2008年03月24日
広島復活劇場!緒方ぁぁ、おぉがぁた、緒方ぁぁ!!
雨上がりの月曜の朝。
渋滞の祇園新道。
車内で広島FMの“モーニング・アライブ”を聞くのが日課。
DJの貢藤十六(くどう とうろく)が、好き。
穏やかな口調が、憂鬱な朝に何とも心地いい。
何より、この人の時刻の言い方が好き。
例えば、8時33分になろうとしてる時、
「時刻は、8時33分に向かっています」
と、言う。
ふつう、8時32分ですとか、間もまなく8時33分ですと言うところを、この人は8時33分に向かっていると言う。
何でもない時間の流れ。
当たり前に過ぎていく時間の移ろい。
それを、さり気なく、ほんの少しだけ、前向きな感覚で伝えてくれる。
気の持ちようと解っていても、何かこの先の時間にいいことがありそうと思わせてくれる。
緒方孝市の時間は、22年目の開幕へ向かっている。
昨年、右肘を手術。
キャンプでも出遅れ、開幕には間に合わないとのニュースも流れた。
今年から、コーチを兼任。
現役生活が残り少ないことを、本人も周囲も気付いている。
キャンプ中、テレビの取材で、
「今年は選手として、そしてコーチとして…」
とアナウンサーが聞いてきた時、“コーチとして”と耳にした瞬間、緒方は質問を遮って喋り始めた。
「コーチとしては全然何も(してない)、自分のことだけで精一杯」
と。
現役選手としての意地、プライド。
大幅な年俸ダウンやコーチ兼任は甘んじて受けても、自分は現役選手なんだという緒方の意気込みと決意が、そこにはある。
もちろん球団とて、そんなことくらい解った上での“コーチ兼任”だろう。
昨日の横浜とのオープン戦。
オープン戦、全日程終了。
カープは4位。
近年、ここまで変化を感じる春はなかったと思う。
何より、緒方が間に合ってくれたことが嬉しい。
2点タイムリー2塁打、そしてソロホームラン。
前日も2安打。
若さと新しさが入り交じる今年のカープに、ベテラン緒方の果たす役割は、とてつもなく大きい。
選手も、球団も、そしてファンも待っている。
緒方の復活を待っている。
盗塁王3回。
ゴールデングラブ賞5回。
古田敦也が「投げた瞬間に刺せると思って、唯一刺せなかった選手」と語った卓越した走塁技術。
誰もが、背番号9の躍動を願っている。
22年目の春。
カープにいることがまるで空気のようで、緒方がいること自体が当たり前のことで、一人のベテラン選手をただ漠然と見ていただけの自分に気付く。
見逃してはいけないと、思う。
ひとつひとつのプレイを、緒方の思いを、見逃してはいけない、と。
日曜の朝、広島ホームテレビの“北斗晶の鬼嫁運動記者倶楽部”を見た。
緒方の年頭のインタビューに、胸が熱くなった。
「このチームで、みんなと一緒に喜びたい」
22年の間には、色々な選択肢があったと思う。
それでも緒方は、22年目の春も、カープにいる。
どうか、歓喜の輪の中心に、前田と共に緒方の姿がありますようにと、開幕を目前に控えた今、ひたすら祈っている。
posted by koita |10:35 |
広島東洋カープ |
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