2009年08月11日

バネの理論 [ 全てはエネルギーの吸収・蓄積と放出がポイントになる ]

私が考える強さの原点として、
バネの理論というものがありますので、
そのことについて簡単に書いてみたいと思います。

バネとは、
鋼などの金属材料を螺旋状に巻いたり折り曲げたりし、
その弾力性を利用して、
エネルギーを吸収・蓄積するために用いるものの総称、
と言うことですが、
このバネの特性と言うものは、
あらゆることにおいて、
力(エネルギー)を吸収・放出する原理原則となり得る、
そのように私は考えています。

例えばサッカーにおいて、
サイドを崩したければ中央で一度パワーを蓄積する必要があり、
もしくは、
崩したいサイドとは別のもう一方のサイドで一度パワーを蓄積する必要があり、
つまりそれが、
バネでいうところの「縮」状態であり、
その「縮」状態の蓄積されたパワーが大きい程、
「伸」状態になる時のパワーも大きい、
ということでありますから、
サッカーにおける攻撃についても、
その「縮」をいかに作るのか、
そして、
その「縮」でいかにパワーを蓄積できるのか、
それが組織的な部分での攻撃の威力というものに大きく関わってくる、
そのように私は思う訳です。

もちろんこれは中央を崩したい場合でも同じであり、
その時にはサイドで「縮」状態を作り出し、
中央に攻撃が展開される時に、
その「伸」状態で最大限にパワーが放出されるよう個々が動く、
それが組織的な攻撃の威力というものに関わってきますよね。

更に言えば、
カウンター攻撃と言うのは、
その守備において、
相手の攻撃を弾き返すのではなく、
相手の攻撃を吸収する、
つまり、
相手のパワーを吸収することによって、
相手の状態がゼロの「伸」状態になった時に、
こちらは一気に「縮」状態で蓄積したパワーを放出するという、
まさに典型的なバネの原理であり、
つまり重要なのは、
常に相手の攻撃を弾き返す小さな伸縮を繰り返すのではなく、
相手のパワーが少なくなるまで、
こちらのパワーが蓄積するまで、
バネの「縮」状態のように相手のパワーを吸収し続ける、
そこにポイントがある、
と言うことであります。

また、
ポゼッションの状態の攻撃、
遅攻、
押し込んだ状態での攻撃であっても、
結局はこのバネの原理は変わらず、
今度はこちらがボールを保持した状態で、
いかにパワーを蓄積できるのか、
つまり、
カウンターの時よりも、
もっと自発的に「縮」状態を作り出さなければなりませんから、
だからこそ、
ポゼッションというのはカウンターよりも、
その攻撃の方法としては難しい、
しかしながら、
そのポゼッション状態でバネの理論を組織として生み出せれば、
それは圧倒的な攻撃性を生み出せるということになる、
そのように私は思う訳です。

よくサッカーにおいては、
コンパクト性の重要性が言われ、
いわゆる間延び状態になると悪いと言われますが、
これは要するに、
間延び状態になるということは、
ユルユルに伸び切ってしまったバネと同じ状態で、
もうその状態からは、
攻守においてパワーが発揮できない、
もうその間延び状態の組織からはパワーが失われている、
そのことを示しており、
だからこそ、
コンパクト性の重要性が言われ、
いわゆる間延び状態になると悪いと言われる訳ですよね。

またこれは90分という試合の流れという観点でも、
このバネの理論というのは当て嵌まり、
いつ「縮」状態でパワーを蓄積するのか、
いつ「伸」状態でパワーを放出するのか、
つまりこれが、
守るべき時間帯には守り、
攻めるべき時間帯には攻める、
と言うことでありますから、
試合の流れをコントロールすると言うのは、
伸縮をコントロールすることでありますよね。

パワーと言うのは、
エネルギーと言うのは、
蓄積しないと生まれないもので、
実際のところの駆け引きというのは、
このパワーの蓄積・吸収と放出、
それが全てであり、
それが組織としても、
個人としての1対1の部分でも重要で、
緩急というものも、
つまりこのバネの理論である訳ですよね。

そして技術やフィジカル、
または、
精神力というものも、
そのパワーの蓄積・吸収と放出、
これをいかに最大限まで具現化するのか、
効率良く実行するのか、
そのために必要とされるものでありますから、
それを理解しているかどうかで、
その技術やフィジカルや精神力というものをどれだけ活かせるのか、
その全てが問われてくる、
そのように私は考える訳であります。

結局は、
そのチームの強さと言うのは、
チーム全体として、
そのバネのような伸縮を何回繰り返せるのか、
そこにあるとも言えて、
だからこそ、
主導権を握れるようなチームになっているのか、
と言うことにおいて、
相手の攻撃を吸収しパワーを蓄積できる守備ゾーンの強さを持っているのか、
そこがポイントになってくる訳であり、
運動量ということにおいて、
サッカーにおける運動量とは、
瞬発性を伴う運動を何回できるのか、
ということになってくる訳であり、
だからこそ、
そのリカバリー能力というものが重要視されてくる、
そのように私は思う訳であります。

バネとしての耐久性、
それこそが恒常的な強さの秘密であり、
当然のそのバネの能力や強度ということが、
組織としても個人としても、
その強さや優秀さの基準となる、
そのように私は考えていますので、
バネの理論と言う事、
チームとしても個人としても、
常に念頭に入れながら構築なり強化していくということ、
かなり重要であると私は強く考えています。


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posted by kodahima |13:34 | コラム | コメント(1) | トラックバック(0)
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バネの理論 [ 全てはエネルギーの吸収・蓄積と放出がポイントになる ]

コメント投稿者ID :

面白く読みました。バネは、コロンところがしておいたのではエネルギーと無縁ですから、エネルギーの吸収、蓄積、ひいての放出にはバネを据える土台なり、バネ自体がエネルギーにかかわる様態が必要で、それがサッカーではフォーメーションとしてちゃんと存在していたことに気付きました。なので、パパッといろんなイメージが湧いて、とてもたのしかったですし、賛意を表します。

posted by 私情 | 2009-08-12 01:17

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