2006年08月12日

8月12日 鹿児島工高・今吉晃一捕手

満面の笑みを見せた代打の切り札

 8回2死、ついにこの男の出番がやってきた。鹿児島大会ではすべて代打出場。決勝戦以外ではヒットを打ち、6打数5安打の成績を残した、『代打の切り札』今吉晃一である。
 2-3からの7球目、打球はファーストのミットをはじいて、ライト線へ転がった。大歓声の中、必死に走る。二塁ベースに到達したとき、再び大きな歓声が起こった。

 今吉晃はいつも1打席限定の代打。そうなったのには理由がある。昨年の夏、新チームを立ち上げた鹿児島工は、主将の鮫島哲新が肺炎でチームを離れた。その間、控え捕手だった今吉晃がマスクをかぶり練習試合をこなしていた。鮫島が戻ってきた9月、今吉晃の腰に異変がおきる。背骨が疲労骨折していた。走ることすらできなくなった。できることは部室の掃除くらい。生活をするにもつらい日々が続く。ようやくバットが振れるようになった、夏の大会の少し前、医師から「大会には間に合わない」そう告げられた。落ち込む今吉晃に中迫俊明監督は「1打席にかけてみたらどうだ」と声をかける。この言葉に今吉晃の心は決まった。これが鹿児島大会での活躍につながる。

 甲子園での初戦となった今日の試合。得点には結局貢献できなかったが、彼の一打でチームのムードが最高潮になった。だから9回のピンチもしのげた。
 試合後、今吉晃は大粒の汗をかきながら、「勝てて良かった。今まで僕を支えてくれた人に感謝の気持ちでいっぱいです」と満面の笑み。腰のことを考えると野球はこの夏で最後にしようと思っている今吉晃は、最後にこう話してくれた。
「まだ野球を続けられることが本当にうれしい」
 
・8月12日の結果(スポーツナビ)

※あなたの心に残った選手、プレーは何でしたか?  皆さまの投稿をぜひお待ちしております。

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posted by koushien_summer2006 |20:50 | 第7日目 | コメント(20) | トラックバック(28)
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