2009年06月16日

播戸竜二 「速さの前には丁寧さや正確さが必要不可欠」

2007年から現在までの、
播戸選手のプレーを見ていて、
強く感じることが私にはあります。

2006年、
播戸はガンバ大阪に復帰し、
リーグ戦30試合出場で16得点を決めました。

そして、
その年にはオシムジャパンにも選出され、
代表でのゴールも記録しています。

しかし、
2007年には、
リーグ戦31試合出場で9得点、
2008年には、
リーグ戦15試合出場で1得点、
ということになっており、
次第にそのパフォーマンスを落としている、
という結果になっています。

個人的には、
2006年に、
播戸は大きく変わった、
大きく成長したと考えています。

それまでは、
猪突猛進型のスピード&パワフル型のFWで、
荒削りながらも魂で得点を決めていく、
それだけが武器のFW選手であり、
しかし、
それだけでは活躍出来る出来ないに波が大きく、
何よりも、
レベルの高い舞台では通用しない、
という感じでありました。

ところが、
2006年、
ガンバ大阪に復帰した播戸のプレーには、
大きな成長が見られました。

それは、
ボール受ける動き、
特にボールを受ける時には、
常に素早くシュートを打てる体勢や向きでボールを受ける、
ということ、
そして、
それと連動して、
ボールを受けたらダイレクトや、
なるべく少ないタッチ数で、
とにかく素早くシュートを打つ、
ということ、
その意識が高まり、
その意識を強く持ってプレーすることで、
得点の量産につながっていた、
と言うことであります。

これは、
個人的にそう思っているだけですが、
その前にガンバのFWとして、
大活躍した大黒、
そのプレーに学んだのではないかと考えています。

その当時、
ガンバや代表で活躍した時の大黒と言うのは、
まさに上記のようなプレー、
巧みなオフザボールの動きで、
シュートを打つのに良い体勢でボールを受け、
シュートまでの一連の動作が素早く、
ダイレクトや少ないタッチ数でのシュートの動きで、
多くの得点を決めていました。

そして、
そのプレーが、
まるで播戸に乗り移ったかのように見えて、
その2人がダブって見えるところがありました。

ところが、
2007年に入ってくると、
播戸のプレーには、
精彩を欠くことが多くなったと感じています。

もちろん、
ボールを受ける時には、
常に素早くシュートを打てる体勢や向きでボールを受ける、
ということ、
そして、
それと連動して、
ボールを受けたらダイレクトや、
なるべく少ないタッチ数で、
とにかく素早くシュートを打つ、
ということ、
その意識を常に強く持ってプレーしていること、
それは現在のプレーする姿を見ても変わっていない、
そのようには思う訳ですが、
しかし、
では、
いったい何が変わってしまったのかと言えば、
と言うよりも、
2007年のその当時のプレーから、
何が失われてしまうことで、
そのプレーに精彩を欠き、
得点力が失われてしまったのかと言えば、
それは、
「丁寧さや正確さ」、
と言うことであると、
私は感じています。

例えばこれは、
普通の一般的な仕事をする場合でも同じなのですが、
やはり仕事と言うのは、
ある一定のスピードというのは大事な訳ですよね。

定められた期間内に仕事を終える、
と言うことは、
とても重要なことであり、
それが出来ないと、
仕事を任せられる人にはなれませんし、
1つの仕事に対して、
その終えるスピードが早くなれば早くなる程、
多くの仕事を同一の時間内でこなすことができますから、
それが優秀さの1つの重要な能力になっていることは然りであります。

従って、
スピードというのは大事で、
それはサッカーというスポーツにおいても、
得点を取る場面に最も重要で、
更には、
得点を取るという場面以外のプレーでも、
あらゆる能力においてスピードというのは重要な要素である訳ですが、
しかし、
しかしそれは、
その前提として、
「丁寧さや正確さ」、
それが備わっていないと、
結果ということに正しい仕事はできない、
と言うことであります。

例えば、
30分以内に、
この商品を全て陳列しなければならない、
または、
30分以内に、
この書類の作成を完成させなければならない、
という仕事があったとして、
しかし、
それを仮に30分以内で終えたとしても、
その陳列の仕方がメチャクチャで雑であったり、
その書類の中身が間違いだらけであった場合には、
全く意味が無いし、
その仕事が出来たことにはならないですよね。

つまり、
何が言いたいのかと言えば、
サッカーにおける1つ1つのプレーにおいても、
シュートを打つというプレーに限定するとしても、
それと同じことで、
速さというのは重要な訳ではありますが、
その前に、
その大前提として、
そのプレーには、
丁寧さと正確さが備わっていなければならない、
と言うことであります。

一連の動作を速くしてシュートを打とう、
ダイレクトや、
なるべく少ないタッチ数でシュートを打とう、
これは重要なことではある訳ですが、
しかし、
その意識ばかり強くするために、
無理なポジションや体勢から無理矢理シュートを打ってしまう、
充分体勢が整う前に打ってしまう、
ボールをジャストミートできず、
狙ったコースに正確に蹴れない、
強いシュートが打てない、
相手のGKやDFの位置を確認せず、
GKの正面にシュートを打ってしまったり、
DFにぶち当ててしまったりする、
そうなってしまうと、
全くそれは意味が無くなってしまう、
と言うことであります。

要するに、
「速く」という意識が、
「焦り」に変わってしまっている、
と言うことであります。

ゴール前では冷静でなければならない、
シュートを打つ時には冷静でなければならない、
そのようによく言われますが、
つまりこれは、
「丁寧さや正確さ」というプレーを大前提として、
その上で、
「速さ」ということが求められてくる、
必要となってくる、
と言うことでありますよね。

つまり、
「丁寧さや正確さ」を欠いた「速さ」と言うのは、
何の意味も無いどころか、
かえって仕事の質を落とし、
正しい結果というものが出ないということになる、
と言うことであります。

そしてこれが、
播戸という選手において、
2006年のプレーから欠けてしまったことで、
2007年からそのプレーの質を落としている、
結果を出せないでいる、
その大きな原因であると、
私は考えています。

一般的な仕事においても、
サッカーにおけるプレーでも、
まず第一に大切なのは「丁寧さや正確さ」であり、
それが充分出来るようになってからの「速さ」ということ、
「丁寧さや正確さ」という能力を養った上で、
「速さ」という能力を高めていくこと、
それが大切である、
と言うことであります。

と言うことで、
播戸選手には、
もう一度そのことを強く念頭に置いてプレーし、
2006年時のパフォーマンスを取り戻して欲しいなぁ、
そのように強く思います。


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posted by kodahima |12:07 | 選手評価 | コメント(3) | トラックバック(0)
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播戸竜二 「速さの前には丁寧さや正確さが必要不可欠」

コメント投稿者ID :

結局丁寧さや正確さを実現できるフィジカルの強さだと思います。残念ながら病気の前の状態にフィジカルが戻りきっていないのだと思います。きっと彼らの世界では2cmぐらいの差の感覚だと思います。

posted by mametarou5 | 2009-07-09 16:44

播戸竜二 「速さの前には丁寧さや正確さが必要不可欠」

コメント投稿者ID :

aiさん、コメントありがとうございます。

やはりまずは正確な技術、
それがあっての速さでありますよね。
感覚だけでプレーしていると、
それがハマった時は良いですが、
恒常的に良いプレーというのは難しいと思いますので、
もっと技術の向上を望みたいところですよね。

posted by 管理者jube | 2009-06-16 22:47

播戸竜二 「速さの前には丁寧さや正確さが必要不可欠」

コメント投稿者ID :

全くの同感です。

確かに受ける体勢や振り切る速さなど、以前にも増しているの一目瞭然なんですが、最近は焦っているように感じます。

今の技術に正確さがプラスされれば、もっと得点力の高い選手になるのではないかと、思っていました。


信じて応援しますが。。。

posted by ai | 2009-06-16 17:03

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