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代表の戦い方はシンプルであるべき。代表はより個の力で戦うべき。

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組織と個について、組織的である、という事の1つの難しさは、どうしても、排他的になってしまう、という事。組織力を高める、連携力を高める、そのためには、同じ選手同士で、できるだけ多くの練習や試合をこなす、という事が必要になってくるのだが、という事は逆に言えば、そこにあまり新しい選手を加えない、という事であるから、つまりは、どうしても、組織的である、という事を最優先にすると、排他的になってしまう。

そして、そうなると当然、その選手たちの個の力が落ちてきても、なかなか世代交代を進める事ができない。それから、その選手たちが何らかの理由で1人でも2人でも欠場した時に、あるいは、大きく調子を落とした時に、とてもチーム力が落ちてしまう。更には、そこに1つのコンセプトあるいは哲学の追求も加わっている場合には、臨機応変さや別のプランや違うオプションを持って戦う、という事も、とても難しくなってしまう。

例えば、グアルディオラ時代のバルセロナやザッケローニ時代の日本代表などがそれに該当し、それから、少し前のウルグアイ代表とかチリ代表とかも、それに該当するのかもしれないが、もちろん、それが成功した場合には、ある一定の期間においては、レベル差はあれ、圧倒的な強さであったり、あるいは、見事な機能美であったり、というものを持ち得る事ができる。しかし、問題は、その期間が終わった時には、という事にある。

選手の能力にはピークの時期というのが有り、当然、いつかは必ずその時期は終わってしまう。更には、1つの戦い方だけでは、いつかは必ず対策をされてしまう。もちろん、戦い方については、同じ選手でもマイナーチェンジさせる事はできるが、それにも限界はあるし、やはり、特に個の力については、どうしても、いつかは必ず落ちてしまう、という事は避けられない。それがもし小さな落ちであっても、意外と大きな影響がある。

それから、代表、という事に関して言えば、4年を1つのサイクルだと考えた場合、4年間というのは長いから、その間にピークを過ぎてしまう選手もいると思うし、そもそもとして、代表というのは集まって練習できる期間も試合の数も少ないから、そこに、いつもは違うコンセプトや哲学のサッカーをクラブやっている、という事も加わった場合には、組織的である、という事を最優先にすると、袋小路に迷い込んでしまいかねない。

従って、代表というのは、よりシンプルな組織性、戦い方、攻め方、守り方、であるべきで、より個の力に依存する、あるいは、より個の力を活かす、というチームであるべきで、そうやって排他的にならないようなチームにしないと、とてもリスクが高くなってしまうと思う。そして、そういう意味では、短い期間ですぐにそのシンプルな組織性や良い連携を作れる能力、そういう個の力、というのが、代表選手には必要だとも言える。

つまりは、組織的な動きを身に付けるのに多くの時間が必要、連携を作るのに多くの時間が必要、というタイプの選手は、代表には適さない。クラブでは活躍できているのに、代表では活躍できない、という選手がいるのは、それが1つの原因だと思う。つまり、個の力の中には、短い期間ですぐに組織的な動きができる、連携が作れる、という能力も含まれており、代表はより個の力で戦うべき、という意味は、そういう意味でもある。



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