2009年07月14日
栃木工の「中島裕之」!?
7月13日 栃木県大会 1回戦 (栃木県総合運動公園野球場) 栃木工3-0小山北桜 レポート 小関順二 県内屈指の本格派、中田智暁(右投左打)が小山北桜を4安打、13三振で完封した。 評判のスピードは3回、小林謙司を見逃しの三振に取った143キロが最速。自己記録に並ぶ速さだから本人にとっては満足だろうが、内容はけっして誉められない。 左肩の早い開き、さらに投げにいくときのヘッドアップと左肩上がりがある。だから、どうしてもストレートが左方向(右打者の内角)に抜ける。このタイプは置きにいくような感じでしか右打者の内角にストレートを投げ込めないのが普通だが、中田もその例に洩れず外角に直球が集中した。 そんな中で予想外によかったのがシュート回転で落ちるチェンジアップ。揺れながら空中でブレーキがかかり、空気を裂くように落ち込んでくるボールだ。ただし、ピンチで多投するのは見ていて寂しかった。 カーブ、スライダーにキレがないのでこの球種に頼りたい気持ちはわかるが、ストレートに力があるだけにもったいない話である。「緩急」という言葉の意味を考えてもらいたいと思った。 中田のほかに注目したのが、2年生にして4番・左翼手の角田皆斗(右投右打)。中田が投げないときはマウンドに上がる二刀流で、地元新聞の記者に聞くと130キロ台後半のストレートを投げたこともあるという。 角田のバッティングをプロの選手にたとえると、一番近いのが中島裕之(西武)。一本足になりながら体がのけ反り、このとき大きくバットを引いて、上体にもねじりを加えていくというクセの強さ。結果から先に書くと、①遊ゴロ、②左飛、③左前打。 「何だ、3打数1安打か」と思うより、打球方向がすべてレフト方向という点に注目してほしい。高校生でもおっつけてセンター方向からライト方向、というのが出来ないまでも目指すバッティング。それが角田の頭の中にはレフト方向しか見えていない。 これほど極端なプルヒッターは制約の多い(監督がうるさい)高校生には本当に珍しい。 外野守備にも触れると、シートノックのときゴロ打球を捕ったあとのダイレクト返球に要したタイムが2・75秒だった(グローブにボールを収まってから、投げたボールが捕手のミットに収まるまで)。これは十分「強肩」と形容していい記録である。 果たして、来年の今頃はどんな選手になっているのだろうか。完成度の高いアスリートタイプか、ぎくしゃくした力持ちタイプか。角田に残された時間はあと1年である。
posted by koshien2009 |00:25 |
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