2008年09月16日
「やったのぉ!」
喜色満面で、そう娘に話しかけた。
いつものように拳と拳を合わせ、5割到達と3位浮上を喜ぼうと思ったら、どうも娘の表情が暗い。
いや、暗いというより、何か浮かない顔をしている。
ここまでカープ英才教育をしてきた筈なのに、5割と3位が一緒に来た夜なのに、一体どういうことだ?
「どしたんや?嬉しくないんか?」
と聞いてみる。
すると、娘、
「最後に3位になっとかんといけんのじゃろ?」
と言う。さらに
「1回でも3位になったらええとか、5割になったらええってことじゃないんじゃろ?」
とも言う。
カープのことは色々教えてきたつもりだが、確かに野球のイロハについては教えてなかった気がする。ルールすら、未だにまともに知らんからなぁ、我が娘は。
これは、いい機会だと思ったから、改めてクライマックスシリーズのことを教えてやろうと思った矢先、
「来年もブラウンで、ええじゃんねぇ。こんだけ頑張っとるんじゃけ」
と、娘。
そうか…そっちのことだったのか。
クライマックスシリーズ進出のことではなく、ブラウン監督続投のことを娘は気にしていたのか。
Aクラス、もしくは5割でシーズンを終えたら、来年もブラウン監督続投の可能性は充分にあると、オーナーは言った。
娘もその発言はもちろん知っており、5割と3位の夜に憂いていたのだ。
察するに…1度も5割にならず、3位も夢と終わったなら、娘としては諦めもつくのだろう。
しかし、月曜の夜、ついにカープは当面の目標としていた場所に、足を踏み入れた。
仮に!万が一!!もしも!!!シーズンが終わった時に、勝率は5割を切り、順位も4位とか5位だったなら、娘としては悔やんでも悔やみきれないのだろう。
その思いが
「最後に3位になっとかんといけんのじゃろ?」
の言葉になったのだと思う。
何も、カープファンに仕立て上げることだけが、英才教育ではない。
応援することだけを、教えるつもりは、ない。
父として、いや、カープファンとして、私は娘に言ったのだ。
「大丈夫じゃけ!今年のカープは、強いけん」
夜、各局のニュースを見る。
神宮に集まったカープファンの数、そして熱気。
嫁が
「市民球場みたい」
と言う。
娘が
「どんだけおるん、カープファン」
と笑う。
そう、その通り。
地方球団でありながら、全国にファンがいて、みんながクライマックスシリーズ進出を信じている。
裏切られても、傷ついても、カープから離れられなかった人たちが、日本中にいる。
戦いはまだ続くから、同率3位で喜んでいられない。一時の5割で満足していられない。
ここからが、勝負。
ここからが、信じる時。
信じるということが、どれほどしんどくて、どれほど苦しくて、そしてどれだけ尊いことか、カープの戦いを通して娘に少しでも知ってもらえたらと、神宮を埋めたカープファンの皆さんを見ながら思った。
話が阪神戦に戻ってしまうのだけど、サヨナラ負けを喫した梅津が、翌日に3者三振を奪った。
あの姿を見て、私は、心底信じたいと思った。
やられたら、やり返す。ズルズルと引きずらない。
機動力野球も、ルイスという助っ人も、確かにワクワクするし心強い。
だけども、今のカープに、胸躍るのは、選手全員が“負けない!”“勝つぞ!”という闘志を燃やしているのが、ハッキリと伝わってくることだ。
戦いは、これから…
その日を、信じずには、いられない。
posted by koita |18:00 |
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2008年09月14日
広島市内は夕方から、どしゃ降りの雨。
夕立とは言わなくなった時代。
温暖化に対する地球の怒りか嘆きか、ゲリラ雨。
車のトランクに入れたままの傘を取りに降りた数秒で、全身ずぶ濡れ。
傘を開いたところで、全身ずぶ濡れ。
為す術無しのゲリラ雨。
今宵の阪神戦が市民球場だったなら、中止かな…いや強行かな…どうだったろう。
四十と二十の投げ合い。
いったい今マエケンは、どれほどのものを吸収しているのだろう。
試合に出る度、投げる度、そのまだ細い体に、いったいどんなものが吸収されていっているのだろう。
際限なく広がっていくマエケンという名の可能性が、胸を熱くする。
ベテラン下柳投手と互角に投げ合った夜、今度は何を吸収したのだろう。
残念ながら、と前置きすることが白々しく思えるほど、勝ちたかった試合をカープは落としてしまった。
けれど。
何故こんなにも、気持ちいいんだろうと、考える。
悔しい、確かに悔しい。
だけど、ゲリラ雨がやみ、涼しい秋の風が吹いた広島市内の夜のように、気持ちいい。
何故だろう…悔しいのに、何故か清々しくて、心踊って、気持ちいいのは何故だろう。
普段なら、カープが勝っていても、聞くのをやめてしまうことがあるくらい嫌いな、関西制作のラジオが、異常なほどカープを持ち上げて、実況をしてくれたからだろうか。
真弓氏の解説もとても聞きやすかった。
何より、名前を記憶しなかったことが悔やまれるほど、アナウンサーの実況が良かった。
息詰まる投手戦を、しっかり伝えてくれた。
いやいや、それだけで、
♪こんな夜に発車出来ないなんて♪
と鼻歌まで出る筈がない。
違う理由があるのだ。
赤松が猛打賞、それも気持ちいい。中日も負けて、とりあえずはホッとしたのも正直な気持ち。
だけども、そういうことで
♪こんな夜に3位になれないなんて♪
と、替え歌を歌ったりしない。
負けても尚、清々しくて、心踊って、気持ちいいと感じるのは、マエケンという未来を今夜、僕達カープファンは手に入れたから。
可能性とか期待とか予感ではなく、しっかりと輪郭のある未来を手に入れたから。
阪神キラーと呼ばれることについて
「甲子園で勝ってから」
とマエケン。
もちろん、甲子園で一度勝ったからといって、それが阪神キラーとなるわけではない。マエケン自身それは百も承知。
ただ、マエケンが言いたいのはきっと、甲子園で勝てば、そう言われるための資格は得ることが出来る、ということなんだと思う。
スタートラインに立てる、という意味なんだと思う。
始まったばかり。
僕達はこれから、マエケンを見ていける。
今夜、手にした未来は、限りなく逞しく、果てしなく眩しい未来。
posted by koita |03:06 |
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2008年09月13日
今日は午後から仕事。
ちなみに3連休の間も休みは無し。
だから、午前中は貴重な時間。
朝イチで歯医者へ。
受付を済ませて待ち合い室で中国新聞を手に取る。
指が覚えたページを一発で開き、活字を追う。
受付のオネエサンが
「座って読んじゃったらいいのに」
と笑う。
2つのエラー。招いたピンチ。果たしてキダゴーの様子は…それが心配だった昨夜。
“「持ち味が出ましたね」と苦笑い”
の記事に、ホッとするやら可笑しいやら。
勝ったからこそ言える軽口。斉藤が凌いだからこそ出せる、キダゴーらしいコメント。
ホント…勝てて良かった。
歯医者を終え、帰宅。
娘も起きていた。
一緒に昼食のような朝食を食べる。
「鬼嫁、見た?」
「マエケン出とった」
「ビデオは?」
「録っとるよ」
「天谷に“勝ちぐせ王子”ってあだ名をつけとったよ」
「ホームテレビは色々やるけど、どれも定着せんねぇ」
そんな会話をしながら、食事を済ませる。
貴重な、空いた時間。
完璧に3連休を捉えたフォーム。我が娘ながら惚れ惚れするような、漫画の読み方。
グタぁ~と寝転がり、ボケぇ~っと漫画を読んでいる娘に、話しかけてみる。
「良いことと悪いこと、どっちが先に来て欲しい?」
いつも話にはオチをつけろと言う父のことを、それなりに理解している娘は
「ほぉじゃねえ…先に悪いことがあって、次にええことが来たら嬉しいけど…何なん?」
と、聞き返してきた。
昨夜のキダゴーのことを話した。甲子園でスリーランを打ったこと。でもエラーを重ねてピンチを招いたこと。途中でベンチに下がったこと。
娘は笑いながら
「そりゃ微妙じゃねえ」
とウケて見せる。
喜んでいいのか、落ち込むべきか、二人でキダゴーが昨夜どう夜を過ごしたかを、あれこれ話した。
そして…カープもまた同じであることも話した。
優勝争いしているわけじゃない。でも3位に入りたくて入りたくて、辛い思いも悲しいもたくさんしてきた近年。
良いことが、来てくれたら、それらの記憶も報われる、と。
娘が言う。
「強いチームが弱くなるより、弱いチームが強くなる方がええじゃん」
一人前に、まったく…偉そうなことを、言う。
良いことが、来る。良いことが、起きる。良いことが、待っている。
そう思える週末。
キダゴーのコメント然り、キムショーのブログ然り、チームが明るくなったことが、たまらなく嬉しい。
「満塁ホームラン打たれたら広島に帰れない思いました」
とキダゴー。
僕は笑いながら言う。
3位になるまで帰って来るな!と。
早くまた広島に帰ってきて欲しいくせに…。
posted by koita |16:39 |
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2008年09月11日
クールポコのネタで言えば…
「エンドランのサインなのに空振りした奴がいるんですよぉ〜」
「なぁ〜にぃ〜!!やっちまったなぁっ!男は黙って、タイムリー!男は黙って、タイムリー!」
なのである。
昨夜の横浜戦。
序盤はラジオで聞いていた。
バイトへ向かう車の中。
チャンスに凡退。エンドランで空振り。
あ〜あ、こりゃ明日のスタメンから外されるなぁ…と思ったのだ。
キダゴー。
同点となった場面で、夜のアルバイトに突入。
前日はルイスで負けてしまい、どうしても勝ちたい夜。
いや、勝たねばならない夜。
「うちわを持っているお客さんがほとんどいません。涼しい秋の風が吹き始めた広島。」
とRCCのアナウンサー。
季節は秋へなっても、まだまだカープに秋風は吹いて欲しくない夜。
逆転を信じて、逆転を祈って、バイトに突入。
試合に動きがあると、大抵、釧路の梅ちゃんがメールをくれる。
しかし、それが、なかなか、来ない。
ああ、ダメなのか。
もしかして、酷い有様になっているのか。
身についてしまった自虐的で卑屈な思考が、今宵も頭をよぎる。
『逆転タイムリー!キダゴー!!』
届いたメール。
周りの目を盗み、開いたケータイに、踊る文字。
ケータイを急いでポケットに押し込み、ポケットの中でガッツポーズ。
拳を握って、ガッツポーズ。
よかったな、キダゴー。
よく打ったな、キダゴー。
指揮官は、凡退は帳消しだと思ってくれるかな…。
キダゴーがカープに来て、ファンになるのに時間はかからなかった。
「打席に立つのがワクワクする」
「チャンスで(自分に)回って来いと思う」
その前向きな思考や言葉は、眩しいほどのエネルギーを感じた。
大人しくて控えめな選手が多いカープに見慣れた僕には、キダゴーがとても眩しかった。
そして、嬉しかった。
カープの選手から、そういう言葉が聞けることが嬉しかった。
サードへのコンバート。
正直、気の毒に思った。
キダゴーへ絶対の期待を込めたコンバートならまだしも、シーボルと契約した上でのことだから。
おまけに小窪が器用にサードの守備までこなしてしまうし、キダゴーの居場所がなくなるんじゃないかと、不安に思ったりもした。
ギリギリ、最終回をラジオで聞くことが出来た。
昨年、笑うしかなかった永川劇場が嘘のよう。
アウトを重ねる度、巻き起こる永川コール。
成長と呼ぶのか、進化と呼ぶのか、それはまたシーズンが終わってから判断されること。
今はただ、抜群の安定感を誇る永川を愛しく思う。
昨年、怒ったことも、嘆いたことも、悲しかった球場からの帰り道も、いい思い出になった今という時間が愛しい。
キダゴーのヒーローインタビュー。
元気に、ハツラツと、少しの照れを含んで、キダゴーの張った声が車内に心地いい。
控えめに、恥ずかしそうに、ボソボソと喋る選手も可愛いが、しっかり声を張って嬉しさを表すキダゴーの声が心地いい。
打った瞬間の感想を聞かれ
「やっちまったなぁと思いました」
ホント、見事にやっちまったな、キダゴー。
それで、いい。それで。
勝った試合の直後。威勢のいい言葉を、みんな聞きたい。
「死んでも返してやると思った」
「竜の尻尾は見えています。必ず中日を追い越します」
その言葉に、どれほど多くのカープファンが胸ときめくか。
何より、こういう言葉を言える雰囲気になっていることが嬉しい。
チームが明るくなったことが、嬉しい。
キダゴーの明るさは、間違いなくカープに必要なエネルギーだと確信した。
爽やかで、力強くて、眩しくて、キダゴーの放つエネルギーは今、何かしらカープの力になっていると思った。
「先発を争えるなんて、阪神時代からすると夢のよう。7年に一度のチャンスだと思う」
と、キダゴー。
チャンスを必ず掴んで欲しいと思う。チャンスを必ず掴める選手だと思う。
キダゴー、あなたを応援出来ることが、僕はファンとしてたまらなく嬉しいのである。
posted by koita |13:36 |
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2008年09月08日
まずは、本当に素直な気持ちで。
この3連戦、阪神ファンの皆さん、ありがとうございました。
連日、約3万人の観衆。
阪神戦だからこその数字だと思います。
もちろん、地元に加え全国から訪れたカープファンの皆さんも、です。
ブログまで始め、広島市内に住んでおきながら、球場に行けない自分を恥ずかしく思います。
テレビ観戦でしたが、満員の市民球場が美しかったです。
市民球場が喜んでいるように見え、嬉しかったです。
阪神ファンの皆さん、カープファンの皆さん、本当にいいものを見させて頂きました。
ありがとうございました。
試合には行けませんでしたが、土曜日にウチの嫁が市民球場に行きました。
年間指定席を持っている知人が、スタジアムツアーに誘ってくれたからです。
年間指定席購入者を対象に、球場内を案内してくれるイベントです。
以前の私なら、たとえ仕事があっても段取りとつけて行くところですが、会社勤めの今は無理。
ならば、見事にカープファンとして教育した娘を送り込みたいところだけど、誰に似たのか変なところで真面目な性格。今は試験中で、土曜日は塾もあるから行けないと半泣きで言う始末。
塾には、父が倒れたから休むと電話しとけ!と言ったものの、そういう嘘は本当のことになってしまうからダメだという嫁の一言で却下。
しかし、市民球場ラストイヤー。断るには、あまりに惜しいイベント。
とにかく我が家から、誰かを送り込みたい一心で、嫁に行ってもらうことにした。
3塁側のベンチや放送席に記者席。おまけにスクリーンに自分達を映し出してもらうなど、楽しいイベントだったとのこと。
楽しみにしていた抽選会はハズレだったけれど、行ってよかったわと嫁。
しかし、俺と娘が、とてつもない衝撃を喰らったのは、
「あ、そうそう!赤松と栗原と握手したよ」
の一言。
「はぁ〜?」
と、俺。
「何でぇ〜?」
と、娘。
嫁によると、3塁側の見学をした時、球団職員さんが「握手だけです」と断りを言った後、練習中の赤松と栗原が見学者の所に来たらしい。
「どうだった?栗原」
「何か喋った?」
矢継ぎ早に聞く俺と娘を横目に、
「握手しただけ」
とか
「う〜ん、普通」
とか、全然ありがたみとかコトの凄さを感じさせない嫁の言葉に、俺も娘も苛々。
「栗原よ!栗原!」
行かなかった自分を嘆きつつも、明らかな嫉妬を隠せない娘の一言に、さすがの嫁も困惑。
「腕がね、凄い太かった。カッコよかったわぁ」
と、やっとそれらしいコメントを出し、皆落ち着きを取り戻した次第。
だいたいウチの嫁は、俺と娘が球場に行くと言っても、滅多に一緒に行くことがない。
大抵、私はいいわと言う。
そういう嫁が、栗原と赤松と握手をして帰ってくるとは…。
日差しが強かろうと、小雨が降ろうと、負けていようと、球場でカープを見てきた俺と娘って一体何だったんだろうと、虚しくなってしまった。
嗚呼、羨ましい。会社なんて休めば良かった。塾なんて休ませれば良かった。と、本気で後悔してしまった。
篠田、斉藤、マエケン。
ニューリダーズで勝ち越した阪神との3連戦。
阪神だって、このまま逃げ切るのに必死。
追う巨人も必死。
中日もヤクルトも横浜も、みんな必死。
そして、応援するファンも、みんな同じように期待して、祈って、必死。
そのとんでもない戦いの日々に、カープが加わっている。
嬉しくもあり、幸せでもあり、心臓に悪い毎日でもある。
ドキドキしてハラハラして、イライラしてグッタリして、気が抜けない毎日。
明日から、また連戦。
posted by koita |13:26 |
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2008年09月06日
栗原のガッツポーズが、好き。
ベンチの方を見て、拳を握るから、好き。
「打ったぞ!」
「さぁ、いくぞ!」
チームメイトを鼓舞しているようで、好き。
口べたな男。
言葉ではなく、打つことで、チームを牽引する。
自分なりのリーダーシップ。
一旦、ベンチの方を見る栗原のガッツポーズは、チーム愛に満ちているから、好き。
そして、控えめで照れ屋で、いかにもカープの選手らしい性格が垣間見えるから、好き。
顔をベンチに向けるのは、どことなく、相手ピッチャーやチームに遠慮してるようでもあり、可愛い。
ベンチ前で、ギュっと唇を結んで、何か怒ってるようにさえ思う表情で走り出す栗原。
握りしめた拳と、太い腕をチームメイトに見せ、1塁へ向かう栗原。
打った喜びと高揚に加えて
「勝とうぜ!」
というメッセージをベンチに送っているようで頼もしい。
大抵は、それが栗原のガッツポーズのパターン。
だからこそ、稀に見せる1塁を駆け抜けた時に、突き上げる拳が眩しかったりする。
立てた人差し指に、未来が見えたりする。
背番号5の背中が、颯爽と逞しく感じる。
そんな栗原が、昨夜、バットを放り投げた。
会心の当たりだったのだろう。
勝利をほぼ手中に納める1発だったからだろう。
何より、
「今までみたいにズルズルいかないぞ!」
と伝えたかったのだろう。
きっと、栗原のその拳の中に、確かな手応えがあったに違いない。
このチームで、戦える。
このチームで、勝てる。
そう、きっと、打った手応え以上に、チームへの愛情と信頼が確かな手応えとして、その拳の中にあったのだと思う。
それは、このチームの四番は俺だ!という、自覚と自信がハッキリと輪郭を描いた瞬間だったに違いない。
心優しき、我らの四番が、ここにいる。
その拳に、その腕に、僕たちは夢を見る。
posted by koita |13:16 |
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2008年09月05日
そういえば昔、新日本プロレスで“ナウ・リーダーズVSニュー・リーダーズ”って対決軸があったなぁ。
いわゆる世代闘争のひとつ。簡単に言ってしまえばベテラン対若手みたいもので。
中日、巨人との3連戦は、何となくそれを思い出した。
カープの光と未来を託した中日3連戦。
先発は、篠田・斉藤・マエケン。
カープの意地と今を託した巨人3連戦。
先発が、ルイス・建さん・大竹。
ともに、負け越し。
カープにおけるナウ・リーダーズも、そしてニュー・リーダーズも、勝ち越しを掴むことが出来なかった。
敗因を先発投手陣のせいにしてるのではなく、どちらかの3連戦で勝ち越せていたなら、順位はどうであれ気分が高揚したのになぁと残念。
中日に勝ち越せていたなら、カープの未来に今以上に希望の光が降り注いだと思うし、巨人戦に勝ち越せていたなら“3本柱”の称号を得ていただろうな、と。
もちろん!チームは毎試合毎試合熱い戦いを見せてくれ、相変わらずの諦めない姿勢が、たまらなく眩しい。
混戦の3位争い。
そこにカープの名がある幸せ。そこで応援できる幸せ。
まだまだ山場は来ると思う。だから当然、カープにもチャンスはある!チャンスが来る!
敗因を検証するのは中国新聞に任せておけば良い。
済んだことは仕方ない。よく選手が口にする“1試合1試合”“目の前の戦い”に集中するだけ。
それは、応援する側も同じなんだと思う。
久しぶりにブログを書いて、しかもこんな時に、茶化すつもりもウケを狙うつもりは全く無い。
でも、今、どうしても口ずさんでしまう歌がある。
宇宙刑事ギャバンの主題歌のサビ。
♪
若さ
若さって何だ
振り向かないことさ
愛って何だ
ためらわないことさ
ギャバン あばよ涙
ギャバン よろしく勇気
宇宙刑事ギャバン
若さ
若さって何だ
諦めないことさ
愛って何だ
悔やまないことさ
ギャバン あばよ過去
ギャバン よろしく未来
宇宙刑事ギャバン
♪
チームが若い、というのは年齢のことではないと、僕は思っている。
実際、若い選手が多いのだけど、そうでなく、今のような一つも負けられない毎日に慣れていないことだと思う。
ギャバンの歌詞ではないけれど、振り向かず!ためらわず!諦めず!悔やまず!思い切り戦ってくれたら、いい。失うものなど、ないチームなのだから。
毎日、カープに熱くなれて、幸せ。
選手に、チームに、全てのカープファンに、感謝。
posted by koita |10:39 |
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2008年09月02日
運転免許センターに来ています。ようやく免許の更新に来れました。
誕生日が8月6日なので、本当にギリギリの更新です。
朝イチは多いと聞いてましたが、本当にその通りでした、たまげました。
受付開始は8時半から。私は10分前に着きましたが、既に長蛇の列。広島駅前にあるパチンコ屋、ナショナル会館か!と思う盛況ぶり(?)でした。
私、今回の更新で自身2度目のゴールド免許獲得!と喜んでいました。
しかし、ハガキをよくよく見て、大ショックを受けました。
なんと!最後に違反したのが15年の9月15日!今日は9月2日!僅かに5年間無事故無違反に届かないのであります。
再来週に更新出来たなら、優良ドライバーだったのに…嗚呼。
篠田、斎藤、マエケン。
カープの未来を担う三人で挑んだ中日3連戦は、残念ながら負け越しに終わりました。
いつか必ず彼らが、カープの看板ピッチャーになる日が来ると、期待し信じています。
だから、今は投げることが大事。未来への投資、と思えば、内容や結果をうるさく言うつもりはないです。
可能性や、未来や、光を感じさせてくれるなら、それで私は満足です。
しかし、残りゲームも30。市民球場での試合も、あと15。
若い選手達のプレイに目を細めてばかりいられない時期に、いよいよ突入であります。
カープファンとして、5割到達!Aクラス入り!を祈り、願い、より激しく応援したい気持ちです。それはきっと全てのカープファンが同じ気持ちだと思います。
今年は、仕事がとんでもないことになり、球場へ足を運ぶ回数が例年よりガクンと減りました。よりによって市民球場ラストイヤーの今年に、こんなことになるとは、ホントに運のない男だと思いました。やや自虐的ではありますが、自分のことをそう笑える余裕くらいはある毎日を、送っています。
泣いても笑っても、怒っても嘆いても、苛々しても跳び跳ねても、やがて今年のカープの結果は出ます。
旨酒を酌み交わせるのか、苦虫を潰すのか、それは今はまだわかりませんが、どういう結果が出たにしろ、カープファンという免許は、しっかり更新しようと思っています。
ロクに球場にも行けない。テレビでしっかり試合も見られない。新聞や雑誌、ネットをこまめにチェックできてるわけでもない。
熱心なカープファンの皆さんからすれば、ダメダメなファンと思われるでしょうけど、それでも私は鯉の免許を手放すつもりはありません。
ゴールド免許は手にできなくても、カープを好きな気持ち、カープを応援したい気持ちに、大も小も、上も下もないと思っているからです。
熱心な人も、何となく好きな人も、ファンであることに変わりはないわけで、みんな鯉の免許を持っています。
何でこんな免許を持ってしまったのかと、自問自答した夜は数えきれないほどあります。
いっそ、この免許を棄てた方が楽になれるのに、と考えた日も数えきれません。
それでも、棄てることなく、失うことなく、いつも心に携行してきた鯉の免許。
悔いのない戦いを!と言ったところで、結果が悪ければ悔いは絶対残るでしょう。
だから、本当に悔いの残らない戦いをして欲しいと願います。
そろそろ講習の時間なので行ってきます。
鯉の免許の更新を笑って出来たらいいなと思います。
来年からの戦いに胸踊る講習を受けたいものです。
残り僅か!願晴れカープ!願晴ろうカープファン!
posted by koita |09:50 |
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2008年08月30日
今は尾道市に来ています。
毎年来ているイベントの手伝いです。
会社は大丈夫なのか?
はい、大丈夫なんです。社長が、フリーでやってきたことや、付き合いとかは絶たないで欲しいと言ってくれ、そういう仕事がある時は遠慮なく休みをとって行きなさい、と。感謝感謝です。もちろんそれは、そういう経験や付き合いを、何かしらの形で会社の仕事に活かして欲しいという意味です。
私は三原市で生まれ育ちましたし、高校は尾道市だったので、ホント懐かしく、楽しく仕事してます。
昨夜の中日との初戦は残念ながら負けてしまいましたが、前日の勝利の余韻が心地よく、久しぶりの潮の香りと相まって、明日明後日頑張って働こう!と力も湧いてきました。
栗原の一発が決めた!それがたまらなく快感であり、とてつもない喜びですね。
8月6日以来、栗原のブログがいいですね。広島に対する思い、マーティーとのこと、読んでて胸が熱くなります。
広島弁で言うところの“あんたぁ、ええ子じゃねぇ”ってやつですね、ホント。
しかし私、実は、非常に失礼で、とても贅沢な願いで、最近の栗原を見ていたんです。
確かに最近の栗原はミスタータイムリーと呼びたいくらい、チャンスに強い頼もしい四番です。
だけども私は、心のどこかで物足りなさを感じていたんです。馬鹿ですね、我ながら…。
何に物足りなさを感じていたか?
それは“当たり”でした。
確かにタイムリーヒットなんだけど、何か打球の強さとか勢いが弱い印象を持っていたんです。
どう説明したらいいのか難しいのだけど、ほら、阪神の金本選手って鋭い打球を飛ばすじゃないですか。パコーン!とかスコーン!って擬音がピッタリな打球を。
あれって、ただタイムリー打たれたショックだけじゃなく、試合の流れやチームの勢いまで決定づけるような、そんなものまで与えられる気がするんですね、見ていて。
ヒットとかホームランとか、そういうのはどっちでもよくて、打点も打率も問題じゃないんです。相手の戦意をガツンと抑えつけるような“当たり”を飛ばすのが、四番の仕事っていうんだろうなあと、私は漠然と思っていたんですね、いつの間にか。
だから、確かにチャンスに打つし、チームの勝利のためにランナーを返すバッティングに徹するし、栗原は素晴らしい!偉い!と思っていても、金本選手にガツンとやられた思いを、栗原のバットで相手チームやファンにも与えてくれ!と思っていたんです。
馬鹿ですねえ…お恥ずかしい限りです。
今年から、しかも満を持して四番になったわけじゃない栗原。
だけど、すっかり四番なものだから、ついつい、贅沢な思いを抱いていたのです。
夜、ニュースを見ていて、
「試合は広島の若き主砲・栗原が決めました」
というナレーションを耳にして、ハッと自分の馬鹿に気づいた次第です。
そうです、ただの主砲じゃないんですよね。
まだ“若き”が付くんですよね。
あまりに栗原が、みんなの期待に応えてくれ、しかもチームや広島を愛してくれるものだから、すっかり“若き主砲”ということを、忘れてしまっていた馬鹿な私です。
当たりなんてどうでもいい。チャンスにしっかり仕事してくれる。さらに、これからも進化する可能性が満ち溢れている…こんな素晴らしい幸せに慣れてしまい、さらに望みを重ねて栗原を見ていた自分が、ホントに情けない限りです。
栗原、ありがとう。あなたがいて良かった。あなたが歩みが、カープの新しい歴史になることは、間違いのない現実。
やれメジャーにいくとか、どこかに移籍とか、直ぐそういうことを口にする人がいるけれど、それはカープファンからすれば、ただのやっかみや嫉妬にしか思えないですね。
例え、将来、その通りになったとしても、今は今。
今カープのために戦い、打ち、全てを愛してくれる栗原を応援出来る幸せは、カープファンだけのもの。
次にブログを更新する時は、カープは3位じゃ!と栗原。
早く栗原の
「やったでぇ!3位じゃ」
というブログが読みたいから、頑張れカープ!願晴れ栗原!
もちろん、ファンも一緒に。
絶対に、諦めんど!
posted by koita |15:37 |
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2008年08月27日
拝啓、黒田様。
新しい職場で1週間が過ぎました。
海を渡り、異国の地で、奮闘するあなたと比べれば、屁みたいな環境の変化。
それでも私には、これまでの習慣とかリズムが全く違う大きな環境の変化。
ようやく1週間が過ぎ、雰囲気にも仕事にも慣れてきたところです。
慣れてきたものだから、少しばかり自分をアピールしようという欲も芽生えました。
手始めに、パソコンの壁紙を、変えました。
そう…まずはカープファンであることを、アピールしようと。
あれこれ考えました。
CARPのロゴにしようか、カープ坊やにしようか、スライリーにするか選手にするか…。
考えて、迷って…黒田様、あなたのカープ在籍時の画像を数枚、壁紙に設定させて頂きました。
数枚の画像が5分ごとに、ランダムに変化するよう設定して。
今、必死に戦っている選手を選ぶべきとは、自分でも思いました。そうでないと、失礼だろ!とも思いました。
だけども、新しい職場で人生の再スタートをきった私は、アメリカで頑張っているあなたに思いを馳せてしまうのです。
黒田様、あなたはカープを去ったのではない。あなたは、カープから旅立ったのだと、私は思っているから。
昨夜のヤクルト戦。
ルイスの好投と、栗原の勝負強さが眩しい勝利でした。
あなたが旅立ったから、ルイスはカープに来ることになった。
ルイスだけじゃなく、今年の補強は球団も力の入ったものとなりました。
もちろん、それは、あなたが旅立ち、四番が去ったから。
渡米直後は、毎日ネットでカープのことをチェックしていたあなたの目に、今のカープはどう映っているのか私は知りたい。
こんな補強が出来るなら、最初からやってくれよ!そう思っているでしょうか。
煮え切らない大竹を心配しつつ、大竹なりの成長に目を細めているでしょうか。
出場機会の減った倉のことが気がかりだったりするのでしょうか。
8試合連続打点の栗原は、四番として合格でしょうか。もっと、一発が欲しいですか?
私は、あなたの言葉を聞きたい。
そんな余裕などないかもしれませんね。好投するも打線の援護がなかったり、リリーフ陣が打ち込まれたり、自分自身調子を崩したり、簡単な一言で済ますつもりはないけれど、ついてないなぁと思うことがしばしばあります。
だけども、華々しさもなく、センセーショナルでもない、あなたのアメリカでの奮闘ぶりは、逆にあなたらしくて私は嬉しかったりもします。
阪神に3連敗した時は、一体どうなるやらと心配しました。
正直、ここから秋風が吹き始めるのかと思いもしました。
しかし、昨夜のヤクルト戦の勝利に、見ている側が思っている以上に、カープは勝ち方を覚えてきたと思ったのです。
諦めないとか、粘るとか、そういうのではなく、勝ち方を覚えてきた、と。
素人ファンの思い込みだから、まったく何の根拠もありませんが、こうすれば勝てる!こうすれば負けない!というものを、チームが共有できている、そんな印象を受けるのです。
それは、簡単に言えば『自信』という言葉になってしまうのだろうけど、ノーアウト満塁で押し出しの1点しか取れなくても逃げ切れる今のカープに、私はたまらなく痺れてしまうのです。
そこに前田という切り札が存在すること。1アウトからスクイズを仕掛けること。抑えというカードの切り方が多彩なこと。
確かに、なかなか5割に到達出来ません。3位中日との差をギリギリまで詰めては後退の繰り返しです。
届きそうで届かないその場所が、じれったくて、歯がゆくて、苛々悶々することもあります。
レギュラーシーズンを終えた時、果たしてカープがどういう成績を残しているのか、楽しみで楽しみで仕方ありませんし、不安で不安でたまらなくもあります。
ただ、黒田様。あなたがカープに帰ってきた、その時。
きっと、あなたは、驚かれるはずです。
生き生きとして、若さに溢れ、諦めず戦い、勝つことを覚えたカープに。
私は、あなたが帰ってくることを信じ、そのことを支持するファンの一人です。
わかっています。戦力として、あなたが帰ってくるのを待ち望んでいるのではないのです。
経験、プライド、努力、そしてカープへの愛情。
あなたが若いチームに与える影響を、私は待ち望んでいるのです。
意地悪な言い方ですが、私はあなたが浦島太郎になることを密かに楽しみにしているのです。
そして、昨夜の勝利に、その楽しみが現実のものになることを確信した次第です。
拝啓、黒田様。
カープは、あなたが思っている以上に、強くなっています。
posted by koita |16:25 |
広島東洋カープ |
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