2008年03月07日

ブラウン監督の『激』広島対社会人選抜戦

勝って当たり前の試合ほど、難しいものはない。
トーナメント戦とかリーグ戦とか、負けの許されない状況下ならまだしも、交流戦となると尚更難しいのではないかと思う。

思いっきり腕を振って投げ、三振を奪いにいっていいのか?
大きくリードを取り、隙を見ては盗塁を狙い掻き回していいのか?
甘い球は見逃さず、フルスイングで打ち込んでいいのか?

プロ野球選手、というプライド。
アマチュアに対する情け。
本気を出すことの照れ。

アマチュアとの交流戦なんだから、実戦形式の練習くらいに思ってやればいいんじゃないかな。
残りのオープン戦に向けて、調整しておきたいこと、確認しておきたいことをやっておこうかな。
ま、要所要所で自分をアピールしておくか!
素人ファンの私が察するに、こんな感じでしかモチベーションは保てないんじゃないかと思う。

しかし、ブラウン監督の思惑は違った。
試合相手は、社会人選抜では、ない。
戦うのは、チームメイトであり、自分自身。
集められたメンバーに、その思惑が色濃く浮かぶ。

【野手】
中東
末永
鞘師
尾形
喜田剛
松山
小窪
安倍
中谷
比嘉
山本芳
上村
山本翔

【投手】
青木高
林
上野
篠田
岸本

もう一皮も二皮も剥けて欲しい選手ばかり。
期待もするが、その分チャンスも与えるブラウン監督らしい。
特にペローン青木については、地元のテレビ番組出演時に、今季の投手陣のキーマンと名を挙げたほど。
もちろん、青木だけに限らず、この試合に招集された全ての選手が、技術的にも精神的にもステップアップしてくれなければ、カープの浮上は有り得ない。
今季も、そしてこれから数年先も…。

しかし、あろうことか、そのキーマンの青木が打ち込まれ、期待の篠田まで炎上。
試合は思わぬ接戦となり、カープが1点差で辛うじて勝利。
私の周りでも、朝から
「大丈夫なんかいの、カープは」
「今年もダメそうじゃのぉ」
と呆れ顔の言葉が挨拶代わり。

勝って当たり前の試合ほど、難しいものはない。
選手からすれば「本気でやれば余裕で勝ちますよ」となるだろうけど、ブラウン監督が求めていたのは、形式ばった交流戦ではなかったし、調整のための試合でもなかった。

試合後、一塁ベンチ前に選手を集め

「君たちは野球で給料をもらってやっている。どんな相手であろうと、プロとして誇りを持ち、全力でプレーして欲しい」

と、5分に渡って説教。
プロの技術を見せつけ、その力を余すことなく発揮し、例え相手がアマチュアでも、がむしゃらに勝ちにいくべきだった。
それこそが、開幕一軍入りをかけたチームメイトとの戦いであり、自分自身のアピールになるのだから。

実際問題、試合をする選手はやりにくかったと思う。
「○○はマジで投げてきたんでぇ、ホンマおとな気ないよのぉ」
などと、後で言われるのもイヤだろうし。
しかし、会見場でブラウン監督が語った言葉は、あまりにも正しいし、とてつもなく激しい。


「相手が巨人だろうが社会人だろうが、モチベーションの差があってはいけない。自分に甘えている選手は長くカープのユニホームを着ることは出来ないだろう」

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posted by koita |17:05 | 広島東洋カープ | コメント(13) | トラックバック(1)
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