に重賞すら無いのは厳しいかもしれません。結局調教師や関係者も来ることになるので、分散させたくないという考えもあるでしょうし。
検疫は良く言われますが、実際どんなものなのかはっきりしない部分があるので確認しました。東京競馬場から遠い所で輸入検疫をしないといけないのが、日本はユニークなんでしょう。
「トレセンを使える日本馬が有利」というより「そんな遠いところで輸入検疫をしないといけないのが不利」という感じなのかなあ、と。

なぜ欧州の一流馬がジャパンカップに来ないのかを考える

自分は物凄く単純な理由だと思っています。第一に日本馬が強すぎること(ホ-ムと言う意味で)そして一番大きな理由は勝っても種牡馬としての価値が上がらないこと。この2点でしょう。

なぜ欧州の一流馬がジャパンカップに来ないのかを考える

日程の問題ありますよね。BC出てそのまま香港だと間隔も丁度いい感じだし。
あとは番組ですかね。BCと香港は同じ日にたくさんのG1あるから馬主とか厩舎が一緒の馬とかは遠征しやすい。一石二鳥です。
あとは検疫がかなりネックみたいですよね。日本馬はかなり有利。

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普段は色々なスポーツについてブログの記事を書いています。

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単純な予想ではなく、面白さを見つけられるような展望・回顧の記事を書きたいです。
背景にある規則や規定を調べるのも結構好きなので、機会があれば紹介出来ればと。

色々な瞬間を切り取って、立体的に見られれば良いなと思っています。
1人の観客として書いているので、気楽にお読み下さい。

どうぞよろしくお願い致します。
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