2008年01月02日

(箱根駅伝)早稲田大学が往路優勝

2008年の箱根駅伝、往路は早稲田大学が十二年ぶりに芦ノ湖のゴールへトップへ飛び込みました。

アンカー駒野選手が誇らしげに自らのユニフォームの「W」の文字を指し示して、胸を張ってゴールしたのが印象的でした。

前回も書きましたが、私も身内にも早稲田関係者はいないのですが、なぜか「早稲田」を応援しています。
瀬古利彦選手、荒木大輔選手、ラグビーの堀越・今泉選手、駅伝では三羽烏といわれた武井・花田・櫛部選手、そして渡辺康幸選手・・・
近年駅伝では低迷していたので、今年の優勝はとてもうれしかったです。

さて、私なりにレースを振り返ると・・・

1区は尾崎貴宏選手でした。
昨年の東海大佐藤選手のように飛び出す選手がおらず、横長に列を組みながらスローペースで互いを牽制しあう、「我慢比べ」のような展開でした。
常に集団の中位に位置し、小刻みな上がり下がりにも冷静に対応していたように見えました。ラストは、城西大の佐藤選手に離されましたが、4秒差の3位で2区につなぎました。

2区は高原聖典選手でした。
序盤やや速いペースで入り、走りが落ち着かないうちに山梨学院大モグス選手、中央学院大木原選手に抜かされ、序盤で自分の走りのリズムを作りにくかったのではないでしょうか。粘りましたが、トップ山梨学院大と3分43秒差で3区につなぎました。
ただ、実力者といわれた東海大伊達選手、日体大北村選手たちのタイムが思ったほど伸びず、これが結果的に3、4区の混戦に拍車をかけたようでした。

3区は竹澤健介選手。
言わずと知れた、現在の大学陸上界、いや、今は日本陸上界を代表する選手に成長した、早稲田のエースです。しかし、持病の坐骨神経通、膝痛に悩まされ出場も危ぶまれていましたが、3区に登場しました。
怪我の影響で、本来の切れのある走りには程遠い感じで、本来の竹澤選手の力からすると1分くらい悪いタイムではないでしょうか。ただ、12位から5位までチームの順位を引き上げ、レースから遅れそうになった悪い流れを一気に断ち切ったのは見事でした。
身体に負担があり、本来は渡辺監督は竹澤選手を4区で使いたかったのではないでしょうか。ただ、1、2区に計算が立つわけではなく、3区までに流れをつかみ4区をつないで、5区のキャプテン駒野選手につなぐ・・・そういう考え方だったのかもしれません。
期待にこたえて竹澤選手は体調不良ながらも、自分のペースや順位を見極めた冷静な走りをされていたようでした。

4区は、中島賢士選手。
一年生ではありますが、全日本大学駅伝でも落ち着いた走りをされていました。区間8位、順位を一つ下げたもののトップとの差を58秒縮めてのたすきリレーでした。流れの中でしっかり自分の走りをされていたのではないでしょうか。

5区はキャプテン駒野亮太選手。
三度目の山登りで、昨年は区間8位ながらも納得のいく走りが出来、かなり手ごたえをつかんでいたようでした。今回、満を持しての山登りです。
昨年の順大今井選手のペースをも上回る走りで、次々を前を追いかけ抜き去りました。駒野選手自体のコンディションがよかったことと、気温や風といったレースコンディションがよかったことの双方が、快走につながったようでした。終わってみれば、昨年の今井選手の記録に8秒に迫る好記録でした。
同じようにハイペースで走っていた順大の小野裕幸選手が、残り500メートルあまりで危険になってしまいました。選手は常に限界と紙一重での走りをしているのだなあと痛感しました。箱根の山はやはり怖いですね。小野選手そして順大の選手は、この経験をばねにまた来年箱根の舞台に帰ってきてもらいたいです。

果たして早稲田は、12年ぶりの往路優勝を成し遂げました。奇しくも、現監督である渡辺康幸さんが1年生ながら2区を快走した年でしたね。
インタビューで「選手としての優勝よりうれしい」とおっしゃっていたのが印象的でした。

ただ、以前は「花の2区」といわれましたが、5区の距離が伸びた今では「山登りで容易に3分くらいの差がつく」ため、5区の重要性が増してきましたね。
総合力のあるチームは、「山をどうまとめるか」、選手層の薄いチームでもスペシャリストがいれば「山で勝負ができる」ようになってきました。このあたりの選手の適性を見極めるのが、各大学の指導者の力量にかかっているのでしょうね。

さて、明日は復路です。
早稲田大は6区の加藤選手を初めとした選手の踏ん張り次第ですが、どこまで上位に食い込めるか楽しみです。
駒沢大は、選手の走力・総合力を考えると、トップと1分あまりの差は、想定内でしょう。ただ、復路に有力選手を残した東海大と3分あまりの差というのは、考え方では微妙です。
優勝争い、シード権争いも、6区でどのようなリズムを作るかで決まるかもしれません。駒沢大が59分台くらいで逃げてしまうと、東海大が追いつくのは厳しいかもしれません。
「戦国駅伝」といわれ、各チームの戦力が拮抗している現代では、一人の選手の好不調が、チームの上昇や思わぬ下降につながってしまいます。明日も、テレビから目が離せませんね。

 往路4位に食い込んだ関東学連選抜にも注目です。選抜枠について賛否両論があるようですが、今回のような快走を見せてくれるとそういう雑音も少し小さくなってくれるかもしれません。今回、上武大の福山真魚選手の力強い走りと満足そうな笑顔でゴールするシーンが印象的でした。箱根路を走るのにはまだ選手層が薄いようですが、福山選手がその経験や感動を母校に持ち帰ることでまた新たな力が芽生えてくるのかもしれません。

明日も、選手のみなさんが、日ごろの練習の成果をいかんなく発揮して、力を出し切れるよう一人の駅伝ファンとして応援したいと思います。

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posted by kusunoki |16:01 | 陸上競技 | コメント(8) | トラックバック(1)
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【第84回箱根駅伝】総合優勝は駒澤大学(3年ぶり6度目) 【TOEIC990点を目指す。】

JUGEMテーマ:学問・学校 第84回箱根駅伝。 駒大が3年ぶり6度目の総合優勝を飾った。 1位駒大 2位早大 3位中央学院大 4位関東学連選抜 5位亜大 6位山梨学院大 7位中大 8位帝京大 9位日大 10位東洋大 (ここまでシード権) 11位城西大 12位日体大 13位国士大 14位専大 15位神奈川大 16位法大 17位東農大 東海大、大東大、順大は途中棄権。 全員が安定的な走りを見せた駒大が総合優勝。 早大の躍進は大健闘であろう...

2008-01-03 16:02 | 続きを読む
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(箱根駅伝)早稲田大学が往路優勝

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私は強羅入口で 応援していましたが ゴールは
どこが一番で到着するかわからなかった

posted by 根本 榮 | 2008-01-02 17:26

根本 榮 さんへ

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コメントありがとうございます。
テレビで見ていても、駒野選手が前半突っ込んで入っているのが分かっていたので、「下りに入って切り替えに失敗したらブレーキもありうるかも?」と緊張して見ていました。小湧園あたりではまだ駒沢大学との差も短いし、展開は読めにくかったでしょうね。
私も一度は生で箱根駅伝を見てみたいものです。

posted by kusunoki | 2008-01-02 17:58

(箱根駅伝)順大どうしたんでしょう?

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去年は確か順大は優勝しましたよね。今年はどうしちゃったんでしょう?でも最後5区の選手が、限界まで頑張り続けた姿、最後監督が選手に手をかけるまでの苦渋の決断には涙がでそうになりました。みなさんはあの場面どう思いましたか?

posted by 倉木 めぐみ | 2008-01-02 23:09

(箱根駅伝)早稲田大学が往路優勝

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選手の棄権というのはいつ見ても胸の詰まるものがあります。
山梨学院の中村選手、神奈川の高島選手、法政の徳本選手…。いつもそうでした。

順天堂の棄権は十数年前の10区以来でしょうか。
たしか…浜野選手だったかな。
当時の10区は今のような長距離区間ではなくて21キロ程度だったと思いますが、半分を過ぎたくらいで疲労性骨折だかでリタイアとなってしまいました。
あとわずかだったのに、という思いを我々がいだくのは今回の小野選手の場合と同じかもしれません。
チームの今までをフイにする決断を、いつもチームを見ている監督が行うというのは実に残酷な光景ですが、それだけにある種の美しさとともに我々の脳裏に焼き付けられるのでしょう。

勝負事にひそむ残酷さと美しさ、あの場面こんなことを考えていました。

posted by 由比彰紀 | 2008-01-03 05:40

(箱根駅伝)早稲田大学が往路優勝

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順天堂の棄権、私もテレビで観ていて、胸を打たれました。仲間達への思い、棄権した選手の身になるとほんとに辛い。しかし、昨年は優勝、今年は棄権。。天国と地獄ですね。毎年選手が入れ変わっていく学生スポーツならでは、、ですか。いや、プロスポーツにも、ときおりありますね。早稲田の往路優勝、正直、卒業生としてとても嬉しい。野球は六大学リーグ3連覇、全日本選手権優勝、ラグビーは対抗戦数年間負けなし、学生選手権7年連続決勝へ。負けずに、駅伝も復活して欲しい。母校のスポーツが強いと気持ちがいいし、盛り上がる。今、10区、あと9キロ、早稲田は今、2位。やはり駒沢ですね。東海大、佐藤が頑張ったのに。学連選抜すごいですね。

posted by 栗塚一彦 | 2008-01-03 13:17

倉木 めぐみ さんへ

コメント投稿者ID :

コメントありがとうございます。
順大は1区で出遅れて、レースの流れに乗れませんでしたね。5区は少し突っ込んで入った分、ラストにに無理が来たのでしょうね。悔しいでしょうが、この経験をばねにまた頑張って欲しいですね。彼はまだ来年がありますし、他の選手もこれからの陸上生活、そして人生があります。這い上がって努力されることを、一ファンとして見守りたいです。
脱水については、コメント追加しました・・・・

posted by kusunoki | 2008-01-03 17:24

由比彰紀 さんへ

コメント投稿者ID :

勝負の世界は過酷で厳しい、だから勝者も敗者も美しい・・・漠然とこういった思いが頭をよぎりました。山梨学院の中村選手、神奈川の高島選手、法政の徳本選手の棄権は、私も見ました。高島選手は途中で骨折、他の二選手も故障をおしての出場でやはり走りきれなかった・・・そういう印象があります。今回はいずれも脱水ではないでしょうか?調整ミスやオーバーペースもあるかもしれませんが、各チームも陸連も給水のあり方を考えて欲しいです。高島選手は、確か翌年の優勝に貢献しましたね。今回の三選手も来年の箱根もしくは今後の陸上生活、人生の場面で、リベンジして欲しいと思います。

posted by kusunoki | 2008-01-03 17:29

栗塚一彦 さんへ

コメント投稿者ID :

早稲田の卒業生ですか♪今回の往路優勝の喜びもひとしおでしょうね。赤の他人の私でも嬉しいくらいですから!駒澤大学は全員が実力を発揮しましたね。復路は早稲田の各選手と1万メートルで各々約1分近くの実力差がありましたので、それがそのままでた結果でしょうね。早稲田の各選手も、大きなブレーキもなく自分の走りをされていましたよ。優勝争いに絡んでの2位ですから!!胸を張ってほしいですね。神澤選手、三輪選手は来年もありますので、きっちり仕上げて来年頑張ってもらいたいです。加藤選手は故障なく来年の山を下る雄姿を見せて欲しい。4月には超有望株の新人も入ってきますので、切磋琢磨して竹澤キャプテンのもと早稲田の黄金時代を築き上げて欲しいと思います。

posted by kusunoki | 2008-01-03 17:35

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