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スタイル(戦い方)論争よりも、個の力についての議論を。

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かつては、W杯への出場が遠い夢のようだった日本が、フランスW杯、日韓W杯、ドイツW杯、南アフリカW杯、ブラジルW杯、そして、次はロシアW杯と、6大会連続でW杯に出場できるまでのアジアの雄に成長できたのはなぜか? フランスW杯のアジア予選はかなり苦しんだ。予選敗退だったとしても不思議には思わない苦しさだった。日韓W杯は自国開催枠だった。しかし、その後のアジア予選は、概ね順調だったと言える。

もちろん、1つでも負けがあった時には、どのアジア予選でも苦しくはなった。しかし、徹底的に苦しみ、W杯に出場できるかできないか、ギリギリの戦いを強いられたのは、フランスW杯のアジア予選が最後だったという印象がある。ちなみに、出場枠が増えたから、というのは否定しておきたい。なぜならば、ドイツW杯の予選からずっと日本はグループの1位か2位で出場を決めて(2位だったのは南アフリカW杯の予選のみ)おり、また、南アフリカW杯の予選からはオーストラリアがアジアに加わっているから。

そして、そこまで日本代表が強くなれた理由は、やはり個の力が上がったからに他ならない。1998年から2017年。その約20年間で、主に欧州の主要リーグでプレイする、あるいは、そこで活躍を見せる選手は順調に増え続けてきた。スタイル(戦い方)や指揮官はそのつど変わってきたが、それでもアジア予選での日本代表というのは、安定した強さを見せ続けてきた。個人的には、そうであった事が重要だと思っている。

結局、スタイル(戦い方)というのは、様々な状況によって変化させるものであり、これまでのW杯を考えれば、堅守カウンターで戦ったチームが良い成績を残せている傾向が強いので、日本もW杯ではそうするべきである、という事に過ぎない。しかし、スタイル(戦い方)がポゼッションであれカウンターであれ、日本代表がW杯でベスト8以上に入れる可能性というのは、やはり、まだ低いと感じざるを得ない。それはなぜか?

なぜならば、それはまだそのレベルまで日本人選手たちの個の力が上がっていない、と感じるからであり、数人の選手が一時的に世界のトップクラスに近いパフォーマンスも見せたとしても、それだけではまだ力不足。つまり、個の力をもっと上げなければ、スタイル(戦い方)論争は無意味だと言える。従って、その論争に多くの時間や力を費やすよりも、個の力についての議論に多くの時間や力を費やした方が、より良いと思う。

いつの頃からそうしたのかは忘れたが、個人的には、選手に点数を付けて評価する事をやめた。なぜならば、そこにだけ注目されてしまうのが嫌だったからで、そうした方が記事を見てくれる人は増えるかもしれないが、選手評価で重要なのは、何点を付けるかよりも、良かった部分や悪かった部分、それから、改善したり伸ばしたりした方が良い能力などを、どれだけ正しく評価したり指摘するのか、という部分にあると思うから。



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