2009年06月17日
「そういうものをしっかり分析して選手は学んでいかなければなりません」 オシムの言葉35
Q 2005年11月13日、 千葉対浦和戦(1-0、勝利)、 試合後、試合中の選手のミスについて指摘されて。 A とにかくミスはいつも付き物です。 ミスというのは必ず起こるもので、 ただ、ミスにはいろいろな種類があって、 毎回、毎回、全く同じシチュエーションはありません。 そういう意味では、毎回、試合で自分のミスではなかろうが、 いろいろな試合からどのようなミスがあるのか、 そういうものをしっかり分析して選手は学んでいかなければなりません。
<1を知って(聞いて)10を知る人間とは、どのような人間か?> ① ミスが起きた原因を正確に分析でき、それを修正する為の努力ができる。 ② 他人の至らない部分を自分のことのように考え修正できる。 ちょっと、やらしい、と言うか、腹黒い話にもなってしまいますが(苦笑)、実は優秀な人間と言うのは、他人のミスを糧に出来る人間だと、私は思う訳です。但し、絶対に勘違いしてはならないのは、それは、他人の失敗を喜ぶとか、自分はそのような失敗をしなくて良かったと安堵するとか、そういうことではない、と言うことですね。つまり、他人がミスした時に、それを他人事ではなく、自分に置き換えて、そのミスが起きた原因を正確に分析し、自分はそのようなミスを犯さないように努力する、と言うことであります。 よく、優秀な人間のことを、1を知って(聞いて)10を知る、と言いますが、要するにそれは、他人がミスした時に、それを他人事ではなく、自分に置き換えて、そのミスが起きた原因を正確に分析し、自分はそのようなミスを犯さないように努力する、ということを実行している人間、と言うことであると私は思う訳です。確かにこれは、ある種、やらしい、ですし、腹黒いとも言えますが(苦笑)、しかし、そういう人間はやはり「賢い」、そう言えると思いますし、また、それをやる為には、その人に分析力と思考力、そして、努力も必要とされてくる訳ですから、そこは「努力の人」であるとも言えると、私は思う訳です。 例えば、今の若い選手に関して、世界の一流選手の、素晴らしいプレー、それをどんどん見てもらって、それをお手本としてもらう、真似してもらう、ということは、ぜひやって欲しいと思う訳ですが、もう1つ、それは、今の日本代表選手のプレーなどを見て、どこが足りないのか、どこでミスを犯しているのか、それもよく見て、分析して、自分はそのようなミスを犯さないよう、常に努力して欲しい、と言うことであります。もちろん、指導者に関しても、同じような努力をして、若い選手にそれを伝えて欲しい、そのように思う訳であります。 結局、優秀な人間と言うのは、ミスを犯さない人間ではなく、ミスを修正できる人間で、更に言えば、他人のミスであっても、それを自分の事のように考えて修正できる、そのような人間であると、私は思う訳です。そして、その修正力というものが、成長力でもあると、私は思う訳です。「人のふり見て我がふり直せ」、まあこれは、人の善い行いを見て自分の悪い行いを直せ、という意味ですが、当然もう一方では、人の悪い行いを見て自分はそうならないように努力しよう、と捉えても正解だと思いますので、他人がミスしてくれた時というのは、ありがとう、私の代わりにミスしてくれてありがとう、それで私はそのミスが起きないよう事前に努力することができるよ、みたいな感じでね(苦笑)、自分の成長の糧にしてしまう、それがやはり「賢い」と私は思う訳です。 まあ、こういうことをね、健全な青少年たちに言って良いのか悪いのかは分かりませんが(苦笑)、しかし現実として、1を知って(聞いて)10を知ることができる優秀な人間が、なぜそうであるのか、そして、何を実行しているのかと言えば、そういうことなので、もし自分が優秀な人間になりたいと思うならば、自分のミスは当然のこと、他人の犯したミスもよく見ていて、その原因を分析して、自分はその同じようなミスを犯さないように努力するということ、それが必要ということですね。 ① ミスが起きた原因を正確に分析でき、それを修正する為の努力ができる。 ② 他人の至らない部分を自分のことのように考え修正できる。 修正力=成長力、人間が一生の内に出来る経験も、ミスも、ある種限られていますから、それをどこで補うのかと言えば、他人の行い、なので、それを、他人の失敗を喜ぶとか、自分はそのような失敗をしなくて良かったと安堵するとか、そういうことではなく、ありがたく自分の成長の糧にさせてもらう、そうやって学び、1を知って(聞いて)10を知る人間になること、それが重要ではないかなと私は思います。 日本代表・Jリーグ関連記事は「FCKSA55」へどうぞ。 【2009/06/17】 オーストラリア戦では初心に戻ることが必要。 【2009/06/16】 意図的に攻めず、ニュートラルな状態を作り出す、と言うことについて少し考察。 【2009/06/15】 7人のカテナチオからどう攻めるのか? 前3枚による攻撃の形と攻守における約束事の明確化が機能性のポイント。 【2009/06/14】 日本代表が現在の日本人選手の能力で結果を求めていくためには「7人によるカテナチオを完成させる」のが良いのではないか? 【2009/06/13】 カタール戦後の選手のコメントから思うこと。 【2009/06/12】 カタール戦後の岡田監督のコメントから思うこと。 【2009/06/11】 カタール戦 「ウズベキスタン戦と同じ内容の試合。結果は50点。内容は30点。失われつつある連動性のある攻撃と中盤の守備」 【2009/06/10】 ウズベキスタン戦後の選手の帰国後のコメントから思うこと。 【2009/06/09】 ウズベキスタン戦後の選手のコメントから思うこと。 【2009/06/08】 ウズベキスタン戦後の岡田監督のコメントと帰国後のコメントから思うこと。 【2009/06/07】 ウズベキスタン戦 「南アフリカW杯出場決定! よく頑張って耐えた! 結果は100点、しかし、内容は30点・・・、課題噴出」 【2009/06/06】 ウズベキスタン戦で必要なのはリスク管理と縦への球離れの速い攻撃。 【2009/06/05】 日本代表試合、代表強化、選手育成、について考えてみる。 【2009/06/04】 中村俊輔のセンタリング 「左足でニアに緩いボールは意味を感じない」 【2009/06/03】 ベルギー戦後の選手のコメントから考察。 【2009/06/02】 ベルギー戦後の岡田監督のコメントから考察。 【2009/06/01】 ベルギー戦 「相手の酷さを差し引いても良かった感じの試合」 【2009/05/31】 ベルギー戦で観たい守備的な相手を崩す攻撃。 【2009/05/30】 日本代表の守備の弱点 「右のファーサイドを改善するには?」 【2009/05/29】 チリ戦後の岡田監督のコメントから考察。 【2009/05/28】 チリ戦 「余裕の日本代表、焦るチリ代表、この試合は強かった岡田ジャパン」
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