2009年07月16日
「強い育英」を牽引する2年生バッテリー
7月16日 兵庫県大会 2回戦 育英 7-0 加古川東 レポート 氏原英明 きょうは、兵庫県春季大会を制した育英の初戦。育英といえば、93年夏の全国制覇を果たした伝統校。 実は、ことし5月、その時のストーリーを振り返るという企画で、当時の選手たちに取材した。 その取材時にも、「今年の育英は強い」という話になった。 「どっかに誰かいるもんやねんなぁ」 そういったのは某球団のスカウトである。球場には誰も来ないと思っていたのが、僕の姿を見て、そう思ったそうだ。 ただ、僕の場合は、育英の強さを「知っていて」のことではなく、「知りたくて」きたのだ。 ひとまず、目を引いたのがバッテリー。 エース左腕の堀田は身長こそ170㌢そこそこだろうが、切れのあるストレートを内外へ投げ分ける。捕手・井村の構えた所にボールはコントロールされ、球威もある。そう速くもないのに、ぐいぐいと押してくる。切れとコントロールで勝負できる投手という印象だ。 そして、さらに魅力的なプレーを見せたのが、堀田をリードする井村。 試合開始直後の先頭打者に、内野安打を許したが、その時、二塁手が一塁へと悪送球。井村はしっかりとカバーリングしていた。このキメの細やかさには、先のスカウトも絶賛していた。 リードも絶妙。ボール球を生かしながら、四隅を巧くつく。12奪三振は、ボールの質だけではなく、打者を翻弄した井村のリードによるものだ。二人のコンビネーションで奪った7イニング12三振。彼らのプレーの質が高い証拠である。 イニング間の二塁送球は、きっちり投げたのが少なく、一度、少し横にそれたので、1.96秒だった。 本人はスローイングには意識はなく、 「ワンバウンドは絶対に、後にやりたくない」 というから、ここにスローイングの意識が高まればさらなる成長が見られそうだ。 スカウトはいう。 「来年が楽しみだよなぁ」 そう、彼らはまだ2年生なのだ。寸分の狂いもない堀田の制球力も、相手を見透かしたような井村のリードも、最上級生っぽいが、まだ将来性豊かな2年生。それだけ完成されているということか。 監督がこう話してくれた。 「彼らは1年生の秋からバッテリーを組んできて、ようやくリズムが合ってきたのかなと思います。堀田はコントロールがよく、ヒットは打たれますけど、防御率は悪くない。制球がいいんで、崩れることはない。 井村は目配りのできる捕手。感性がしっかりしているので、ピックオフプレーなんかも、ベンチが指示するんではなく、本人に任せています」 べた褒めである。 というのも、この試合は途中まで苦戦。育英打線は3回までノーヒット。春季大会王者にしては、物足りない戦いだったのだ。 「重たいものがありましたね。春季大会優勝というより、やはり、初戦というものでしょうか」(監督) そういう展開だったからこそ、このバッテリーがしっかり試合を締めてくれたことが、指揮官の口を滑らかにさせた。 堀田は5回までを内野安打3本、四球0で試合を作った。5回から育英打線が爆発。7得点した時には、堀田の球はもう手がつけられなくなっていた。 終わってみれば、7回を4安打無四球、12奪三振の完封勝利。 もっとも、打線にも破壊力がなかったわけではない。1番を打つ橘田は俊足。2番・鳥羽はつなぎもできるが、自らも出塁する。3番・井村は少々、荒さが目立つバッティングフォームだが、風格があって四球を取れる。4番・石井、5番・木下は力強い打球を飛ばす強打者だ。 これなら、春季大会優勝も納得。そして、何より、今日の発見は堀田―井村の2年生バッテリー。この夏、さらにはこれから1年を楽しましてくれそうな予感のする二人である。
posted by koshien2009 |22:56 |
兵庫県大会 |
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「強い育英」を牽引する2年生バッテリー
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楽しみな存在ですね。
あと育英の優勝は93年夏のはずですが・・・。
posted by yk | 2009-07-17 09:32
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