2008年05月15日

願晴れ!カープ大竹、ここが男の踏ん張りどころ。

いつも行く仕事場近くのコンビニ。
朝のコーヒーから、昼の弁当、タバコにお菓子と、1日数回は行く。
店長は、もう60を過ぎてるであろう、気さくなおじいちゃん。
コンビニをやる前は、きっと酒屋か何かをしていたことを感じさせる。
奥さんに娘さん、そしてお孫さんらしきバイトもいる。
お店の人も、馴染みのお客さんも、もちろん僕も、大いなる親しみを込めて店長のことを
「お父さん」
と呼ぶ。

ばったり偶然、市民球場で数回会ったこともある。
大のカープファン。
首にカープのタオルマフラーを巻いて、楽しそうな顔で挨拶してくれた。
試合の翌日は、決まってレジで立ち話をする。
「昨日は○○が良かったね」
「○○はどうすれば打てるかね」
お父さんは間違いなく僕よりカープを、そして野球を見てきているはずなのに、決まって僕に意見を求めてくる。
「○○は駄目じゃろ、ありゃぁ」
「○○がもう少しピリっとしてくれたらねぇ」
などと、調子に乗った僕が語ると、お父さんはウンウンと頷き、いい話題の時はニコリと笑い、暗い話題の時は小さく溜息をつく。
そして最後は決まって
「よっしゃ、頑張っていこ!」
と独り言のように言う。
それは、カープに対して言ってるようでもあり、僕や自分自身に対して言ってるようでもある。

先日、タバコを買い、店を出ようとしたら、隣のレジで青年と立ち話をしていたお父さんに呼び止められた。
「ちょっと、ちょっと!」
何やら慌ててるような、何か急かすような、声の掛けられ方。
「この子!この子!」
と、立ち話をしていた青年を僕に紹介する。
「この子ね、大竹の親友なんよ」
目の前の青年が僕の方に振り返り、小さく頭を下げる。
大竹の親友と紹介されて、僕もリアクションに困る。
青年も困ったような苦笑いを浮かべている。
カープが大好きなお父さん。
自分の店に、大竹の親友がお客さんが来ることが、嬉しく自慢なんだろう。
それはそれで微笑ましく思うのだけど、突然そう紹介されても、正直なところ“だから、何?”なので困った。
「いやぁ、今度大竹に会わせて下さいよ」
と言うわけにもいかず
「ぜひサインを貰ってくれませんか?」
と頼む気もなく
「へぇ、そうなんですか」
と一応驚いて見せるのが精一杯。
そして
「頑張って下さい、って伝えて下さい。応援してますんで」
と、ありきたりの事しか言えない始末。
きっと、親友というその青年から、僕のメッセージが大竹に伝えられる可能性は、限りなくゼロに近い。

勝てない大竹が、続いている。
それが本人の実力に因るものなのか、巡り合わせとか運に因るものなのか、はたまた両方なのか、簡単に言い切ることは出来ない。
ただ、今季、相当背伸びを強いられる位置にいることだけは間違いない。
そしてそれは、本人が望んで出来上がった状況でないことも、みんな解っていること。
本来なら、大竹という投手は先発4番手5番手あたりにいるのが理想。
まず3本柱がいて、大竹がそれに次ぐ存在という投手陣をカープが持っていたなら、長年の低迷も、そして大竹の今の背伸びも無かった。
でも、全てを解った上で、いつまでも大竹を気の毒に思ったり、同情してる余裕が球団にもファンにも無い。
やってもらわなければ、困る。
それが、大竹を知る全ての人の願いであり、叱咤でもある。

負けた試合を細々と振り返るのは、大竹本人と、そしてチームに任せたい。
ただのカープファンである僕は、純粋に次回登板に期待を寄せ、変わらぬ声援を送りたいと思う。
ラジオで、いい話を聞いた。
「頑張ってる人に“頑張れ”とメールするのは、とても酷なことに思うから、その願いが晴れますようにと“願晴れ!”とエールを送っている」
というもの。
なるほど、いい響きだ。
言われなくても、大竹はまた頑張ると思う。
コンビニのお父さんも、そして親友という青年も、そんな大竹を信じて応援するんだと思う。
あの時、レジで、青年にメッセージを託せばよかったと後悔。
「願晴れ!大竹。そう伝えて下さい」

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posted by koita |06:10 | 広島東洋カープ | コメント(12) | トラックバック(0)
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