2009年07月24日
三重 サヨナラ本塁打を放った主砲の意地
7月23日 三重県大会 準々決勝 (松阪球場) 三重 3x-2 近大高専 レポート 小関順二 2対2のまま9回裏までもつれ込み、三重の攻撃も2死ランナーなし。第1試合(皇學館1-0白子)同様、延長戦になるのかなと思い始めた刹那、三重の4番打者、宮武佑磨(左翼手・右投左打)のサヨナラ本塁打で決着がついた。 それまでの宮武はよくなかった。性急な始動時の足上げとステップは緩急の攻めに弱いことを示し、グリップ位置が耳→肩→耳と上下する忙しさを見て、安定してヒットを打つ確実性もないと思った。 第4打席で左越えのタイムリー二塁打を放っているように、基本的にはレフト方向の打球に特徴がある選手だ。 それは、サヨナラ本塁打を放ったときの近大高専の右翼手・田ノ上友章の守備位置が右中間よりさらにセンター方向だったことでもわかる(フェンスにぴったり張り付いて守っていたので、長打は警戒されていた)。つまり、ライト方向はガラ空き状態だった。 引っ張れば長打が期待できる状況を見て宮武がライト方向に打たないわけがない。 今現在、対戦相手の4番、鬼屋敷正人(捕手・右投右打)がドラフト候補としてスカウトの注目を一身に集めているが、ちょっと前までは宮武の評価のほうが高かった。 そういう意地がこの打席からは感じられた。 ボールカウント1-1からの内角スライダーに対しバットをかぶせるようにして打つと、打球はライトスタンド最前列に一直線で飛び込むサヨナラ本塁打となる。 引っ張りに特徴がないので打つ形は不格好だが、ホームランでしか決着がつかない場面でホームランを打つのが4番の仕事である。この勝負強さはさすがだと思った。 超高校級の強肩が評判になっている鬼屋敷はどうだったのだろう。 イニング間の二塁送球はシートノック時で1・80秒、試合が始まってからは1回から1・95、2・03、1・77秒と3回まで続いていく。ちょっと力を入れれば1・9秒台、本気になれば1・7秒台後半という迫力はさすが評判になるだけある。 ただ、捕球から送球に移るときの左肩を入れる動作、さらに投げにいくときのヒジの使いすぎは安定した球筋を妨害する動きである。 投手、打者と同様、捕手のスローイングも主役は下半身ということを肝に銘じるべきだろう。 2人以外では近大高専の松下翔平(遊撃手・右投左打)、田中健太(1年・左翼手・右投右打)のよさが目についた。 高専の試合は見たことがないので鬼屋敷のワンマンチームだと思っていたがとんでもない。 甲子園に出ても不思議ではない地力のあるチームだった。
posted by koshien2009 |08:50 |
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