2008年04月01日

「カープ地元開幕。早く終って欲しい阪神3連戦」

今さら書くのもどうかと思うけど、私も新井が好きだった。
生まれも、カープ入団の経緯も、成長の過程も、そして身につけた技術も、何よりそのキャラクターも。
『カープの顔』に最も相応しい選手だと思い、好きだった。
近い将来、きっと監督になる人だとも思ってた。

あの日は、雨だった。
残留を願うメッセージを25番のフラッグに書きに行った、あの日。
ブルーシートで作られた雨よけの中で書いた文字を忘れない。しかし、出来ることなら1日も早く忘れたいと願う気持ちがある。
それはまるで、昔、好きな人へ書いたラブレターの記憶にも似て、恥ずかしくて恥ずかしくて、仕方ないから。
夜更けに書いたラブレターや日記の類いが、後で読み返すと無茶苦茶恥ずかしいのと同じで、あんなもの書くんじゃなかったの思いが、猛烈な胸焼けのように残っているから。

仕事場に戻り、誰もいないのをいいことに、つけたテレビ。
「仕方ありません…新井へのブーイングが、現在、音声を支配しています」
と、アナウンサー。
新井へブーイングすることを、いいとも悪いとも思わない。
ブーイングして当然だと思うし、逆に、する必要もないとも思う。
ただ、自分には、出来ないだけ。
それは、新井を憎めないとか、今も新井を好きだとか、そんな感傷ではない。

私は、忘れることを選んだ小心者。

フラれた女に、街で偶然会ったなら、くるりと背を向け、来た道を戻るか、横道にそれるかを選ぶ小心者。
唯一、自己弁護するなら、いがみ合うのが嫌いなだけ。だから、今年、娘と行く試合に阪神戦は、ない。
春休み。
今日もたくさんの親子連れが市民球場に来てると思うけど、私は今日からの試合を子供には見せたくない。
駄目カープファンと言われても、私は罵り合ったり、いがみ合ったり、したくない。
願うのは、ただ1つ。
カープの勝利であり、選手の活躍であり、ファンの歓喜。
相手チームの選手の三振を喜ぶのではなく、三振を奪ったカープの投手を讃える歓声と拍手を送りたい。

それは、このブログを始めて、痛いほど感じたこと。
自分に大好きなチームがあって、そのチームが強くて、しかも人気もあって、ファンとしてはこれ以上ない幸せな状況にあるのに、何故他のチームのファンを悪戯に傷つけなければならないのだろう?という思い。
傷つくと解ってる言葉を、何故投げつける必要があるのだろう?という思い。
大好きで、強くて、人気あるんだから、どうしてもっと余裕を見せられないのだろう?という思い。
弱い者イジメするなよ、なんて言う気もなければ、思ってもない。
カープが他のチームに1勝も出来ないとか、アウト1つ取れないとか、ストライク1つ取れないとか、ヒット1本ホームラン1本打てないというなら、弱い者イジメしないで下さいとも言えるけど、現実はそうじゃないのだから。
万年Bクラス。戦力だって明らかに劣る。
球団経営とか、チームの士気とか、色々問題を含んだチームであることは認める。それでも、まったく勝てないわけじゃないし、ずっと負けてるわけでもないのだから。実際、昨年、カープに負け越したチームだって、確かに存在するのだから。
強いチームのファンなら、強いチームのファンらしく、堂々と、そして陽気に、球界全体のことさえもの言えるファンでいて欲しい。
そういうファンからの、カープに対する問題提起や叱咤激励なら、気持ちよく耳を傾けられると思うし、絶対的にカッコいいと思う。

3連敗。
先発・高橋健が、痛かった。
気負い過ぎたか、殺気立ったファンに緊張でもしたか、立ち上がりが悪過ぎた。
栗原に待望の第1号が出たけれど、梵も盗塁を決めたけれど、何かしっくり来ない思いが胸にある。
それは、ただ負けたからという理由では、ない。
どうしようもなく、後味が悪くて、いけない。
釧路のカープ大好き友人から、メールが来た。
「今日の収穫は、ノーアウト満塁のピンチを梅津が抑えたこと!」
そっか、そういう場面もあったのか。
帽子には今年も『低目』と書いてるのかな、梅津。
去年、ベンチで堪えきれず流した涙を、私も忘れない。

栗原にようやく、一発が出た。
ラストイヤーの幕を開けた市民球場が、栗原の背中を押した気がしてならない。
フェンスぎりぎりのホームランとラジオで聞いた。
アナウンサーは、そうは言っても深い位置のホームランと栗原を讃えたけど、私はいわゆる「市民球場ホームラン」と言っていいと思った。
もの言わぬ市民球場が、栗原のために用意した第1号だと思いたい。

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posted by koita |21:48 | 広島東洋カープ | コメント(30) | トラックバック(2)
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