倉俣監督BLOG

野球人口減少が意味するもの

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  おはようございます。昨日は夜間練習への送迎、ご指導、誠にありがとうございました。途中、少し雨に見舞われましたが、順調に消化できました。ぱっと見ですが、中学1年生も4月から2~3cm身長が伸びた子がいる様です。3ヶ月で2~3cmですから1年間では8~12cmに相当。また、ケガの光明でしょうか?。ケガをしている子は運動量が落ちる代わりに食べたご飯のエネルギーがそのまま背の伸びに変換。この〝背の伸び〟が中学生では打球の速さに直結すると感じます。

  さて、今朝のスポーツ報知。2つの記事が目に止まりました。一つは、大学日本代表の結果。第3戦は対四国銀行。やっと、片目を開けたというか、8-0で完勝。ドラフト1位候補の岡投手(明大)が3ランホームランを放つなど、〝二刀流〟を披露したと紹介されています。ちなみに、岡投手のプロフィールは、185cm、82kg。右投げ右打ち。50m5秒8。球速152キロ。スカウト評価はA。中学時代(倉敷一中)から140キロを超えるストレートを投げ、全国3位。倉敷商業では2年と3年に甲子園出場。プロからも注目されたが、プロ志望届けを出さずに明大に進学したとの事です。

  もう一つが、「部員減少」というアマ野球情報の記事です。高野連によると、高校硬式野球部員は昨年より1056人少ない16万7088人。加盟校数は23校減の4048校。部員継続率は86.8%とのことです。また、軟式野球部員は148人増で1万945人。4年ぶりの増加だそうです。昨夜もNHKのニュースで、2060年には日本の人口は30%減。年金問題を含め、人口減少社会に備えなければならないと報道していましたが、野球界も同様と言えます。

  今週火曜日、江戸川区の西小岩小で長く少年野球の監督をされていた方と話しましたが、「野球の盛んな江戸川区でも少年野球人口の減少は深刻」。「昔は、河川敷や中学のグランドなどは抽選で奪い合いだったが、今ではガラガラ」。「いつでも空いている状態」と言うのです。また、校長先生は、体力テストのソフトボール投げで、「1mしか投げられない子がいた!」と嘆いていました。「1mとは地面にボールを叩きつけること…」。「メンコじゃないんだから…」。「投げ方を知らない」。「小学校の先生は投げ方を教えられない…」。校長先生の悩みは尽きません。

  ジャイアンツアカデミーでは、小学校のベースボール型の授業のお手伝いをしていますが、7月9日は西小岩小にて「投げ方」の授業。1校の児童に伝えるだけでは勿体なので、校長先生にお願いして、近隣の8校の小学校の校長先生に視察に来てもらえる様、連絡していただきました。また、野球部の後輩に東京学芸大の付属小で教員している者がいるので連絡。7月2日に続き、9日の投げ方の授業も視察。全国に普及してもらおうと思います。

  こういう活動を地道に続ける理由は何なのでしょうか?。大袈裟に言えば、「ボールを投げる」とは、人間にしか備わっていない能力。我々の祖先は、石を投げて木の実を落とした。槍を投げて獲物を捕獲した。そういう時代を生き延びて、我々が現存しているのです。そんな人間が生きるために必要だった能力が我々の世代で失われようとしている。何としても「投げる文化」を伝え続ける必要があるのです。

  翻って、高校野球人口の減少。これはボールを上手に投げられる人の減少を意味します。また、高校野球経験者の多くが少年野球の監督・コーチをしています。つまり、高校野球人口の減少は将来の指導者の減少を意味します。競技人口を増やすスポーツ政策のポイントは、「指導者の育成」です。指導者の質の低下、人数の減少は野球の質の低下、競技人口の減少に他なりません。

  高校野球は夏の甲子園に向けて地方予選が始まっていますが、「甲子園に出たい」、「プロ野球選手になりたい」という夢とは別に、「小学校・中学校・高校・大学・プロ・指導者育成」と、野球界では、「一貫して物事を考えられる人材」が必要とされているのです。もし、こういう人材がNPBをはじめとする上部団体にいれば、日本の野球は競技力と普及の両面で人口減少に対応できると思います。

この記事の内容が面白いと思われたかたは、私が監督を務める「高崎ジャイアンツボーイズ オフィシャルサイト」にも、ぜひお越しください。リンクはこちら→http://www.ikz.jp/hp/takasaki-g/



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