2009年11月20日
日本は盛り上がってますか?
グラチャン2009でヨーロッパ王者ポーランドとアフリカ王者エジプトを下して首位を走っているそうですね。
こちらでは情報は入手できますが、映像を観ることが出来ないので活字と画像から試合を想像する事しかできませんが、東レから選出された選手たちも頑張っているようで微笑ましいかぎりです。
試合を観ているわけではないので直接的な戦術の解説などはできませんが、こちらで生活していて感じる事があったのでつづりたいと思います。
現在UCI男子バレーボールチームにて研修中ですが、このチームの選手達をそのまま全日本選手として育てて行ってもアジアを征するくらいのポテンシャルを持っていると感じます。
アメリカ国内のたった一校の大学でありながら、それほど多くのタレントを抱えているという現実に驚きます。
当然他の大学にも同じように能力の高い選手がそろっている事でしょうからその絶対数の多さは日本の比にならないと感じます。
ただ、それだけタレントを抱えていると言う事は、能力を開花されずに埋もれていく、または能力がありながらタイミングに恵まれず消えていく選手も多いという現実にもぶつかります。
僕から見ればUCIの学生たちは磨けば光る原石ばかりです。
おそらく日本の大学であれば喉から手が出るほど欲しい選手ばかりだと思います。
しかし、試合に出場できるのはコート上の6名+αです。
コンスタントに試合に出ている選手は光っていくでしょうが、そのほかの選手は原石を原石のまま終わらせてしまう可能性が非常に高いのです。
日本ではタレント不足を嘆く声が少なくありません。
もちろんタレントが多いに越したことはないのでしょうが、逆説的にとらえれば、少ないタレントには確実に育てらる土壌が作られ、期待され、機会を与えられます。
今でこそ清水選手、福沢選手のような若くて能力の高い選手が日本を支えていますが、もし彼らがアメリカでプレーしていたと過程したら今の姿はまず考えられません。数多くのタレントの一人として扱われ機会も均等に与えられ少ないチャンスをものにするための努力を続ける日々を過ごしていたと思います。
いつの時代もその国を支える選手たちは6名+1~2名くらいなものです。
北京五輪のアメリカも不動のレギュラー6名+ワンポイントブロッカー、ワンポイントサーバーくらいでした。
清水選手の代わりを務めるOPPがいないとか、福沢選手の代わりになる攻撃的OHがいないという考えかたもリスクマネージメントの観点からみれば至極当たり前の発想です。
グラチャンでメダルを獲れたら素晴らしいと思いますが、もっと先にある大会でメダルを獲る事の方がさらに素晴らしい事であるのは間違いないのですから、今は少々リスクがあるのかもしれませんが行く行く得るリターンのための先行投資だと仮定すれば、むしろリスクマネージメントできているのかもしれません。
それから、彼らにとったら、代わりがいないという緊張感の中でプレーするという事で疲労を残さない、怪我をしないという身体を作り上げることも可能となるでしょうし、技術面においても飛躍的に向上する事と思います。
少ない人材を過保護に育てる事はありません。
厳しく大切に育てる事が重要だと思います。
沢山の良質な経験を積むことによって更に強い全日本となることを期待したいと思います。
アメリカよりでした。
posted by kobayashi |16:59 |
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2009年11月15日
先日UCIの学生たちと孤児院へ行ってきました。
今でこそVリーグのチームも社会貢献活動の重要性を認識し始めバレーボール教室やボランティア活動などにも参加するようになりましたが、UCIの学生達が積極的に取り組む姿をみて日本の学生(自分自身の過去も含め)よりも精神の成熟が速やかであることが伺えました。
立ち読みで済ませたので定かではありませんが、竹中平蔵著の「竹中式マトリクス勉強法」のなかに、勉強は先取りしてやってしまう。例えば中学時代に高校の勉強を終わらせるような、スタートダッシュで差をつける事がその後の学習を効率的にすることが出来る。という趣旨の内容が記されていたと思います。(間違っていたらすみません。)
UCIの学生達が日本の社会人が行っているような事を先取りして取り組んでいる姿をみて、その本の事が頭をよぎりました。
近況報告でした。
posted by kobayashi |06:05 |
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2009年11月09日
週一で練習に励む日本人バレーコミュニティーに参加してきました。
その場に懐かしの2選手が顔を出してくれましたので、報告したいと思います。
ガイチさんの隣が元サントリーの寺川さん。
僕の隣が元USA代表&サントリーのロバート・サミュエルソンです。
お二方とも僕がVリーグ入りして間もなく引退渡米されたらしく、殆ど「初めまして」の再会でした。
寺川さんは僕が筑波大学生時代から、練習ゲーム等でお世話になっていたので覚えてくれていたようなのですが、さすがにサミュエルソンは覚えてないだろうと思い、「Nice to meet you」と挨拶したら「Good to see you」と返してくれました。覚えてくれていたみたいですね。
サミュエルソンと言えば、バルセロナオリンピックの誤審&スキンヘッドが有名ですね。
今でこそ良いおっちゃんですが、当時は武闘派の気合い入りまくりプレーヤーでした。コート上の迫力は追随を許さず纏うオーラが一味違いました。
カードを受けるような行為はいけません。しかし彼が見せてくれていた迫力あるプレーは観る者に感動すら与えるプレーだったのを思いだしました。
posted by kobayashi |03:27 |
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2009年11月06日
マイナースポーツ全般に言えることかと思いますが、「その競技特有のカッコよさ」を語る言葉が足りません!
個人的には、バレー観戦に「誰か」を誘うときにとても困ります。誘いづらいのです。
野球やサッカーは誘う側が「カッコよさ」を語らなくても、日頃のメディアから伝わる観客の熱狂がプレーヤーの「カッコよさ」としてはたらきます。バスケットボールなら「スラムダンク」の、あるいは作者・井上雄彦氏の「カッコよさ」がプレーヤーを引き立てるときもあるでしょう。
すると、バレーボールの「カッコよさ」は何なのか?
まだ私にはそれを言葉にできません。この状態では、バレー未体験の人をなかなか誘いにくいのです。
バレーボールは過去のメダル実績のわりに、その魅力を語られる機会がすくない競技ですね。
もちろん個人が感じる「カッコよさ」にはバラつきがありますが、たくさんの言葉が「カッコよさ」を語っていれば、その中から共感できる言葉を選び取ることで、自分の感じた「カッコよさ」を記憶に留めやすくなります。そうでなければ、「カッコよさ」は簡単に忘れられてしまうのではないでしょか。他にもたくさんの「カッコよさ」が転がっている世の中でもありますし。
また誰かが「カッコよさ」を語る言葉を覚えておけば、ほかの誰かに「カッコよさ」を語るとき、自信を持って語れますよね。自分に「カッコよさ」を感じさせてくれた言葉なんですから。
いちど小林さんの言葉で、バレーボールの「カッコよさ」をお聞きしたいなと思います。
どんな言葉をつないだら、自信を持って、バレー未体験の友人を体育館に誘えますか?
(お返事いただけなくとも大丈夫です。おからだご自愛ください)
↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑
こんな質問をいただいました。
”バレー観戦に「誰か」を誘うときにとても困ります。”
これは切実な問題ですね。
ある種のイメージが定着して観客の足を遠のかせている原因となっているのでしょうね。また、バレーボールの魅力が的確に発信、理解されていない事も原因ではないでしょうか。
という事で、今回は「バレーボールの魅力」とはなんなのか?を考えてみました。
これはあくまでも僕自身の感覚なのですが、
例えばサッカーやバスケットのゲームをTVなどで観ていたとしても、なぜだかプレーボールからゲームセットまでジッと観ていられないんです。それが、不思議と野球やアメフトであれば、多少長いゲームになっても最後まで観ていられるんですね。極論を言えばサッカー観戦をするならば、得点シーンやセットプレーのシーンだけで十分だと感じてしまうのです。
これは競技に対する好き嫌いの問題ではなくて試合を観戦するという行為への「向き」「不向き」に近い感覚なんです。
サッカーは世界的に人気のあるスポーツなのに、バスケットは沢山のスーパースターを生んだスポーツなのに不思議な感覚ですね。自分自身この感覚について深く考えた事はなかったのですが、この機会に改めて考えてみました。???野球やアメフトにあってサッカーやバスケットに無いもの???
実は上記のパラグラフを書いている際に気づいたことがあります。
それは、、、
サッカーやバスケットは他のスポーツに比べて圧倒的にセットプレーの数が少ないという事です。
数十分間のピリオドを目まぐるしく攻守が入れ替わり味方にも相手にも休息のすきを与えない緊張感漂う様は大きな魅力であり、世界を魅了している理由のひとつなのでしょう。「そこが醍醐味だろ!!」と怒られそうですが、僕は観ていて疲れてしまうんだと思います。
ここで、あえてサッカーやバスケットが「動」と例えるのならば、野球やアメフトは「静」のスポーツだと思っています。
なぜなら野球とアメフトはワンプレーごとにゲームが中断され「静」が訪れるからです。そして、この「静」の時間帯にあらゆる戦術や思惑が交換されて次のセットプレーが選択されゲームが再開される。「動」へと移行していくわけです。
僕はこの「静」の瞬間が好きなんだと思います。
良く考えれば、サッカーのフリーキックの場面や、バスケットボールのゲーム終盤にタイムアウトを取り合いながら鬩ぎ合うシーン「静」は痺れます。
性格がのんびりしてからかもしれませんが、立ち止まって良く考えて次の動作を選択する、その空間の緊張感がたまらなく好きなんです。次はどんな球を投げるのか?つぎはどんな攻撃を選択するのか?今の球を投げた理由は?その攻撃を選択した結果は?次はどうするのか?etc...
予測とも予言ともつかない解説をしながら、結果の考察とフィードバックを繰り返す。選手と一体になりながら戦術を選択し反省する。
「静」の瞬間に生まれる葛藤と決断。
そんな瞬間をもつ野球やアメフトだからこそ自然と惹かれる自分に気づいたのです。
注:サッカーやバスケを否定している訳ではないので悪しからず。ただの個人的の感想です。
ここまでお話すればお分かりかと思いますが、バレーボールもセットプレーの連続なのです。「静」の瞬間を無数に持つスポーツだと言えます。
相手の戦術を予測しながら自らの戦術を選択する。近年ではセットプレーの結果は即座にデータ化されアウトプットに利用される。毎回「静」の瞬間に最良の決断を要求され、その都度選択していく。それでいて、一度「動」にシフトすれば、ラリーが続く限り攻守の入れ替わりが激しく行われる(特に女子は)。女子バレーの人気が高まるのも納得です。
「静」と「動」、「攻」と「守」、「速」と「遅」、「予測」と「決断」が凝縮されたスポーツであると言えます。
残念ながらボディーコンタクトがないがために、スマートで女性的なスポーツと考えられがちですが、たまたまネットが抑止力になっているだけでコート上では激しいコンタクトが繰り広げられています。そんな男性的な一面も持ち合わせているスポーツであるという事も魅力のひとつかと。「優」と「激」も付け加えても間違いないですね。
しかし、ここは答えが出ていないのですが、思い切ってスマートさを主張してバレーボール=スマートなスポーツ(みんな優等生)というイメージを作ってしまうのがベターなのか、ネットをはさんだ格闘技であると言わんばかりに、力強いイメージを作っていくのがベターなのかは分かりません。現在のイメージはというと、、、中途半端な感じですかね。
いやいや魅力を伝えなければいけないのに、少々脱線してしまいました。軌道修正します。
更に魅力を続けます。
バレーボールの魅力の片輪をなすもう一つの要素は、「専門性の高いスポーツである」という事です。簡単にいえば「難しいスポーツ」だという事です。失礼かもしれませんが、サッカーやバスケット、野球などは子供でもゲームを楽しむ事が可能です。しかし、バレーボールは初心者ではゲームになりません。例えば授業でバレーボールをやってもサーブの応酬でゲームが終わってしまうなんて経験をされた方が殆どだと思います。
ただし、、、これは、魅力と強がってみたももの、バレーボールを始めるきっかけの目を積んでいると言っても過言ではありません。
バスケットは格好よく見えるようになるまで時間がかからない。
バレーボールは格好よく見えるまでに不細工な時間を長い間耐えなければならない。「それなら手っ取り早くバスケットしよ~。」となるのが自然の流れだと思います。
まずいまずいまたネガティブに・・・
軌道修正
これを逆説的にとらえれば、バレーボールのゲームが出来るレベルにまで能力を高めた選手はみな、難しい事をクリアしてきた、不細工な時期を耐えてきた猛者ばかりだということです。バレーボールのゲームが成立するという事は=スペシャリストとなった選手ばかりなのです。そのスペシャリストから更に選りすぐりの選手たちがVリーグ選手や全日本選手としてコートに立っている。
それだけでもワクワクするはずです。
正直質問をいただくまで、バレーボールに携わりながら競技の魅力について考えることはあまり多くありませんでした。近くにいると、いることが当たり前になってパートナーの魅力を語らなくなるカップルと似ていますね。アメリカで生活していると日本的な「言わなくても分かる」が通用しないことを深く感じます。「言わなきゃわからない」のです。もっともっとみんなでバレーボールの魅力を「言わなきゃ」伝わらないんだと思います。
最後にひとつだけ言わせてください。
”バレーボールは面白いんです。”
余談ですが、またまたこんなアンケートを発見しましたのでどうぞ↓
「カッコイイってなんだろう?」
http://www.asahibeer.co.jp/enjoy/hapiken/maian/bn/200411/00059.html
http://www.asahibeer.co.jp/enjoy/hapiken/maian/bn/200905/00285/
こんなアンケートを参考にしながらバレーボールのイメージをチェンジもしくは今あるものをクローズアップさせていく必要があるような気がします。
みなさんもバレーボールの魅力について発信してみてくださいm(__)m
アメリカよりでした。
posted by kobayashi |16:35 |
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