2008年07月25日

カープ!今日初めて市民球場へ行く友へ。

僕がここ数年、ちょくちょく市民球場へ行けたのは、Kさんのお陰。
Kさんは広告代理店の営業マン。
立場的に言うと、僕は発注業者であり、Kさんはクライアント。
だけど、お互いカープファンということが分かった日から、公私に渡って可愛がって頂いた恩人。
毎日のように僕の仕事場に寄ってくれ、中国新聞やスポーツ新聞を広げ、二人でカープの話に盛り上がった。
何せKさんは、外木場さんの現役時代を知る筋金入りのカープファン。当時の思い出話はもちろんのこと、現在のカープがいかに恵まれているか等、本当に色々と教えてもらった。
よく二人で球場にも行ったし、試合の後に鷹野橋で飲んだりもした。文字通り、尽きることなくカープを語り、勝敗だけに目を奪われないカープの楽しみ方、いや、カープの愛し方を教わった気がする。

今でも記憶に残っているのは、新井・黒田の二人が抜けた時のこと。
僕が意気消沈して、カープは冬の時代というよりは氷河期に入りますねと嘆いた時、Kさんはいつもと変わらない顔で言った。
「誰かがおらんようになったら、誰かが出てくる。カープいうのは、そういうチームじゃけぇ、心配ないよ。カープいうのは、それが出来るチームなんじゃけ」
何をのん気な慰めを言ってるんだと、その時は思ったけど、今、前半戦を振り返ってみると、Kさんの言葉がどれだけ的を得たものだったか、ようやく理解できる。
このブログのプロフィールに書いている“カープが、かわゆぅて、かわゆぅて、いけん”という言葉は、まさにKさんのようなカープファンにだけ許される言葉であり、いつかは自分もそれが似合うファンになりたくて記したものだ。



Kさんの会社は年間指定席を購入していて、その恩恵を僕も受けていた。
誰も行かない試合は、必ずKさんがチケットをくれた。
僕が行けないなら、僕から誰かにあげて欲しいと、チケットを渡された。
今回、僕が、これまでの仕事を続けられなくなったと分かった時も、親身に心配してくれ、また仕事抜きでのお付き合いを約束してくれた。
同じ、カープファンとして、野球好きの者として…。

一昨日、自宅に、Kさんから封書が届いた。
中には、今夜の横浜戦のチケットがあった。
お礼の電話をして、久しぶりにカープの話に盛り上がった。
しかし僕は、今、もうすぐ41にもなるというのにアルバイトの身。
ずっと広告の仕事をしてきて、いきなりそれが出来なくなり、自分に何が出来るのか?何をしたいのか?答えを出せないまま、日払いのアルバイトをしている駄目オヤジ。
時給千円にも満たないアルバイト。自分の時間を売ることでしか、収入を得られない情けなさ。
そんな立場の僕が、野球観戦に行ける筈もなく、また行く資格は、ない。

そのことを話し、行けないことを詫びる僕にKさんは
「ええよ、ええんよ。誰かにあげてや」
と今まで通りに、言う。
横浜戦…。
そうだ!大洋時代からのファンの友人がいる。
奥さんは大のカープファンとも聞いている。
早速電話し、たまには夫婦二人で出かけろよ?と、からかいながら野球観戦を勧めた。
数分後、友人から折り返し電話があり、
「嫁が喜んどったわ。チケット、ちょうだい」
と嬉しい返事。

聞けば、我が友
「イベントで市民球場には行ったことあるけど、よく考えたら野球を観るのは初めてじゃ」
とのこと。
広島市内に、もう20年近く住んでいながら、市民球場で野球を観たことがないとは、ちょっと驚いた。
野球に興味がないのならまだしも、マニアックなほど横浜ファンだというのに。

奥さんは何度も行ったことがあるので、特に心配することはない。
でも、初めて市民球場で野球観戦をする友に、僕は2~3の講釈をたれた。
席は列の真ん中辺りだから、左右にお客さんが来ると、出にくくなる。トイレ行くのも、何か買いに行くのも、すみません!すみません!と気を遣いながら行かなくてはならない。また、人が多い時の窮屈感は、市民球場ならでは。
だから、それが苦痛になりだしたら、迷わず2階に上がればいい、と教えてあげる。
夜風に当たりながら見下ろすグラウンドも、味わい深いものがある。打者によって変わる守備位置を見るのも、なかなか面白い。
お行儀は悪いけど、2階なら窮屈に脚を畳む必要はないし、奥さんとのんびり試合を観たらいいよと、偉そうに講釈をたれる。

そして…。
カープうどんを食べたい、または、つい買ってしまう気持ちは分かるけど、ラーメンにしなさいと付け加えた。
市民球場のラーメンは、美味い。
ヘタなラーメン屋に入るより、美味い。
その美味いラーメンは、球場に着くなり食べてはいけない。
せめて、5回が終わるまでは、我慢。
試合後半に買いに行くのが、いい。
何故か?
スープが煮詰まって、より一層美味くなる。
さらに、具を、多めに入れてくれる時が、たまにあるから。
チャーシューやメンマなど、明らかに多い時が、ある。
きっと、余らせてしまうよりは、全部使ってしまえと、おばちゃんがサービスしてくれるからだと思う。
もちろん、これは、その日の売れ方によるから、絶対ではない。
けど、そういう小さなラッキーも、市民球場の楽しみの一つ。

そんなラーメンの食べ方も、Kさんに教わった。
「落ち着いたら、絶対行こうね、カープ」
そう言ってくれたKさんのためにも、頑張って仕事を何とかしたいと思う今日この頃。

posted by koita |09:25 | 広島東洋カープ | コメント(8) | トラックバック(0)
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