2009年02月09日
三浦知良(カズ)を分析
40歳を超えても尚、今シーズンも現役。 まだまだ衰えを見せないカズこと三浦知良選手。 そんなカズをちょっと分析してみたいと思います。
○ スタートはウイング 日本屈指のストライカーとして日本代表を牽引し続け、Jリーグ得点王にも輝いたことのあるカズですが、スタートはウインガ-でした。得意のドリブルを武器にサイドでチャンスメイクするプレイヤーでした。カズはMFとして起用されることもありますが、そういう意味では、それは全く適性を欠いている起用とは言えません。しかし、若い時のようなスピードや瞬発力、運動量やドリブルのキレが無くなった現在では、もはや中盤での起用は厳しいのではないかと思います。カズはセルフプロデュースによりウインガ-からストライカーへタイプを変化させた選手で、20代後半からは完全にストライカータイプの選手になったと言えます。 ○ 日本の事情からストライカーへ変化 カズが日本代表の中心として活躍していた時代は、ウイングというポジションが廃れていた時代でした。そして、日本代表には得点力のあるセンターフォワードが不足している状態でした。この2つの事情から、カズはセンターで活躍するストライカーへと変化しました。得意のドリブルはもちろんそのまま活かされていましたが、より得点ということを意識したプレーが多くなっていました。ドリブラーからストライカーへとタイプが変化しても、カズの能力は抑えられることなく、さらなる進化を見せたと言えます。 ○ 分岐点となった筋肉の鎧 20代後半、日本代表で不動の地位を築き、日本人初となるセリエAプレイヤーとなるなど、この時がカズの絶頂期だったと言えます。しかし、30代になると、そのプレーに陰りが見え始めます。その1つの原因と私が個人的に考えているのは、世界と戦う為、そして、日本代表で消えてしまったポストプレイヤーという役割を担う為、カズが「筋肉の鎧」を身に付けるという肉体改造をしてしまったことです。カズが最も能力を発揮できるベスト体重というのは66~68キロぐらいだと思うのですが、この時期は筋肉アップにより、72~75キロというウェイトとなっていました。これによりカズの持味であったキレのあるドリブルが消えてしまい、ゴールを狙う時の反応速度も遅くなり、DFラインの裏へ出されたボールに追いつくことが出来なくなってしまいました。ちょうどこの時期が、カズがフランスW杯メンバーから落選した時期でした。 ○ 35歳を過ぎてから身体を搾ることで復活 「筋肉の鎧」を身に付けることは、世界を体験したことと、日本代表に対する責任感から選択したことだと思いますが、それはハッキリ言って大失敗だったと言えます。それによって30代前半は、その後遺症に悩まされ、カズのサッカー人生の中で一番不遇の時代だったと言えます。しかし、さすがはキングカズと言うべきか、35歳を過ぎてからその失敗に気づいたのか、自分の身体に相応しくない過剰な筋肉アップを止め、身体のキレを取り戻すことに焦点を当てた、徹底的な肉体管理を行なうことで復活を遂げてきました。40歳を向かえるカズの姿は、20代前半の時のようなスリムなカズに戻ってきていると言えます。もちろん年齢的なものがあり、若い時のような引き締まった肉体とは言えませんが、身体のキレや運動力は、30~35歳の時よりも向上してきているように感じます。 「老いてますます元気な人」とはカズに失礼かもしれませんが、誉め言葉としてピッタリな言葉だと思います。自らをセルフプロデュースして肉体を管理し、サッカーをやり続ける姿は素晴らしいですね。30歳前後で引退する選手が増えているなか、一山も二山も乗り越えて、変化と進化を繰返しながら現役を続ける姿勢は選手の鏡と言えると思います。 日本代表・Jリーグ関連記事は「FCKSA55」へどうぞ。 オーストラリア戦の位置付け。 「4-3-3」と日本らしいサッカーの考察。 08年度日本代表選手活躍度ランキングと総評。 試合を観る、楽しむ、ということについて。 フィンランド戦 「物足りなさは残るも調整試合としてはソコソコ」 オーストラリア攻略法を考えてみる。 視線のフェイクを使う。 得点から逆算して攻撃の形を構築する。 代表監督に必要な能力と資質 バーレーン戦 「酷評するような試合では無かったが、しかし・・・」 バーレーン戦を監督と選手のコメントから考察 若手選手育成方針への提言。 日本代表に欠けている戦力的ピースは3つ。 松井大輔が語る競り合いのポイント 20試合におけるジーコジャパンと岡田ジャパンを比較。 岡田・大木体制の攻撃が機能しない理由を考えてみる。 日本の若い世代の課題は守備力 いつも気になる若手や新戦力の起用方法 20試合におけるオシムジャパンと岡田ジャパンを比較。 イエメン戦 「注目の若手選手の御披露目の試合」
posted by kodahima |12:45 |
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Re:三浦和良(カズ)を分析
コメント投稿者ID :
言われてみて納得でした。「カズがポストプレー覚えてプレーの幅が広がった」と思っていたのですが、実はカズの良さを消していたんですね…なるほど
posted by 今 | 2009-02-09 15:53
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