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ハリルジャパンがベースとして使っている2つのシステムの特性について。

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「4-1-4-1」というシステムは、ハイプレス型ならば「4-1-4-1」、リトリート型ならば「4-5(3ボランチ)-1」であり、南アフリカW杯の時の戦い方について、やり方を大きく変えたわけではない、という趣旨の事を後に岡田監督は言っていたと思うが、それはハイプレス型の「4-1-4-1」を意図していたからだと思う。しかし、実際には、リトリート型の「4-5(3ボランチ)-1」になった、という事だった。

つまり、「4-1-4-1」というシステムは、ハイプレス型ならば「4-1-4-1」だが、リトリート型ならば「4-5(3ボランチ)-1」になる、という事だが、どちらにしても攻撃面で大きな鍵を握っているのは1トップで、1トップにボールが入ったところから2列目の「4」が一気に連動して動く、または、1トップがどれだけ「ため」を作れるのか、もしくは、そのまま単独でゴールまで迫れるのか、という事になってくる。

そういう意味では、「4-1-4-1」における1トップというのは、フリーマンであるとも言えて、最前線の中央ではなくても、サイドへ流れても良いし、2列目の「4」よりも下がっても良くて、とにかく重要なのは攻撃の起点になる、という事であり、つまり、ゼロトップ的な形でも良い。従って、1トップにはCFタイプの選手を起用する以外にも、実際そうだったように、トッティのようなタイプを起用しても機能性は生まれる。

一方、守備については、ハイプレス型の「4-1-4-1」であれば、やはり重要なのは前の5枚によるハイプレスの強さで、そこのハイプレスでどれだけ相手の攻撃の威力を落とせるのか、という事が生命線であると言える。もしそこのハイプレスが弱ければ、3列目は1枚で守っていると言えるので、守備がザルになってしまう危険性もある。特にバイタルエリアで起点を作られてしまうと、DFラインは厳しい対応を迫られてしまう。

では、リトリート型の「4-5(3ボランチ)-1」だった場合はどうか。基本的には、DFラインの「4」と中盤の「5」が、良い距離感で2ラインとコンパクト性を保っている限りは、守備に関してのシステム的な穴は無い。但し、当然、システム的な穴は無くても、個のところで弱さや悪さがあったり、守備の設定位置が低い、という事によって生まれるリスクは穴になり得る。例えば中盤がDFラインに吸収されがちになると危ない。

そして、ハリルジャパンのもう1つのベースとなっているシステムは「4-2-3-1」だが、「4-2-3-1」は、基本的には、攻撃の時は「4-2-1-3」、守備の時は「4-4-1-1」であると言える。「4-4-2」との違いは、固定的にトップ下の選手がいる、という部分で、従って、基本的には、ウイングもしくはSHの選手はサイドに張ってプレイし、中盤の中央の位置に入ってプレイする、という事はしない方が良い。

基本的にサイドの選手は、サイドを縦に突破するか、ダイアゴナルな動きでゴール前に入って行くか、あくまでもサイドからボールを持って中央へ切り込むか、というのが攻撃の形であり、中央での攻撃の組み立てには加わらない。例えば、本田がなぜ「4-2-3-1」のサイドには向かないが「4-4-2」のSHには向くのかと言えば、つまりそういう事。固定的なトップ下がいない「4-4-2」ならば、という事であると言える。

一方、守備については、基本的には横幅を4枚で守られなければならない、という事が最大の問題点であり、つまり、左右に大きく揺さぶられるような攻撃をされた場合に脆さが出る。従って、それを解決するためには、「4-4」のコンパクト性を保った守備ブロックの横へのスライドの速さや統率性が優れている必要もあるし、それから、時にはトップ下がボランチのように守備をしたり、SHがSBのように守備をする必要もある。

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