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香川真司は水を使う選手ではなく水を運ぶ選手としてしばらくはプレイするのがポイントになると思う。 【 マンチェスター・ユナイテッド vs アーセナル 】

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試合 :プレミアリーグ 第11節
開催日:2013年11月11日
結果 :マンチェスター・ユナイテッド勝利
スコア:「1-0」
得点者:ファン・ペルシ

○ 最新エントリー

【2013/11/14】 岡崎慎司と乾貴士について。 【 マインツ vs フランクフルト 】



【 マンチェスター・ユナイテッド 】

FW:ファン・ペルシ
MF:香川真司 ルーニー バレンシア
MF:キャリック ジョーンズ
DF:エヴラ ヴィディッチ エヴァンス スモーリング
GK:デ・ヘア

FW:ルーニー
MF:ギグス フェライニ バレンシア
MF:キャリック クレヴァリー
DF:エヴラ ジョーンズ エヴァンス スモーリング
GK:デ・ヘア


モイズの香川に対する評価が変わったのは、間違い無く10月23日のレアル・ソシエダ戦(CL)からだろう。モイズが香川を重用するかどうかは香川のパフォーマンス次第で、おそらくモイズは香川のようなタイプの選手を毛嫌いはしていないだろう、ヤヌセイのようなタイプの選手を積極的に起用している事から考えてもそうであろう、という事を過去のエントリーでも書いたが、やはりその推察は間違っていなかったと思う。もしかしたら、香川については、ファーガソンから何かしらのアドバイスがモイズにあって、それが香川にチャンスをもたらしてくれたのかもしれないが、そうだとしても、モイズが香川を重用するかどうかは香川のパフォーマンス次第であった、という事に変わりはないだろうと思う。

好調で首位のアーセナルと戦うにあたり、この試合のスタメンの11人は、現在のモイズが最も信頼している、あるいは、最も堅実性があると考えている、そういう11人であったと思う。そして、その11人の中に香川はしっかりと入っていたが、その選択が間違いではなかった事を香川はきちんとピッチで証明してみせた。不調だったモイズのマンチェスター・ユナイテッドが立ち直ってきた要因は2つ。1つにはエヴァンスで、ファーディナンドとヴィディッチの2人が安定感を欠き、スモーリングもCBとしては安定感を欠く状況において、地味ながら、エヴァンスの存在によってCBのところに安定感が生まれているのが大きい。現状ではフィル・ジョーンズとエヴァンスをCBにするのがベストなのではないだろうか。

そして、2つには香川真司。攻撃面だけを考えた場合には、ナニ、A・ヤング、ヤヌセイ、という選手たちの方がパフォーマンスは良いかもしれないが、その3人と香川を考えた場合に、最も守備でチームに貢献できているのは香川で、今回のアーセナル戦でも香川の守備に対する貢献はとても大きかった。過去のエントリーで、香川の守備意識というのは日本代表のグアテマラ戦から大きく変化してかなり高くなっており、モイズにはその事に気が付いて欲しい、という事を書いたが、とにかく今の香川の守備に対する貢献度というのはルーニーにも劣らない。香川としては、もう少し攻撃に力を使いたい、という不満もあるとは思うが、やはり強豪相手の試合でも主力として使ってもらうためには忍耐強さは欠かせない。

むしろ、現在のマンチェスター・ユナイテッドの監督が、堅実さよりも派手さを好むタイプだったら、今回のアーセナル戦では香川ではなくナニやヤヌセイをスタメンに選んでいたのではないだろうか。モイズは守備力という事にシビアな監督であると感じる。お気に入りであろうフェライニであっても、守備でやる気がないような緩慢で軽いプレイを見せたり、ボランチでありながら守備よりも攻撃がしたくてすぐに前に上がってしまったり、というプレイを何度か見せた事によって、それからは主力として起用される回数が減っている。また、ルーニーがファーガソン時代よりも守備で頑張るようになっているのもその1つだろう。マンチェスター・ユナイテッドの監督としては少し堅実過ぎるかもしれないが、まだそれは仕方のないところだと思う。

今回のアーセナル戦、最も不安な気持ちになったのは、香川に代わってギグスが入ってからだった。もちろん、香川はもう体力的に厳しくなっていたので、香川をなぜ代えたんだ、という事ではない。モイズはギグスに高い信頼を置いていて、ギグスも良いパフォーマンスを見せた試合は1つぐらいはあったが、しかし、守備力を高めたり保たせたいという場合において、やはりギグスを使うというのは危ういと思う。実際に今回の試合でも、結果的には守りきれたが、左SHがギグスになってからは何度も左サイドからピンチを作ってしまっていた。個人的には、香川に代えてフェライニを入れ、クレヴァリーを左SHにするかルーニーを左SHにするか、という方が良かったように思う。そして、どうしてもギグスを使うのであればトップ下かなと思う。

という事で、マンチェスター・ユナイテッドの調子も香川の立場も向上してきて、どちらの今後にも高い期待を持てるようになってきたと思うのだが、香川について言うと、しばらくは、水を使う選手ではなく水を運ぶ選手としてプレイし続ける、という事がポイントになってくると思う。ボルシア・ドルトムント時代は水を使う選手だったが、水を使う選手として存在している事ができたが、やはりマンチェスター・ユナイテッドではまだそうはなれないと思う。やはり現在のマンチェスター・ユナイテッドの攻撃の主役はファン・ペルシとルーニーで、香川が水を使う選手となるためには、まだまだ実績的にも能力的にも足りていないと感じる。しかし、将来的な可能性というのは高くあると思うので、今は水を運ぶ選手としてプレイし続けながら水を使う選手となれるように、焦らずに個のレベルアップに努めて欲しいと思う。

○ 最新エントリー

【2013/11/14】 岡崎慎司と乾貴士について。 【 マインツ vs フランクフルト 】

○ 過去エントリー

【2013/11/12】 香川真司は水を使う選手ではなく水を運ぶ選手としてしばらくはプレイするのがポイントになると思う。 【 マンチェスター・ユナイテッド vs アーセナル 】

【2013/11/08】 戦い方の幅を広げる戦い。これからのザックジャパンがやるべき6つの事。

【2013/11/05】 「3-4-3」は日本人選手に適していない?

【2013/10/29】 96ジャパンの評価。吉武博文サッカーにある光と影。

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