2009年06月18日
「数字だけでは語れないものだ」 オシムの言葉36
Q 2006年4月22日、 千葉対磐田戦(0-0)、 試合後、シーズンで初めて無失点に抑えた感想を聞かれて。 A 得点をしていないのも珍しいことだ。 0点に抑えたからといって、 相手の攻撃を100回受けて無失点もあるし、 いいプレーをしても相手が偶然に2得点してしまう時もある。 数字だけでは語れないものだ。
<効果的な仕事、プレーを見抜ける力。 他人の意見を理解出来る力> どんなことでもそうですが、本質を見抜くということは難しい事ですよね。ある1つの結果ということに対して、何が本当にその要因となっているのか、また、そこに複数の人間が関わっている場合に、いったい誰がその結果に関して大きな役割を果たしていたのか、そして、1人1人に関して、その結果に関してどのような効果的な仕事をしていたのか、これを見定めるということは、かなり難しいことですよね。従って、1つの試合に関しても、多種多様な見解があるし、選手の評価ということに関しても、多種多様な見解がある、そのように私は思います。そして、それはオシムが言うように、決して数字だけでは語れないもの、そうであると私も思います。 しかし、数字だけでは語れない云々という話は、それ「だけ」では語れない、と言うことで、つまり、数字が真実を如実に物語っている場合も多々あるので、それは数字、要するに、データがまるで信用できない、と言うことではない、そのように私は考えています。データという数字も客観性を冷静に考察できる重要な要素の1つであり、但し、その数字によっては、そこには効果性というものが全く反映されていなかったり、その数字が出る1つ前2つ前、もしくは、周辺で起きた仕事やプレーを全く無視したものであったり、従って、データを使う場合には、その数字が本当に何を反映させたものなのか、どの断片を切り取ったり総合的なものとして集約させたりしたものなのか、それを正確に見抜かなければなりませんから、ただ感想的なものを書くよりは、データを使って書く方が、よりその人の能力が問われる、逆に言えば、まだその能力の低い人は、データを使わない方が良い、データに頼らない方が良い、そのようには個人的に思います。しかし、将来的には、感覚的なものだけでの物事の捉え方では限界に達してしまうことになるので、効果的な仕事、プレーを見抜ける力、それを身に付けるには、データを正しく理解して活用できる、そのような能力が必要とされてくる、と言うことはあります。 そこで私が、サッカーを観る上で、まだ見始めたばかりの人にオススメしたいのが、気に入った選手、もしくは、世間の一般的な評価として高い評価を得ている選手、そういう選手を1人ピックアップして、その選手だけを見続ける、ということであります。要するに、1試合通して、その1人の選手しか観ない、1シーズン通して、その1人の選手しか観ない、また可能であれば、その1つの試合を2回も3回も観て、その時にも、その1人の選手しか観ない、と言うことであります。 よく、サッカーを観る上では、全体的な動きを観なければならないとか、オフザボールの時にどのように選手が動いているのか観なければならないとか、そういうことが言われる訳ですが、もちろんそれは正しいし、間違ってはいないのですが、しかしそれも、1人の選手が1試合の中で90分間どのようなプレーをしているのか、シーズン通してどのようなプレーをしているのか、まずはそれを観て正しく理解できるようにならないと、全体の中の個として、どのような効果的な働きをしているのか、または、オフザボールの時にどのような効果的な働きをしているのか、それを知り得るまでには至らないですし、また、個々の選手のプレーを正確に素早く、その質を見抜けるようになれば、自然に全体的な動きや、その1人の選手の周囲の選手の動き、効果的なオフザボールの動きも見えるようになってくるものだと思いますので、まずは、最終的に全体的な動きが正確に捉えられるようになる為に、最初は、1人の選手だけをとにかく観て、何度も何度も同じ試合でも見返して、その1つ1つのプレーの是非、質、効果的か否か、それが結果にどのような影響を与えたのか、周囲や全体に対してどのような影響を与えたのか、更に、相手に対してどのような身体的にも精神的にも影響を与えたのか、それを見抜く力を磨く、それが重要なことであると私は思います。 その能力を高めた上で、そこに自らの経験であるとか、データ(数字)的なものを正しく活用していければ、サッカーを観るという上で、ほぼ大きく的を外してしまうようなことは無い、そのように私は考えています。そして、何かこのように書くと、全て足算のようでありますが、実際のところは、更にそこから、引算というものも最終的には必要で、あらゆる「if」という可能性を出来るだけ多く見出しながら、全ての要素を羅列しながら、しかし、そこから本当に重要なもの、つまり効果的な仕事、プレー、それを足算をした後に引算をしていくことで、本当の意味での、効果的な仕事、プレーを見抜く力、それが養われていくものであると、私は思います。また、多くの人の見解が、どうしてそういう見解になったのか、それを理解するという部分でも、その「if」という部分を出来るだけ多く考えられるようになった上で、しかしそこで止まってしまっては不十分で、そこから引算をしていくこと、何を引算していくべきなのか正しい力を身に付け高めること、その能力が重要なことである、そのように私は考えています。 日本代表・Jリーグ関連記事は「FCKSA55」へどうぞ。 【2009/06/18】 オーストラリア戦 「またも逆転負け。しかも同じパターンと方法での逆転負け。この試合は現状の岡田ジャパンの攻守における問題点が100%出た試合」 【2009/06/17】 オーストラリア戦では初心に戻ることが必要。 【2009/06/16】 意図的に攻めず、ニュートラルな状態を作り出す、と言うことについて少し考察。 【2009/06/15】 7人のカテナチオからどう攻めるのか? 前3枚による攻撃の形と攻守における約束事の明確化が機能性のポイント。 【2009/06/14】 日本代表が現在の日本人選手の能力で結果を求めていくためには「7人によるカテナチオを完成させる」のが良いのではないか? 【2009/06/13】 カタール戦後の選手のコメントから思うこと。 【2009/06/12】 カタール戦後の岡田監督のコメントから思うこと。 【2009/06/11】 カタール戦 「ウズベキスタン戦と同じ内容の試合。結果は50点。内容は30点。失われつつある連動性のある攻撃と中盤の守備」 【2009/06/10】 ウズベキスタン戦後の選手の帰国後のコメントから思うこと。 【2009/06/09】 ウズベキスタン戦後の選手のコメントから思うこと。 【2009/06/08】 ウズベキスタン戦後の岡田監督のコメントと帰国後のコメントから思うこと。 【2009/06/07】 ウズベキスタン戦 「南アフリカW杯出場決定! よく頑張って耐えた! 結果は100点、しかし、内容は30点・・・、課題噴出」 【2009/06/06】 ウズベキスタン戦で必要なのはリスク管理と縦への球離れの速い攻撃。 【2009/06/05】 日本代表試合、代表強化、選手育成、について考えてみる。 【2009/06/04】 中村俊輔のセンタリング 「左足でニアに緩いボールは意味を感じない」 【2009/06/03】 ベルギー戦後の選手のコメントから考察。 【2009/06/02】 ベルギー戦後の岡田監督のコメントから考察。 【2009/06/01】 ベルギー戦 「相手の酷さを差し引いても良かった感じの試合」 【2009/05/31】 ベルギー戦で観たい守備的な相手を崩す攻撃。 【2009/05/30】 日本代表の守備の弱点 「右のファーサイドを改善するには?」 【2009/05/29】 チリ戦後の岡田監督のコメントから考察。 【2009/05/28】 チリ戦 「余裕の日本代表、焦るチリ代表、この試合は強かった岡田ジャパン」
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posted by kodahima |13:01 |
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