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間違った考え方が多い日本のサッカー。

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戦いには共通の法則がある。その1つが、カウンターが最も優れた攻撃方法である、という事。なぜならば、相手の守備に最も隙が生まれるのは相手が攻撃をしている時だからで、それは体勢としても意識としてもそう。特に数や力で劣る側が勝る側に勝つ方法というのは、奇襲で、つまりはカウンターで、一時的あるいは瞬間的に、相手のアタッキングサード内で数的同数や数的有利を作り出す、それが唯一の方法だと言っても良い。

他のスポーツでもそうかもしれないが、サッカーにおける戦術というのは、攻撃はどうやって数的有利を作るのか、守備はどうやって数的不利を作らないのか、という事に集約される。逆に言えば、戦術にできる事はそこまでであり、数的有利を作り出せているのに得点が奪えない、もしくは、数的不利になっていないのに失点してしまう、というのは、個の力の問題でしかない。先日のベルギー戦などが、まさにそうだったと言える。

そして、個の力がある、という事は、自軍の戦術を楽にするし、相手の戦術を苦しくさせる。つまり、1対1や1対複数の状況で、ボールを奪われず次の展開に繋げる事ができる、ドリブルで突破する事ができる、シュートを決める事ができる、あるいは、ボールを奪う事ができる、その可能性が高い選手がいる場合、簡単に数的有利を作り出したり数的不利を作り出さないようにしたり、という事ができるから。そこは普遍的な要素。

しかし、とりあえず個の力の要素は置いておくとして、戦術としての戦い方の話だが、カウンターで戦えない場合、というのがある。それは相手が、ほぼ攻撃を捨て、守備に専念してきた場合。つまり、守りに専念し、攻めて来ない相手に対しては、カウンター攻撃はできない、という事。従って、その場合には、いわゆるポゼッションで戦うしかない。受動的にしろ能動的にしろ、圧倒的にボールを長く持ち、という状況での戦い方。

但し、日本におけるポゼッションサッカーの考え方というのは、いくつかの間違いがある。1つには、ボールを奪われない、失わない、という事だけに重点を置いている事で、本当のポゼッションサッカーというのは、それにプラスして、すぐにボールを奪い返せる、すぐに相手にボールを失わさせる、という事がセットでなければならない。その2つの要素というのは真のポゼッションサッカーの両輪であり、片輪だけでは偽になる。

すぐにボールを奪い返せる、すぐに相手にボールを失わさせる、という片輪が欠けているポゼッションサッカーはどうなるのか? つまり、ボールを奪われない、失わない、という事だけに重点を置くと、仕掛けるとボールを失う可能性が高くなるので、それを嫌がり、相手の守備ブロックの外でダラダラとボールを回しているだけ、という状態に陥る。相手も攻めようとはせず、こちらも得点を取る必要が無い場合はそれでも良いが。

しかしそれは、ボールを持っている時間が長いだけのサッカーであり、本当のポゼッションサッカーではない。ポゼッションサッカーをする目的というのは、守備に専念する相手からどうやって得点を奪うのか、という事であり、ボールを持っている時間が長ければ攻められる回数も少なくなる、という守備の要素というのは、あくまでも二次的な要素、つまり、本来の目的の副産物でしかない。そこを日本のサッカーは間違えている。

従って、本当のポゼッションサッカーというのは、ボールを失う事を嫌がらない。むしろ、ボールを失う事を嫌がらずガンガン仕掛けるのが真のポゼッションサッカーであり、ポゼッション率というのは、ボールを失わない事で上げるのではなく、ボールをすぐに奪い返す事で上げる。つまりは、仕掛ける→すぐにボールを奪い返す、という流れを長く連続させる、仕掛ける回数を増やすためにやる、それが真のポゼッションサッカー。

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